遺伝子は、常に進む
とりあえず自問自答。
プーチン政権が、反対派を楽々と暗殺できるのは、あるいは911同様に発覚しても信じがたい、
ユルい下々の人類にとっては暴走した支配者たちの思考は理解できないような自信があるのだろう。
いや、そのプレリュードなのかもしれない。 大事の前の小事。
それはそうと
プーチンやらイスラミ・・・どころでない気象になってきた。
世の学者たちは、ニンゲンが増えすぎたからだ・・・とブッチャケてしまうと、反社会科学者あつかいされ、
排斥されてしまうから云わぬものの、天敵がいない人類が地球の環境を変えたことで、
その反動を受けているダケのことには違いない。 とぼけても、他に原因を求めても無駄である。
いやむしろ
この程度の気象変動では、生物は絶滅しないってことだ。
快適だとか豊かさだとかは、本来の地球には無関係であって、そういう抽象を実現するには
それなりの犠牲を払ってから・・・ということだろう。
ゆくゆく
人口の最適化という名の、生命コントロールが行われれば、快適や豊かさが得られる時が来る。
と・・・結論できれば、まだ幸いだが、おそらくもっとオゾマシイ、共食いのような事態が起こるだろう。
ニンゲンは、信じているよりずっと動物である。
本来なら311フクシマのことを語るべきなのだろうが・・・汚染水はコントロールできている・・・
などとバカ政府がゆ〜から、なら原発の外海で家族で海水浴すれば?と述べるのみにしておく。
アベノミクスで窮地に立たされた経営者や労働者が、今も自殺を考えているかもしれないのに、
後ろ向きなコトを考えているヒマなどない。
このごろ
三寒四温どころか、平均風速が15mという暴風に近い北風が吹いてきた。
平均風速が15mというのは、瞬間では20mくらい吹いており、歩くのも難儀するハメに。
コーちんこと、コウノトリ(J0066)ですら、よろめくほどの強風になった。
おそらく弱まると踏んでイノーに留まったのだが、まったく予想が外れたようである。
ほかにも、クロツラヘラサギX3も無駄にイノーで踏ん張っていた。
このごろの島の冬は、雨が少ないのだが、おそらく温暖化=気象激化で気圧差が大きくなったために、
大陸の高気圧と洋上の低気圧の気圧差が増大して、風速が増したから、大陸の乾いた風が直接届く。
これまでなら、北東から回り込む間に、太平洋上の水分を補給した北風が東からやってきたが、
今では西から直接大陸の北風が吹き込むばかりになった。 水分がない風が、島に吹いている。
無論PM2.5も。
しかも、今週に入り最低気温が7.3℃となり、この冬一番の冷え込みを記録した。
憂いてもナンの解決にもならぬし、嘆いても無意味だ。
たいがい
自然遺産に関係する講演会は、既知の事柄ばかりなことと、知人ばかりの顔画揃うので、
まったく参加する気はなかった。 のに・・・優しいし優れた唱者(うたしゃ)の女子から招かれたので赴いた。
私が驚かされるのは久々かもしれない。
琉球大の准教授、富永氏はあまりにも地味で、存在感が薄いように演じていて、あたかもロシアのスパイ的?
