台風19号について
世間に思うこと
私は世間ズレしているオッサンらしいから、なんとも申し上げる立場にないと感じることも多いこのごろ。
やはりヒトバシラーは大事で、広島の無茶な宅地造成により大被害が出たお陰で、各地で危険地が発覚。
横浜でも亡くなった方がいるようだ。 亡くなった方にお見舞い申し上げるのは意味がない。
島にはろくな盛り土の技術もないが、ときどき盛り土のまわりに無理な石積みをしている様子を見かける。
大雨が来たらヤバそうなものの、それもまたヒトバシラー学習に頼るしかあるまい。
この台風で、どんだけ崩れるか・・・試されている。
前回も記したが、青色LEDの偉大さがわかっているのだろうか・・・あの発明は、人類の歴史を変えた。
高効率で光を発するLED。 だが青がなかったことで、利用が限られていたが、にわかに照明も進化した。
発熱を抑えて輝度の高い光源であるLEDは、照明、映像投影について飛躍的な進化を促した。
スマホやテレビ、デジカメの高画質な省電力も、原発が再稼動できない家庭の照明事情も変えつつある。
あんまりアタリマエになりすぎて地味に感じられるかもしれないが・・・
ぶっちゃけ、これまででもっとも実用的で、全世界的に変化をもたらした劇的な発明に違いない。
ペニシリンに匹敵する発明だ。
ただ・・・色つき人種なので、さほど持ち上げられることが無く、ポン人の反応までイマイチである。
ポン人は、思った以上に頭が悪くて哀しすぎる。
んま゛〜騒ぎ過ぎないオトナさが、ポン人の美徳でもあるのだが。
イスラム国のモテナイ連中が、奴隷制度を復活させる・・・というホラを吹いた。
ただの性欲のハケ口である。 サルのような男らには、性欲の満足が欠かせない。
奴隷だといいつつ嫁にしていては、イスラムのサルさ加減が世界中に知れてしまった。
ニンゲンのイスラム教徒にとって、サル化した連中は危険な存在だ。
オスは大義をかざしたところで、結局のところチンコをぶっ挿したいだけ・・・だ。 やれやれ。
生物を愛でる立場だから
一夫多妻や一妻多夫を否定しないが、宗教を傘にきるのは実力でなく、権力主義でしかない。
サルにはサル知恵が相応・・・といったところだな。 ダメなヤツらは自分の中に価値観が無い。
問題は、国内でも手のつけられないサルがいるように、手加減していては駆除できない・・・ということだ。
サルには悪意は無いが、善意も存在していない。 ただ、具合の悪い存在だ。
駆除するか、威嚇して山へ返すか・・・だ。
ところで北キムチ。
もともと拉致問題など、単なるマンギョンボン号を開通したいだけの外交手段にすぎぬ。
北はともかく、ポン国産の工業製品を保有することが、支配層のステイタスだったが・・・断絶して8年。
ポン製品の供給不能は、あってはならぬ事態。 高い地位があっても豊かでない生活は、もう限界である。
我らにはニワカには想像しがたいものの、そもそも物資がない半島北部においては、重大な事態なのだ。
あんまり長いボン号入港の阻止により北キムチが動いたのは、彼らの体制維持のためには当然だ。
物流がつながっている・・・ 旧東側にとっては、我々の想像を絶するほど重要だ。
いくら設計図を手にしても、テクノロジーが異なり過ぎて北では製造できない。
ポン人は、その意味をまったく認識していない・・・ユルユル民族扱いされているだけのこと。
ちなみに、北キムチ、ポン国内と同じ100Vコンセントを有している。
ちなみに
なぜか島では台風一過、晴々とした晴天・・・というのに恵まれない。
ぐずぐずと、台風がやってきたときと変わらぬ天気に戻るだけだ。
さて
内地の派手な報道には驚かされた。 こちらの猛威の2/3ほどなのに、エライ騒ぎようだ。
それには、理由がある。
国や地方首長が、逃げない理由が欲しいだけの国民を動かすには報道を用いるのが手早いと気づいたのだ。
避難勧告には予算がかからないが、避難指示には資材の拠出を伴い、発令に二の足を踏む。
したがって自主避難こそ理想の避難なのである。
広島のこともあったとはいえ・・・勢い、報道の派手さが激し過ぎて、私は噴飯しそうになった。
気象庁の台風予想まで、派手に威力増量されたのには、こちらも驚いた。
