梅雨入り

 


ケーザイには、とんと疎い。 っていうか・・・カネは大切だが、ウタカタの株とか為替とか先物とか・・・

ともかく産業の役に立たないマネーゲームには、ほとほと世の阿呆さを覚えるだけである。

カネのためのカネ・・・投機マネーのゲームが今の社会のひずみ、何の下支えもない、

仮想経済社会をこさえてしまった。 原発同様、地盤の不確かなものは、危険だ。

 

マネーゲームに箱物行政。

自慰眠党の時代錯誤のヤッツケ策が動き出した。

異様な急展開はウタカタのように感じられもする。

設備投資的な動きも、産業振興を伴わない銭の動きが好転してくれるといいのだが・・・

世はもともと体力以外はソフトで動いている。 ソフトを助けるためにハードはあるのだから

ハードに注力するのはナンセンスだ・・・といっても自慰眠党にはむりか。

 

島の観光への憧憬も似た現象がある。

寺社とか絶景とかあれば、観光になると思っているジジババの意識を受け継いだ子々孫々ばかりである。

何もしなくても、勝手に見物に来てくれる風景、置いとけば売れるお土産という脳内現象が観光と思っている。

 

しかしながら、徳之島には薩摩藩に燃やされて文化の証拠も残ってないし、さほど雄大な絶景などもない。

現代に生きながら、脈々とつづいている習慣の中にこそ大切な事柄がたくさん含まれているのに・・・

数字で示せないから評価できないでいる。 客観性の薄いポンジンの縮図が島のような。

生命の値打ちが数で示せるとすれば・・・無駄に増えたヒトの個体数ってことか?

オンリーワンもナンバーワンも関係ない、タダの数か?

大人の都合とは、こうしたイイカゲンな矛盾ばかりだから、子供らに無駄な反感をかわれるんだ。

 

問題は数値化できないところにヒトが生きているのに、なぜか数値目標だけが注視されることだ。

サルでもわかるバナナの本数同様の数だけが世間を統べる・・・結局、我らは今もサルのままみたいで悔しい。

教育の本質とは、そういうところを変えていく、無形のものにこそ価値がある事を学ばせるべきだろう。

そのためには、つまらない暗記だけの歴史教育なんてのもモッタイナイ話だ。

教科書より、よほど大河ドラマの方がわかりやすいのではないか?

歴史は、史実があるのではない、人の思いが事を起こした結果であることを教えていない。

思いの無い史実には意味がない。 だから覚え辛いのだ。

歴史は大切だ。 ココロにポンジンの原型をこしらえるための、最優先教科だと思う。 嫌いだったけれど。

歴史を学ばずして、英語をなんぼ上手になっても、他国でたずねられて恥じ入ることになるだろう。

ニッポンの好さは何だ?と。 孤立した独自の文化・・・ソフトは大切だ。

 


 

今年は、去年の4/29からすると、ずいぶん遅い梅雨入りだった。

それに、年明けからの降雨量とか日照時間も、ずいぶん昨年や一昨年と異なり、普通っぽく晴れた日が存在した。

いやむしろ、晴れた日が降った日より多かったと思う。 異常だ・・・ま゛いいんだけど。

 

梅雨入りというと、しっとりジメジメした、通り越したようなマッタリ感があるだろうけれど・・・今回はそんなに甘くない。

半年分を急いているようでもあるほど、風速は10mを超えて横殴りの雨が連日降る吹くだ。

 

再開しようとしていたナイトツアーのコース、山(やま)クビリ林道が、また崖崩れで不通だ。

復旧工事されると、しばらくの間クロウサギは出てくれない。

台風の爪あとは、そう簡単には消せず・・・復旧した林道はギリギリ形を保っているだけで、すぐ崩れる。

 

内地や北海道でも、夏日夏日とニュースで耳にするが、島の夏日って何日もなかったように思う。

強風の梅雨入りはとても寒い。 梅雨寒の寒さは独特だ。

 

わりと風がある。 つまり雨が降りながら、あらゆるところを濡らし、そして風で蒸発熱を奪う。

気温より建物は冷えるから、あちらこちらで結露が発生する。

これから夏場にかけて、おそらく湿度が80%より下がることはない。

 

先日、F本さんがフィルムをパソコンに取り込みたいというので、フィルムスキャナーを出した。

使うのは島に来てから二度目だが・・・センサーが壊れていてスキャンしても妙な具合だった。

一年の大半を湿度80%以上で過ごす電気製品。 こと微細回路のCCDは湿気に弱いようである。

まだスマホがマニアのものだけだった6年前ころの台HTCのウィンドウズCE端末もCCDだけが壊れていた。

亀山液晶45インチテレビが壊れたのも、たぶん湿気。 ノートパソコンも2台、マザーボードが1枚壊れた。

 

おそらく、除湿機が生活必需品・・・なんだろう。 夏は暑くて使えぬけれど。

暑くならない除湿機があるといいだろうが・・・戸を開けて風を通しながら除湿は無理だし。

 

