本当にいい天気、だから釣れない、そこへ?!
母島フェスティバルだ!


久々に本当にいい天気になったけれど、どうも太平洋高気圧の力ではなさそう。

だからメッポウ日陰は爽やかで、涼しい。とはいってもヒナタはメチャクチャ

痛い日差しが肌を焦がしてます。10分でヒリヒリ、20分で火傷ですね。

ご存知の通り、お風呂に入れなくなりますから要注意。

さて、日中に全然釣れないのは当たり前、今日は大潮で、朝夕しかだめ。

でもフェスティバルまでは暇があるんでつい、東港へライトタックルをもって

お散歩気分で出かけました。

実は今朝、ミノーに反応がないので開き直ってポッパーを引いたところが

これが激しい反応でして、ロウニンはガバッとでるわ、ライントラブルで

よそ向きして巻き取る最中にバシャバシャっと音がするから見ると

メーターを超えたバラクーダが追いかけてくるはで、もう大変。

けれど、ポッパーのボディーが短すぎるのか?ハリには乗らずじまい。

結局漁船が動き出した朝5時15分にはタイムアウト。かえって二度寝です。

で、不発弾の心が東港へ向かわせたのが運の尽き、根掛かりがないはずの

胴つき仕掛け、アンダーショットリグなるソフトルアーのコソクな釣りを

やっていたのに根掛かり、魚は全然来ないし、クルーズ船でやってきた

観光客が果てにあるはずの東港へ殺到して、こちらはお魚の解説役。

正味、地元の人よりお魚は詳しい、何しろ食べられない魚の名前まで

知ってますからね。けれど、エンジン音というか走行音が影響してか

アオウミガメの姿はあってもお魚は姿を消してしまい、納竿。

タカサゴ交じりのウメイロモドキの群れくらいしかいません。

本当の運の尽きはこれから、例の海老名オジサンが退屈凌ぎにバイクで

見に来てたのがトラブルで、集落まで30分もある漁港のすぐの山道で

立ち往生、宿の主人を呼びに帰ると腰痛。で、僕もついて行く破目に。

宿の主人の直感通り「ガス欠」で人騒がせながら一安心。

打って変わって快調に走る原付を追跡しながら帰路へつくと

宿の主人と話がもりあがってしまい、とうとう、島の磯ポイント

西浦の磯を実物を見ながら教えてもらった。

ただし、やはり磯へ行く途中はモロイ地質を避けては通れないらしい。

吉報は、ヒラマサまで釣れるという事と、バラフエダイはこちらでは

「アカマス」で美味しいお魚との事。やっぱり地元の人は知ってます。

東京の釣り人は知らずに、不味いなどといってましたが、やれやれ

食べられるのならバラフエダイを釣ろうと、意欲が燃えております。

 

で、もどると既に海老名オジサンはフェスティバルへ直行済みで

だ、誰が助けてやったと思ってんだー状態。

行くと既に出来上がっており「かめ、カメがあるからぁ」と強烈に指差す

先をみると通りの向こうに鍋を背にしたオバサンとオジサンがそうらしい。

(小さいけど左のスミがカメ鍋?コーナー)

実は、本日はこれがタダで食べられるわけで、海老名オジサンはあさましく

これをタダで食べたいがために、滞在を延期していたのです!

でも「脂っこいだろお、おれぁだめだわ」などといっており

南国の激しい暑さとその栄養源の関係がまだ解っていない模様。

これが、カメ鍋だかカメ煮込みだか分からないけど、臭い!

カメのあらゆる部品が醤油味で煮込まれていて、コクと臭みのある

モツ煮状態なのです。で、これはきついお酒があれば.......とみると

島の特産のラム酒があって、これも試飲がタダ。

エスニックな顔つきだけどヒゲ仲間のようなこの観光協会のニーチャンが

実に親切で「カメって身体にいいんですよ、コレステロールも溶かすんです」

と解説してくれる、でも臭いのと脂っこいので海老名オジサンはだめらしい。


(ニーチャンは日毎、開設間もない母島HPを更新中、みんなで見よう!)

「おれぁ、海洋民族じゃなくて、のうこうみんぞくだぁ、やっぱぁ」などと

かなりラム酒が回っている様子。

昼間っから飲んだくれて、貴重なアオウミガメの煮込みを食べて

(僕は2杯たいらげた)海辺のヤシの木の下で盛り上がれるなどとは

充実しきった南国生活といえるでしょう。むこうにはビキニのネーチャンとか

接近遭遇を待ちわびた大型のアジサシとかがいて、いきおい、アモールトカゲ

まで捕獲してしまいました。


(最初は茶色だったのにミルミル緑になってしまう焦ったトカゲ)

これがあごの下ピローントカゲの正体なのです、可愛いでしょ?

残念ながらビキニの方は捕獲いたしておりません。どうせ本土産ですし.......

傍らにはハイビスカス、涼しいそよ風、海老名オジサンのアレンジカクテル。

「ラム酒のパッションフルーツリキュール(ともに試飲用)割り」を担当者が

場所をはなれてしまっているので手酌というか勝手に作って、もって来るけど

これがケッコウイケル!!!十数度のリキュールで45度のラム酒を割る!

酔いは回るけど、口当たりはトロピカルで、気持ちいい酔い具合。

カクテルというより、その場にあったから混ぜてみました的だけど、よろしい。

ヤシの木の木漏れ日の下でのひととき、青い空と青い海。

うまい、心地よい、涼しい、美しい、これ以上何もいらん?状態になれました。

気づくともう人はマバラ、カメの鍋もなくなり、思わず

カメの切れ目が縁の切れ目か.......と心でつぶやいたつもりが

お酒が回っていたせいか、つい油断して、口をついて出てしまい

あろうことか、海老名オジサンに聞かれてしまったのです。

こんな離島でトンでもないオヤジギャグをかましてしまった長男

ああもうじき33歳、ギャグも身体もオヤジなんだなーと

ちょっと黄昏てしまいました。

デザートにマタマタただのパッションフルーツ3連発で気を取り直して、

「毎日やってくれないかなー、こういうのは」などと思いつつ

本来なら200円のパパイヤアイスを海老名オジサンが勢いタダでゲットしたのを

甘んじて、ごしょうばんしつつ、ふらふらとまだ日の高い昼下がり、

宿にむかったのでした。

 

「明日はがんばろうかな」そんな気分の午後のひとときなのでした。

 

しかし、本日のツケは頭にありました、メッシュの帽子、メッシュの髪?

を軽々と貫いた日差しが頭の皮に直撃!!!頭がヒリヒリします.......。

ああ、涼しいはずの頭に、こんな落とし穴があったとは.......。

この後どうなってしまうんだろう?この頭皮は。

摂取したカメの栄養が効いてくれるといいんだけどなー。


ではまた。