オヨバレ

 


 

とりとめない自問自答

 

配偶者が、優遇される遺産分割にしたいという。

おそらく、ジジババが増えたため、若い人らを生かそうとする世間の思いが薄まっている。

摂理の仕業とはいえ、バカけたアイデアである。 しかし、権利の裏には責任もある。

当然のことながら、負債も抱え込むことになる。

 

フクシマで、また当然のようにダダ漏れが見つかった。 

だ〜か〜ら〜、冷温停止で核反応がゼロなわけじゃないんだし、東電としてはこれ以上の

マイナス方向の投資はできないし、作業員も足りてないし、職員給与のバカ高い給料も欲しい。

モニタリングポストの数値改ざんがなければいいのだが・・・

長良川やら諫早やらで、大嘘のデータをデッチアゲて、バカな開発をやっちまう国家だから、

向こう40年くらい、フクシマには近寄らないほうが懸命だ。

東京湾でも干潟の浄化能力や、生物の生産性が最も高い認められているのに、

河口域の干潟の水をイジくったら、生態系が壊れないハズが無いことは、

自然を真面目に見つめているニンゲンなら、誰でもわかることだ。

むしろ壊れないというデータが用意されてしまうことは、異常なことである。

数年でテキトーにこさえたデータで、何がわかるのか・・・判りやすく説明できはしないが、

結果的に反論するデータが無いから、ヘリクツが通ってしまうだけのことだ。

 

UFOを信じる信じない・・・などとバカな発想をしているのと同様に、

アリモシナイことを前提に考えれば、いくらでもバカを増産できてしまうのである。

 

ニンゲンが存在するから、UFOがアリエナイと想定することは、非常に難しいと考えるのが常識だ。

バカは死ぬまで変わらずバカであり、ニンゲンはご都合主義ゆえに、自らの首を絞めるのだ。

 

ま゛、貧乏な私は消費税しか納税していないし、選挙にも行ってないから、知ったことではないが。

ともかく、社会性を逆手にとって、摂理が意外に有能に働いているように感じられるこのごろ。

 


 

さるお方のところに、オヨバレした。

 

私は内地にいたときと同様、友人は少ない。 しかも胃腸の調子が狂うので、あんまり応じない。

かなり高い地位の方でもあり、奥さまも私のことを理解してくれていて、幾度かお断りしていたこともあり

今回は応じた顛末。 私はナゼか、人妻から理解されることが多い。(笑)

 

さるお方は、わざわざ旧正月に因んでお招きくださったのである。

オヨバレは、私の友人で徳之島に移住する原因ともなった、Oチャンと一まとめに・・・である。

どうやらその意図は、知的な方なので、堅いというか・・・趣味的にハイエンドな?話をしたかったようだ。

自然やらデザインやら音楽やら。

Oちゃんは、見かけによらずクラシック専門で、様々な楽器を奏でることができたり。

島人は、コダワリが少ないぶん、無駄に濃ゆすぎる趣味的な会話には応じられない弱点があるらしい。

どんちゃん騒ぎは爽やかだが、そればかりだと味気ないということだ。

 

奥さまは、私が料理にウルサイことを承知したうえで、料理をだしてくれる勇敢な女子である。

正月といえばコレ。

ゥワンフニとデェクニ=豚骨と大根煮。

左上にチラと見えるのは、輸入素材で店屋物の寿司なものの、右下は茹でトゥビンニャ(マガキガイ)。

奥に見える指は、さるお方。 私が写真を撮りまくることを、ご理解いただいている。

 

南国では昔から四足の動物を食しており、正月はそのピーク。

自分ちの豚が、育ちが悪く小さいと、子供らはガッカリしたり、いじめられることもあったそうだ。

見てのとおり、正しい島料理は塩味である。

醤油はなく、味噌はあったが毒のあるソテツの実を用いた、手間隙かかったものだった。

なので、味付けは基本的に塩であった。

甘ったるい鹿児島の醤油が入ってきたのは、本土復帰したあと昭和30年代以降。

 

ちなみに、沖縄県は本土復帰が遅れたお陰で、鹿児島の醤油に毒されることがなく、今も塩味がメインだ。

観光において重要な意味を持つ郷土料理のスタイルが失われた奄美の島々に対して、

戦後の貧困からアメリカ国土として立て直した沖縄では、無駄に甘い鹿児島醤油が馴染まなかった。

皮肉なものである。

ことさら徳之島では、鹿児島醤油や白だしを多用する人工調味の習慣が普及し、やたら甘塩っぱい。

 

私がその味付けで吐きそう・・・というのを、奥さまは十分にご存知なのであった。

別に密会していたり、無駄に親密だったりするわけではないよ。(笑)

 

驚きの刺身。 血合いの色こそ悪いが、絶品の歯ごたえ。

郷土料理ではないが、島には鮮魚を高価な味噌で、無駄に?保存するクセがある。

島で人気のソーラ(カマスサワラ)を、内地のサワラの西京漬けよろしく、味噌漬けする習慣がある。

コダワリがないので、味噌は白味噌でなく、ナンでもいいのが哀しい。 そこが重要なのだが・・・(涙)

 

ただし! この切り身はシイラだ!!!