F本さんなどは、もらったというEOS20Dのレンズとセンサーをカビさせ、

その後、買って半年のEOD5DマークIIが、内部の腐食で修理になってしまった。

カメラは除湿庫がないから、家具屋の応接セットのあたりに放置っぽく置いてあるだけだった。

ひょっとすると、メモリーカードの出し入れを滅多にしないから、夏場に侵入した高湿度の外気が、

冬になって結露に至ったのだろう。 機密性が仇になったようだ。

 

南国と湿気はセットだから仕方ないのだが・・・なんでもカビさせるから厄介そのものだ。

外でぬれたものも乾かず、クツはそのまま腐ってしまう。

 

ふと気付いたことがある。

家が傾いている・・・のではないのだが、よく見てもらいたい。

屋根より玄関先のひさしの方が短い・・・ちょっとした雨でも玄関先はびしょぬれで、どちらの風が吹いても

たいがいは風が回り込んでぬれる。 もともと必要なのかは微妙だが・・・屋根のすぐ下に短いひさしが必要か?

必要も何も、まったく効果がない。

島のナンチャッテ感覚というか雑でテゲテゲなところは、こうしたところに様々潜んでいて

島人の生活のクオリティを下げたり、職人の手荒な工事で、逆に壊れるところも出たりして、

寛大を通り越したアキラメが処世術になっていき、子供らもそれを学ぶ・・・島がダメなのは、

ダメな大人のこさえた環境からだ。 子供はあらゆる事を学習してしまうものだ。

もともと、物事の基本を学ぶ文化がない上に、洗練もしない、完成度も追求しないので・・・技は上に向かわない。

行っても先人と同じところまでしかない。 そういうところが島である。

 

不便だ・・・と思わなければいい・・・それで済ませる文化。 欲が少ないのは、いいような悪いような。

 

雨が続くと近所では釣りにならない。 あわせ味噌汁色に海が染まって磯を舐め尽くしていく。

ま、北の果ての磯まで行けばOKではあるものの。

2日くらいすると回復するが、そのころには次の雨が降る。 梅雨だから仕方ない。

とはいえ、ここの釣り場、こうして荒れ放題だからこそ・・・なんかイイよね〜激M釣り場っぽくて。

ここを極めれば、釣り手腕とは違うまナニかも極まるというか、窮まっちゃうっていうか・・・

 

情況がつかめず・・・ぼんやりとキャストしていると・・・上空には怪しくも大きな重低音を放つ影。

いよいよ来たな。 このごろロリ系にも萌えだしたメリケンの悪辣海兵のナンチャラプレイである。

 

ポンジン女性はハクジンみたいに早熟しないで、高校生のまま老成しちゃうタイプだから、萌える気持ちが起こる。

沖縄の風俗を使えば?という提案もわからぬでもない・・・が、沖縄にはロリ&コスプレ系はほとんど無さそうだ。

ガサツなわりにマニアックな海兵の欲求を満たすには、強襲揚陸艦で福岡あたりへ繰り出すしかあるまい。

ついでにトカラ近海をツーツーに通過しているチャン国や北の潜水艦を沈めといてくれれば、なお嬉しい。

 

雨雲の上を飛ぶこともあるが、バラバラというプロペラ音とともに遠くまで響く重低音を発し、音だけで機種が判る。

沖縄では近所で何機も飛ぶのだ。 生半可な騒音ではない。 重低音ならC−130と同格だ。

ラプターよりはマシか。 しかしながら、あえて島の上を横断、縦断飛行するのは悪質と感じるのは仕方なかろう。 

いづれ落ちるんだったら、海にしてくれよな。 これ以上嫌われる必要もあるまいし。

 

カビだらけでジメジメで、臭い季節がやってきた。 引っ越して3年数ヶ月。

まだダンボール生活から抜けていない。 やっとニトリからコロ付き衣装ケース10コが届いた。

やっと家を片付ける時がやってきたらしい。 そういえば、ナナオの液晶モニターも壊れてしまってたっけ。

島に来て役立たずになったものを、ぼちぼち捨てなければ。 つい先週はプリンターを捨てた。

なんか、過去の無駄なコダワリが壊れて崩れて、それを捨てられず、やっと捨てる感覚に似ている。

 

これまでどうも、生活へ真剣に目を向けてこなかったが、そろそろ生活をしようと思い始めた。

まずは片づけから。 無理に考えると、飯が食えなくなるから、一個ずつ、一個ずつ片付けよう。

防虫防カビ剤も追加して買ってこなければ。 このごろ網膜が焼けているのか目がジンジンするからサングラスもだ。

島のだいたいの必需品はニシムタというホームセンターで手に入る。

 

観察がてら、また島の反対側へ遠征だ。 この梅雨、いつもと違う生活をしてみたいが・・・急げもしないし、

ボチボチなんかしよう。 そういえば、まだセーターも洗ってなかった。

やることは結構たまっている。 そして瞬く間に季節は過ぎていく。 梅雨明けもすぐだろう。


 

ではまた