徳之島を自然遺産にできるか?

 


ふえーい、もうパンツ一丁生活突入時節・・・あぢーなぁ。

徳之島の暑さは、気温より湿度。

暑いと思ったら、もう食べ物が腐っている、ヤバイ季節。

 

なぜか

朽木など、大自然にしか興味の無いゴキブりが枕元にやってきた。

我が家の希少性は、ひょっとするとクロウサギを超えるかも知れぬ・・・

 

それにしても、コウテイエキとはUンケルのことかと思ったが

噂に聞いた伝染病が、これほど流行するとは・・・さすが宮崎?

前回も宮崎が発端だったらしい。

でも流行の原因は人間にあることは間違いない。

人口が増え過ぎたことが最大の原因だ。

無駄に人口密度が上がり、そこへ家畜も増えたのだから

いくら光った頭の、そのまんま氏が発奮したところで、

人間の動きを止めないかぎりとまらない。

 

新型インフル同様、人間の危機感の甘さが被害を大きくするのだ。

人類の敵は、人類の油断、甘さだということが顕現している。


さて

島に来たころから、ポツポツと自然遺産登録の話を聞く。

先週、友人から普天間がらみだと思うが、島を自然遺産にしたら

自然が保護されるのか考えてくれ!と連絡があった。

なんで内地人が考えるのか、素朴に疑問だったが

一度考えてみてもいいかなと、まずは調べてみた。

 

ユネスコの世界遺産とは、

国連の教育科学文化機関(ユネスコ)で採択された

「世界の文化遺産、および自然遺産の保護に関する条約」に基づき

人類が共有すべき顕著な普遍的価値をもった不動産だそうだ。

 

うち、自然遺産については

1)優れた自然美

2)地球の歴史を顕著に表す産物

3)生態系もしくは動植物群で進化と発達の進むプロセスを顕著に示すもの

4)生物多様性の保全上もっとも重要、もしくは普遍的価値をもつ希少生物

 

また、何らかの原因で、保全、維持が危ぶまれる遺産は

危機遺産リストに加えられ、しかるべき支援が配慮されるようになる。


大前提として、国連調査団は猛者だ。

貧しい国、いかがわしい利益者集団や政治屋には敏感で

最初から他力本願というのも、見抜ける。

 

しかも・・・

 

狭い地域に人がギッシリ住んでいるから

ゴミや人工物密度が高く見えてしまうから、海から山までゴミだらけの

徳之島の心象は、最初から良くないと自覚しておく必要がある。

目の肥えた調査員らにとっては、広大な景観の海外に比べると

ゴミの目立つ狭い島は、格段に見劣りしてしまうのである。

しかも、一応経済大国で先進国だった国だ。


 

さて

では徳之島は、自然遺産登録条件のどれにあたるのか・・・

おそらく(1)以外は、日本なら大体コジツケルことは可能だろう。

 

多分、(3)(4)が該当すると思われる。

周囲の島にも希少な亜種(しんせき)が点在しているからだ。

県や町の検討がどこまで進んでいるかわからないが

おそらく利害整理をしているだけで、自然の価値観については

絶滅危惧種や希少動物がいる、という観点のみかもしれない。

 

だが

普遍的価値を持たない希少生物は対象ではないので

要注意である。

 

たとえば、西ナイルウィルスは、生物の歴史上最悪最後のウィルス

だったとした場合、それを残す意義、価値があるのか・・・である。

 

簡単に想像できるのは、島人にヤヤコシイ考察は無理だから

とりあえず、奄美大島と徳之島のクロウサギで登録したい。

という結論であると見て、間違いないだろう。

オマケとして、湯湾岳、天城岳、井之川岳の希少な植物が

乱獲によって絶滅寸前である、といったところか。

 

だが

カンアオイやテンナンショウといった、植物進化上

取り残されただけ・・・のような植物が普遍的かというと疑問だ。

クロウサギにおいても同様に。

 

