ついに完成!

そんなこんなのパンフレット

というかマップ?

 


5月に台風が2つやってきた。

我が家は結構揺さぶられたが、柔構造?のためか持ちこたえた。

一部、トイレの上のトタンがガタガタいっていたが、外からは分からない。

どれだけ締め切っていても、ハンガーにつるしたタオルが、

風にゆられてハンガーごと落ちる。

スリルにはことかぬし、この状況だと当然不眠は進み・・・低体温状態だ。

名も知らぬ庭木が2本折れた。 この夏はどうなるのだろう。

 

ちなみに低体温だと免疫力が低下すると聞いていたが

眠れない日が何日かつづいたとき、次は発熱に襲われた・・・恐るべし。 

 

ところで

東電と政府はアレをどうする気というか、どうもしない気なんだろうか。

素人が考えても分かりそうな事態を、そのままトラブルにして見せる。

吐き気がするから考えたくもないし、興味もないから触れたくないが

人類が地球を巻き込んだ災害を産んだのだから、アレをどうするのか

まったく意識しないことは許されないだろう。

アレはわれわれ国民が政治屋を許し、電力会社を許したからできたもの。

半分はわれわれの責任であって、被害者面しても始まらぬ。

 

ネットを見ていて、面白いことに気づく。

放射性物質が放射能を出す限り、使用済み燃料でも崩壊熱が出続ける

という正しそうな理屈はたくさん載っている、が実際に使用済み核燃料を

何年冷やさなくてはだめだ、と記述した情報はひとつもない。

つまり、分からんのか、記載できないほど永遠に冷却し続けるのだ。

そもそも数年で都合よく崩壊熱がおさまるのなら、使用済み核燃料は

とっくに原子炉かいわいから取り去ってあるはずだし

事故が起きた際も、急いで取り出してしまえばいい。

だが、原子炉建屋から出すことも、常温で放置することもできない。

使用済みですらその状態なので、メルトダウン核燃料ならばどうだ?

素人でもこのくらいは感づいて当然だ。

 

仮の冷却装置で、夢のような低温化のプランを報道しているが

それはそうと、福島よりずいぶん軽かったスリーマイルでも12年、800億円。

われわれは黙っていても、これが課金されることは間違いない。

 

ま、考えようと考えまいと、税金と電気代でわれわれが払うわけで。

知らぬほうが幸せかもしれぬ。

今の幼児が成人するころは、バカ高い電気代が普通になっていることだろう。

ただ、それまでに、烈風台風や冬の猛烈低気圧が流行しないことを祈りたい。

猛烈風雨に暴風豪雪、あるいは落雷と竜巻・・・厳しさは増す方向だ。

 

そもそも、人類が増えすぎて、生きる以上の無駄をしたことが原因だから

やっぱり減る方向でしか自然は働かぬ・・・自然は平等だ。 南無阿弥陀仏。

 

タニガキ氏は、自民党が半世紀にわたり培ってきた原発ユルユル体質が、

これ以上バレてはヤバイと思ったに違いない。

国営化し、お役所どうしになってしまったら、政治資金が入らないからねぇ・・・

分かりやすい連中だ。


 

さて

3月78日、想像以上に永かった3月の末、パンフレットは出来あがった。

島の人口以上に印刷したらしいことは、パレットに乗っている姿で想像できる。

たいがいの方は、私が作ったといっても

テキトーに指示を出して、ギョーシャの方が作ったと思うのものの、

解釈は自由だが、コレは私のパソコンとソフトと作業による、お手製データだ。

もちろん文章も、チョット笑えるエーゴも、すべて私の記述である。

つまり、突っ込まれたら全部私が悪いわけで・・・

 

長寿子宝食文化再生事業の一端で、

地元飲食店で一品でいいから健康にいい郷土料理を出していただきたい

という思いではじめたプロジェクトである。

アラホバナというお店を運営する、社長と役員においでいただき

飲食店にアドバイスしてもらうはずだった。

 