気温が低いのに、そんな威力のまま内地に行くはずもない・・・と思ったら、10ヘクトパスカル多めの予測。
やはり危機感をあおる策だったらしい。
こちらの島々では、当初の予想は島の東だったのに西を通ってしまって、またしても狼少年となった。
島人(しまんちゅ)らは、またハズレか・・・とアキレ顔。 ルート予測については、さっぱりアテにされなくなった。
台風が本格的にやってきたのは日曜、12日未明だが、風は金曜、10日から激しく吹きすさんでいた。
時折雨交じりの強風、暴風が吹荒れて、2日後に本体がやってきたイメージだ。 やっと来た・・・と感じられる。
困るのは、定期船が木曜が最後だったことだ。 遠いのにやけに時化ばかりが先行し、船が来なくなった。
強いことは意識していたが、このごろの台風は外周が強いことを、なんとなく島人もわかっていて、
私もそうだが、本体はたいしたこと無い、すぐ弱ると感じていた。 なにしろ朝方、寒いからだ。
土曜の11日は、ずいぶん荒れた。 もう出かける余裕など無いほどで、これ以上吹いたらどうするか・・・
悩むほどに時化ていた。 しかし、12日はさらに荒れ狂った。
役場の災害対策本部は、ガラスのたわみに耐えかねて、屁のツッパリのようなテープ張りをしたという。
いつぞや、大被害が出た吹き返しの猛威と違い、風圧はあるが、揺さぶりの少なさに気づく。
停電になったのは本体がやってくる12時間くらい前、11日の夕にはまだ早い16時すぎだったと思う。
たぶん、そのころNTTドコモの基地局も信号機もコンビニもすべて停電していた。
だが予備電源があるドコモの基地局は稼動して、きわめて不安な12日未明の通過時も、しっかり通じており、
月額483円ながら、ネットラジオや、気象庁のサイトで台風の目の位置を確認しながら闇夜を過ごせた。
窓をのぞいても、どこにも明かりがなく、ぼんやりと分厚い雲を通り抜けた月明かりが集落を見せていた。
うなる暴風で、いつ雨戸が飛ばされるか不安になりながら、私は電力ある限り、音楽を鳴らそうと思った。
幸い、アイポッド・タッチの電力は十分だった。 いつ充電したが覚えていないのだが・・・
そしてアイポッドのドッキングポートをもった、ロジテックのモバイル・スピーカーも健在だった。
夜じゅう、アイポッドの音楽をランダムに鳴らし続けたのだ。
不思議な現象が起きた。
暴風の轟音から逃げたい意識のためだろうか・・・音楽をかけたまま、ウトウトすると、
音楽にのみ意識が集中し、覚醒と眠りの中間のようなところで、音楽だけが聞こえ轟音が消えていた。
長引くウトウトとは、例の金縛りの現象を引き起こす意識状態のことだ。 昔のように、金縛りは起きなかったが。
おそらく、四角いコンクリ家屋のひさし特有の風きり音と、ゴトゴトと雨戸をゆさぶる重い騒音の狭間、
一晩で延べ3時間くらい寝たのではなかろうか。 激烈な環境にしては、ずいぶん寝た感覚があった。
ウトウトし、覚醒したらNHKネットラジオのアプリを立ち上げ、何度も気象庁の台風情報をボ〜っと眺めていた。
なにしろ、停電のためか、暴風で壊れたか、空港に設置されている風速計は、早々にダウンしていた。
我が家から程近い風速計は、気象協会のピンポイント予想の倍以上を日常的に示し、アテにしていたからだ。
幸い、消防署の屋上に備えられた風速計が、非公式ながら49.7mを記録していたのだから、轟音は本物だ。
トイレに行くたび、左手に懐中電灯を持っているのに、右手が勝手に壁のスイッチを入れてしまい、苦笑した。
体に染み付いた習慣は、台風が来ようとも変わらない。
暴風圏は、ずいぶん長居した。
このごろの台風は、徳之島を中心にターンするようなコースをたどるから、強風や暴風が居座ってしまう。
12日昼ごろ、早々朝のような猛烈な暴風がなくなった。 ただし暴風圏を抜けるのは、もっと後のことだ。
役場に顔を出したところ、先の屁のツッパリテープを視認しつつ、情況を尋ねた。
町内では被害はあるが死者はないという。
ただ、南部の伊仙町では、停電でともしたロウソクが原因らしい火災で2軒が焼け、1名が亡くなっていた。
暴風のなかだが、12日午後から九電の復旧部隊が稼動するということだ。 本当に有難い。