たとえば

単体の種でみるより、ずっと普遍的?魅力のキャラクターがある。

 

エグザイルのメンバーや、トランスフォーマーのオートボットたち

単品は普通の惣菜だが「幕の内」になると豊かな気分になる弁当

あるいは

一人ぼっちのルパンとか、シャアザクのいないガンダム

青と黒がなくなってしまったクレヨン

和服を着ていない藤あや子

いや、

伍代夏子、坂本冬美らと、かけあいのないNHK歌謡ショーの

藤あや子・・・のようなものだ。

 

それは審査基準いかんでなく、いかに普遍的価値を有するかを

実証的に説明できればよいのである。

オビトカゲモドキアマミノクロウサギトゲネズミケナガネズミ

アカヒゲアマミヤマシギイボイモリハブなどが有力な鍵となる。

 

なぜ数をそろえたのか?と思う向きには

(4)の希少性が(3)の進化プロセスに属するように表現することが

大切だということを念頭においてもらうと、分かりやすいと思う。

 

孤立して、単に珍しく、絶滅しても他の地域へ影響のない生物ほど

普遍的価値が薄まってしまいやすい。

特に、草食動物はヤマネコなどの肉食動物と違い、

存続しやすいと判断される。

 

私がもっとも有力と考えるのは

「琉球弧で分化した生物を、生物の進化の歴史として保護する」

ということだ。

現段階で進んでいない新化の研究に言及しても証明できないが

明らかに同じ種が分化したと思われる生物と

同じ種のままで分化しなかった生物が、孤立した島々で同居している。

これは世界的に見ても貴重であることは間違いない。

 

その鍵のもっともさいたるものが、オビトカゲモドキ。

沖縄の島々に点在し、それぞれ違う5亜種で、見た目も違う。

トゲネズミ、ハブはそれに次ぐ。

 

トゲネズミは、染色体数が異なるし、

沖縄以外、奄美と徳之島についてはオスにY染色体がない、

超絶進化した哺乳類でもあるからアマミノクロウサギを凌ぐ希少さだ。

見た目はただのネズミだから、ヨーロッパ人には心象が悪いが

そこはそれ、組み合わせで何とかするのだ。

 

評価すべき生物はテンコ盛りであるから、観点を変えることで

相手に納得させ、コレは大切、アレもコレもくらいに思わせるほうが

得策ではないか、と思う。

 

そして、アマミノクロウサギは、イボイモリとあわせて

それら超絶進化生物と同じ土地に、変わらず生きてきたことで、

進化の連続性を裏付ける生物として、必要不可欠である。

まー、電車で言うとレールだな。

 

ハブ、ケナガネズミ、アカヒゲは電車本体で

客はトゲネズミ、トカゲモドキ。

といった構成が必要なのだろうと思う。

 

ここで沖縄の島々を加えるのは、いろいろと厄介だろうが

十分視野に入れておく必要がある。

それでなお、クロウサギという共通生物が居る奄美と徳之島の

生物群を、より希少性が高い、と結論しておくがシナリオとしては

いいようにも思う。

 

しかしながら、大きな問題がある。

 

ある意味興味深いのだが

奄美大島と周辺の島々は、徳之島も含めて

まったく違う生物が生息する場合が多い。

カエル、イモリなど両生類がまず大きく違う。

一方では、奄美大島にトカゲモドキがいない。

 

徳之島と奄美大島は、クロウサギ以外はあまり共通項がないから

進化プロセスを示すには不十分すぎるのである。

それに、たった2つを比較して進化というのは、考えが浅すぎる。

 

正確には

奄美大島は南部のカケロマ、ウケ、ヨロの4島で構成されていて

徳之島も含めて都合5島ではあるのだが、カケロマ、ウケ、ヨロは

昆虫としてはとても面白い進化過程があるようだが、飛ぶ生物では

少々説得力が薄い。

 

おっと、思い出したが

ペストを流行させたネズミもさることながら・・・

オーストラリアで有袋類を数多く絶滅させ

侵略的外来種として名高い、アナウサギと同じ

穴を掘るウサギが、クロウサギであるという事実を・・・

 

希少といっても、実はそれほど生命力は弱くないのでは?

