できないことこそ、望みたくなるタチ

 


 

巷の話

 

五十肩、ビミョ〜にイイ感じに痛むようになってきた。 ズシリと来るが、前ほどではない。

両肩いっぺんに来ることはない・・・とネットにはあるようだが、オヤジ殿に打ち明けたら、同じだった。

血筋(DNA)の問題なのかもしれない。 実際、右から来て左へ行き、右もまだ結構痛む。

私には昔から、不思議と疾患やケガの対称性があってイボが同じ場所にできたり、

左右同じ場所に切り傷を負ったりしてきた。

ま゛〜、右にした傷と思っていたら、実は左にあったっけ・・・みたいな記憶もだいぶ混じっているが。

 

困ったことに、筋トレできないでいたら、えらい勢いで筋力が落ちて、写真の手ブレが激しい。

このごろ、肝心の動物写真の歩留まりが悪くてかなわんなぁ。

 

安部総理のスチャラカだかオチャラケだかわからない、党大会のコトバに恥ずかしくなった。

一昨年からの黒い雲を吹き飛ばしたんです、これからが正念場・・・って、まったくいつも正念場じゃないの?

ふり払えてないから正念場なんじゃないの? コトバのアヤでなくアラになってしまっている。

ま゛〜アレで元気が出るくらいな性格の方が、前向きで生き易い社会ではあると思うけれど。

吹き飛ばしたというより、地下水と雨水で洗い流し中のフクシマ放射線もホッタラカシで、よーゆーわ。

 

JR北海道は、おそらく日本社会の縮図となっている。 誰もが皆ズレてしまえば、誰も迷わないのである。

NTTにもイロイロありそうだけれど、とりあえず人命にはかかわらない。

ケースとしてはトンネルのインチキ点検に類似した、危機意識、人命優先の意識が欠如した現象だ。

ニンゲンが増えすぎると、摂理により人命が軽くなる志向が培われていくらしく、興味深い現象である。

普通の人間なら、経済性より人命を尊重するはずが、企業ごと狂ってしまうとは・・・恐るべし摂理の仕業。

文字通り、もはや常軌とは何か・・・を考えさせられる出来事である。

 

ところで

ソニーから不思議な端末が発表された。

スマホをWiFi仕様にして機能を削っただけのモデル。 ただのアンドロ端末である。

コレになんのメリットがあるのだろうか・・・しかも価格は5万以上ときたもんだ。

なんぼなんでも、アイパッド・エアの方がお買い得だと思えるのだが・・・

というのも、ソニーらしい音響技術が一切入っていない。

都会では、魚のアラや、酒粕まで高額で売る時代に突入しているのだろうか。

フルセグを抜かれてしまい、あとはお家芸の裏面照射型センサーのカメラだけがアドバンテージ。

けどそれで、この価格で無理やり売る意味合いとはなんなのか・・・消費者に説明してほしい。

でないと、魅力がなさ過ぎて、食指がのびるはずもない。

 

チッコイのにフルHDで、防水・・・そりゃ半年待てば、中華パッドで実現できるんじゃないの?

いやまて、私は内地に生活していないし、テレビもないから分からぬが、

内地人は、4Kとか好むのであれば・・・画面の高解像度化を無性に好むようになったのだろうか???

 


 

昨夏からずっと雨が少なく、晴れが多いのはいいが、風が強い。

幸い、台風はそれたけれど、冬になってからは北西の季節風が強い日々が続いている。

ま゛〜なんだ・・・八丈島の冬場に似ているかも。 3月くらいまでは、時化続きで舟が出せないってやつ。

  

これまでは北東の風ばかりだったから、逆に不思議だった。 大陸からの季節風が、どこからどういうチカラが働けば

北西から北東に換わるのか・・・今もって理解できていない。

今シーズンは、あまりに強い高気圧+低気圧のために、大陸からの風がビョウビョウと吹いている。

しかも寒い。 最低気温が10度前後で暖房がないのだから、ヒジョ〜に寒い。

 

逆に、晴れが多くなったお陰で、陽だまりの暑さも知ることになった。

気温が14〜5度の直射日光は、内地よりも角度が高く、セーターなどは着ていられなくなる。

あるいは、南向きの窓際では、室内で布団が干せる・・・というわけだ。

直射日光を当てると、紫外線が強すぎるので、繊維を傷めやすい。

 

