ソウゾウドオリノツユイリ
昨冬想像していた通り、結局おとなしい気象がほとんどないまま梅雨入りした。
晴れても、ビョウビョウと北向きの風が吹き、太陽はジリジリするが風が寒かった。
南国、徳之島の太陽は、夏至にはほぼ真上に来て、陰が足元で最小になる。
もうすでに内地では体験できぬほど、強かな陽光だが、風が冷たい日が続いた。
日に焼けているのに、無視できる環境・・・肌の弱い内地人には、とてもヤバい。
紋別でも28度という陽気だったそうだが、その日は雨で24度、
今年は最高でも、せいぜい25、6度までしか上がったことがない。
平均気温は高いのだが、晴れぬので最高気温は高からず・・・
高いのは湿気ばかりなり・・・といった日々。
これからしばらく、湿度が90%を下回ることはなく、
押入れのすみから、指先まで、じっとりとした湿度にまとわれる。
押入れのあらゆる繊維に着いた皮脂はカビ、指先はベタベタとした感触を
味わい続けることになるのである。
手で触ったダンボールや物品がカビて、あらゆるところでカビ臭がする家になる。
もう慣れたようでもあるが、カビるのはどうにも耐え難いものがある。
しかも、ダンボールなど、半端に口の開いたスペースにはゴキどもやクモが巣くい
フンダラケになってしまったりして、それがまたカビてしまうのである。
南国とは、衛生的には存外過酷だ。
加えておくと、パソコンや扇風機など、プロペラ周辺にホコリがたまると
そこに湿気が集中して、錆びてくる。 ともかくカビる錆びる王国である。
ワビサビならぬ、カビサビ・・・といったところか。
ま゛〜そういっていると、晴れが続くというのが例年なのだが。
家のまわりの渡り鳥たちは、可もなく不可もなく・・・といった様子。
つまり、思ったより異常ではない感じかな、と。
ゴールデンウィークは、忙しいのでこのへんで。