むんむんムシムシ

のち、釣り

 


世間の話

 

人のことは云えぬが、結婚しない連中が増えているのだとか・・・

やはり精神的に弱く育ってしまったら、情愛のヤキモキに嫌悪感が出るのだろうか?

私は正直なところ、吐き気が止まらなくなりそうで怖い。

同期して、65歳以上で家族の介護にかかずらい暮らす人も増えていく。

このままだと、我らが80歳になったころは、アキバでは道行く姿が中年以降のオタクにシフトし、

コンビニでは、従業員もお客もジジババ・・・みたいな情況になりそう。

無論、税制も年金システムも、苦し紛れにパラダイムシフトしているころだろう。

前にも述べたが、なんぼ国際化しても、能力も体力もないジジババでは競争力などない。

 

繁殖したくない現象は、生物としては異常だし、どこかに性欲だけを満たす仕組みが

今よりずっと発達していくに違いない。 

行過ぎた社会性がもたらした弊害なのか・・・行過ぎた社会のユルさが招いたことなのか・・・

いづれにしろ、これからは戦うジジババでないと、やってけないのかもしれないし、

世界がニッポンを学んで?、共存する美徳を覚えるのかもしれなし。

競争しようにも、競争そのものに意味があるかどうか問われる時代になるかも知れない。

 

いづれにしても、変革にとって大切なのは、まぎれもない大ピンチである。

いや、大被害と大ピンチを被った今でも、ゆるいポン人は、もっと大きな危機が必要か。

 

そういえば、

メリケンの無駄な情報収集事情を明かした男は、今やすっかり容疑者として報道されている。

メリケンの情報操作とは徹底してい、恐ろべきものだ。

どのような法律によって都合よく容疑をかけらたのか・・・その内容を明らかにしてほしいものだ。

どんだけ都合のいい法かバラせないから、その法もヒミツかもしれないな。

それは法でない、ただの誰かの都合だ。 後付でナントデモナル、便利な口実に違いない。

 


 

今年もまた、ネチネチした夏がやってきた。

暑さもしつこいのだが、なにせ汗が出っぱなしで、なにかとヒッツクのでネチネチと表したくなるのだ。

 

朝起きて顔を洗おうとすると、脂汗タップリで石鹸を使わないと額のネチネチがとれない。

これは体質の問題だろうけれど・・・

で、シャワーを浴びようとすると、シャツが滑らないから、どこかでブチッと音がして糸が切れ、脱げない。

水シャワーを浴びた後、パンツをはこうとすると、足にヒッツイテ壁にどしんと尻餅。

靴下など、もっと大変だ。 5本指だし・・・

トイレに行けば、プラスチックの便座が尻にヒッツキ、立ち上がるとガコーンとなる。

 

朝からこういった顛末になるのが日常である。

 

連休の最終日・・・という表現をあえて用いると、どこか懐かしい物悲しみを感じつつ、

その朝は、とても爽やかで涼しいので、いささか驚いた。

 

数値としては、このような有様。

気温はさほど下がっていないが、湿度が76%まで落ちている。 しかも日中も70%台だ。

 

実際、我が家でもっとも廃品に近い存在の、スタルク置き時計は、二年半くらいで4時間遅れるテゲテゲさ。

その湿度計によれば、書いている午前の値はピッタリ々76%であり、体感とも差異がないように思う。

 

湿度70%台と80%台で大きく違うことがある。 服を着ている意味があるか・・・である。

内地からもってきた、ジャージの半パンがある。

普段は汗が出すぎて汗腺が詰まり、フトモモがチクチクかゆくなりはいていられぬが、

70%台になると普通にはいて過ごせる。 30度くらいなので、日陰や家の中にいれば、そよ風で足りるのだ。

 

いやむしろ、これはもう暑さとは呼べない、どこかの高原で避暑しているような心地ヨスギ体感である。

効率的に発汗が蒸発して冷却効果が得られるのだろう。

 

ともあれ、横浜で感じていた、真夏のヒートアイランド現象と、温熱感覚は忘れ難いヒツコさではある。

路面、コンクリ家屋、ビルがすべてホッカイロや温水床暖房のように発熱する有様を忘れもしない。

夜半まで続く、遠赤外線で芯から暑い有様を、今も体が覚えている。

 

私は内地民族であり、内地育ちなので、島の体感にはイチイチ疲労がつきまとうようだ。

おそらく、内地では体感できなかった不快感が、日夜絶え間なく疲労を催すので、

梅雨明け近くになると・・・もう夏バテ状態になるのは、そういうことが原因しているのだろうと想像している。

 

カメラの除湿庫に手を入れると手の甲がヒンヤリする・・・日でなければ快適なのだろう。

汗がアルコール並みに蒸発を感じられる除湿庫。 南国ならではの感覚ではなかろうか。

 

