秋晴れの日は、仕事を休む
内地で、この秋一番の冷え込みというとき、
どうもコチラは暖かくカラリ晴れる。 TシャツでOKである。
まー、まだセミが鳴くくらいの陽気なのは南国ならでは。
しとしと雨が降り続いていた昨日までは
おとといの飛び降り自殺ネタでも書こうかと思ったが
サッパリと晴れたので、忘れたくなり、あっさり晴れ記事を書く。
島はともかく雨が多い。
終日晴れるのは、とても珍しい。
冬場になれば、ほとんど薄暗い雨の日ばかりになる。
晴れの日は、何がなくとも忙しい。 まず洗濯と布団干しである。
家が変わってから、眠れない日が続いていて、
横になっている時間が長いので、布団干しはとても大切だ。
それでなくても、何でもカビるお土地柄。
しかも、そういった秋晴れの朝は渡り鳥が見られる、ときている。
昨日まで
一週間で二本目のパソコン教室という、ハードスケジュール。
夜7時から9時に一日のピークをもってくる生活リズムはきつい。
まったく初めてという60代以上の方に教えるには、全力が必要で
生活リズムがめっきり狂ってしまう。
最終日のしめは、なぜかお茶会的な感じになるのが島らしさ。
畳のある公民館だと、もっとアットホームになる。
必ず登場するのが手作り菓子。 今回はソーダ餅と芋入りハッタイ粉。
ソーダ餅は、その名の通り重曹でふくらませた、黒糖入り蒸しパン。
(机の色と同じようなのが、ソーダ餅)
ハッタイ粉はめずらしい。
ハッタイ粉と黒糖を湯で練り、刻んだサツマイモを加えたもの。
練り菓子である。 外側にキナコをまぶす場合もある。
(濃い、チョコレートケーキ風の色のものがそれ)
前回の集落では、
島みかんとバンシロウ(グアバ)の2種類のゼリーが
なかなか美味しかった。 砂糖を一切使わず自然な味である。
ともかく島の女性は、甘いものと世間話が大好きである。
次は手作り弁当を作ってくるから、何度か開催して欲しいというのは
ビミョーに嬉し悲しかった・・・
鳥のほうはコチラを見てもらうのが早い。
ヘラサギ、クロツラヘラサギ、ズグロカモメ、ホシムクドリ、マヒワなど
あまり日常的でない鳥たちが、わりと日常的に見られる。
秋の渡り鳥が、今もまだノンビリと渡っているよう。
観察の帰りは、決まってF本家具に寄って報告とウダウダを楽しむ。
やっぱり私にだけ、本気で飛びかかってくるコノハズク。
店主がお客さんと話をして、テンションが高まると
コノハズクもテンションがあがるようで、そういう時は
すごい勢いで何度も飛びかかってくる。
やっぱり、遊びたいのだろう。
今日はとても水浴びしたいようで、
飲み水に首を入れては頭だけ水を浴び、
体までワサワサさせて水浴び気分にひたろうとする。
ならばと、水をドバーッ!とかけてしまう店主・・・
どえらい不機嫌・・・耳(耳羽)が立っているのが証拠。
かまっても、相手しない。 それどころか、寒くて震えている。
いつも羽繕いしているようだが、どうも羽毛には撥水力がないのが
ちょっと気にかかる。
やはり、水浴びしながら丁寧に羽繕いしないとダメなのか・・・?
家具店ながら、隣のコンビニも経営しているので
そちらのチョイ悪(わる)化したパンをもらって食べ
コーヒーをご馳走になってから帰るのである。
チョコレートとクリームべたべたのパンもあるので
チョコパフェの食べられない島生活の活力?でもあったりする。
布団の乾き具合などもあり、あまり長居せずに帰宅・・・
そういったダラーリ感ただよう生活が、晴れの楽しみ方だ。
島の独身男性は、ほとんどパラサイトというか親と同居なので
どうやら洗濯物などはあまり気にせずにすむようだが
部屋干しして乾くような土地ではないので、とても厄介である。
晴れた日しか部屋干しもできないからだ。
しかも、網戸にしておかなければならない。
今日は気分が良いので網戸も開けておいたら、物音がする。
見ると、隣のネコが野良の子供をつれて、家の中を探索していた。
賢いので、やたら家を荒らすことはない、なかなかカワイイやつ。
でも、居ないときは何をするか分からんので、危険である。
網戸を破って入ったりはしないので、網戸が必須である。
施錠がいらないのは、とても島らしい。
雨続きの冬場や梅雨時など、どうしているのか不思議である。
前の大家さん宅などは、雨の日も倉庫に干してあったというか
毎日きまって、ひたすらにつるしてあった・・・
ちなみに我が家は、乾燥機能つきドラム洗だから安心。
そういったわけで
晴れの日はとても貴重なので、役場に出勤している場合ではない、
というのが本音である。
島の人らは、暖かくて住みやすいから、内地から両親を呼ぶといい
というが・・・押入れに入っている、皮革、布類のうち、
汗を吸ったものは全てカビるのだから、想像を絶する。
釣り用の小物入れに使う綿のキンチャクや、リュックサック、
ネクタイにスーツもカビるのである。
まず綿製品はカビると思うと間違いない。
そういった土地で、内地からゴッソリ荷物を持ってきたら
布団から衣服から、みなカビだらけで、
一年後には、すっかりめいってしまうだろう。
なにしろ、洗濯しておいても、またカビることもざらにある。
干せないでいる布団類は、使っていて特に臭う・・・
島では絶対使わない、厚手の高級羽毛布団だけは、
実家に預けてくればよかったと、かなり後悔している。
どのくらい、晴れの日と天日の滅菌作用が大切か
分かってもらえたろうか?
ともかくも、天日に当たった衣類や布団の心地よさは
内地では味わえないほどに貴重な感覚で、
パリッと乾くなど、とてもとても貴重なのである。
そんなこんなで、
とくに秋の乾いた風と青空の日は、
仕事どころではないのである・・・
追伸
ふと気づいた。
これまで、ユルいながらもスケジュールがたてこむと
朝夕に吐き気がもよおしたのだが・・・今回はかなりキツかったのに
しんどさを感じただけで済み、精神からくる妙な現象は起こらなかった。
回復してきている、と受け取っておこうと思う。
貧乏生活に慣れ親しみ、肉をあんまり食べなくなったからか?
豆腐と卵と、野菜と野草、牛乳と豆乳、糖質0ビールに焼酎・・・
健康三昧だなぁ・・・(笑)