バクダン低気圧ばかりをクローズアップしている知恵のないマスコミだが、

強風を撒き散らす高気圧は報道しないらしい。 高気圧は永遠にイイモンにしておきたいのかもしれない。

低気圧は乱暴で低俗、高気圧は晴れて高貴・・・のような思い込みで。(笑)

そもそも1030hPaの高気圧が、日本海や東シナ海に出ばってくることはなかったはずだ。

確かに風速10〜15mでは、人命に対する危機はないように見える、が・・・台風より長期間吹けば別だ。

ガッチリした建物のなかで、チマチマとデスクワークして済む仕事ならいざ知らず、プレ台風並みの強風が

日常的に吹くことは、外勤とか農漁業を営む向きには脅威である。

マスコミも政府も、あくまでも大企業の賃上げとか、インフレだけが好きらしいことは、島に来て思い知った。

いづれ暴風高気圧になったころに、マスコミはシコシコとサカシラに報道するのかもしれない。

やれやれ。 温暖化=高エネルギー大気という理屈くらい知っているだろうに。

パパラッチ的な、誰かのアラをつつくことは得意なのに、自然相手だとサッパリなマスコミで困ったものである。

 

さて

バブル時代に開発された、ユルいけれど高級素材をふんだんに使ったリールが壊れかけている。

開けたいが、ネジが切れてしまって、メンテナンスできない。 ダイワ・トーナメントX・4000iT。

部品には、ジルコニアチタンなどが使われているものの、高精度設計が流行する前のもので、ハンドルを回すと

ガクガクするところが、なんだかホッとできて気に入っている。

 

アマゾンで、バカになったプラスネジをこじ開ける工具を購入したのだが、あえなく玉砕。

ネジを破壊する方向でしか解決できそうにない情況に陥ってしまった。

あるいは、ネジが支えているカバー自体を先に溶かしてしまえば、ネジが外れる必要もあるまいと念じたものの、

高温のハンダゴテをネジに当て続けたのに、メッキされているためか、プラスチックカバーはびくともしない。

 

この世代は、ドラグに力点がまったく置かれていない機種なこともあり、

これではマトモに釣りできないので、渋々というか、ウキウキ気分でリールを新調することに。

 

最初、ベリーネット(中古釣具専門のタックルベリーの販売サイト)で探すうち・・・竿に気が行ってしまい・・・

危うく竿を注文するところだったけれど、VISAの3D認証対応がドーノコーノで決済できず、断念できてしまった。

 

結局、ベリーネットにあるリールは、たいがい高額リールか、使えないほどダメージを受けた安物と判明し、

新品の方がむしろ安価で安心できることが理解できた。

 

新品・・・といっても私には金がない。 本来なら釣り具屋で手にとって確かめられるリールが、島では無理。

ネットで購入するのに信頼がおけるお店といえば、地元の隣にある松阪の釣具店くらいだ。

釣具のオーシャンのリールを当てにしていた。だが、ほとんど売り切れだったため、ダイワかシマノを選ぶことに。

松阪は釣具安売りの激戦区の只中にあり、なかでも水谷釣具は値引率では他店より一歩も二歩も秀でた店。

今風の商売は苦手のようなのに、雑然とした店内には客が絶えない。

値引率はピカイチで、ナイロンの釣り糸は半額がアタリマエである。

近所にはライバル店のフィッシング・ユー(旧フィッシング・アサヒ)があるので、いい競争をしている。

アサヒは中古と新品が両方揃っていて、中古を求めるときには便利。

 

わざわざ地元から通販で購入するハメになってしまった。

といっても、通販取引について安心できたとて、手にとって感触を確かめられない釣具は不安で仕方ない。

 

つぎの問題は

何をどう新調するのか・・・である。 テーマはおのずと五十肩に絞られる。(涙)

必要?なのは、軽くて丈夫なリールだ。

 

ダイワはマグシールドという、グリスに磁性体を混ぜた特殊材を外縁部のベアリングに使用し、水洗いが可能だ。

水も、砂の侵入も防いで滑らか・・・というフレコミである。 しかしアレコレ考えるうちに思い当たる。

グリスベースならば、砂を跳ね返すワケはない。 頭のよくない釣具業界のことだ詭弁はフツーのこと。

「マグシールド」重金属のような表面に、いかなる表面張力があるのか知らぬが、砂を巻きl込まないとは限らない。

砂鉄含みの砂ならなおさらだ。 それに一般的な潤滑油を含め、親和性の高い不純物には弱い。

 