だが、そうなると自分のところのテゲテゲがバレてしまうと感じたか

敬遠するお店が続出! 左様なわけで、天城町の飲食店は味がよくない。

そもそも、腕以前に味見してださないから、当然変な味がそのまま出てくる。

美味しくない・・・のでなく、不味い店が多い、それが真にマズイことだった。

 

今回は、それを払拭することが目的ではないが

長寿食を出す以前の問題なので、私としては改善してほしかった・・・

もちろん、遠すぎる橋だとも思っていた。

 

ただ、やるからには私のモチベーションをどうするか、

ウツ脳をかかえて、どうヤル気を維持していくかを考えた。

 

前につくった14の宝の積み残しやまとめを

飲食店マップという形を借りて、完成させよう。

そして、広く島人らがマップを見て、ここはコーダ、

あれはここでなくコッチだなどなど、もっと多くの意見を集めたいと思った。

 

おそらく20年後、島の古老が亡くなったころ、もう取り戻せない情報が

かなりあることを知ったからである。

 

間違った情報を発信することは、

発信しないことよりもまずいと先週書いたばかりだが、

私が嘘をつくことで、島の人が本当を覚るのはマズイことではないだろう

と考えて、多少あいまいな事柄も書き込んでおいた。

 

来月中には、天城町の全戸に行き渡る予定で、

ほかホテルや空港、港、旅行代理店などに置かれていくようだ。

 

年収100万円すら遠い貧乏生活だが、こうして気に入ったことをしながら

お金をもらえるのは、とても気分がいい。

デザインとは、とても便利な能力だなぁ・・・とつくづく思う。 

 

詳しいデータは役場ホームページの

コチラコチラから表裏両面をダウンロードできる。

 

相変わらずスゲーなーと思うのは、写真に小さく写った顔を

すぐに言い当ててしまうことだ。

気づかれないような大きさにしたはずが・・・

 

島人は無駄?に人物に対する興味が大きい。 小学生並み。(笑)

野菜売り場の前で、大根を持っている奥さんを見て

これチエコちゃんじゃないの!?とか・・・どこ見てんだかなぁ・・・

これじゃあメルトダウンしようが、クロウサギが鍋になろうが、

さして気にすることもあるまい。

本当に身近な事柄にしか、頓着しないのが島人の習性である。

写真が載ると、有名人にでもなると思ったのだろうか???

うらやましいのだろうか???(笑)

 

島の川は、昔からとても細かく名前がついていて

支流どころか、100mおきに違う名前だったり、反対に川と谷を区別せず

川と谷をすべてひっくるめて呼んだりすることもある。

 

たとえば、

わが兼久(かねく)を流れる川は、地図上では平土野(へとの)港に注ぐ

真瀬名(ませな)川だが、上流に行くにしたがって名前が違っていた。

河口のあたりは平土野との境界でしかも砂地だったから湾の一部

だったのかもしれない。 昔の名は聞かない。

少し上流で、すぐ二手に別れ北の支流がシマゴー=赤田川で

すごく細い、完璧に溝レベル。 (カワ=コー=ゴー=ギョウ)

途中に点々と生活用の湧き水=イジュン(泉)があり、流れをつないでいる。

ムェタンギョウイジュン(前田川泉)やカンギョウイジュン(不明)だ。

シマゴーイジュンというのもあったらしいが区画整理で消えたと

原稿用紙に鉛筆で手書きされた集落誌に残されていた。

 

そして兼久側の本流が集落内で3つの名前に変化する。

カヌィンゴー(兼久川)、トンゴー(当川)、ナンゴー(南川)、

その先は隣の大津川(おおつかわ)集落に入り、大津川領域のナンゴー、

オッコー(奥川)、更に支流が3本に分かれて、それぞれ名がある。

更にその支流の一本の用間熊川(ヨマグマガワ)の一部が

アムィゴといってノロ(シャーマン)の沐浴の場だったり。(アムィ=浴びる)

 