という心象があって当然である。

 

ただ、

先の案では沖縄本島を含めて久米島、渡嘉敷島、伊平屋島など

多くの沖縄の島々を含んでしまうことから、意義深さは計り知れないが

単なる県境をまたいでいるだけで、調整は至難の技やもしれぬ・・・

 

では

鹿児島県限定で、考えるとするとどうだろう。

 

徳之島、奄美大島の周辺の島をみると

十島村(トカラハブ)

枝手久島(ホンハブ)

加計呂麻島(ホンハブ、ルリカケス)

請島(ホンハブ、イボイモリ、ルリカケス)

与路島(ホンハブ)

喜界島

沖永良部島

与論島

ハブや、イボイモリのいない島すらあるのである。

これらは固有種とは無縁の島で、その昔海水面上昇で

沈んだ島といわれている。

 

トカラハブは、ホンハブとは違うので、十島村を含む必要は

あまりないかもしれない。

 

一方、無人島だが枝手久島にはハブがおり

仲間が増えた感じである。

 

残念ながら、徳之島と奄美大島に共通する哺乳類が

他の島々には全く居ないことが分かると思う。

ルリカケスは鳥だが、徳之島にはいないのだ。

 

植物も同様で、高い山のある、徳之島と奄美大島のみ

固有種や、本州、沖縄と共通の種などが点在する。

 

以上のように

徳之島と奄美大島は兄弟の島のようなもので、

この2島に封じ込められている生物達は、周辺の島とも

他の地域ともつながらず、また特殊染色体のトゲネズミ以外は

進化においての普遍的価値はない、とみなすことが出来る。

淘汰されるべき(と表現してよいかは別として)動物が

特殊環境でたまたま生き延びているだけ、なのである。

 

天然記念物ではあっても、世界遺産ではない、と思われる。

クロウサギよりは、ずっとオビトカゲモドキの5亜種の方が

進化の道筋として、貴重であるといえる。

 

少なくとも

トゲネズミやイボイモリ、トカゲモドキが生息する

沖縄本島のヤンバルを含めるのが、最低条件に思える。

また、クロウサギこそ居ないがヤンバルクイナが生息し

希少性については申し分ない。


ところで

本来の依頼であった、クロウサギについて考える。

 

問題はテンコ盛りだが、どれも人間に起因する。

更に、徳之島において顕著に深刻だ。

 

もっとも危険なのは

島人も私も、クロウサギを誰も良く知らないのに

キレイなチョウチョがクモの巣にかかっているから

逃がしてやったほうがいいよ・・・のようなノリはマズイ。

 

まずは生息地について。

 

グーグルアースを無断で頂戴したので

クレームがきたら引っ込めるが、見ていただきたい。

島人が誇りとする、山岳部の森林地帯の面積である。

北部と中部の山岳部、南部のかすんだ森林部が

それぞれ離れている・・・

 

200頭とも言われる徳之島のクロウサギが

行き来できない場所に分断されて半世紀が経つのだ。

 

見た感覚で割り振ってみると

80頭が、北部山岳地帯に分散して生存し

100頭が中部、井之川岳周辺で生存し

20頭ほどが、南部で生息している・・・

といった感じになるだろう。

 

閑話休題

なぜ閑話休題かというと、クロウサギは森林部のみで

生活しているわけではない。

ここが最大の問題で

島人の認識の甘さであり、エゴ丸出しを含む解釈がある。

 

山岳部の常緑照葉樹林や、松林は食草となる

下草やシダが茂らず、餌場としては適さない。

四季折々によって、生えるものも実るものも、土地土地で違う。

 

