台風の
まえ
と
あと
世間話では
そうそう、遅くなったが・・・いつぞやHMSより問い合わせのあったモズク。
島では養殖していないから、海水浴場に生えるのを採るしかないが、このごろは伸びる前に
他町から来て、ウェットスーツを着て取り尽くしてしまうオッサンらがいるので、普通には採れなくなった。
シーズンは6月いっぱいくらい。
これは大島産でグラム88円で販売されている。 隣には小さなパックがある。
大きいパックだから得だろう・・・などと解釈したら、島では負けになる。
ちなみに、このパックに入っているモズクは細く、食べ応えのない安物である。
もともとあまりモズクを食べる文化がないので、品質に関しては知らないのかもしれない。
毒魚のバラハタを売る鮮魚部なので、期待する方が非常識と考えるのが妥当だろう。
参考までに・・・モズクはなぜか、塩蔵した方がとても甘くいい香りになる。
さて
消費税の話題で持ちきりである。
あまりに消費税に反発する国民感情・・・ 国民はバカなんだから、もっとキチンと説明すべきだ。
消費税増税をなしにして、将来の年金をナシにするかどうか、ハッキリと問うべきだ。
ただし、もっと国民はバカだから、それを何とかするのが政治屋の仕事だろう!と
もう手のつけようのない地方老人のよう、押し問答になることも間違いない。
いづれにしろ、あと30年後に60歳を越える人らの年金は85歳以上でないと支給されないだろう。
平均余命マイナス5年くらい生きられたら、ゴホウビをあげましょう・・・的なことになっていそうだ。
敬老給金とでもいおうか。
関係ないのだが・・・郵便物が、えらい時差で届く。
7月には、鹿児島から半月かかって県の書類が届いていたし、選挙のハガキも投票日の二日前、
先日は役場から速達で出されたのが、一週間後くらいに届いた。
郵便局職員の中に、我が家に軽く恨みでもあるのだろうか。
ま〜郵便受けがないので・・・モンク言えないのだが。
もっと関係ないのだが・・・相撲とりの食事全般がチャンコ・・・だそうだ。
若い力士たちなら・・・喫茶店で、朝食をいただくとすると・・・アノ店で朝チャンコしばかね・・・?(関西弁風)
といった風だろうか?
(関西では、お茶することを、チャ〜しばく表現するという)
台風23号につづき、24号がやってきた。
4日金曜、仕事のピークが重なったので、前日に買出しは済ませておいた。
豆腐と牛乳、生鮮野菜である。 台風で島内の生鮮野菜も打撃を受けるからだ。
23号もたけなわ、4日午後・・・
環境省の徳之島事務所の開所式、続いて関係者を自然関連施設案内・・・のあと懇親会も開かれた。
施設案内は私の役目だったが、台風の中なのでクロウサギ観察小屋で2時間ほど
他の施設や島の夜行性動物、トリトリデッキ周辺の野鳥などについて語ることとなった。
50インチの液晶テレビがあり、そこにタフブックをUSB→HDMI変換してフルハイビジョンでプレゼン。
ま゛・・・生来、私のオシャベリ長い、想像されているとおり2時間ではまったく足りないのであった・・・
あるいは案内には・・・明るいうちから懇親会できないことへの、時間調整の意味もあった。
役場の4階、懇親会ではチャンプルーのお二方も生演奏! ・・・って、Y課長じゃん!(右)
撮影している黄色いオチョウシモノ?みたいなのは、このたび赴任されたワタナベ自然保護官。 ノリはいい。
左は相方でショップ神田の社長、ナンダカンダさんである。 もちろん予定外で、Y課長の現場の判断(思いつき)だ。
実はチャンプルーは島で著名なミュージシャン。 山(さん)集落の愛唱歌の作詞作曲などもしている。
「ササンサ〜ン、山のマチ〜♪」というフレーズは山集落では知らない人はいない。
そのわりに譜面はない。 書けないから・・・で、Yさんらしいわい。
背景に使われているのは、私デザインのやつ。 なんと呼ぶのだろう・・・プレス発表の背景のヤツである。
これにも実は、ビミョ〜な苦労談があるのだが、それはいつか。 ともかく島は「のりしろ」が必要な社会である。