日は進み、締切日水曜の朝に飛ぶ。

週末の宵、南日本放送の取材スタッフさんらをガイドした。

幸い取材はトントン拍子だったものの、それからリズムが狂ったのか、ここ二日では4時間も眠れていない。

扇風機を回すと・・・風が当たっているところだけ冷えすぎるようで、眠れない。

からといって、回さなければ暑くて汗だくで気持ち悪くて眠れない。

 

うだうだと何度も何度も寝返りを打っているうちに、夜明けの1時間前。

仕方なくネットをみたりしながら、体を起こし始めると便意(大)が発動する。

これがないと稼動できないのが私の最近の弱点だ。

朝は最低2度の大が出る。 起きてすぐと、食後だ。

下手すると、いささか緊張感があるだけで、もう1度増えたりする。

 

朝、釣りに赴くには、最初の一発を発射しておかないと、出掛けられない体質なのである。

無視して出掛けると、ものすごい便意と戦い、5分くらい座ってジッとしていればやり過ごせなくはない。

 

こればっかりは焦っても仕方ない・・・

 

夜明けの10分くらい前、いつも行けたためしのない沈んだ磯が現れていた。

遅刻気味ながら、周りにくらべたら格段に深い河口へ直接アプローチするのは初めてのこと。

地元も地元、天城町浅間の海岸である。 ( 北緯、東経→ 27.823649,128.882107 )

 

ポジティブに考えれば、天城町は島の西側であり、島の中央には背骨山脈があるから、

日の出はそのぶん遅いのでチャンスありかもしれない。

磯までは、ドア・トゥ・ドア?で、ウチから1キロほど。 車で4分、磯歩き5分といったところか。

 

今回も、当然釣る意識と、テストする意識が半々なので、

これまで釣れてないルアーがほとんどで、当然最初は大ざっぱにポッパーから始める。

南国では、内地人の旅人が使ったタックルは参考にされるが、運ばかり語られるので実釣で使えるかは疑問。

旅人用(遠征用)のルアーは、高価で買ったとか、ウマイコト使えたとか・・・満足感が先にある釣具が多く、

地元でコツコツ釣るのに相応しいとは、皆目信じられないからだ。

 

ルアー以外は静かな水面そのものだ。 魚の活性を上げるのもポッパーの役目だから空振りでも問題ない。

友のHMSにねだってみたところ・・・チッコイのが送られてきてガッカリしかけたジェットポッパー56グラム。

飛距離、スプラッシュの大きさはサイズを超えるものがあって気に入ってしまった。 ブレードも足してみた。

今のところ魚の反応は無いものの、南国で釣りする雰囲気は味わえる。 旅人系ルアーの典型だ。

ボートで行くポイントでは使えるが、周年活性の低い徳之島の海岸で、ポイントを形成するチカラがあるかビミョ〜。

軽いぶん、水面から飛び出しやすいような気がする。 次はブレードを抵抗の大きいのに交換してみようか。

 

ちなみに、後ろの色の変わった岩はイソアワモチという軟体動物。

下ごしらえに手間をかけるだけで、長く煮込んだアワビのような食感になってしまう、ミラクル面倒食材生物。

おそらく北海道で産していれば、高級食材扱いされ、絶滅するほど乱獲されただろう。

 

仕方なく中古で買ったような気がする、13センチのリップレスミノーに変えたら、水面が騒ぐ。

実にやる気のない泳ぎが奏功したか、足もとまでやってきたのは、60センチくらいのロウニンアジ。

興奮して真っ黒になっている。 リップレスミノーに魚がチェイスするとは・・・新鮮な体験。

けど・・・すぐに静寂がもどってきた。

 

次はランカーズクラブ・スキップジャッカーの二世代目をスキップさせたら、

沖合いにカマのような背びれが水面を切るのが一瞬見えた・・・のにルアーには反応なし。

 

なら、やっぱりアレかな。 放置された引越し荷物を、別件でゴソゴソしていたら出てきた。

北海道のアキアジ用スプーン+タコベイトの無駄在庫?だ。

何でコレ・・・横浜で売ってこなかったんだろう。 持って来た自分が不思議で仕方ない。

 

30グラムのスプーンにタコベイトが付いているにしては、飛距離もなかなか。

ゆっくり引いてもアクションするが、多少速く引いても水面から飛び出さずキビキビ泳ぐ。

コレ・・・スプーンに対してタコベイトのクネクネ具合が・・・ラパラジョイント的にいける気がして、

投げ続ける気になった。

 

