常識外れ?

 


 

巷の風 我が家の風

 

パーキーモンが矢庭に社会現象になっている。

ゲームでは腹の足しにもならぬが、世の中は幸せな人が多いのだろう。

このごろ流行っている、屋外で現実逃避を味わえるゲーム・・・不思議な現象だ。

移動によって生まれる経済効果も、バカにならないかもしれない。

バーガーの不味さに吐いてしまった身には、マクドで対戦・・・は不愉快だが。

 

立て続けに大型のドブネズミを2匹つかまえた。

一方は網戸を食い破って進入、他方は流し台の後ろ、いつもの通用口。(笑)

感心するのは、ニンゲンでも辛く暑いコンクリ住宅の、天井裏にいることだ。

 

友人は今日もヒマそうに席に座っている。

彼はなぜか、クラッシックしか聴かないというが・・・理由は簡単だ。

頑張らない王侯貴族がダラダラ聴く音楽であり、現代の楽曲のほとんどは、

人生の熱情や頑張り、恋愛を表現しているから、彼にはイヤミにしか聞こえない。

仕事が無いのは、シンプルにアテにならぬだけで・・・干されているのだが、

ヒマなのは依頼が無い・・・からで仕方ない、と都合よく解釈しているらしい。

彼の丁寧語?は相当ヘンテコで、あまりに変なので同僚が真剣にオカマですか?

とたずねた・・・そのことを、自分の言葉が非常に丁寧だからだ・・・と自慢する。

謙譲語と丁寧語と、昭和のいるこいる風の妙な口癖が入り乱れ、耳障りな口調だ。

全て自分の好ましい方向に解釈する思考パターン。 危機的な、危機感ゼロ精神。

酒も飲まないのに高血圧で太っちょで、耳も遠くなっているようで、

ますますだらしなくなる友人を見るのは、日々忍びない。

まともに働いたことが無いから、半年様子見を続けて、仕事をまとめさせ、

目標を作らせようと思うが・・・このままだと仕事はなくなる一方かもしれないし、

あるいは入院ともなりかねない。 彼の顔色は、すっかり土色である。

ビタミン不足と、塩分+カロリー過多・・・それと運動不足の重畳現象。

現代の裸の王は、いまさら服を着ることすらできなかもしれない。

 


 

またしても非常識な釣り方?で、自己記録を更新した。

ほとんどフィクションの世界かもしれない。(笑)

 

例のツバメコノシロ、あるいはナンヨウアゴナシを釣りに、いつもの浜へ。

実はヨコシマな気持ちで、女子にイイカッコしようと小学生のような気分で出かけた。

祖母が食べている魚が、いつも同じアカウルメ(≒グルクンなど)で困っている・・・というので、

意外性のカタマリ、アゴナシがピッタリと思ったのだ。

 

すると

ドエライ重い魚が波打ち際で食いついてしまい、なんとかエンヤコラと水揚げに成功。

木曜の日中、11時をわずかに回ったころだった。

オニヒラアジは、内地ではお目にかかれぬ精悍な姿である。

78センチ、4.4キロ・・・前のは68センチ3.4キロだったから、結構サイズアップ。

マグレも二回実現したら、ホントかもしれない。(笑)

日中の砂浜、しかも波打ち際での釣り。 非常識か、無常識か・・・でも釣れてしまった。

マルスズキ(普通のスズキ)で4キロオーバーなど、そうそう釣れないサイズである。

 

浜でのヤリトリは根掛かりの心配が無いから、駆け引きの練習にはもってこいで、

暴れさせずに、じわじわ確実に弱らせ、寄せる技術を磨くことができる。

ヘタクソなころは、釣りたい一心で強引に巻いて寄せようとしてしまったものだが、

大型魚は、そもそも糸を出すばかりで寄らぬもの。

 

今回も

デカ過ぎて、揚ってこないと判断したが、糸がもったいないから切るわけにもいかず、

わりあい冷静にヤリトリしたために水揚げできたようだ。

 