加えて、自然保護官の常駐については、大久町長の思い入れが強かったようで、
様々なストロング・レコメンドを環境省に実施した結果、ようやく実現した語っていた。
それが正しいか正しくないかといえば・・・このご判断については、知ってか知らでか?町長の「超」英断である。
そもそも、奄美琉球を世界遺産にしようとすれば、もっとも問題児なのがゴミだらけで、ヤリタイ放題の徳之島だ。
保護されるべき地域に、もっともアクセスのいいところが天城町なのだ。
環境省が自然遺産に本気で取り組むには、天城町は最適な地の利であり、更にもっともテンションも知識も低すぎる
天城町に拠点をおいてもらえたことは、何事にも代えがたいほどの意義深い、歴史的な意味のあることなのだ。
関係者のみなみなさまに、その意義深さを何れ説明していくのは私になりそうだが・・・私は登録されないほうが
気楽に活動できるので、賛成し難いところもあったり。
23号は風台風であった。
長々と八重山方面を踏みしだくように通過して行ったが、こちらに雨はほとんど降らなかった。
そして・・・記事を書き始めたのは、24号来襲によりネットが途絶し、やることがない夕食時を迎えた7日夕のこと。
電話回線は生きているが、ADSLは死んでいる。 島内の交換局が停電しているのだろう。 我が家は停電でない。
が・・・時折電圧が下がり、灯火がチラつく。
ネットでラジオが聴けず、ただ強風のビョウビョウたる音を聞いているのもナンなので、手持ちの音楽を再生している。
ピアノの曲では風音(かざおと)に負けてしまうから、それなりにビートの利いた楽曲を再生中だ。
24号の暴風はすさまじい。
昼過ぎに防災担当から電話があり、天城町から台風の位置を算出したいとの相談があり、出向いたら・・・
もはや役場は自宅待機モードになっていて、非常というより非情な呼び出しであった。
役場でカップ麺で夜明かしというのはいただけない。 そもそも今日付け賞味期限の貴重な豆腐があるのだ。
めったに肉を食らわない私にとって、豆腐を食わないことは死活問題だ。
なので、3時半ごろ・・・ギリギリ歩けるくらいのタイミングで役場から撤退した。
その時点で、既に強風で車のドアが開かないほどだった。 現時点6時過ぎでは、常時20m以上の風があり
もはや出歩けるレベルではない。
これから4時間ほどで徳之島の真東数十キロをすりぬけていく最強コース、つまり黒の時間がやってくる。
ネットがダウンしたら、台風の位置がつかみ辛い。
台風情報は1時間毎しか出ないから、移動したかどうかよく判らないから、もっとも即時性のあるレーダーを用いる。
徳之島はチッコイので、ケータイの画面そのままでは、老眼が入りだした目以前に、小ぶりで見えぬ。
サイバーショットの拡大鏡機能を利用してみた。
お゛? 島々が黒縁で描かれているのですな・・・初体験だ。 切手ほどの大きさでは、肉眼では辛いだろう。
雨雲レーダー画像が、もっとも更新頻度が高く、台風の形状をもっとも明解に表してくれる。
最低価格のパケホーダイに加入しているのは、SMSを使用するだけでなく、こうしたイザというときのためもある。
といっても・・シマンチュで気付いている方々が、どれほどいるやら。 ウェザーニューズのサービス月額100円である。
無論、知ったところで、今さら家の倒壊が防げるものでもないが、避難のタイミングを測ることはできる。
例えば、家が壊れ始めたとき・・・これ以上来たらヤバイ!ということはハッキリ判る。
先ほどから風雨の音が大きくなったので、音楽の音量をアップした。
こんなとき、地デジのデータ放送があれば情報隔離された感は少なくなるのだろうけれど・・・
あ・・・地デジって今さらいわないか。(笑)
ともあれ、電気も水道も通じているので、本来的な生活の問題は生じていないのだから、平気でいるべきだ。
だが、生物は不安をベースに判断することで進化してきたのだし、雨戸すらへし曲げられ、飛ばされそうなときだけに
さしもの私も不安感は否めない。 またしても、パンツ一丁なだけに・・・