それから20投したろうか・・・ いい加減アタリもないしルアーチェンジか?と思いつつ、

いやいや、もう少し粘ろうと自分に言い聞かせた矢先、 ガツン! ドラグ、ジリリリりりりりり・・・

久しぶりの全身釣感覚。 左利きが体に馴染んでいるので、右手が左手になったような自然な感覚。

足腰も弱っているし、竿も12フィート半と長いのでドラグはヤワラカめ。 AR−Cは細身でよく曲がる。

 

3回ほど、ドラグを数メートル出されただけで、わりとスンナリ上がってきた。

体と感覚のナマリもずいぶん感じさせられた。

白銀に薄緑をまとった体、端に空色がにじんだヒレが美しい。 死んだら全身青くなる。

スタイルではカスミアジに負けるが、彩りは勝っているかもしれない。

叉長54センチ、全長58センチ、2キロオーバーの食べごろサイズ。

同じ長さなら、スズキの30%増し以上の太さがある。

尾ビレのイメージ通り、ヒラアジっぽいシャープな引き味が嬉しい白身魚。

 

この仕掛け、なかなか面白い。 バレにくさはパーフェクトか?

恨めしくコチラを視ている。

雰囲気的に、ノーマルでもバラクーダやオキサワラもOKかも???

巨大マルセイゴ針のような胴の長い針にはアサリ(ひねり)があり、ウロコに絡みやすいようだ。

 

3号PEの断絶には遠いパワーだが、ハリスが12号なのでヒラスズキ用レベル、

磯のエッジの鋭さ、魚のパワーとスピードからすると、ヘッピリな私には不安材料が多かった。

凪ぎの海前提なので、食い優先で細くしたヘナチョコ経緯があった。

 

もう一匹、とも考えたがアオチビキはシュノーケリングで観る限り、とかく単独で回遊している。

それに夕食としては十分すぎる量なので、とりあえず安全地帯まで行って、シゴ(下ごしらえ)することに。

予想よりは足のガクガク、手のブルブルは無いところからすると、寄る歳並みに感動が薄れたか・・・

 

前々から、真昼に激投ジグなどを投げていて、足元までガシガシ追う姿がアオチビキに似ていた。

ようやくそれが勝手な思い込みから、確証に変わったようで嬉しい。

 

今回は、FGノットの本格的なテスト開始でもあった。

FGノットの失敗しなさそうなキツイ結びのやり方を見つけ、やってみると・・・締めこむ前から半分締まる。

一見道具が必要に感じたが、道糸を足の親指にからめてやり、突っ張っれば・・・同様にできた。

 

ただ、ライントラブルは多発した。

ナイロンラインのハリスは長めにすることで、根ズレと伸びによる引きのパワーの分散が可能だけど、

やはりハリスをスプールまで巻き込んでしまうと、大きな結び部分が暴れてガイドに絡みついた。

予想通りといえば予想通りだが・・・

 

1mほどハリスを詰めて、ハリスを巻き込みさえしなければ、ライントラブルは皆無となった。

とりあえず、使えそう。

 

今回の仕掛けは南大東で17キロのロウニンアジを釣ったときのタックルで、ハリスが細いだけだ。

当時の仕掛けは10号ナイロンをはさんでおり、12号あれば引っ張り強度は十分と思っている。

とはいえ、やはりエッジのきいたリーフの岩の前でドラグを出されると不安になってしまった。

アオチビキはヒラアジと違い、磯にからまない習性のようで救われた。

 

一方で、スプールにハリスを巻き込まないで使うなら、いつものビミニツイスト+オルブライトノットで

十分な気がする。 カンタンだし。

オルブライトノットは、今や無用と思われる向きも多かろうが、私はあの変テコな結びが好きである。

もちろん、スッポ抜けたことはないし、結び目が小さく軽いのが気に入っている。

 

私のオルブライトはプチ改仕様・・・オルブライトの最後のループに道糸をくぐらせるのをもう1度くぐらせると

締めこむ際に、ハリスに巻いた8回程度の巻きが、最後のループを超えて失敗する・・ことが防げる。

 

シーバスタックル程度のPEラインなら、ビミニツイストなしのオルブライト素手締めでOK。

グローブが無いときでも、チャチャッと結べるオルブライトなので、急ぐときは便利至極なのだ。

道糸PEが、ハリスのナイロンに食いつくので、ナイロン時代よりずいぶんガッチリ結べるようになったし

結び目もすこぶる小さくなった。

 

マグロのように道具の窮極で苦しむような釣りではないので、そんくらいで私は十分ことたりる。

最強だナンダと騒がれるFGノットだが、とりたててトラブルの起こり方は変わらない。

いやむしろ、ハーフヒッチが多すぎる分、給水して重くなり遠心力が大きくかかり、不利かもしれない。

 

