ミヤコドリ

 


 

巷のナゾ

 

フクシマの原子炉からは冷温停止であるという。

冷温停止は、べつに核分裂が停止したことを保障するコトバではない。

着々と放射性物質が地下へ排出され、海浜やトレンチなどへダラダラに漏れ続け、検出される。

そのたびに、ポン人はどのように感じているのだろう。

やはり報道どおり、これまでの核物質が、たまたま濃縮した・・・と、信じ続けるのだろうか・・・

逆に、信じがたい濃さまで簡単に濃縮される事実に驚かないのだろうか。

どうあれ、私は対岸の火事なので、いかなる東北の産物も購入しないだけである。

東北産ホップ使用のビールは飲んだりしない。

それを風評被害というのなら、除染が完璧になり、廃炉してから主張していただきたいものだ。

風評被害と断定するには、メルトダウンし格納容器を貫いた原子炉に対して、あまりにも甘すぎる。

いや、政府自体が、格納容器は無事だ・・・という幻想に、情報操作を続ける姿がおぞましい。

コンクリの耐熱温度など、メルトダウンして圧力容器を溶かした温度に遠く及ばないのに、

その情報が見事にコントロールされているポン社会に・・・唖然とするばかり。

というか、ぶっちゃけ国民のほとんどはフクシマを無視したいのだろう。

 

政府が決めた食品中の基準が公開されている。

この基準値内なら、子供が食べてもよい・・・のだそうだ。 やはり汚染は残酷だな。

どこがどう安全なのか、誰も保証できぬものの、風評被害?の火種をつぶすことが政府の役割だ。

風評被害でもなんでもない、ただの汚染食品の流通支援に見えるのは私だけだろうか。

 

ところで

我が家は赤貧なので、増税に告ぐ増税は生活を直撃してしまう。

スーパーでは本体価格表示だけなので買い物している感覚がオカシイのは、政府の図にハマっている。

資本主権社会は、資本の乏しい地域を利用して富めるものが更に富むという仕組みだ。

富めなくなってしまうとき、無駄に投資し、富めるものの株価の買い支えのような現象に追い込まれる。

アベノミクスは、そうした現象に似てきているような気がしないでもない。

とはいえ、そもそも貧富の差が追い越されないものだ、という発想の元に保険や年金が運用され、

その破綻を目前にしては、何かやらねばならないのは確かだ。

ただ、年金の積み立てが滞りすぎるから、消費税で・・・という短絡が、どこまで通用するか微妙だ。

ビタミンや薬品は、そのものはエネルギーにはならない。 薬品ともなれば、必ず副作用が存在する。

他国との格差では稼げなくなった今、国内で格差をつくるしか、資本主権が保てない時代に入った

のかもしれない。

 


 

奄美野鳥の会の図鑑に載らない・・・ということはカナリの珍鳥だろう。

ミヤコドリをご存知だろうか。 

関東では三番瀬に多くのミヤコドリが渡来するし、伊勢でもチラホラ見たことがある。

よりによって二枚貝をこじ開けて食べるという変わり者だから、バカガイがたくさんいるような砂地を好む。

 

この名を聞くと、なぜか演歌女子が勝手に脳裏に浮かんでくるのは昭和の宿命なのだろうか。

オオツキミヤコとかミヤコハルミ感が漂う名に聞こえて仕方が無い。

私はまだ、昭和のたそがれに生きているのかもしれない。(笑)

 

今回は、いささか戸惑っている。 あまりに情報がないからだ。

奄美とミヤコドリで検索しても出てこない。 沖縄では少数がヒットする。

面倒なのは鳥だけでなく同名の地味地味地味地味地味な≒超絶地味な貝もいることだ。

しかも奄美大島にもいる。

 

一応、証拠写真としての値打ちをアップするため?に、クロツラヘラサギ2羽も出演させてみた。

クチバシを翼の間に埋めて、休む姿勢を崩さない意志が強かったので、拍手(かしわで)でカミサマにお願いした。

霊験あらたかで、すぐさま姿勢を解いてくれた。(笑)

 

無論、証拠能力を高めるため、クロツラヘラサギのみも撮影してある。 念入りに。

わざわざ見に行かずとも、地元の浅間集落で観られるところが、我が家の最大のアドバンテージ。

 

毎日眺めていれば、どのような鳥が出入りするか手に取るようにわかるのは、

通常のバードウォッチャーには味わえない旨味だろう。

人生をホッポラカシタにだから、そのくらいのメリットはあっていい。

ほとんど日課だから、いかなる学者よりも、ここの干潟に関しては・・・詳しくなる。

 

このごろ、たま〜にやってきては、遊び飽きるとすぐ山手の畑へ行ってしまうコウノトリ。

こいつの知能の高さはカナリのもので、クロツラヘラサギの真似をしてエサをとってみたり、

こうしてズグロカモメをいじって遊ぼうとうする。

ともかくコウノトリにはイルカ並み・・・とまではいかぬが遊ぶ余裕と知能が備わっている。

 

北風が強くなりすぎてイノーの泥が舞い、濁って釣りできぬ日々だが、そろそろか。

2キロくらいのミナミクロダイがボツボツ入ってくるようになった。

 

このたびの演習で自衛隊が野営に入る運動公園側には、外来のムクドリたちが増えている。

カラムクドリをはじめ、数千キロを旅したホシムクドリも入ってきている。

 

ともあれ

ミヤコドリについて、奄美野鳥の会を通じて情報を集めてみた。

すると、奄美大島では88年ごろに一度、98年に一度渡来があったという。

会長によると、新図鑑をつくるとき、ほとんど記録がなく、写真もないので外したという。

肝心の徳之島情報は、F本さんは一度だけ見たようだ・・・という程度。

野鳥の会の役員、獣医屋ケンチャンに至っては、ミヤコドリは知らぬという。

 

やっぱり珍しかったのだ。 徳之島では初めて撮影したのが私・・・ということになるのだろう。

新聞沙汰にしそこねたが、記録としては残せるから、ま゛いっかな。


ではまた