こうして使用しているバイオノートには、増設バッテリーを装備し、バッテリーいたわりモードを解除して
フルチャージ状態である。 しかも、うっかり忘れていた懐中電灯の電池の充電も進行中だ。
そのくらい、島の台風では停電が日常的。
言うまでもなく、入りもしない風呂にも水はマンタン、飲料水も20Lほど確保した。
ただ、あと3時間くらいは何があっても外出できない情況だから、うっすらとした恐怖がある。
もちろん、パンツ一丁のままキーパンチしつつ、うっすら恐怖を感じているわけである。
もう、ナニに対する恐怖でしかないというか・・・
ナニとは、ナニで・・・ナニですよ・・・あのナニ。
せっかく信頼して町営の住宅を貸してくれた教育委員会や、あるいは保証人になってくれたYさんに対して
パンツ一丁で死に様をさらしてしまうことには、いささかの後悔がある。
私の人生はわりと満たされていて、パンツ一丁な変死でも、さっぱり問題ないのだけれど。
カップラーメンの買い置きは2コだけだが、ヒネた素麺とか、麺類の在庫はかなりある。
強いて言えば、麺つゆがあと一回分しかないことが問題な程度。 けど、出汁の素はある。
ところで、スーパーにも面白い現象がある。 オッサン的には減少現象がある・・・といったところか。
サッポロポテトBBQ味と、えびせんの小袋が著しく消費されているのだ。
3袋で108円という手ごろさもあるが・・・味覚破壊スナック2種が、劇的に消費されている。
薄味の、本来のサッポロポテトは残されている。
やはり、都会と同様に、島でも味覚が破損した人民に満ち満ちている。
シマンチュは言う、停電で冷蔵庫がダメになっても、山に行けばなんでもある!と。
そりゃ〜ぜんぜんまったく無理だろう。 単なる見栄だ。
私ですら、23号の影響で、ビタミン源がなくなり、超絶不人気なハンダマ(=スイゼンジナ)とミカンで
しのいでいるのであるから、都会的な幼児味覚の島人にとっては過酷な台風に違いなかろう。
その証拠に・・・うどんとか丹生麺とか・・・でなく、ラーメンが売り切れる。
味付け要らんから楽だよな、この際主婦業を休んじまえ!感まんまんである。
ぶっちゃけ、主婦の料理より美味いから家族に人気・・・なんじゃなかろうかと。
それはそうと、台風24号のさなか・・・総務課から呼び出された、台風の見当について。
防災無線で放送するのに、より正確な「天城町」からの台風の位置を知るためにどうしたらいいか・・・だった。
結局、出頭したものの、怪しげなエクセルの計算式に台風と役場の座標を入れると距離が算出されたから、
意味はなかった。
っていうか・・・地球の丸みを考慮しない計算式に意味があるとは思えぬのだが、運用上安易な方が選ばれた。
遠いときほど誤差は大きいが、遠いときは使用されないのだから、それはそれでアリなのだろう。
そのあたりのユルさがシマンチュ志向である。 そもそも思考でなく志向なのだ。
ユルいことは、シマンチュの基本なのである。 勝手に悩まない、追究しない。 可能な限り速く思考停止する。
役場職員とても・・・頑張り方が、部活レベル・・・非常時なら文化祭前日レベル・・・に近い活動である。
ここまで書いたところで、夜半まで起きていたものの・・・夜明け前には、ちょっとだけ星が見えていた。
猛烈な風が吹いていたが、強弱が少なかったため揺さぶられなかったから被害が少なめだったらしい。
直撃の明くる午後、会合があった。 ずいぶん前からの予定なので、仕方ない。
希少な動植物を守ろうという、島の公式な委員会である。
このところ、コズルイ頭脳を駆使して、法的根拠のなさにツッコミを入れる昆虫採集マニアの侵入が激化している。
希少「といわれる」アマミマルバネクワガタなどを捕獲して売りさばく連中。
イイトシこいて、クワガタを愛でる内地人なんて・・・ガキだな・・・と思いつつ、島人の怒り心頭具合は半端でない。
法律がないからやっていい・・・ということではない。
例えば、あなたに小学校高学年の娘がいたとして、私が萌えたので朝夕校門のところで、全力の踊りをささげたい!