その講演内容は、島に居るトカゲ的なイボイモリ(爬虫類でなくカエルと同じ両生類)が新種かもしれないという。
そりゃそうだ・・・
創業280万年程度の人類の2〜3倍の歴史を持ちながら、あんまり姿が変わらぬイボイモリ。
たまたま進化が形態に現れなかっただけで、人類より苦節年数?は長大な生物なのである。
北米のヒグマ、グリズリーは18万年で進化(しんか)して、シロクマ(ホッキョクグマ)になった。
哺乳類だから進化しやすい・・・というのは検証されていないが、可能性は大きい。
反面、進化が遅いからといって、適応できていないわけでなく、逆に環境変化に強い種となっている。
あるいは人類は、環境変化に弱いような先進の進化を遂げたのではなかろうか。
沖縄島北部のヤンバル、徳之島、奄美大島に生息するイボイモリ。
けれども、こうして平ったくてアバラが瓦(いらか)のようにシッカリしていて、オレンジが目立つのは徳之島だけ。
ほかの島のは、丸い断面の体で黒っぽいだけなので、味気ない乾いたイモリ。
太古の徳之島にナニがあったのか知らぬが、そもそも徳之島のハブだけが赤とか黒とか金とか・・・
いろんなバリエーションがあることからしても、他の島の生態系と違う大騒動が起こったらしいのは想像がつく。
ハブ騒動に巻き込まれなかったイボイモリ、反面、騒動の最前線にいたのはハブのエサとなったトゲネズミだ。
知る人ぞ知るY染色体のない進化した哺乳類(ってゆ〜かネズミ)が、トクノシマトゲネズミとアマミトゲネズミ。
オキナワトゲネズミは、まだオスとしてのY染色体を確保している。
トクノシマトゲネズミは、他の島より大型で、私の感じたところでは毛のようなトゲの長さはハブの毒牙と同等。
ハブは1.5〜2mになることを考えれば、大型化してトゲを2センチくらいにする必要に迫られたのだろう。
染色体数は、オキナワトゲネズミが44、トクノシマが45、アマミが25だった気がするが、
トクノシマの苦節がわかるような。奇数なのは、Y染色体が無いからだ。
内地の読者の方々は、なかなかピンとこないだろうし、そもそも学者さんですらピンと来ていないことがある。
沖縄島、奄美大島とは徳之島は前提条件が違っているのだ。
沖縄島の北部のヤンバルと奄美大島は山だ。
反面、徳之島は面積が小さいわりに平地?というか、なだらかな地形で生物が住み易いし河川も多々ある。
平坦な石灰岩の島には河川が少なくなるが、徳之島は石灰岩とそうでない地域があり、多様だ。
すなわち、好適で狭あいな徳之島では、生息地の奪い合いが起こったことは、想像に難くない。
氷河期で海水面の低下どころか、生物の生息事態が危うかった太古、
比較的、生物が住み易い山も平地も揃った徳之島では、生物進化が大きいわりに、個体数が少なく、
はたまた、個体数が少ないってコトは・・・異端DNAが増殖しやすい環境でもあり、今に至っているらしい。
進化が遅めであっても、徳之島の生物が個性的になりやすいのは、そうした理由がありそうだ。
ところで
イボイモリはトカゲよりハードな姿形ながら、やわらか両生類であって・・・産卵は水辺である。
ただ、トカゲ寄りの姿のように? 水中でなく、わざわざ水辺に産むのが印象的だ。
質のいいイクラ、あるいはグリーンピースほどの卵は、15センチ程度の母親からは、かなり大型で
まったく流れていないのに、枯れない水辺・・・というのは、存外メンドクサイ(珍しい)環境なのだが、
更にその岸辺の土に産卵するイボイモリ。
生まれると、こうなる。
オタマジャクシでなく、ウーパールーパー然としている。 これで2センチほど。
カエルと違い、わりとインチキな足が、最初から生えてくるようだ。
3センチくらいになると親に似て来るし、黒くなる。
内地のイモリや、なぜかトクノシマにだけいない、内地のイモリそっくりのシリケンイモリにはフグ毒、
テトロドトキシンを持つのだが、こいつにはないらしいから、よくもまあ生き延びられるものだ。
オタマジャクシと異なり、瞬間移動のように瞬発力で水中を逃げることができる。
天敵はギンヤンマのヤゴ。 強力なアゴが飛び道具のようにスパッと伸びる強敵。
リュウキュウカジカガエルなど、遅いオタマジャクシがタップリいるから
イボイモリは意外に狙われにくいとか?
進化を必要としていなかったのは・・・まわりがノンビリしていたから・・・とか?
カエルはあんまり進化しないで、数で勝負しているっぽいし???
親になったイボイモリは無敵なのだろうか? せいぜい13、4センチしかないが。
すごい遅い歩みしかできないし、一年の大半を葉の下などで休眠しているようだ。
食べ物はナメクジとか・・・かな。 コウガイビルを食べているのを見たことがある。
通常、いつもは遅くても、イザとなると素早い・・・というのが常識だが、こいつはいつも遅い。
マイペースをゼッタイに乱さない。
毒でもない限り、すぐに食われて死滅しそうだが、夜行性でもあり、
しかも、コノハズクもカエル等は食さないようだから、なにか美味しくない理由がありそうだ。
ともあれ
こういうミニ恐竜みたいなのがソノヘンにいるんだから、島の生活は退屈しない。