*カヌィンやアムィの「ィ」はヰを口をあけずに「ゥィ」と発音するような感じで

 ロシア語のы(ゥイ)に近いが、聞きなれると小さくゥと発音したあとで

 オの口でイと発音しているようなイメージと分かってくる。

 前田(マエダ)も本来はムゥェダで、ウの発音でマを発音したあと

 ヰとェダである。 この場合ヰのパートは、ほとんどこもったような「ゥ」だ。

 ロシア語に似て、はきはきせず、口を半開きにするだけでしゃべるのが島口。

 だから、ウ段からオ段の間で微妙な使い分けをすることで、50音的な言葉を

 実現しているのだ。

 たとえば、赤(アカ)=ハーやアーだが、ホやオの口でアと発音している。

 

あるいは、

空港の南部に湾屋川(わんやがわ)がある。

地元では川と河口一帯の土地をワニヤ、ワンヤ、ワナー呼ぶ。

南部にかかる大きな橋、天城大橋がかかるのは秋利神(あきりがみ)川だが

こちらは川と谷ごとアキギャン、アッキャンと呼ばれている。

内地のように秩序を重んじて、土地と水を分けているのではなく

島は実用一点張りのようだ。

 

もっと面白い川があったのだが、区画整理され、川が直線化され

分からなくなった。 空港の近くを流れる南川の支流、池田川である。

ちなみに、川と書いているが、内地の尺度から見ると、溝っぽい。

とうとうと流れている水面が見られることはあまりなく、茂みの間を流れ

それはもう眼中に据え辛いが、島はその流れで生活してきたので

とても偉大な川らしかった。

 

これだけ分かっていても、今もって橋と川は認識しづらい。

これってやっぱり農業用水より細いじゃん・・・とか

草ぼうぼうの溝じゃん・・・という感じなので、無意識に認識から外れる。

 

地図には載っていないが、昔からの川口だったり・・・

はたまたそっくりでも、使われないただの湧き水だったり・・・

ちなみにここは与名間の海岸で、昔からの川口で

しかも2本の川が交わってできている! 深さ10センチ?ほど。

ただし、太古から川口だったから

沖のリーフが途切れているのが分かる。 サンゴは真水に弱い。

 

島で人気のアヤビキ(オヤビッチャ)だが、どうしてもエサ取りとか

雑魚としか思えず、釣りの対象にならぬのと同じ感覚だ。

けれどネット情報では、ちっこいのに刺身になるのだとか。

島では面倒なためか、生食すると聞いたことはないが・・・

いや、徳之島にはそんなマメなやつはいない!絶対存在せぬっ!(笑)

 

ともあれ

島の命を支えてきた水系は、島人には偉大なランドマークのよう。

小さな巨人的な・・・?

 

ただ、溝だか川だかに草が生えるのは異常なこと。

もともと生えるほど土があるはずはなく、毎年キビ畑から大量の土砂が

川に流れ込んで流れを埋めていくのだ。

なので川には必ずユンボが入る通路が設けてあり、

何年も放置できないほど、土砂が堆積してしまうのである。

  

島の農業は

農薬もさることながら・・・せっかく肥やした土を垂れ流してしまう

とても残念な産業構造となってしまった。

同時にサンゴの海が死んだわけである。

 

いつも鳥たちを観察している空港横の干潟が、

みるみる浅くなったのは気のせいだと思っていたが

実感どおりのようだ。

 

ウジャウジャとマスクメロンのように入っている道、里道(りどう)。

これは島人には普通の道なのだが、車がすれ違えない道も多く

しかしながら、これがないと場所を示しても入る道が分からない。

なので、ほぼ全て入れてある。

もともと建設課の地図でも、黒い一本線で書かれた農道も多く

等高線なのか、川なのか、道なのか・・・判断は現場に行ったり

グーグルアースで確かめたりして記載、変更などをしておいた。

 