いつものように

10年以上使い古しのPEライン1号と、安売りの漁業者用フロロカーボン3号の組合せは

内地のシーバス・タックルより、微妙に貧弱なラインシステムだ。

ピーカンの日中に食わせるには、ハリス=リーダーは太くできない。

おそらくハリスも道糸のPEも、12ポンドあるかどうかの強度ではなかろうか。

 

最初はドラグテンションを低めにしてあった。

おそらく、釣り業界のマニュアルより、ずっとずっとユルめ。

ただ、イノーのチヌよりは若干締め気味でもある。

アゴナシの強烈な駄々っ子ダッシュから、細仕掛けを守りつつフッキングさせるためだ。

面白いのは、あまりにしなやかなラテオ86LL-S・Qの穂先のせいか、

大き目のが食いついたときに、その場に止まったまま首を振って外そうとする。

おそらく、ソフトルアーだけを食らい、くっついている迷惑なジグヘッドだけを

吐き出したいのだろう。 そのくらい、食い込みのいい竿ということか。

アワセを入れると、慌てて沖へダッシュするのである。

今回は凪だったから、波間にそれが見えていた。

 

見えてたんだから、魚種も大きさも判るだろ?! と突っ込まれそうだが、

そこまで明確にはわかりゃせん。

しかも経験からすると、何もない浜では魚は余程小さく見える。

途中で別の魚に食われたのではないか?と思うくらい、錯覚する強い引き。

 

ちなみに

アワセといってもほとんど気分的なもので、ドラグがジリッと出るだけで

ほとんど効いていないと思う。

いつも研いである針先の鋭さと、相手のダッシュ力を信じてフッキングさせる。

 

通常なら、沖へ走ったあと止まると、引きはユン、ユン、ユンと

ゆっくりしたリズムになり、ヒラアジかどうか判断がつくはずなのだが、

今回はほとんど動かず、わずかにグイ・・・グイ・・・と泳ぐ感覚が伝わるだけだ。

 

さらに妙なのは、水面まで浮いてきて波紋が出ている。

浅くないはずなのに、いかにもサメっぽい所作。

いつまでも弱らないようだから、すっかりサメだと冷めてしまった。(笑)

 

気分的には

コンビニのバクダンおにぎりで、鮭がすぐに終わって昆布ばかり続く感じに似たり。

 

とはいえ、サメなら鮫肌でラインが切れてくれるはずで・・・いささか待てばいい。

アレ?と思ったのは、想像以上に手前で浮いていたことだ。

波打ち際で掛かったから、ドラグがジージー出ても、さほどでなかったのだ。

 

重々しく止まっては、数秒のダッシュを繰り返す。

止まったときに、竿をあおろうととしてもビクともせぬ・・・のは初体験だ。

テンションが一定なので、珍しくドラグを少々締めて弱らせることに。

といっても、カチカチカチと三段階だけ。

それと、怒らせないように、ポンピングは小さめで糸を張ったままギリギリ巻く。

南大東の磯で、不用意に大きなロウニンアジを掛けた時を思い出していた。

 

今回ばかりは・・・仕掛けが軽すぎて釣り応えが無いからと、

ゴリゴリする感触を好んで、旧式バイオマスターを用いてきた自分が恨めしい。

 

そんなこんなで

策は図に当たって、じわじわ波打ち際まで寄ってくれたし、ヒラアジと判りホッとした。

 

気分的には

このバクダンおにぎりは、最後まで昆布ではないかと不安になった頃、

言い訳程度の高菜が入っていてくれただけで、ちょっと嬉しい感じに似たり。

 

ヒラアジと判ると、勢い水揚げしたい気持ちが膨らむものの、意外に冷静で、

水際では一気に走ることがあるので、ドラグを弱めにもどした。

いかんせん凪だから、徹底的に弱らせないと、水揚げは到底無理。

かなり弱ったが、さらに違和感なく自然に弱らせるには、

無理せず弱いテンションを保ち続けることが肝心だと考えた。

仕掛けのスレも気になっていたし。

 

