スマホとタブレットとWindows8
師走の風景
島はようやく冬の風情が漂ってきた。 月曜からずいぶん寒くなった。
最低気温も13度前後になり、日の暮れとともに寒さがしみ、鍋物が美味しい雰囲気に。
暖をとらぬまま、10度前後の気温をしのぐのは、結構寒い。
要は冬の関東〜西日本の日中を暖房無しで・・・といったノリだ。
我が家は空港から程近いので、空港の観測データが語っている。
天城町は今月、恒例の?町長選、町議選のダブル選挙だというのに、そこへ衆院選まで。
トリプル選挙のおかげで役場はテンヤワンヤやである。
きょうから期日前投票が始まったが・・・パトカーと警官が張り付いており、
入口から離れたころに、三角コーンで軽くバリケードが設けられ、
選挙にきた投票者を、変な連中が妨害しないようにしてあった。
さすが徳之島の町長選だ。
お昼時、近所の直売所「空の駅」の東に接した駐車場が、
お向かいの庭を挟んださらに、そのお向かい、K岡・現町議さんの事務所テントになっている。
なんか行き辛い・・・と思っていたが、チンゲンサイを求めにいったところ・・・
お昼をいっしょにどうぞ!と誘われた。 やばいやばい。(笑)
町内では、良くも悪くもガキ大将だったような人物が議員になる。 頼れる兄貴のような存在だ。
それはそれで問題ないのだが・・・知人の新人も同じ浅間集落から出馬するという。
島ではフライングな?活動が流行っており、半月くらい前から後援会の車が入会を街宣している。
先のK岡さんは、彼のお隣の寿司屋のオヤジを連れてやってきて、お茶を渡していった。
もちろん、渡したのは寿司屋のオヤジだし、公示前だから問題ない。 のだが・・・そんな感じ。
ともかく島の町議、町長選では、本人か支援者が直接玄関にやってくるのが普通である。
そのときの所作で人となりが判るので、それはそれで善い習慣だと思う。
町議には、実行力、理解力が問題だ。 学歴は問題ではない。
それと住んでいる集落であること・・・がもっとも重要だ。 いざというとき、力になってもらえるからだ。
兼久に住んでいたころ、地元の議員さんは、私の動物に対する活動に、とても理解があったし、
今でもそうだ。 一票を入れてよかったと、つくづく感じられる。
私は、これまで横浜市議などと話したことはない。 しかし、島ではご近所さんの頼れる人だ。
政治に参加したい・・・とは、今もってイマイチ感じられないもの、身近になったのは喜ばしいし、
政治が私たちの生活を支えているんだなぁ、と感じられることも悪くない。
ただし、別の人に投票したからと、付き合いがなくなることが、もっとも恐ろしい。
直接、生活に影響してしまうのも島ならではだ。
おそらくK岡さんは当選するだろうと思う。
だからこそ、いささか遠目のご近所の新人さんに投票し、新たな潮流を観てみたい・・・気もするのだ。
おっと、今しがた
窓のあたりでゴソゴソ音がすると思ったら、ドブネズミが網戸のニオイをかいでいた。
どうやって窓のところまで上がったのやら。 とかく島は、家とて油断すると、生物に侵略されかねない。
我が家にタブレットがやってきてからもうすぐ1年、スマホがやってきて数ヶ月になる。
ようやっと、iOSやAndroidのクセがわかってきた。
結論から云えば、それらはコンピューターではあるが・・・パソコンではない。
私の定義するパソコンは生産性を高めるものであって、再生端末ではないからだ。
単体ソフトを再生する道具でなく、複数ソフトを同時利用して何かをこしらえる端末がパソコンだ。
我が家にあるのは、iPad第4世代タブレットとソニエリのスマホ、エクスペリアARC・HDである。