というのは法にはかからない。 むしろ表現の自由。
小学生の娘さんが、一方的かつ無駄に怖がったら仕方がないが、笑ったらしめたものだ。
法の網にかからなければ、電機連合がやっているような選挙活動がOKみたいなことは、やはりダメだ。
法は元々、有事ののちに整備されるものであって、なければないに越したことはないことが、
ガキアラサーとかガキアラフォーには絶望的にわからない。
ガキアラサーになった段階で、もはやモテナサ由来の社会的常識に対する潜在的な反抗意識が旺盛となり、
むしろ反社会を楽しむ様になりだす。 わかりやすい・・・サルなみに。 っていうか我らもサル由来だし。
結婚できないからナンだ〜このやろ〜、モテナイオレは、クワガタに生きてやる〜!みたいな哀れな現実。
だからこそ、ヤリクチも激烈になっていき、しまいには暴力沙汰になるという。
幸い、徳之島の場合は、いつぞやの条例違反の植物盗採者が逮捕されて以来、警察と連動しやすい体制だ。
警察同伴で、巡視できるようになっている。 傷害沙汰になれば、即現行犯になる。
ウワサによると、京都あたりの病院勤めの人が、天然記念物のクワガタを200万円で買ったらしい。
これがまたビミョ〜で、売ったのは札付きの虫取り人で、法のしばりとは無縁の、いっちゃったモテナイやつらしい。
なぜ法で縛れないかといえば・・・クワガタの分類自体がビミョ〜で、マニアだけの示し合わせのような、
もともと亜種分類すること自体が怪しいものだから、誰も天然記念物と、周囲の島々のクワガタを
判別できない・・・という・・・さらにメンドクサイけれど、あるいは他の島のと同じ種かもしれないのに
大枚をはたくガキ・オトナ買いを決め込んで、鼻息をあらげるモテナガキ中年・・・正直、可哀想すぎて正視できぬ。
鼻息をあらげついでに、この秋にクワガタとりに島に来ていたというウワサもある。
もう、哀しいモテナガキ中年を癒す、おもてなしを考えてあげたいくらいだ。
私が言うのもなんだが・・・
一方で、島人からしてみれば、せっかく見回りしているのに、防止できない盗み捕り。
実は、一応のところ国有林からの動植物の持ち出しはできないが・・・明確な取り締まりをしていない。
私としては、昆虫が激減してしまうには、相当の地元人間生活との不具合があるので、
季節的乱獲程度の問題ではないと思っているから、むしろ島人とはスタンスが異なる。
しかし、島に生きる人たちは、島に対する愛情の深い方々が多い。(そのわりに、不法投棄も多いが)
「また、○島においで」というコトバは聞かれるが、内地では、また「横浜においで」などとは聞かない。
土地由来の愛情がないのだ。
そんなこともあって、たかがクワガタなのだが、許せないのである。
そんなに高額だとは・・・そのクワガタが最も多い町内に住む私なら、もっとデカイのを探せるはずで、
一匹で今の年収の倍額以上であるから、私が探したいくらいだが、私はクリエイター魂が邪魔をして、
無から自分で生み出した創造物に対してのみ、この上ない達成感があるので、クワガタでは無意味。
そんなこんなで、クワガタガキ中年と、クワガタ環境保護を考えず捕獲禁止に燃える島人の思い・・・
どっちも曲がっているので、同じ曲がり具合なら、とりあえず島優先である。
私が不思議に思ったのは、奄美大島の指定種に無駄100%なはずの生物が入っていることだ。
シオマネキ。
もし大島でシオマネキが減っているとすると、タンカン由来の農薬がキツイといった環境の悪化か、
おおもとの西太平洋や八重山方面、沖縄島方面のシオマネキが減って、幼生の漂着が比例したから・・・だろう。
エビカニは薬品にとても弱いのだそうだ。 環境悪化がなければ、放っておけば3年ほどで回復するだろう。
カニのほとんどは、卵の中である程度子供らをプランクトンに育てて海へ放つ。
プランクトンは当然、潮の干満で湾の外へ出て潮流で流されて、ほとんどもとの場所へは戻らない。
それを保護するというのは、たとえば大回遊するトビウオを、その島の保護動物にするようなもの。
となりの島の漁協では、こりゃ幸いとたっぷり漁獲してしまう。
心当たりのある、硬派な自然保護意識を持つ知人がいるが・・・彼がやっちゃったか・・・とも思い当たる。
クワガタ同様、コドモに自然への親和感を覚えてもらうには、カワイさのある生物が必要である。
それを無闇に保護対象としてしまうのは、自分は十分遊んじゃったから、もう禁止・・・身勝手な大人だ。
トキの保護などにおいても、昔から観ているヤツほど、せっかく繁殖し始めたのだから、そっとしておいて
などと勝手千万なことを平然と言う。 希少な動物を観たいのは、だれも同じだ。
あるいは、自分が眺めていたいのに、勝手に捕って売るな!というヤツもいる。
色のいいオスなら、千数百円で売れる。 ただし・・・メスが捕獲されないのだし、いいんじゃない?