なにしろ停電になってから20時間が経過し、そろそろ冷蔵、冷凍状態が危うくなっていた。
とりあえず
近所で車がなるべく多く通行している道路のみを用いて、様子見にでかけてみた。
とにかくパチ家屋だのパチ小屋だのが横行する徳之島では、台風で釘が飛ばされているのは常識だ。
先行車がいなければパンクが危ぶまれるから、30キロ以下で走行しながら、路面を凝視する。
空港に曲がる交差点には、垂れた電線。
点灯していない信号機。
ボッキリ折れた電柱。
右手には、マルッと飛ばされた屋根。 八角形の歌舞いた家だったが、パチ大工に造らせたのだろう。
もともと島には、マトモな大工はほとんどいないのだが・・・
夜中、西隣の家が建てたパチ家畜小屋のトタンが鳴っていた。
最初はガッコン、ガッコン、やがてバコバコ、仕舞いにはベラベラベラベラと高らかにたなびいた。
トタン屋根は薄い刃物のような凶器だ。 秒速30mだと、およそ時速100キロで迫ってくる薄い金属板になる。
プレデターの、薄い超音波振動するディスク武器なんてカワイイものだ。
台風は、なにも風だけが恐ろしいわけではない。 ともかく何でも飛んでくる。
暴風は東から吹いてくる。 幸い、我が家は東西に細長く建っているうえ、天城町は島の西側だ。
島の背骨山脈が暴風を和らげ、更にキレイに長屋然とした町営住宅が
東側に数軒並んでいるおかげで風を素直に流してくれるから、ほよど暴れた飛翔体でなければ、
風にならって流れ去ってくれる。 それでも、異音がすると恐ろしい。
電力が復旧したのは、26時間後であった。 それでも、おそらく町内最速だ。
我が家は発電所と、復旧が最優先といわれる空港の間に位置しているからだ。
冷媒だのペットボトル氷だので防御した冷蔵庫だが、一部が危険な状態になりつつあって、ギリギリセーフだ。
冷凍ネギが、半解凍になっていた。 温度が上昇するので、冷えた炭酸なども飲めなかった。
喜んだのも束の間
4時間くらいたった午後22:30ごろスマホのアンテナは、赤いXがついており通信不能となった。
次の日の午後までガラケーのアンテナも圏外が表示された。 基地局の予備電源が切れたらしい。
とりあえず、ADSLや固定電話が使えたから問題なかったが、ケータイは封じられた夜を迎えた。
吹き返しは意外に強く、長かった。 12日の夜は台風通過の安心感がアダとなり、予想以上にずいぶん荒れ、
南西の暴風と雨が、もろに雨戸をたたいたために眠れなかった。
明くる13日も強風が続いており、平均で10mを越えていた。
連休で嵐・・・やることもないので、パンクを用心しつつ運動公園へ。
クロツラヘラサギたちは空腹からか早々に出漁。
しかしながら、イノーでは鳥類の軽い体を支えるだけでもエネルギーを消費するために、
人気のある運動公園で採餌する連中も見られる。
セイタカシギは度胸が座っており、いったん逃げても、すぐ戻ってくる。
台風のとき限定で、運動公園の草地へやってくる。 人出がないとき限定・・・が正しいだろう。
少し大きめで、後ろ頭から首筋にかけて、黒い羽毛のボリュームがあり、オーストラリア亜種っぽさが濃い。
オーストラリア亜種は目の周りが純白な個体が多いが、こうした黒っぽい個体もいるから紛らわしい。
んま゛〜、だからど〜した?と云われれば、別にど〜でもいいのだけど。(笑)
おそらく、休んでいたというか・・・しがみついていた樹木ごと暴風に揺さぶられ、体力減退したチョウゲンボウ。
羽毛が荒れていることから、生命の危機に瀕しているかもしれない。
羽毛が乱れた鳥類は、40度前後の体温が保てなくなってしまう。
ハヤブサの一種だが、チーター同様に肉食が食物連鎖の高い地位にあっても実質の安定地位とは限らない。
その証拠に、青をご覧の諸氏は、羽毛が乱れた野鳥を眺めたことはあるまい。
肉食はハイリスク・ハイリターン。
近所の自販機が寝ている。 働き過ぎだろうか。(笑)
パチな基礎がバレバレだ。
次の日、すっくと立っていたところ足元を確認したら、懐かしい湯沸し発電機エコウィルの基礎に用いる、
コンクリボードのような基礎にすりかわっていた。 来年の台風には役立つだろう。
今回の台風は、人的ダメージは少なかった。 ただし、サトウキビの壊滅は確実に島の経済を疲弊させる。