前者は重さのわりには、どえらい重く感じられ、とても持ち歩く気になれない。
後者はシリコンカバーまで購入し、気に入って使うツモリだったが・・・意外に使っていない。
当初、冷蔵庫の上でワンセグを眺めたりしていたが、テレビ情報は散漫で選択性がなく、
時間の無駄だから、すぐに邪魔臭くなってしまった。
そのほか画面が小さいし、仕事で使えるような機能といえば国土地理院の地図閲覧とか
グーグルアースとGPSを連動して外勤に使う程度で、使用頻度は高くなく、
普段は気象レーダーと潮見表程度だ。
一見、様々なアプリが走るし、ケータイより画面が大きいから
世間ではパソコンの縮小・進化版?のような誤解すら生じているようだが、
ショボイ処理性能に高いグラフィック要素を加えたことで、
パソコンを生産に用いていない、CPU浪費者たちの図に当たったのだ。
ネットを眺めて過ごす人にピッタリな、ヒマジンやネット中毒者に適した娯楽端末に仕上げられている。
あんまり真剣にシニカルすぎて信じられないくらいだが、真にヒマジン用途に最適化してある。
反面、絶対的にショボイ機体性能のため、パソコンのように仕事をこなすことは無理であるし、
アプリのストアに並ぶソフトウェアなど、世辞にもホメられる様なものはわずかで、
オチャラケた、あるいはみっともないソフト揃いである。
ぶっちゃけ・・・もともと足りてない機能を自分で足すことで、つまらないカスタマイズ感や
達成感を得て自慰的に喜ばせるイメージだ。 iPadなど、電卓も入っていないテイタラク。
インストールしたはいいが、今度はいちいち細かいバージョンアップの案内などもあり、
実にサービス過剰で、面倒で、くだらないシステムに辟易でもある。
んま゛〜ピーピングしたデータは、アップデートや、アプリのインストール時に搾取すれば、
ピーピングのトランザクションをカモフラージュできるから、意味がわからぬでもないのだが。
さて、ヤマダ端末8インチを開封。
開封早々、メリケンのピーピングをブロックするフロントカメラの対抗イヤミ・ゴム?を貼り付け・・・
それから、おもむろにマイクロソフトアカウントを設定。
もちろん本気でないのでGメールを登録。
Gメールなど、仕方なく持っているものの、もともと使ってない。(笑)
あれこれ設定し、ホッとひといき。
昔から、ちんまいパソコンが好きだったので、あまり違和感はなく、
これまで使ったなかで、もっとも優れたちびパソだな〜と実感してみたり。
他方で、やっぱり想像通り遅いわ゛〜というのも実感。
コレまでのチビパソよりは数段速いのだが・・・
タスクマネージャを眺めたところ、4コア4スレッドの処理に対して970余りのスレッドが動いていた。
桁違い過ぎるだよ・・・
もどかしい操作に、思った以上にキーボードとマウスが恋しい。
画面の解像度がさほど高くなく、指で操作できる部分も多いのだけれど
なまじ、タップに慣れてしまうと、ダブルクリック=ダブルタップに違和感がある。
史上最悪のWindowsと世界から非難された、Vistaをしのぐ悪評高い8.1だが、げにその通り。
ヘンテコなタイルのようなモダンUに対応していないソフトになると、強引にデスクトップへ切り替わる。
やにわにポーンとデスクトップ側へ放り投げられる感覚が、どえらい無責任感を醸し気分が悪い。
メリケンの仕事場の感じで、のりしろがなく、私の仕事じゃないから他を当たれと、放置されるアレ。
現代のユーザーインターフェイスと云うよりも・・・大昔のランチャー、NEC98メニューなどと同じだ。