なせ指定したのか・・・深い意味があればよいのだが・・・なければ全力で奄美の恥だ。
掟は、できるだけ少ないほうが優れた社会。 そうあってほしいものだ。
ただ・・・島で内地人が頑張れば頑張るほど、圧力が増えるものだ・・・ポン国内においては
狭い社会でニンゲンが暴走しやすい。 知人も、島人からの圧力を受けた方だった。
私は、幸か不幸か、なるようになる姿こそ、記録すべき比類なき映像だと思っているので、
絶滅もまた絶好のソース。
ジタバタして、今さら助かりそうにない減少生物を、無駄に救おうとは思っていないから、
そういった意味で無理がないのかもしれない。
現代アニメのように、だれもかれも皆救ってヒーローになる!みたいな思考では、
人間生活をあきらめるしかない事態がばかりなのだから。
生物多様性を、なんとなく認識している人が多い。
無論、認識しきっているニンゲンはいない。
たとえば、こうだ。
CO2が増えると、植物の成長が早まる。 その葉を食らうもの、あるいは落ち葉を分解するものが増え
猛烈にCO2を排出する・・・しかし多様であれば、かならず増えた生物やバクテリアの天敵がいる。
多様性が失われると、場合の数に対して、対応できる生物が少なくなり、暴走しやすいのである。
ちなみに、問題はバクテリアである。 アフリカゾウや、ライオンが絶滅することよりバクテリアだ。
脊椎動物など、およばない太古から、厳しい環境で生き抜いたバクテリアの動静こそ、地球を左右する。
たかが昆虫とか、クロウサギとかいっている場合ではないが、残念ながらニンゲンはバクテリアを認知できない。
昆虫を乱獲から守る以前に、環境が問題で減少しているのを無視しているのと同様に、
我々は、自分のわかりやすいところだけを眺めて、都合よく自然だ、保護だとウカツを繰り返す。
それもまた、面白い・・・というのが私のスタンスだ。 ニンゲンの文明生活は、考えれば考えるほど無駄だ。
地球に優しくなることはひとつもない。 ニンゲンが無駄に増えたいイイワケでしかないからだ。
そう私は認識しているから、私はなにもしない。 なるべくなにもしない。
環境が悪化すれば、いづれニンゲンも減ることができるだろう、それこそが摂理の目指すところだ。
観察者であること・・・これほど楽で面白いことはない。 ただ、生活は普通でないけれど。
ともあれ、島では掟がなければサルのような島民が暴走する。 サルが全てではないが、少なくはない。
何しろ、草の伸びが遅くなった秋、ラッピングサイレイジされた牧草が盗まれたり、
バレイショ栽培の防風ネットを盗んで使用したりするのは当たり前になっている。
新築ついでに水道メーターの配管をバイパスして、使い放題になった!と自慢するヤツもいる。
盗んだカーブミラーで、一家で笑顔の焼肉パーティなんてのは日常なのだから、常識では対抗できない。
サルとニンゲンの間の社会がある。 これもなかなかシニカルに面白い。
そしてまた、晴れがもどってきた。
本当に今年は晴れが多いというか・・・快晴が多くて呆れるほどだ。
反面、与論島を台風の目が通過し、壊滅状態になった。 わずかに逸れたから徳之島は助かっただけ。
こうした好天は、誰一人気にしないから流されていくが、これもまた温暖化の影響下にあるんだろうな・・・
実のところ与論島の壊滅は知らなかった。 テレビのローカルニュースで、繰り返し流れたらしいが
NHKの全国ネットのラジオや、Googleニュースには現れなかったから、まったく知らなかった。
それもまたビミョ〜に面白い。 そもそも動物はメディアを持たないから、せいぜい身近のことしかわからない。
私の生活は、ある部分ではそうしたことになっているらしい。
とまれ
恐ろしいことが起こる裏側には、こうした好天すぎることもある。
すごく美味しいアメと、苛烈すぎて死ぬほどのムチ・・・なかなか面白い事をするねぇ・・・地球の摂理も。
そしてまたすぐ、次の台風の影響が出始めるのである。