台風が来る
はたして、何を持って逃げるか・・・
ただいま29日の昼さがり、台風15号の暴風圏にさしかかったところ。
910ヘクトパスカルまで発達している。
この台風、このまま激甚災害になるのだろうか?
非常に不安で、そろそろ電気がチラチラしはじめた。
そういう微妙なタイミングで書き始めた・・・今回の記事。
その後1時間くらいで電力ストップ。 回復は島内では比較的早く28時間後だった。
幸いなことに、我が家は断水しなかったが、浄水設備が各地でストップし
断水が続いている地域もあるし、停電の復旧が1日以上遅い地域も続出している。
我が家の冷蔵庫内はギリギリ鮮度を保ったか・・・微妙なタイミングで復帰した。
冷凍食品は、溶けかけていた。
我が家より1日遅れた伊仙町地域なら、完全にアウトだっただろう。
厳しいのは、まだ14号が引き返すことから、定期船の次の入港がわからないことと
もともと鹿児島を出港するとき、条件付の場合は生鮮食料を積まないから、
島内の野菜が被害を受けた上に、野菜などが不足することになるし、
大半を輸入に頼っている、パンや牛乳も、次にいつ口にできるかわからぬ。
スーパーでは、輸入されないために、納豆なども消費期限切れになるなど
そろそろ店頭から、栄養価のある植物由来の食材が消えつつある。
冷凍肉や、ハム、ソーセージ、菓子類はまだある。
本日29日、運がよければ入港するだろう。
でも皆が殺到するから、店頭に品が並んでも手に入るとは限らないし、
パンなどは即刻売り切れる。
波浪予想で見ると・・・今日も厳しいし、明日も厳しそうだ。
我が家の前の道、家の玄関前に駐車するバカ島人がおり、
私が役場へ自主避難しようとしたとき、倒木でふさがれた道を避け、
そちらへも抜けられず、無理に切り返して、最後の道を通過したときに
エアロが大破して、ぶら下がってしまった。
船が1週間も来ないため、修理工場の修理待ち車両が増加していて、
修理もできない情況だ。
今週末のナイトツアーは、中止するしかなくなってしまった。
このところ、台風が多くなっている。
しかも迷走することも多くなったような。 数が増えたから比例しただけか?
あまつさえ、内地に到達するまで発達し放題となっているのは、高い海水温による。
仙台まで25℃、稚内や釧路あたりまで20℃・・・稚内でカンパチ釣れる水温だ。
今回の台風15号、島内でも洪水が起きた。
強風による高潮現象と雨量増大の相乗効果で、島の細い川でも氾濫したようだ。
我が家から1kmもない地域を流れる南川も、一時氾濫したらしい。
30日午前になってからの通報だから、やはり吹き返しの風が海側から吹きつけた
タイミングに起こっている。
リーフ内のイノーに吹き込まれた海水は出辛いから、洪水にもなりやすかったようだ。
内地人の私にとって、高潮が持続しやすいイノーの認識が全くなかった。
ほか、昔田んぼが広がっていた、田袋(タブックル)と呼ばれていたようなところは
もろに池と化していた・・・という。
意外なことに、リーフに囲まれた島は、排水し辛い地形が多いことに気付かされる。
ところで、地球の大気に与えるCO2の影響を、過小評価する側と過大評価する側とに
学者らも分かれているように思える。
海水からは超絶大量のCO2が出ていて、人間の出すのは誤差程度だ・・・という論述もある。
ただ、そうした気休め的発想はどうだろう。
産業革命以来、我らが大気中に放出してきた、CO2というよりは、化石燃料の量たるや膨大。
今の瞬間も、硫化水素やススなどとして地球上に降り注いでいるのだ。
昨年の一日の消費量の多い順に8カ国ぶんを合算すると、約75億3千万リットル。
世界中では倍以上??? とりあえず、一日で100億リットルだったとして・・・
東京ドーム(12億4千万リットル)にすれば、8杯分程度だ。
年間、2920杯分・・・だと、もはや想像できぬ。 そんな量の液体が、燃焼され続ける。
よくもまぁ、地盤沈下が起こらぬというか、酸性雨程度で済んでいるというか・・・
四日市ぜん息以来、公害病が頻出していない方が不自然なくらいの数値だ。
無論、消費はすべて燃焼しているわけでなく、化学製品に加工されたりもしているものの
7割以上は自動車や重機の運転、発電など燃焼に使用している。
ちなみに、我が国の昨年の消費量は、世界で3位だったそうだ。
メリケン
チャン国
ニッポン
カレーの国
ロスケ
サウド家の国
カーニバルの国
キムチの国
メリケン、チャン国、ニッポンは、それぞれほぼ1/2の量になっていて、
ニッポンはメリケンの1/4程度。
人口比率からすると、我が国やメリケンは異様な消費量である。
私はつとめてエコバッグを持ち歩いているが、そんなの全然効いてなさそう。
我が国の場合、膨大な燃料を運ぶのに、半分くらい使ってない?と思えるほど。
エコだ、省エネだと叫んでいるわりには、あまり認識していない国民のように感じる。
工業力が大きいぶん、産業の使用比率が高いので、使用料が思ったほど下がらない。
陸地の比率から単純に考えると、燃焼で発生したものの7割が海に降り注いだ・・・か?