ワードプロセッサーが滅びる刹那に見せた、多機能を象徴する初期画面とも通ずる。
小賢しいという言葉が、これほどピッタリ来る仕掛けはない。 苦笑ばかりさせられる。
この無駄な葛藤がMSの目指す、モダンなのだろうね、なんたって会社名がMSだし。
パソコンでMになり、たまったストレスを利用して、ハーブ片手に社会に対してSになれ的な。(笑)
焦りに焦ってサーフェイスを何発もこさえるのも、わかる気がする。
今更Windows CEの延長、Windows Phoneで失敗し、スマホで遅れをとりすぎた。
ゆるインテルの電力バカ食いな、アメ車志向、エアコン至上主義、メリケン社会そのもののような
爆熱CPUによって歩むことに慣れすぎて、東洋的なささやかな愉しみを無視した結果だろう。
だが、互換性こそMSの本分ということは、ユーザーがもっとも心得ている。
いっときの玩具ブーム、スーパーヨーヨーやルービックキューブ、ファミコンに等しい
スマホ、タブレットブームはビジネスには馴染まない。
iOSやAndroidのように、インターオペラビリティを無視して、相次ぐバージョンアップと機能追加を行い、
瞬間風速で勝負するようなソフト+ハードに迎合し、入出力端子を割り切ってしまった
Win8.1タブレットがスルーされるのは仕方ないことだ。
実際、ヤマダ端末にもマイクロUSBとマイクロSDスロットのみ。 覚悟はしていたが、不便極まりない。
充電と足りないデータ保存域の補完用で、パソコンとしての入出力や拡張性がない。
一方で
サーフェイス3のCMで無理矢理にでも 「これさえあればナニもいらない」 と云いたいように
MSにもつまらぬ意地があるだろうから、Win10でも8の悪態は往々に残るだろう。
とはいえ
私がパソコンのデザインをしていたころの、ひとつの理想に近いコンピュータになってきていて、
液晶を覆う強化ガラスのせいか、妙に重くハレモノに触るような感覚を除いては、んま゛〜許せる。
あとは
帰省している間、どのようにヤマダ端末をフル・ノートPCと同様に振る舞わせるか・・・が課題だ。
それは今後、島で屋外作業するときの携帯性と効率性を左右する試験でもある。
ちまちま、コソコソいじっていると・・・逆にイロンナ葛藤をしている自分に気付かされるのが愉快だ。
あれこれいじくっているうちに、急にネットがつながらなくなる。 なぜだ?
スマホではアリエナイ現象だが、パソコンにおいては必要なときしか通信せず、
一定時間で休止させることで、バッテリーの延命に努めるのが当然だったはずだった。
おそらく、アメ車体質のOSでは、無駄に様々な方面を常時監視するカーネルが動いており、
タブレットに移行しても、まだまだ無駄に動作を続けているので、こうした動作は必須だ。
iPadのバッテリーの持ちにはまったく及ばない。 そのかわり、窮屈でないフツーのソフトが使える。
公衆網を利用する通信費の心配がなくなったものの、電池の減りを気にするモバイルパソコンの悩みは
まだまだ続いている感じだ。 フルセグなど、スマホをフル稼働させると・・・そんな感じか?
LTEをオンにしたまま、バックライトを4割程度の明るさで、せいぜい5時間もつか・・・といった風だ。
進歩したような、イマイチなような・・・アンバランスな進歩に複雑な心境にさせられる。
都会なら、さまざまな用品をすぐに手にできるが、島は送料がかかるし、現物を見られないぶん不利。
トラブルになってからネット検索すると、自分と同じ現象がチラホラ見つかってくる。
設定が終了し、いったんシャットダウンしてから、ふたたび起動したところ・・・白紙? 白痴? 照明モード?