たまに、うねりが入ってくるから、それに何度か乗せてみて、ようやく水揚げした。

フットボール型のシンカーがついた1/4オンスのジグヘッドに、グラスミノーL・・・

ダンディーなオジサンとは程遠い、超お手軽すぎ? むしろ小学生タックルである。

針はイイとこに掛かってい、口の内側の皮は硬いのか、なかなか外れなかった。

無論、興奮で手がプルプルしていたこともあるが・・・

とりあえず、そのまえに手製の冷たいレモン水をグビグビ飲んで、一息入れている。

 

大きさからして、5キロは堅かろうと思ったのに、4キロ台前半だったものだから、

ややガッカリしてしまった。 とはいえ、徳之島での自己記録更新には他ならぬ。

 

気分的には

綾鷹に茶の甘みを嗜みつつ、バクダンおにぎりの余韻を胃の腑に感じ、

やっぱりコスパはイマイチだな・・・ と念じるのに似たり。

 

そういえば

私のラテオはシーバスロッドのなかでも、もっとも繊細 ≒ 弱い竿だろうと思う。

チヌ用で求めたから仕方ないが、3.5グラムの軽量ルアーを使えるのが利点。

反面、大物?にはどうかと思う。 以前、懸念していたとおり、曲がり方がいびつだ。

根元から曲がっているので竿の性能がマルわかりだ。

バットパワーは余裕があるが、タメが利かないからドラグで弱らせるしかない。

片手でヤリトリできる余裕は無いが、撮影はチャッカリと。

バラシても、ネタは残る。

 

重さがストレートに下腹に伝わり、

あまり心地のよくはないというか・・・心地よくM魂を揺さぶるには全く足りぬ痛さというか・・・

 

寄る歳並みの、オトナの枯れたテクニックで、竿の弱点をカバーしたわけだ。(笑)

反面、歳のせいか・・・30分はヤリトリしたと感じていたが、半分だった。

 

たぶん

上手い釣り手ならば、このタックルで6キロくらいまでは水揚げできそうだ。

ラインの強度からすると、おそらく10キロでも水揚げは可能だろうが・・・

素直に曲がる竿、あるいは高い性能のリールと長めの巻き糸が入り用だろう。

それに、2000年代以前に求めたかもしれないPEラインも、巻き替えるのが筋だ。

買い置きは0.8号・・・いささか不安である。

 

ところで

78センチといえば、南大東のカスミアジを思い出す。 7.1キロもあったのだ。

もう、あれから15年も経つんだなぁ。

極めてコンディションがいい個体だったのを覚えているが、

それを割り引いても、4.4キロとは差が大きすぎる。

ちなみに

今回も卵をもったメスで、脂もそこそこ乗っていて、コンディションは悪くない。

 

これまで、私の中の常識では、カスミアジとオニヒラアジはほぼ同じ沿岸域に生息し、

カスミアジの方が優位だと考えていたし、オニヒラアジは少数派だと思っていた。

南大東や宮古島などで観た限りでは、オニヒラアジを見かけなかったからだ。

行動範囲内で見かけなかった・・・という幼稚園レベルの、単純な理由だったのだが。

 

しかし

徳之島に来てからというもの、カスミアジは滅多に見かけない。

そういえば・・・磯で泳ぐときに見かける程度である。

そう気づくと、にわかに答えが見えてきた。

カスミアジより、ずっとオニヒラアジが軽量なのは、体高がないからだ。

ただのデザイン・・・というわけでなく、浅い砂地を得意とするヒラアジなのだろう。

トリトリデッキ下の浅いイノーにも入るし、今回のように波打ち際でも採餌するし、

魚のみならず、エビ、カニ類とか砂泥に潜む底生動物も積極的に捕食する。

 