つまり、

平地の日当たりの良い森林や川原はすべて畑や用水路になり

山岳部に追いやられただけだが、そこだけ残してやろう

という都合の良い考えが、根本的にまずいのである。

 

米軍基地を作るから

空いたスキマで、もう少しマシに暮らせるようにしてやる。

という思考となんら変わらない。

 

クロウサギは好き好んで落石の多い、

赤土の険しい山岳部に住むわけではない。

天敵のハブが少ないわけでもないし、草の若芽は

気温の高い平地に多産する。

また、塩分の効いた草は、牛が喜ぶ餌らしいので

ミネラル分の多い海岸の植物は、クロウサギも好むと思われる。

奄美大島では、人が立ち入らない海岸部に生息する

クロウサギも観察されている。

 

では、島人の利害は多々入り乱れるにしても

それでも都合よく、山だけを立入禁止したらダメなのだろうか???

 

先の南部ダムでは柵を閉めて、糞場になるアスファルトの

広場から人を遠ざけ、観察場所にしてある。

すると今や、クロウサギの庭だ。(固定カメラ映像より)

 

「好適な場所」であるならば

   立入禁止は効果的である

 

好適な場所がいかなる場所なのか、まだ良く分からぬが

民家で放し飼いになっている飼い猫、飼い犬や、ノネコ、ノイヌが

居ない場所というのが最低条件だろう。

  

で、あらためて山奥を立入禁止にしたらどうなるか。

効果的とはいえないが、実施しないよりは、確実に有効である。

 

アナウサギの特性

音やニオイなど環境変化に敏感で、変化が起こると即応できない

というのはクロウサギも同様と思われるので、変化によるストレスは

少なくなる。

 

副次的だが、もう盗掘されつくして数株も残っていない希少植物を

保護することにもなる。

 

だが、反面どうだろう、人の目が届かない場所で

ノネコ、ノイヌが増加しないだろうか?

山野へ犬猫が捨てられるのは、島の常識といっていい。

これには、殺処理をもってあたるしかなかろう。


私的考察

【ノネコ、ノイヌは殺して良いか?】


答えは飼い主がいなれければ殺して良い。
禁猟対象ではない。(根本的にオカシイ気もするが・・・)
スリングショットやクロスボーなど、狩猟用具を用いて、
狩ることが可能だ。
意図せず無駄に育った家畜なので、人道は不要だが、
やはり弾が鉛かスチールかで悩む。

動物保護団体の多くが、犬猫ペット限定保護を唱えており
偏った考えに対しては、答えを用意する必要がある。

※動物保護団体の方々へ

アマミノクロウサギなどの希少動物保護を前提とする
ノネコ、ノイヌ殺処理に対して異議を唱えられる場合
下記の事柄に配慮いただきたい。

犬猫によって殺される、クロウサギ、トゲネズミ、
ケナガネズミ、オビトカゲモドキ、イボイモリ等の保護について
犬猫同等の保護を考慮して意見をいただきたい。

私は、家畜生物については、人間としての責任を追い
殺処理することが正しいと考える。

不要な家畜を野放しにするということは、人間として
してはならない行為であると信じるからである。

ワニなら殺してよし、というのは理由にならない。
犬も人間を襲う。

また、犬猫は雑食も可能だが、本来肉食。
つまり生態系の頂点にある生物にも関わらず
それらを安易に山野で放置することは
生態系の崩壊につながりかねない。

殺していい命は無い、しかし靴の下で死んでいる虫に
配慮したことがあるだろうか。
同様に、人知れず、いや私一人が知っている限りで
死んでいく犬猫ならば、問題ないという解釈は可能だ。