よく視ると、中央やや右上に、焦って脂汗で光る額のカガヤキが、かすかに映っている。(涙)
夜半にこの情況・・・焦っても仕方ないし、夜に焦れば妙に情熱的なラブレターのような事態になる。
とりあえず寝てから、明くる朝パワーボタンをひたすら長押ししたら復活した。
ネットにはパワーボタンの初期不良や、eMMC(内蔵型のSDカードもどき=チープなSSD)が認識されぬ、
といった現象が見つかる。 ホッとするやら、焦るやら。
今トラブルになれば、帰省に間に合わぬかもしれないからだ。
その後も、起動には7秒くらい長押しすると起動する。 最初は3秒くらいだった気がしたのだが・・・
当初、セキュリティを重視してロック画面解除には、サインインと同様に十数文字入力にしていたが、
やっぱり簡易な4文字にした。 私はこのごろ、パスワードは十数文字を用いている。
以前は27文字もあったが、数字や記号が混じっていなかったので、短めで混在型にした。
無論、名前とか生年月日とか、思い出の地名や恋人の名?、順列文字や数字なども一切含まない。
なのに、訓練も必要なく、忘れることがない・・・というのがヒミツのアイデアだ。
好きだった、ヒットもしなかった、古い歌の一節、替え歌?というのもアリだろう。
あとは、記号と数字も肝要だ。
ヤマダ端末には、地味なオマケがついてくる。 画面保護シートと赤ん坊のデカチンコ?くらいのタッチペン。
このタッチペンがなければ、ほとんど操作は無理だった。
マウスを接続したいが、Bluetoothのはキーボードしか持っていない。
せっかくなのだから、Bluetoothのキーボードには、ポインターがついていてほしいものだ。
ThinkOutside Stowaway Universal Bluetooth Keyboard という長々しい名の機種。
これまたネットで見つけたが、このキーボードが地味に人気らしい。 私のは初代でオリジナル?のもの。
OEMで他社ブランドのもあるらしい。 PDAが静かに流行っていたころ、ソレ用に求めたもの。
一見フルキーピッチに見えるほど、しっかり大きいキーを配したかわりに、大胆なキー削減が行われている。
ファンクションが2つもあるのは、代替キーがドッサリあるためだ。
ちなみに
我が家にはソフマップの中古で求めたチビVAIOが、まだ2台残っている。
どちらも無傷?ではないもの、古いバイオUは稼動する。
ファンがガリゴリギリリリリと音がするのは、保存中に虫でも巣ごもったのかもしれない。
島は、快適な狭い空間を好む生物が多々いる。
エラストマでできた液晶と本体のクッションやビスの蓋、右手にあるポインターが腐って溶けていて、
粘土のように変質し、変形したりめくれたりしてしまうのが残念。
当時、このサイズでXGAの解像度は劇的で、ヤマダ端末よりも細かい。
やや新しい、当時先端技術だったSSD搭載のバイオ・TypeUは液晶を表示する回路が壊れてしまった。
この世代のパソコンは、グラフィックチップを冷やさない仕様なのか、相次いで壊れた。
はずだが・・・奇跡の液晶復活! なものの・・・起動プロセスは、コレにて打ち止め。(涙)
当時、先端のワンセグ搭載であったが、誰しもハイビジョンに眼が向いていたので、残念な装備だった。
これらの機体に比べれば、ヤマダ端末など、ほとんど液晶と電池だけに見える未来の道具。
しかも、液晶は大きく処理速度も格段に速く、バッテリーは数倍長持ちだ。
ど〜にも、肝心のLTEのつながりが不安定で、5回に1回くらいしか接続できないから、
普段はエクスペリアに戻してしまった。
今週末は、そこらの設定をひねくってみよう。
なにしろ、スマートに使える姿を実家で演出しないと・・・父母のどちらかが逝った時に、
どうしようもなく世間と接点の無い生活になってしまい、ただ呆然とテレビを眺める老人になっちまう。
私は親孝行はできないが、このくらいなら・・・と念じて、キヨミズの舞台からバンジージャンプし
月収より高い端末を手にしたのだ。
そうそう、エクスペリアでちょっとしたトラブルがあった。
なくしちゃいけんと、SIM変換アダプターのブランクを挿し込んでおいたところ・・・抜けない。
ネットで調べたところ、先達はいらっしゃって、想像通りの抜き方だった。
無理して抜こうと思っていたが、SIMに接するための電極が折れて破損するといい、まったく助かった。
やっぱりネットのある人生は、こうした近道が見つかって嬉しいものだ。
何事も過ぎたるは・・・だが、便利なものは程よく使うに限る。
なんとか実家でも、ネットに親しんで欲しいものだ。