強いて言えば、面倒なぶん結んだ満足感がある・・・趣味的自慰感覚はとても得られるノットには違いない。

そうそう、中通しの竿にはいいかもしれぬ。 我が家のインターライン投げ竿タックルには、なかなか合いそう。

今風ならエギングタックルあたりか。

 

12フィートくらいの、しなやかなインターライン・ルアーロッドをこさえてくれないかなぁ。

12フィートのベイトタックルでもいいけど。

 

やっぱり最低12フィートないと竿の曲がり感がなくて、竿を使わないほうが合理的・・・な漁に近づく。

細く強力な仕掛けに、短い竿が流行のようだけれど、限りなく漁に近づいているだけで、失われる趣味性。

少ない体力で、効率的に釣るのが当然な時代になってきた。 高ストレス労働と、高齢化の影響かなぁ。

 

怪しげに高価なカスタムパーツとかで茶を濁すのでなく、もう少し趣味性の高い道具立てを考えてもらえると、

釣りの奥深さが増すように感じられるこのごろ。 釣りが漁化しないことを祈りたい。

現代っ子には余裕が無いから・・・趣味もお手軽合理性の時代かなぁ・・・昭和人には寂しい限り。

 

閑話休題

 

アオチビキは、おそらく真昼釣りでもOKな、数少ない回遊魚ではないかと思う。

あ゛つい日々だが、冷たい水をイッパイ持って、午前中イッパイ磯で粘る・・・といったスタイルで

近所の磯の回遊具合を探り尽くす必要がありそうに思えてきた。

磯にビーチパラソルが刺さればなぁ。

 

ところで味。

これまで何度も釣ったのに、味についての記憶がほとんどない。 まず刺身。

味はかなりいいが、柔らかい。 南国では好まれそうだし、見た目だけはマダイより美味そう。

もてなし料理にはとても向いていると思う。 寿司にもイイらしい。

 

知らなかったが、大型だとシガテラ中毒の例があるそうだから、チョッと気になるところ。

実は味付け前のユー汁(≒潮汁)の一部で、朝食人体実験してから、上身半分をF本さんちへ持っていった。

結構脂が乗って、すこぶる味の好い赤だしに・・・感動したり、独り「んま゛〜」と叫んだり、ニタニタしたり。

これだけ食っちまえば、シガテラ中毒するとヤバかったかもしれぬが、徳之島ではシガテラは稀だ。

 

血合い骨のところを、軽く塩でまぶしてしばらく寝かせ、焼きで味わってみる。

脂感はなくなり・・・あっさりした天然マダイに近い風味。

柔らかい刺身に飽いてしまい、余った腹のところも焼いてみたが、やはり上品な白身で相当に美味い。

どうしてか解からないが、南国の魚は旨味が少ない。 マダイ風だが、マダイほど濃くはない。

 

漬けにするとモチモチ感が出てなかなか。 顔は怖いが総じてクセもなく、美味い魚だ。

あのカニ臭いチヌは、もう釣らなくていいのではないか・・・と思えるほど白身といってもだいぶ違う。

沖縄では人気があるというのは聞いたことがあったが、なるほど・・・である。

 

要らぬことを思いついた・・・冬場はもっと美味いのではなかろうか?

 

今回のことで、より鮮明に感じ始めたことがある。

凪いだ海では、キビキビしたハードルアーの動きは魚を警戒させているのではないか・・・ということ。

イノーで上から見ながら釣っているとよくわかる。 硬くキビキビした動きは、寄るものの弾かれたように逃げる。

 

次は、タックルハウスのシンキングワークス12センチのリップ折れシンキングペンシルも持ち込んで、

ユラユラ泳ぐのはどうか、ネチネチ確かめなければなるまい。 ヒラアジ+朝限定なのでメンドクサイけれど。

一般的なシンペンと異なり、ストップしてヒラヒラ沈むことはないので、リトリーブのみで確認できるわけだ。

 

それと、人気のタマン(ハマフエフキ)を無理して釣りに行くよりも、アチラから回遊してくるアオチビキだって

いい出汁の出る魚とわかったので、地元でネチネチねばる意味も出てきたような気がする。

 

ほか、イノーの釣りで、ジグミノーも、ミノーも、ソフトルアーも、ズル引きコーンも効かないとき、

スプーンにタコベイトを装着すると食うかもしれない・・・などと短絡するのも愉快だ。

 

それはそうと

福本家での印象がどうなっているのか・・・気になるところ。

あるいは、スプールに巻きこめる、長めのリーダーシステムも必要だ・・・

やっぱり釣りは釣れてナンボである。 釣れたことで想像力が更にふくらむ。

次もまた、想像を超えた出逢いであるといいなぁ。


 

ではまた