普通ならバサバサになるはずが、モッチモチ、プリップリで、超鮮度のキハダより美味いくらいなのだ。

新鮮なうちに味噌漬けしたそうだが、島人のことだから新鮮といっても信用できないし、イケジメもしない。

のに・・・である。

昆布ジメのような雰囲気に仕上がっており、塩っぱくはない絶妙さ。

このように劇的に美味さを保ったシイラは、初めて食したのであった。

この技前は、まったく意識したもの、あるいは意図したのではなさそうだが、

コレを用いれば天城町の漁業と魚食文化の浸透に化けそうな気がする。

 

アルコールがまわらないうちに・・・と薦めてくれたのが、黒い汁。

墨汁。 天然のセピア色。

特にミズイカ(アオリイカ)の墨をタップリ溶いた、かなり生臭い味噌汁である。

徳之島、奄美大島、喜界島では、このように濃いのだが・・・他の地域では薄くて

タダの黒っぽく生臭い味噌汁の場合が多いようだ。

 

相当に生臭いのであるが、コレを知ってしまうと・・・豊かなマロミとコク・・・コレでないとダメなのだ。

クサヤよりはずっと馴染みやすいし、アルコールに対抗するためにもタウリン豊富なイカを摂取するのは

実にただしい、さるお方の判断であった。

島人とは思えぬ配慮、ってゆ〜か、これから飲ますぞとゆ〜気合・・・?

 

ちなみに

アオリイカ以外の墨では、生臭過ぎて食えたものではないようだ。

群れで泳ぐことが多いイカにとって、危機迫るときに用いる墨には、それを知らせるニオイも含まれる。

 

初体験の、ウワサの魚が出てきた。

お判りいただけるだろうか???

 

ウナギである。 といってもご当地のウナギのほとんどはオオウナギである。

味は・・・ウナギが美味いとはあんまり思っていない私なので、より冷静に述べるのだが、

かなり美味しくない。 不味いのでなく、まったく美味しくはない。(涙)

 

ウナギ目の魚たちには、とんでもないところに骨が入っているのだが、こいつもそうだ。

そのためか、圧力鍋で煮られており、よけいに生臭さが封入されていて、生臭い白身魚の煮物である。

調理法が問題なのかもしれないが、冷凍赤魚みたいで、バサバサした白身である。

 

ただし

鮮度を味方につければ化けると思う。

これだけのボリューム感。 写真では判りづらいが、一切れ10センチくらいあるデカさ。

白焼きにすれば、プリップリの香ばしい白身だろう。 皮のパリパリ感や歯ごたえもヒトシオ。

臭みがあるなら、ポン酢でなく八町味噌+かんきつベースの酢味噌でいただけば・・・絶品かもしれない。

 

奥さまらしく、毎回必ずスゥィーツで私に挑んでくる。

ガトーショコラ。 ってゆ〜か、ガトーショコラはチョコ菓子/チョコケーキの意である。

シットリで重みのある仕上がりながら、ふんわり感もある逸品。

私のおふくろ様と同等かそれ以上の技前。 焼き菓子であるケーキは、しっとり仕上げるのが奥義。

ベーキングパウダーのニオイがウザッタイ場合が多い、うぬぼれ奥さまばかりだが、コチラは別格だ。

 

そんなこんなで

ショコラを食べ終わり、Oちゃんとクラシック談義になったころまでの記憶しかない。

さるお方のお宅には、当然ながらアルコール類も豊富なのであった。

 

あくる日

食べ切れなかったドッサリの料理、バレイショ、たんかんが玄関にあり、記憶の無さとは裏腹に

さるお方と奥さまに、クッキリとした恩義を感じたのであった。

 

それはそうと

我が家の生活は厳しい。

だから常に、食料を趣味的に調達する努力を忘れない。 なのに・・・妨害される。

1.5キロはゆうにあるミナミクロダイを、してやられた。 ちっきしょ〜!!!

 

そういえば、こんな感じのシーンが、鉄腕ダッシュに出たっけ。

きのう、テレ朝から電話がかかってきて、ビデオを使いたいのだが、そのなかに私の写真があるらしい。

伊仙町の、ドーム闘牛場なのに雨が降り込み放題という、新型の自然に優しくニンゲンに厳しい闘牛場で

私の写真を用いた紹介ビデオが放映されているのだが、それをテレビで流すという。

 

しかも・・・怪しい本日の深夜番組「紅リサーチ」で、さらに・・・「なぜココで働くの?」

徳之島にあるキャバクラ店に密着!徹底リサーチ!のスタッフから、名前を入れましょうか?と。

即断即決、お断りした。 まるで、島のキャバクラいりびたりのオッサンではないか。

第一、島のキャバクラに行った事ないし、行った事ない理由は、なんぼ若いオネーサンでも子持ちだろうし。

やっぱりキャバ嬢は、ウクライナとかロシアとか透き通るような美女に限る。


ではまた