ダイワの3500番くらいが、私のフィーリングに合うはずだが、今は軽視されている品番で、重く400グラム以上。

3000番台は300グラムを切っているというのに。

 

一方、シマノは

ダイワの3500番よりビミョ〜に小さく、3000番より大きく、チト巻き糸の多い4000番があり、300グラムちょい。

ダイワの3500と3000番の間にあるのが、シマノの4000番といったところか。

ダイワとシマノの型番は、互換性はないし、糸のように業界標準も存在していない。

 

ひょっとすると、科学の進歩の激しさから、糸の強度は日進月歩で、同じ強度の糸巻き量も変化していくので、

諦めてしまっているのかもしれない。

 

などと無駄にアレコレ悩んで見せなければならない恥ずかしい理由は、これまで中大型リールしか

興味がなかったから、小形リールの高性能化に気付いていなかっただけのことなのだ。

進化の理由の半分は、小物釣りしかできなくなってきた内地の事情もある。

ミズイカをチッコイのまで釣ったり、アジングとやらは、20センチ弱の魚まで釣る始末。

人が増えすぎると、相対してまわりの動植物が減っていき、いよいよ愉しみが減っていくことが解かる。

 

かくゆう私も、島人に合わせて小物釣りをしようと求めておいた、安い渓流竿があった。

一度も使っていないのと、中古屋で求めたフライ(毛ばり)もあるから、小物専用ルアー術を考えようと思っている。

フライは重さがないから、糸に重さを持たせて投げる釣りである。

ただ、小物釣りは、別に投げる必要はなく、ただ小魚のウロウロするタナへ、自然に流しいれるだけでなので、

小さなシズを、点々と糸に付けて、ビシマ糸然とすることで、仕掛けをコントロールしやすくするのだ。

ビシマ・テンカラ?とでも云おうか。

 

釣れない場合は、その辺にいる巻貝を割って、針に刺せばよいだけ・・・(笑)

 

その考えに至ったのは、小さな釣果からだった。

メバル用のがまかつ製カブラJIGというのを使ってみたら、たるい潮の昼間にポンポンと釣れるのだ。

漁港のヘチには小魚が着いているものだが、ルアーで簡易に釣れるものではないハズだが・・・

しかもチヌが掛かったのには驚かされ、目からウロコであった。 しかも、カブラJIGは2コ入り150円だった。

 

閑話休題

 

悩みに悩んで選んだリールは、一世代前ながら現行機種のシマノ・ツインパワー4000XGだ。

本来なら、新世代のツインパワーSWシリーズを選ぶのが筋である。

しかし・・・同じ4000番なのに数千円高いこと、新世代が搭載している新機能が、ことごとく4000番だけ

対象外になっていること・・・加えて、新世代と旧世代のギヤ比が同じであり、おそらく同じ機構なことを察した。

 

加えて、軽い、スプール径が大きく糸の巻きが速い、金ピカなイメージが少ない、グリップがメタボでない・・・

などと後押しがあり、旧世代を求める決心が固まった経緯がある。

 

PE2号(25ポンド)を常用させるためのリールである。 

いささか太めの仕掛けを背負わせるのは、やはり南国ならでは。 何が来るかワカランから。

金ピカ感が少ないハズであったが・・・ベールが金ピカで・・・インギン無礼なデザインには閉口した。(涙)

(ベール=糸を巻き取るための針金のような飛び出した部品のこと)

 

ちなみにロッドは、かなり旧式なダイコー・プレミアシリーズ902L。 99年の小笠原遠征で使用した古参。

公式には7〜21グラム用のL=ライト仕様ながら、30グラムのジグを軽々と投げてしまう、アバウトな仕様。

当時流行っていた船上から狙うシイラ用のようである。

非情なほどコトバ通りなスローテーパーで、日本語では中調子と云うが、竿全体がしなる構造の竿だ。

リールシートの後ろまでグニャッと曲がるから、あちらこちらがギシギシと音を立ててしまうのが難点。

一方で、シイラ用を意識したのか、ライトのはずなのに頑強なガイド(糸通しリング)が装備されている。

これで、4〜5キロと対峙したら、たいそう楽しそうなのだ。

母島では1キロあまりのヒラアジしか釣っていないから、強烈な印象は残っていない。

 