海もCO2濃度が上昇を続けていて、酸性度が高まりつつあるという。
しかも、先のデータには、天然ガスや石炭などは含まれていない。
実際、これだけの燃料を算出して、何十年もやっていける埋蔵量・・・想像できぬ。
化石燃料、つまり過去のご先祖の亡骸を酸素と混ぜて昇華?させているわけだが、
他方、鉱石の持つ原子エネルギーを利用する原子力は、CO2を出さぬのか?と思ったら
周辺施設のボイラーなどを含めると、火力発電の半分よりは多くCO2を出すので、
全面的に以降したところで、3割減・・・とかそんなモンらしい。
と・・・いうことを知ろうとしていなかった私だが、自身の貧相な想像以上に事態は深刻だ。
現状の我が国は、復興だ金詰りだと手形乱発だが、自然災害は甚大になる一方。
激甚な地震が近づいているという。
幸か不幸か、南国に引っ越した。
情況としては、台風の接近による甚大な被害は出難い地形で、家屋も比較的丈夫。
一方で海岸線からは1km以上離れているものの、標高18m程度しかない。
これまた高をくくっていた。
近海の震源は太平洋側とばかりと信じてきたものの、まったく違うようだ。
青を書いてないと、知らぬままだった。 クワバラクワバラ。
よくよく調べると、琉球弧の島々は、細長い沖縄プレートに乗っかっている。
大陸側のプレートの端っこがフィリピン海プレートの沈み込みとせめぎ合った結果、
シワとなったあげく、へし折れて独立したような場所が、沖縄プレートのよう。
フィリピン海プレートが、下に沈みこんでいる太平洋側は海溝、
大陸側に圧迫されてシワができている、東シナ海側は沖縄トラフという盛り上がりだ。
つまり、島の東西両側、真下、どこでも地震Readyな情況と知った・・・
加えて、
九州南端、大隅半島や薩摩半島と種屋久の間は、六〜七千年前に爆発した巨大カルデラ
=鬼界カルデラで、トカラまでは活火山地域となっている。
津波に注目すれば、海溝で大陸側プレートがビヨヨ〜ンと戻ることで発生する。
なので、津波としてはやはり、高をくくっていた通り・・・で良かったと言う事か?
ま゛〜震源にとって不足なし!といった地域であった・・・やれやれ。
なんで地球が冷え切ってくれないのか・・・何億年も熱を持ちつづける地下のエネルギーは
核反応で無いとすれば何なのか・・・太陽光を越えた豊かすぎるエネルギー源だが
せいぜい温泉くらいしか利用できず、生物を圧迫するエネルギーのよう。
念のためというか、ウンチクのために調べてみた。
どうやら大半が地球形成時の、岩石や小惑星などが衝突して発生した熱が冷めておらず、
そこへ、地中に含まれる放射性物質の崩壊熱が加わって、地球外部へエネルギーが
逃げ難い状況にある・・・ということのよう。 それにしても長持ちなことで・・・
納得いく説明とは、到底思ってない。
けれども膨大なエネルギーが、ほとんど災害エネルギーとして温存されていることについて
認識できた。 あと何億年分あるのやら・・・
結局、無駄に迂回したが当面、大津波が直接天城町側に来襲することは考え難い。
まずは標高18mの我が家を鑑み、島が壊滅するような大津波でなく頻発する台風に対し、
逃げの一手を考えておくほうが、前向きである・・・と云えそうだ。
私にとっての避難グッズとは、いかなるものか。
とりあえず、大切なもの、避難すべきものを整理しよう。
っていうか、画像とデータ以外は、買えばなんとかなるものばかり。
命とデータさえあれば、ユイの島なので、後はナントカなる。
ほか、ついでにケータイと防水デジカメだろう。
パソコンも連れて行きたいが、おそらく生きるための集中力が削がれるから辞める。
ついでだから、メモリーカードは余っていた8GBで増強しておいて、バックアップなしに
撮り続けられるようにしておくことと、避難グッズの中に、USB充電用ケーブルを
忍ばせておこうと考えた。
ケータイがUSB充電できれば良いのだが・・・ボルテージがわずかに足りず、充電不能。
コイツはヒジョーにビミョーに、買い換えたい気もする。 けどスマホはなぁ・・・
さはさりとて・・・まだまだ長い夏は続く。 そして夏バテも延々続いている。
あんまり肉が美味しく感じないから、タマゴで。
今回、牛乳多めのフルフルする柔らかプリン。
貧乏だが食生活は気にせずイケイケ方針をとっていて、このごろ気に入っている
グリコ特濃牛10.0ミルクでこさえてみた。 自然なコクがでて、なかなかの味わい。
そういえば、プリン食べながら考えるに・・・
ハードディスクとカメラとケータイ、懐中電灯を持って逃げるつもりで、片道切符の脱出を
想定していた私。 しかしながら、逃げることを考えてばかりいたものの、どこへ?
