マチガイ続きのコンデジ選び

 


 

巷の風情

 

えらい雪が降ったらしい。 島では強い北風と、多少の雨だった。

坂道が登られない、つまらないトラブルを起こすトラックの映像などを視てしまった。

スノボを楽しむ人やら、動物園のシロクマが嬉しそうな映像も愉しめた。

 

夏のゲリラ豪雨だった水分が、低温で飽和水蒸気量が減ってやわらいだ感じで降った・・・のだろう。

この夏、島に880hPaクラスの台風が来る、兆しなのかもしれなかったり。

 

オリムピックでは、メダル候補がばたばたと敗退している。

ポン人の精神力・・・ダメちゃうか・・・と自分を棚上げしてでもツッコミたくなったり。

 

そうそう、鬼灯の冷徹ってアニメ、たいそう愉しい。

地獄を舞台としていて、地獄の雑学+世間の雑学までテンコモリで、濃ゆすぎるアニメだが、

絵的にはアッサリしていて、不思議に視易いところが絶妙。 動物ネタまでOKとは奥深い。

たいがい戦闘シーンが必須のアニメにあって、サブイボでそうなほど無駄に判りやすいラブコメでもなく、

しかも飽きが来ないダジャレや設定など、笑いにあふれているところ・・・洗練されてるな〜と思ったり。

一話で主人公が自分の立場を「官房長官みたいな立場で地味地味・・・」とか、

アナコンダ(大蛇の一種のね)に締めあげられているのが、さりげなく、ムツゴロウさんだったりする

ウィットとシニカルさが、なかなか私好みだったり。

 


 

近況から。

 

以前、近所で見つけた魚類が、いよいよ今月末に和名がつく。 つまり、日本で初物であると確定する。

先日、再びサンプルを送り、調べてもらったところ・・・新種の可能性大という。

ということは・・・・・・・・学名にブンザエモニとか付けられなくもない、ということだ。(笑)

ん゛〜 なんかその名付けだと、魚に申し訳ないかも・・・ けど、アイドルっぽくて?いいかも・・・とか。

 

さて、本題。

私の本質的なマチガイは、カメラ大好きと思っていたら、記録大好きだったということ。

チョイ散歩するくらいでも、チョッとしたシャッターチャンスを逃がして後悔してしまったり。

だからといって、コンデジは防水でなく、一眼では重すぎて散歩できないし・・・ タダのワガママである。

 

ところで

写真家とカメラマンはズイブン違うのだが・・・世間では同じである。

写真家は独立した自分基点の企画や撮影、カメラマンは依頼で動く仕事なのだが。

美術で例えるなら、写真家は画家、カメラマンはデザイナー。

犯罪解決なら、殺人事件ばかり追って、現実に世間を困らせている空き巣は追わないコナン君と

日夜地道に捜査している、無名の刑事さん、ドロケーさんのようなもの。

 

島で写真家を名乗っても、なんでも屋である。

スポーツや人物から、そのへんの草花、壮年の同窓会写真まで、依頼は多様だが・・・腕よりも道具がない。

ある程度なら画像処理でなんとかするが、そもそも望遠系の写真家に集合写真とかは無理だ。

500mmレンズを見て、それでウチの民謡飲み屋を撮影してほしい・・・とか頼まれる。

唄者さんの毛穴でも写せってのか?!  といいたいが、奄美民謡と沖縄民謡の差はわかっているのに

撮影者は万能な便利撮影人・・・みたいなのだ。 ご都合主義にもほどがあるが、ポン人は総じてそんなもん。

以前、伊勢でもビーム砲レンズ持ちでブラブラしていたら、かわいい孫の女子を撮ってほしいと、

道行くオババから頼まれたことがあったし。

 

ナンダカンダで結局、仕事を請けてんだろ・・・と思ったらオ〜マチガイ。

請ける気がないのは、無視したりトボケたり。

説明しても無駄だから、距離を置くのが一番である。 私も歳とともにオトナになったのだ。(笑)

特に酒癖の悪い島の夜の飲み屋など、イロイロ窮極的に難しい条件が揃うわけで、請けられようハズがない。

 

動物写真家と云ってるそばから、あのサクラはなんですか・・・なんて茶飯事だ。

シマンチュに日本語は通用せぬ。

 

閑話休題

 