ちなみに

島の女性も、かなり運転はヘタクソだから車はボロボロ。

やはりバックがダメなようだが、御土地柄バックなしでは生活できない・・・

一方、内地からの観光客は、車に傷を入れることを極端に嫌がる。

なので細い里道へ入らないであきらめる、という感覚が分からないらしい。

当然、島では修理しないで走っている車が普通だ。

バンパーや車体はボコボコ、ガラスは割れっぱなし、あるいはダンボール、

ヘッドライトやブレーキランプにガムテープ。

筋金入りのテゲテゲなので、感覚がズレるのも仕方ないが

そのノリで観光地図を作ったらヤバイ。 

 

近くに住む、アマミ企画のU松さんが作った便利マップというのが出たが

公的機関や店舗は出ているものの、医療機関の一覧や地図上の位置がない。

島ではしっかりした方の文屋さんだが、生来のテゲテゲ感覚のためだろう。

学校よりも優先して医療機関を載せておくべきなのが、わからないようだ。

ただ、マップ作成時のスポンサーにならなかったのかもしれない。

こういう地図はあまり地元でも使わないので、せめて島に来る教員ご家族には

役立つくらいの配慮は必要だろう。

 

私は別にスポンサーは役場だけだから、できるだけ平等に載せたかった。

一方、島は飲み屋・・・といっても本当にグダグダと飲むだけの店が多い。

これは地元だけに知られていた方が、幸せである。

やっているかやってないかも分からない、店かどうかも分からない、

酒だけで料理もほとんど出てこない・・・これを観光用にプロットするのは危険。

マズイ店と料理も出ない飲み屋、どんだけ心象を悪くすることか。

もちろん、島人は車で行くわけで、促進するわけにはいかぬ。

 

趣味で入れたのは、干潟情報。

豊かなイノーが畑の赤土で埋まっていった、半分死の海。

だが、新たにカニの天国になり、エサとする鳥も渡来するようになった。

自然が豊かと町民は信じているらしいが、じゃあドコ?と聞いても即答できぬ。

おそらく天城岳や井之川岳、ヨナマビーチというだろう。

クソ暑いのに登るか! わざわざ大枚はたいて泳ぎに来るか!?(笑)

 

だから、時間があるときサクッと自然を実体験できる

手軽な場所を入れておいたのだ。

 

クロツラヘラサギや、ソリハシセイタカシギの写真はサービスだ。

春秋は特に、渡り鳥が多い。 どっちみち夏場はナンモいないな・・・(笑)

 

今回、怪しげなエーゴとともに入れてある、陸マイルのスケール。

比較的多い、教員の研修などでやってくるメリケン人らに配慮してみた。

 

本来の主人公である飲食店の紹介は、実際に食べてきたものを掲載。

サンセットリゾートのレディスセットだけは食べてなくて

研修会の先生である、アラホバナの社長Hさんが注文したのを撮影した。

ケータイユーザーがほとんどだから、市外局番から入れてあるのもポイント。

どこか一ヵ所に市外局番があれば、大丈夫だろ?という安直な発想はない。

たかが数日の滞在で、いちいち覚えられるか!(笑)

 

ちなみに3町それぞれで、市外局番のうしろの2桁番号が異るため、

地元では実質、4桁で十分・・・

 

くれぐれも

テゲテゲローカルと旅行者・出張者の隔たりが大きい島事情であった。

 

そんなわけで

いろいろあったが、大きな名詞代わりのようなマップができあがった。

島で、あの地図を作ったといえば、自己紹介ができるのである。

これはヒッジョーに便利♪

 

今年は天城町制50周年。

そのロゴマークも2種類作ったので、いずれまた表に出てくるだろう。

 

このところ、家の中にヤモリが多すぎて、ケッケッケッケッと定期的に鳴き

更に、屋根瓦とコケラの間を行き来する、ドブネズミが動き回る音がして

不眠症が急加速中である。

調子は悪いが、運は向いてきているような・・・?

ついでに珍しい虫も見つけたし。

健康と等価交換の運勢だと、ちょっと面倒だな・・・島の気まぐれなカミなら

そんくらいのことはありそうだ・・・

我が家は、だいぶそういうのがツイテいる気がする。


ではまた