このごろめっきり
電話は、気が向いたら出る主義
私は当然、受け専の最安プランである。
なので、不在着信しても、かけなおすこともない。
本気なら、またかけてくるだろう・・・と思う。
手をかけた料理が、出来上がった瞬間にかかってくる、Ｏちゃんの電話。
とてもタイミングが悪いので、これも出ない。
常識だが、電話があるからといって、出る義務があるわけではない。
コッソリしながら動物撮影している際にかかってきた電話など
慰謝料が欲しいくらいである。
呼び出し音に驚かされることが多くなり、気分が悪くなる。
着信音は穏やかな、サティのジムノペディ第一番にした。
聞こえにくいので、出づらくなったが、だいぶ楽になった。
同様に、目覚ましの音も使えなくなったから、
iPod Touchの低い音を出すアラームにかえた。
高い音はキリキリして、きわめて気分が悪い。
起きられぬこともあるが・・・気分が悪い寝覚めよりはマシか。
静かな環境に住んだ影響だろうか・・・？
このごろ増えつつあるのが、馬鹿でかい画像のメール。
スマホか何かに、うつつを抜かしているのか・・・料金プランを気にせずに
送りつけられてしまうが、何百キロバイトもあるようなデータを受信したら
パケ死するから、当然無視するしかない。
あきれて、返信する気にもならぬ・・・
全てが自分標準？みたいな思考で行動してくるわけだから、
こちらも同じように自分標準の応対を・・・といった大人の？対応をする。
電話したりメールした本人は、わざわざしてるのに！なんて思うかもしれぬ。
でもま、頼んでもいないのなら、さして気にする必要もなかろうと
割り切って生活することにしている。
独りの生活だから、気がねも不要、したいようにするのが一番だ。
たまたま寝込んでいたとき、調子の悪いケータイのバッテリーが切れ
幸運にも、自然に無線封鎖状態へ突入していた。
そこへ友人から、矢の催促のような不在着信が連発していたことがある。
どうせ鳥のことだろう・・・と、着信から数時間後に赴いたら、
やはり鳥のことで、やはりまだ鳥は居た・・・そんな程度のものだ。
島にいるのだから、誰の危篤を聞いたところで、すぐに行けるわけでもない。
急いだところで、始まらぬのが島生活。 電話も同じである。
たとえば
気分が悪いのに、くだらない電話に出たら、よけいに気分が悪くなる。
お互いのためにも、絶対に出ないほうが幸せる。
何かいい知らせがあるかもしれないだろっ！と思う方は
前向きかもしれないが、意味不明なメールを開いて、ウィルス感染してしまうような
小学生と同様の前向き志向だから、どうも大人とは思いがたい気がせぬでもない。
大体、歳も歳なんだし、そんないい話は転がってはいるわけもない。
昭和生まれのオッサンは、このくらい枯れた思考でよいのではないかと感じる。
なければないで済むものは、済ませとけや。 という具合。
ところで、何度か書いているが、今年の悪天候のためか、
滅法ウツの出方が激しくなってきている。
電話に出る出ないの話も、おそらく被害者妄想に基づくものが半分だ。
このところ、富に周囲で葬式が多いのも、精神的に病に太刀打ちできぬような
天候になっているから・・・のように思う。
でなければ、病理的になんの関連性もない人らが、いちどきに逝くはずもない。
天候に対して、被害者妄想を描いても仕方ないから
そんな気もないと思うが、それにしてもハズレっぽい天候続きで島を出たくなる
ような望みを持つことも、あることはある。
他方で、出たところで・・・楽しそうな自然は、国内にはなさそうだから
島にいるほうが、よどほ幸せるに決まっている。
固有種があふれ、爬虫類と戯れられ、毒蛇を捕まえたら金になる
なんてオモシロイ島が、違う気候帯にあるはずもなく・・・
ウツだの不眠だのでクラクラするときは、忍の一字で布団の中・・・
お陰で役場に出勤する日が減り、どえらい迷惑をかけてしまっている。
そういう時分も、無線封鎖である。
絆は大切なのだろうと思うが、現在の私の体質には合わぬような気がする。
だから、ほどほどにコミュニケーションしとくのだ。
往復する足がなかったから、これまであまり飲み会に出られずにいたが
今度は、ふしぎと飲み仲間が近所になった。 お陰で気楽に飲める・・・
島はバレイショのシーズンで、サラダにもゴロリ入ってい、とても旨い。
この時期、巨大な不合品などが島にあふれ、手ごろに贅沢に？味わえる。
島のバレイショがなぜ味が濃いのか分からぬが、旨いのは嬉しい。
島最高のコミュニケーションは、やっぱり飲み会である。
旨い、楽しい、気が置けない・・・
そんなこんなで、私は自由が一番好きだ。
電話が好きにはなれぬし、なりたいとも思わぬのは直りそうにない。
このごろ、より嫌いさが増したような気がするのは天気のせいか・・・？