パナは開き直って、オモシロイ展開に出た。

4K動画に対応したコンパクト・ミラーレス一眼を開発しているという。 スゴソウだが、実はそうでもない。

もともと4Kなど・・・1000万画素レベルでしかなく、今やショボイ画素数である。

しかも、動画において、高感度、高速シャッター性能は無視した方が自然な映像を捉えられるからだ。

デジカメ動画の不自然さは、その高性能ゆえに、ブレが抑えられてしまった結果、パラパラ漫画とか

クレイアニメのように、すべてのコマが完璧な静止画になり、わざとらしい動きに見えるからだ。

 

具体的には、私は暗い環境のときに、静止画でなく動画を撮る。

あえて感度を落とし、シャッタースピードは1/60程度なら、適度にブレが入り、自然な動画になるから、

薄暗い朝夕やら、ジャングルの中、雨模様には好適なのだ。

静止画なら苦悩する薄暗い時分であっても、逆にブレが生かされて自然な動画になるのだ。

 

パナの開き直りは、ソニーのような革新的なセンサーを開発が間に合っていないので、

静止画の高感度・高画質をあきらめて、低感度・高画質に加え、技術的に確立された高速読み取りを

加えただけのカメラなのである。

ソニーは完全動画用の方へ走っているし、キヤノンは意味不明な一眼レフ動画カメラを出していて

ちょうどキヤノンとソニーの間に位置する感じだろうか。 ポジションは悪くないし小型の機材は取り回しがいい。

 

みなみなさまもご存知の通り、現代のアマチュア映画監督を支えているのは、一眼デジカメの動画。

高画質な上に、背景がボケて、主人公が浮き上がるような絵作りである。

そのような絵作りが、一眼デジカメの入門セットで実現できるようになったのだ。

パナは、そうした状況下で、プロ用のファイル形式と端子形状を持ち込んだだけである。

 

難しい静止画の世界に見切りを付けたかどうか知らぬが、楽にできる方向性を選んでいる。

パナはソニーに対して、センサー感度で勝ち目はない。 だからこその方向転換は正しいだろう。

が・・・もともと感度が高いソニーでは、動画でも高画質なので勝ち目は薄いと思うものの、

ソニーのセンサーは高感度だが、高画質かといえば、低感度から高感度までビミョ〜な画質なのだ。

低感度から高感度まで、なにやらノイズが目立つ・・・ビミョ〜さなのである。

ならば、低感度の高画質を選べるパナにも、勝機があるのかもしれない。

 

事業展開としては腰が引け気味ながら、勝機があることは間違いないところが、パナらしい・・・

ソニーもパナのフォーサーズ陣営も、レンズの数を論じても、決定打になるレンズはないのだ。

決定打は全て、ニコンかキヤノンにしかない。 あくまでもビミョ〜なのだ。

レンズアダプターで、どのメーカーも相互に使えるようにしてほしいもんだな〜と切望して止まない。

 

一方、私の中では・・・五十肩のお散歩だからといって、一眼をあきらめることもできない。

タムロンからは悩ましい高性能レンズが発売された。 過日、知人の現物を手にとってみることもできた。

150〜600mmで、我が家の最強ビーム砲レンズの500mmを超える超望遠領域を有している。

しかも、ズームで伸び縮みするレンズにもかかわらず・・・ウソかホントか、簡易防滴機能を備えているという。

防滴は魅力的だ・・・ もし私が鳥撮りを開始する人にオススメするなら、この一本は外さない。

動画ならむしろ、このレンズの方が取り回しやすい。 トリだけに・・・イヤほんと。

これがNEXのアダプターでキチンと動作すれば、言う事はない。

 

ただ、五十肩では平気だが、島では山登りしながらとか、海岸で水しぶきを浴びながら釣りとか、

無理な情況がつきまとうので、大柄なのは極力避けたい。 ゆえに・・・

オールインワンで小柄な高倍率コンデジが好適という、安直な結論に至ってしまいがちになるワケだ。

 

なんかスゴイイメージをまとって登場している、ファインピクスS1。

水も砂とも仲良しな??? パッと見、フツーの望遠系コンデジ。 内容もフツーのコンデジ。

だが、私としては、望遠端1200mm相当で開放絞り値の5.6はギリギリ許容範囲。

パナのF2.8に比べると二段も暗い。 光量1/4なのである。

レンズが倍の望遠だから、F値も倍ジャン・・・では済まないのだ。

 

