忙しいのを忙しくするワケ

 


このごろ咳が止まらなくなった。 ゼンソクの再発というには、いささか趣きの異なる咳。

鼻水が喉に落ち込んで止まらないのだが、なぜちょっとしたことで、ダ〜っと鼻水が出るのか・・・

冬場、アツアツの麺でもいただいているときのようだ。

 

ところで、島にメンドクサイ連中が入ってきた。

ナレナレしく「あ゛〜すみません、お隣の点検が長引いちゃって・・・」てな感じで玄関に入り、

リフォームだの屋根の葺き替え、風呂のすげ替えなどを迫る手法を用いている。

天城町に入り込んだのは、自称「株式会社リオ」。 鹿児島支店があるという場所は更地で

福岡にある本店は、小倉北区魚町のウォーレンビル4階だそうだ。

営業の封筒には、社名と住所と固定電話だけ。  鹿児島支店のはハンコだった。

常に支店を募集しているのか・・・はたまた、行った先の県でこさえるやら。

ってとは、いろんな仕事をするから業種は書かないのが吉・・・という職業でもあるらしい。

いろんな仕事に応用できる社名入り封筒、エコである。

確か・・・本店の電話番号は093-511-0600だったような。

旅費のかさむ島へ、わざわざやってきて営業とは、殊勝なことだ。

 

ところで、今回の仕事は大事だった。 もちろんダイジな仕事だが・・・オオゴトの方である。

いやまだ終わってないから過去形はまずいかな。

野鳥観察台をこさえる事業である。

 

Y課長の仕事は、眼前から片付けるタイプで、プライオリティが無い。

締め切り直前にパパッと電話して、やれやれ間に合った・・・というのが仕事のスタイル。

本人は慌てるだけでOKである。

 

ただ、今回の事業は、鹿児島県予算で、完工チェックが早く厳しいのである。

遅れたら、町長ともども始末書・・・らしかった。

昨年からM副町長も予感していたらしく、私にポツポツと語っていた。

あるいはY課長の前任、O課長も着工遅れについて、心配して私にもらしていた・・・

っていうか・・・部外者の私に言ってどうなるものでもなかろうものだけれど。

  

肝心のY課長は、ナニにかまけていたのかといえば・・・

与名間のリーフで座礁したガイジンのヨットの税関手続きやら、廃船手配である。

ヨットを水揚げすると、税関にひっかかるという。 なら、沈めたらよかったのに。

耳にしたところでは、当のガイジンは台湾にいるらしいことと、

船に組み込まれた高価な部品があって、壊すときに取り出して欲しい・・・とも。

本来は座礁した本人がやるべきことだ。

 

役場の仕事ではないけれど、ガイジンと交わることがとても好きだし、情にあつい・・・

彼の中では、そっち優先みたいだった。

たぶん、そんな意味で・・・私もずいぶんよくしてもらったもかもしれない。

Yさんとはそういう人である。

 

で、ついに町長が動いた。 現場を視察して、形もできてないことに驚いた!

ま゛〜2週間前に気付いて慌てる町長も、わりとノンビリ系かもしれない。

私をのぞく業者は、通常の役場業務同様3月は80日くらまいまで大丈夫だろう

と、タカをくくっていたようだ。

 

私は当初からYさんの企画書を、ボランティア?でこさえたりしていたから、

見通していて幸いだった。 発注がかかる一月前から作業の準備にとりかかっていた。

詳しい作業内容については、またの機会にするが、私の仕事は屋外用野鳥図鑑?のごとき

畳1.5枚ぶんの大型説明板X1、その説明板の裏の大きな看板か・・・なんかこさえて・・・X1

現場への案内板X2であった。 なんかこさえてX1が重たい。 何の指示も無い。

私がエイヤッ!と決めた寸法図しかない。

困っている私のところへやってきたY課長は、なんか目玉がほしいから鳥のキャラを

描いて使っといてほしい・・・といってのけた。

 

う゛〜む・・・看板のデザインも超絶格安で請け負ったのに、キャラ追加とは・・・

Y課長は、ノリで仕事する人でもあり、急ぐときほど無駄にヒラメクらしかった。

 

そんなわけで、念入りに忙しかったところへ、町長の尻タタキが入ったことで、

島の業者を経由に経由して、私の締め切りは、明日まで・・・なんて入電。

なんだかんだで間に合わせた私をほめてやりたいくらい。(笑)

 

アタフタと作業が終わる直前、町長がやってきて言う。

「山田君、まだ野鳥観察台がサッパリできてないから、急ぐように言っときましたからね!」と。

忙しいから話しかけないで・・・今ソレで忙しいんだから! というセリフを飲み込んで、

あ、そうなんですか!なんて笑顔を見せてみたりした。 余裕あるなぁ、私は。(笑)

 

忙しいので、詳しい話は来週にでも。

そうそう今週でちょうど島に来て、まる四年がたった。


 

ではまた