9フィート・・・磯ではツマヨウジくらいな?長さだから、根ズレ対策などは深刻になるが、五十肩には優しい。

今は、そこが一番肝要である。 他方、近所は浅いリーフばかりだから、9フィートでは波をかぶるのが心配。

 

内地にいたころのように、気合を入れて釣りに行くならば、キッチリ雨合羽を着たりして身構えるところだが

なにせ近所の釣りだけに・・・なんかこう・・・そこまでスナ!・・・感が苛むのである。

やってることは同一なのに、向かう姿勢がココまで異なるものかと、我ながら奇異に感じるほどだ。

 

そもそも

正直なところ、南大東ほど釣りづらいところはないと思っていたが、徳之島は数十倍がた釣りづらい。

たとえば5月の南大東なら、数日あれば3キロ以上の魚を釣ることができるが、徳之島では3キロは幻だ。

魚が極端に少ない土地柄なのである。 だから、質でなく量で勝負しなければ釣れないのだ。

釣り客向きの島ではない・・・ということだ。

 

厳しい事情が徳之島にはあるけれど、鮮魚を好む私は、釣って食べるほかはないのだ。

島人と魚の好みが違いすぎることもある。 シマンチュのもっとも好む魚は、ソーラ(カマスサワラ)だ。

他の島とも違いすぎる。 ほか、ホタ(アオダイ)やアカマツ(ハマダイ)、アカウルメ(クマザサハナムロ)、

アオバチ(ナンヨウブダイなど)であり、カツオとかヒラアジはなかなか食卓にのぼらない。

身が締まったチヌはとても美味いと思うが、島人はラーメンなど麺類同様、柔らかいのを好むようなのだ。

しかも、つまらぬ知識があるのか、空港脇の泥のイノーで釣れたチヌは、泥臭いとか排水で汚染されていると

妙な過信しているのである。 が・・・そこでとれたノコギリガザミやオーサ(ひとえぐさ)は平気で食うのに。

 

食生活については、島人を信頼していたら、舌はバカになり、脂っぽいものだらけでメタボになることは保証する。

生まれついてのテゲテゲな性格で、サボることについてはマメな民族である。

人生は学んでもマネしていいかどうかは、ビミョ〜だ。

 

雨が激減し、晴れ間の半分は強風の日になった。 チャンスは増えたが、竿が出せない日も多い。

潮と天候が合わなければ釣りにならない。

サラリーマン時代と違うのは、いつ仕事を打ち切って釣るか・・・・ヤキモキできるところである。

 

チヌがイノーにいるのに、強風だけが悩ましい日々が多い。

が・・・おそらく、いつでも狙えるとなれば、気負ってヤキモキしたりしないのだろう。

しかも、チヌが釣れない潮回りの時に限って、測ったように東風・・・東側でナゾのフッコを狙うことができない。

地元の潮はたるみ・・・東の海岸は強風・・・悩むなというほうが無理である。

強風では、仕事で準備している撮影ポイントの防波堤上に脚立を立てての撮影は無理である。

晴れてはいるものの、仕事も釣りもできない時分があるのだ。

 

このイノー、最初は見苦しいと念じていたが・・・

浅瀬が楽園に見えてきた、このごろ。 あんまり楽すぎるのもナンだと思うけれど。

ただし、妊婦が寝床で洗い髪している姿という寝姿山に関してのエピソードだけは、マニアックすぎて理解不能だ。

島にとって、そんな濃ゆい想像もコジツケも必要ないように思える。

 

なにはともあれ、

古参9フィートのロッドと小ぶりな新リールで、2キロ以上のまな板最適サイズが釣れるかどうかが

これからの取り組みの中心になる。

 

ルアーは、平たくてセンターバランスのジグ30グラムくらいが欲しいところだが、お店もないし贅沢はいえぬ。

手持ちの軽いジグやら、スプーンやらを細かく激しくジャークして、浅い海を試していこうと念じている。

道具が思わしくないところもまた、愉しく悩める面白さがある。 

思った道具をそろえるより、意外な好結果になることがあるのがルアー釣りだ。 要は気合だっ!?(笑)

っていうか、試していないアクションが山ほどあるということだろう。

通っているだけで、いろんなことが自動的に起こるから、やっぱり海はいい。


ではまた