通常の高倍率は開放絞り値6.5以上になってしまい、5.6の7割くらいの光量では、ピントが相当に遅くなる。

絞り値のおさらいをしておくと、1.4 / 2 / 2.8 / 4 / 5.6 / 8 では、それぞれ倍の光量である。

通産、1.4〜8の光量差は32倍もあるのだ。 数値以上に、まったく違う印象の光量差が生じている。

具体的には、5.6の上の1/3絞りごとに、6.3、7.1となる。 例えの6.5はその中間値1/2絞り。

直感的な数値でないことは、申し上げるまでもなかろう・・・ これ以上、面倒で説明したくもない。

 

これまで使っていたパナの高倍率ズームはどうしたんだよっ!と、チェック厳しい向きはツッコミ放題だろう。

25〜600mmながらズーム全域でF2.8を誇る、FZ200。 レンズだけは秀逸だが、肝心のセンサーがダメ。

そりゃもう今時のアイフォーンはソニー・エクスモアだから、はるかに画質がいい。

センサーのチープさを補うため、画像処理エンジンが優秀なので、撮像したままのRAWデータより、

JPEG画像が高画質・・・だった。 

ハイクラスの一眼ユーザーからすれば、RAW画像こそ高画質のはずが・・・貧弱センサーのコンデジにおいては

一般的なJPEG画像の方が、ずっと高画質である。 合理性最優先な、当世らしい現象。

陽光が強すぎて、コントラストがありすぎる環境下の画像ほど、画像処理エンジンの威力が発揮されるので、

プロ用機材はさておき、コンデジにおいては一般的なJPEG記録の方が優秀ということだ。

なんと便利な時代だろうか・・・

 

残念ながら、我が家の機体は、カニと戯れているうちに、波をかぶって一生を終えたのである。

 

直したところで、水に弱いから次の機種を探すことに・・・

水に弱いことはわかっていたはずだが、あんまりにもモロイことに気付かされたのだ。

正直、塩水と砂くらい、洗い流して干せば・・・ノートパソコンのようにモトに戻るだろうと念じていたものの、

スイッチ類が誤動作して、使えなくなってしまったから、見切ったのであった。

 

この手のコンデジでもっとも残念なのが、動画撮影。

もともと動画は画素数が少ないため、コンデジでもそこそこの画質が得られる・・・のだが、

動画時のオートフォーカスは、無駄に常に前後して画面で見るとイライラする。

常にスムーズなマニュアルフォーカスが必要なのだけれど・・・ゼンゼン無理。

それ自体はコンデジに始まったことではなく、ブレンビーのころからチットモ変わっていない。

せっかく高画質、超望遠になりかけているのに・・・なにも進歩していないのが残念すぎるのだ。

世の中は、意外に進歩が遅いこともあるんだよな〜 

 

さりとて、所詮は今使っているサイバーショットTX20と同等のものだろうから、静止画とて期待はできない。

要は、ノイズが気にならないくらいズームで寄れればインパクトが画質を上回るカメラ・・・なのが超高倍率ズーム。

 

それにしても・・・もう10日あまり時化&湿気続き。

釣りも撮影も遊びも仕事もやり辛ぁ〜い日々。 やっと普通の島の冬になったような、けど時化すぎなような。

 

なにより、五十肩で眠りが浅すぎて、いつも昼ごろ寝床を出て、夜12時間後には床に就く生活。

まるで怠惰なような・・・倦怠まみれな日々でネタどころか元気も出ない。

なんぼ寝ても眠いし、疲れがとれないというか・・・寝ながら疲れている感じである。

 

NEX−7の後継機は出ず、同等機種なフリをした下位機種が出てしまい、続投させざるをえない。

画素数は同じだが位相差センサーでつぶされた画質はビミョ〜、ウリだったファインダーは画素数減・・・

ソニーの経営、結構ヤバイのかもしれんな〜

 

こういう世の中で、インフレがアタリマエで、株価を順当に上げてくれる企業が、すぐに減衰するような社会。

高齢者がどうやって、目減りする年金を投資で支えて家計を維持していくのか・・・

おそらく、摂理にはジジババの減少こそ狙いなのだろうけれど。

 

人口が増えすぎて発展が限界に達する前に、弱肉強食の経済社会構造の価値観を変えとかないと、

肝心の社会性を活かした生き方ができないニンゲンになっちまうだろうね。 すなわち戦争ありき。

その最たる例がチャン。 無駄に大きな団体になり、ニッチモサッチモいかなくなる衆。

いつ、内外でケンカを始めるかわからぬ、面倒な隣人だ。

 

んま゛〜しかし、どちらかといえば、社会どころか12時間稼動の人生をなんとかせねば・・・

五十肩は、想像以上に結構渋いね。 左右で症状が違うし、寝返りうてないし。


ではまた