ウチナーンチュから聞いたところでは、沖縄ではフツーに販売されているらしい。

満潮時にイノーの出入り口に刺し網を仕掛ければ、簡単に漁獲できるのだろう。

 

今回のことがあって、私の中のヒラアジの常識は、いささか書き換わった。

 

気分的には

バクダンおにぎりは、やっぱり税込み200円を超えても、

しっかり具の入ったスペシャルなヤツの方が、結局は納得できるのだろうな・・・

と心持ちを改たにするのに似たり。

 

実際には、バクダンおにぎりどころか、現金収入が厳しいから、

せっかくできたファミリーマートにも、入ることが出来ないのであった。

とはいえ、コンビニで何を買っていいのか、今はもうわからなくなっていた。(笑)

コンビニで買うものといえば、Aコープに無い最新のスナック菓子か、

安っぽくないビールくらいしか思いつかない。

白くて冷たいタイヤキとか、わけのわからない具が入った大福とか、

そういうのを狙う歳でもないし。

 

今回は思わぬ大物?釣りとなったが、達成感を超えるほどに、ど〜も腑に落ちぬ。

タイムラインはこうだ。

 

15分かけて浜へ向かう。

5分くらいで仕掛けを用意する。

20分ほど浜で釣りを続けた頃、ヒット。

15分くらいファイトし、水揚げ。

25分くらい片づけ。

15分かけて帰る。

2時間くらいかかってシゴ(下ごしらえ)したり、あらを炊く。

10分くらいだったろうか、クーラーボックスを用意し、おすそ分けを準備。

 

作業時間は3時間10分、対して釣っていたのは35分程度。

全体の、たった15.6%しか釣りをしていないではないか!!!

今回は形が大きかったために、作業に手間取ってしまった。

釣りを満喫しているハズなのに、どうにも遊んだ気がせぬ。

クーラーボックスがあれば、引き続き釣れそうだが、納まらんしなぁ。

磯ならその場でさばけるが、浜では砂が粘りついて無理だ。

 

ともあれ

砂浜は足腰にも好いし、トロピカルな気分を満喫できることは間違いない。

タンパク源の獲得と健康増進が同時にできるわけだから、ヨシとするほかない。

そろそろ購入して一年半、竿代の元をとれた気がする。

あんまり好い竿とは感じないし、いまひとつ愛せぬが・・性能が悪い竿ではないのだろう。

むしろ買い換えるなら、旧型バイオマスターの方だ。

 

大きいと、どうしても身が筋っぽい。

焼くのが無難だが、やはり生が好きだ。

刺身はまあまあだったが、やはり漬けは美味い。 生の島唐辛子入りでピリ辛仕立て。

レモン果汁をかけていただくと、寿司めしよりスッキリした味わいでハマっている。

熱々よりも、冷めた飯の方が美味い気がする。

 

ゴーヤは薄く小さく刻むと、さわやかな苦味になり、薬味のような働きをするし、

ちょいタマネギも刻んで加えてある。 ネギほどクセがないからだ。

筋っぽさは残るがが・・・わりとタマラン味で、食べながらムフフ顔になってしまう。

 

釣ってヨシ、食べてヨシ、あとは2キロくらいであって欲しいと念じてしまう、私であった。

 


 

週末、真昼のタイミングで出かけてみた。

うねりが入って濁りが強いが、なんとか一尾。

うねりや波浪が強いとアタリは出るが、ルアーがよく見えないのか、食い込まない。

40センチほど。 これが、本来のターゲットだ。

真昼だからどうしてもカメラの影が避けられなかった。

 

ちなみに

ヒラアジを釣ったグラスミノーを再利用し、上下反転させて刺している。

海底をズルズル引くぶんには、シャッドテールの上下は意味を持たないようだ。

さすがに、このヒットでボロボロになり、引退してもらった。

別に、金魚すくい感覚を楽しんでいるわけではないよ。

 


ではまた