港にロウニンアジ、足元にサメ


昨日の夕方からようやく本格的にルアーを投げ始めましたが

港の一番外向きの防波堤からのキャスティング。

今は大潮にかかってきている事を今日、ようやく知って合点がいきました。

潮とマズメがドッキングして魚が寄っているんだろうと思いますが

昨夕は、小さなシャンペンゴールドをした35センチくらいのカスミアジを

一匹と80センチはあるダツを上げましたが、結局おかずにはならずじまい。

その合間に、はや引きしているルアーについてきたのは6キロくらいの

実にお刺し身サイズのロウニンアジ。豊かな海ですね全く。

原付で5分とかからない防波堤でロウニンアジとは、大変よろしい。

でも掛かったのはチョロチョロとやってくる極小のカスミアジ、

まあ、ギャラリーの前で掛かったからよしとしよう。

今朝はというと、ダツが足元で来て丁度良くフックアウトしてくれて

そのあと5キロはあろうかというカスミアジのチェイスの後

漁船が港を出始めると、何をしてもまったくの無駄、

明日はもう少しだけ早起きしないと釣れないだろうと心にとどめました。

本日は全国的に日曜日なので、ここ母島でも皆お休み。

したがって、釣場は混雑が予測されるので、地元優先デーということです。

海老名からきたオジサンと一緒に近くの海水浴場「南京浜」へ。

ちょっと昨日までの濁りが残っていますが、おおむね良好、

ザブザブと珊瑚をよけてエントリーっ!と思いきや、僕以外に水中から

ザザザブウン!とやるヤツがいるじゃないですか!!!

水面を横切るヒレの先のホワイトチップ、サメじゃあ!!!

なしてこげん所に1.5mのサメが???でもよく見るとあまり逃げずに

一匹じゃないし、うろうろしている所を見ると、どうも様子がおかしい。

これが世にゆう「ネムリブカ」かぁ、と納得。


頭はちょっと丸くて、鼻の所にちょっと出っ張りがピロンとでており

間抜けな愛らしいサメなわけですが、流石に動きは俊敏で

どう見てもやっぱり悪役面のサメはサメ。

そーっと近寄っては撮影しようとすると、ささーっと居なくなってしまった。

(写真は港で夕方、ボラかと思いきや、なぜかたくさんいたネムリブカ1.2m)

で、探しながら、ふと居そうな砂地へ出た所、

え?なにこの砂の妙なめくれあがりは???しばらくにらんでいると

向こうが動き出したら、これがまたでかい!幅1mをゆうに超えるエイ

今度はエイかよぉぉぉぉっと思うまもなく、周りは砂の煙幕、

目の前を、どよぉぉぉぉぉんと横切るジュウタンみたいな影が見えるだけ。

オジサンが呼ぶので行ってみると、今度は5、6頭の群れで砂地を占領して

のぞくと一斉にまた煙幕状態、斜めに立った黒い棒(尾)がスーっと滑らかに

遠ざかっていきます。水中だといっそう大きく見えるし自由も利かないし

結構迫力ありますね、こういうのは。

そのあとお魚が集まっているポイントで、ハナアイゴやらミナミイスズミやらを

眺めて、沖から入ってきた冷たい潮に体が冷えてきたので上がろうと岸へ。

ふと目の前の岩陰に、居るわ居るわ、岩陰に頭を突っ込んだネムリブカ集団!

しかし、その時既にカメラは結露したみたいで故障中。

透明度も高く、頭かくして知り隠さず状態の恥ずかしい集団ショットが

撮れませんでした、む、無念........。

一匹が眠りから覚めてグイーンと泳ぎ出して浅瀬へ行き、またもどってきて

足元を余裕で泳いでいきます、こいつも1.3mくらい。

50センチくらいの浅瀬で泳ぎ回り、時折移動しながら背鰭を出している

そんな様は、お近くの海水浴場、という感覚ではないですよね。

海老名オジサンとひとしきり、目撃情報を確認しあったところで

オジサンにはまだ、やりのこしがあるらしく、どうも、あのエイの

とがった黒いしっぽがヤケに気に入ったようで、あれをツカミたいそうな。

まあ、暴れられて刺にやらちゃうから止めたほうが.......とは伝えておき

ちょっぴり自分もやってみようかな???と思ったりして。

それにしても、水深1メートルそこそこの珊瑚のスキマをねらってやってくる

ネムリブカやエイ、海水浴場ともなれば、そこに人も入るので

実にややこしい海辺事情といえるでしょう。

ちょっと沖に出るとハンマーヘッドが浮いていますし.......。

こちらを見るぶんには大変に貴重なのですが、自分の命も貴重です。

母島周辺では、ハンマーヘッドことシュモクザメは日常的にプカプカと

浮いているようで、プカプカしててもウカウカしては居られず

気づかれない様にシャカシャカと全力で逃げなくてはいけません。

 

さて、気になるのはハンマーヘッドではなくて、水温。

随分冷たい潮が流れているみたいで、5月の沖縄同様

釣りではかなり苦労しそう、それに観光協会のオニーサンに聞いた所

全島で、岩場の磯というのはないらしく、すべて崩壊寸前の柔らかい礫岩

若しくは土手でして、北港も最近の雨で土砂崩れして、お勧めできないとの事。

たしかに硬くない磯ではファイトできないので、当面は東港のスーパー防波堤と

すぐ近くのお手軽テトラポットで、中型魚を狙う事になりました。

どうでもいいけど、装備の大半がハズレだった気もしますけど........。

ジタバタしたって始まらないから昼寝でもしようかな。


(記事とは無縁の友情出演オカヤドカリ、ちょっかいだしても引っ込まない)


ではまた。