肥やしの効いていない、貧弱なウギほど倒れる。 淘汰だ・・・
不思議なのは、サトウキビ農家は、たいていヒマなはずなのに、普段はナニをしているのだろううか。
牛の世話も、一日中やることもなかろうし。
なのに、家に居ずに牛小屋や農具小屋に詰めているオッサンとかジジは多い。 働くフリも大切だろうし。
どうせ年金の足しとか、孫に現金供給するための手段として用いられることが多いので・・・
基幹農業というわりに反収が著しく低い。 そこへダメージが加わると、絶望的になるのである。
ちなみに
島口のウギの語源はわからぬが・・・ウチナーグチのウージと兄弟関係だろう。
当然
台風は内地方面へ向かう。 ということは、だいぶたってから定期船が入ってくる・・・ということでもある。
ここぞとばかりにカップ麺が売れている。 台風になれば、家庭はカップ麺パラダイスになるらしい。
停電したら、得意とする油ものがこさえられないのかもしれないが・・・換気扇が無くても換気しやすいはずだが。
ただし、ご飯がないから・・・という言い訳に則っているのだろうか。
私はたまたまソラマメご飯に失敗し、硬いソラマメだったため粥仕立てにしたところ・・・絶品となった。
昆布茶でズルして、無駄に美味しくしてある。
粥は温めなおせるし、台風の時には最適だ。 台風のときの食事は汁物や汁多めの煮物などが最適だ。
だが、島でも粥は病人食か、あるいは真夏の氷を加えてすする事しかないから、非常時とはいえ食べにくいらしい。
真夏も冬場も、私は粥や雑炊が大好きだ。 カップ麺は吐きそうで食えなくなったが、かわりに粥が好きになった。
夏は冷やしで、冬はアツアツで。 いつもお腹いっぱい食べられるし、カロリーも低い。
暴風圏を抜けて3日経ち、ようやく定期船が入港して物資が戻ってきた。
だが、ぐずついた天気のままである。
それでも、秋の渡りのシーズン。 台風の後には必ず珍しい野鳥がやってくる。
ムクドリのなかに、ホシムクドリが混じっていたり・・・
大型のアジサシ、オニアジサシがふらり立ち寄ったり。
停電から復帰した次の日から、どういうわけか町内では断水が頻発していたようだ。
我が家は水圧低下だけで済んだ。 なまじ水洗トイレだから厄介である。
風呂の栓はバカで、24時間で満水の湯船の大半が失われて役立たずなのだ。
台風のさなか、スマホで情報収集できて心の支えになることがわかった。
反面、ずいぶんユルくなった勢力の割りに、内地に上陸したら報道はひっきりなし。
コチラを通過するときには、普通のニュース番組がチラホラ報じる程度だった。
すさまじい暴風の恐怖は、やはり内地人には理解不能だろう。
仕事が優先とか、家の中がもっとも安全とか、逃げたくない・・・
いや台風を甘く見て逃避したい気持ちが強い内地人は、少しは学習したろうか。
不思議なことに、台風が猛威を振るい始めたころから、オオズアリが猛烈に増えた。
台所の至るところに出没し、動植物を問わず油分をあさり、列を作ったり食器やスポンジの下に野営している。
足元を歩き回り、ときおり足に食らいつく。 寝間にもいる。
わざとエサを放置しておびきよせ、きょうも大量に処理したが、それでも無尽蔵に現れる。
オオズアリは内地にもいる小アリの一種だが、地中の巣を必要としないから厄介なのだ。
流し台のボウルには、つねに洗剤水を張っておき、流しに群がるアリどもをスポンジでかきとり、懲らしめる。
無数のアリが水中を舞っている。 皿を洗うスポンジには、アリの遺骸がひっついて、それはもう蟻酸で
消毒しているような気分になる。 アリとの小さな戦争は、いつまで続くのやら。
あれこれ厳しいことも多いが、南国生活はストレスも少ない。
少ないからわざわざ釣りに行く気がしないくらいだ。 私はこのごろ、食べたいから釣りに行くようになった。
それはそれで、いい南国効果だと思うことにしている。
夏場は例の浜が開拓できたが、風向きが北東に回った秋冬シーズンは、また開拓が必要だ。
またしても浅場に注目しているが、浅い岩場は干満がシビアで、まだ手を出していない。
今度は砂場でなく、我が家の南方にある海岸、キジである。
おっと、その前にスパイクブーツを買わないと。