巨大地震で、コンクリの家が壊れたら私も死ぬかも。
台風でガラスが割れても、別に非常持ち出しが必要ということもなかろう。
嵐の中、カメラやパソコン、電子レンジを盗まれたところで、破損するだけだ。
むしろ、大切なデータは、流行のデータセンターよろしく、別の場所に分散しておく・・・
というのが肝要で、なにしろ持って出る必要も無いような?
ともかく、逃げるときは思い切り逃げる。 体ヒトツで・・・
忘れ物なら、その辺に転がっている誰かの命であって、物などどうでもいい!が第一義だ。
あれこれ考える前に
ひごろ役場に派遣しているパソコンへ、チマチマとバックアップしておくことにした。
幸い、災害対策本部=総務課のすぐヨコといった位置関係も具合がいい。
ほか、台風のさなかに避難する際は、もう少しいろいろ持ち出さねばならないだろうから、
衣装ケースくらいの避難ボックス?があってもいいのかもしれない。
私はあと何回、こういう台風に遭うのだろう。
そして何回、避難することになるのだろう・・・
8/31現在、もう2つくらい、種が見え始めているように感じられる。
コチラのサイトで、アニメーションを再生してみると分かりやすい。
予想できても、家屋を強化できるわけでもなければ、隣の家のまっ縦に割れている
庭木を切り倒しておくこともできぬ。 また車が立ち往生してしまう。
今度台風が来そうな時は、車を広い道路へ停めておくしかなかろうか。
避難するというのは、考えているほどカンタンではないことが知られたものの、
今のところデータの逃がし方くらいしか、具体策をとっていない。
予備枕を役場に置いとくか・・・? こんなときに、アイデアがサッパリなのであった。
ちなみに
今回役場への避難で持ち出したのは、バイオノートとハードディスク、タオルのみ。
必要と感じたのは、停電でコンビニが閉店し、役場の水がストップするから、
カップ麺などの食料と、ペットボトルの水分は持っていくべき・・・と感じた。
あとは、そこらの長椅子などで寝るので、枕か、代わりになるバスタオル、
一晩明かすと、やっぱり着替えが欲しくなるので、パンツとTシャツか。
なまじいつでも家に戻れると思うから、何も持ち出さなさすぎた・・・
進行速度が遅かったので、夜明かしして次の午前中も暴風圏のままで、
役場の駐車場の車へ行くことすらできなかった。
やがて昼になると、食料や水が尽きてきて、かなり厳しくなったことを思い出す。
ともかく断水になると、食器が洗えないから、カップ麺や、紙コップは便利。
大量にある乾麺では、大量の水を必要としてしまうし、鍋も洗う必要があって、
実のところ災害時には、ダメ食品だと知った。
島はマンションでもないのに、停電と断水がセットでやってくることが多く、
ここらの備えは近々要りようになりそうだから、今から準備しておくとしよう。
それと本日、台風とは別に、物資を満載して昼前にやってくるはずの定期船が、
エンジントラブルで夕方以降に到着する予定だという。
いろんなところに伏兵もいるから、用心にこしたことはい・・・ということか。
シンジルモノハ・・・なんとやら。