繰り返しになるが
犬猫を保護するのであれば、それらに捕食される
多数生物の生存権をいかに保つのか明確にされたい。

私がもっとも望むのは、犬猫保護と同等に存在する
犬猫捕食生物の生命意義である。

無駄に殺していい生命は無い。

私は答えを出した。
それに異議を唱えるならば、組織、個人の明確な答えと
即実行可能な手段が必要であることは、
理解いただけると思う。



こちらに記述すべきではないが
ノネコ、ノイヌとて命であるから、滅殺が本意ではない。
正直なところ、ためらいなく一瞬で抹殺できるか自信がない。

 

更に、イノシシも増加するかもしれないが、もともとイノシシとは

餌が似ていても同居してきたので、あまり心配は必要なさそうだし

むしろ、平然と行われているイノシシの密猟を抑止しやすくなる。

徳之島のリュウキュウイノシシだけは、絶滅のおそれのある

地域個体群に指定されているのだ。

島人がまったく知らないのは大問題だが・・・

 

本来の問題、人間が利用している土地こそ、本来の好適地

ではないのか???という最大の疑問は残っている。

 

現在も餌場となっているのは、山近くの牧草地や畑である。

鳥類で考えても昆虫類で考えても同様だ。

安定した森林内には、昆虫の絶対数が少なく

したがって鳥類もあまり居ない。

川沿い、林道沿いなどに多いのである。

つまり、高木によって光を遮られた森林内は

食物連鎖の底辺である植物が少ないということだ。

 

一方、巣になる岩の穴や隠れ場所が多いのは森林内だ。

 

ま、あらためて言うまでも無いだろうが

島全体がジャングルだったころ、山だけに住む必要など

どこにも無かったのである。

 

したがって、地図にあるような細々とした森林の

さらに一部だけを仕切って保護するというのは、

クロウサギに限らず、別の生物にとっても、

過酷な環境のみを提供されただけで、好適地とはいえない。

 

やらないよりはマシ

しかし登録地そのものが好適地でないために

自然遺産登録には矛盾が生じてしまう。

 


もう1つ、クロウサギそのものについて。

 

まだ確証は得ていないが、証拠だけは揃っている

徳之島のクロウサギだけが、ソックスをはいている問題である。

え?単なるクツシタ問題なわけ???と思われる向きもあろう。

その通り!?足先の白さ具合がDNA変化の証言!である。

今のところ、南部の個体でしか撮影していない現象だ。

 

ソックスがDNA変化だとすると、二つの可能性が見える。

 

A)徳之島の北部と南部ですでに違うDNAの個体群になっている。

B)奄美大島の個体群より、はるかに数の少ない徳之島の個体群が

 希少になる上、おそらくもっとも絶滅の危機に瀕している動物になる。

 (レールの役割、進化を固定した動物としては矛盾するが)

 

A)については、北部と南部で違うクロウサギだったとすると

 あまり良いことではないのだが、戦後の農地、道路開発で分断された

 平土野(へとの)〜花徳(けどく)間の山林を、復活させる必要性が

 少なくなるのではないか、ということだ。

 ただし希少動物は、クロウサギだけではない。

 

B)については、クロウサギのみにおいても、進化の違いが

 判明することで、(3)の条件が奄美大島、徳之島の2島のみで

 クリアしやすくなる。

 いうなればガラパゴス的な場所となるワケである。

 

ただし、後述の内容はあまり期待できないばかりか

どうも昨今の米軍問題が徳之島限定であったように

徳之島の希少動物は、意図的に研究から外されたり

観光開発に力が入らないようにしているような、

密約系というか裏の圧力を感じる・・・

奄美大島とは数十万年隔絶しているので、DNAの差異は

必ずあるはずだが、それでも亜種にしない可能性が大きい。

それでなくても観光客が芳しくない奄美群島にあって

最も栄えている奄美大島の値打ちが下がる・・・こともある。

 

ともあれ

これを機に、多少自然に目を向ける人が多くなれば幸いだ。


これらの企ても、

自然遺産になった後のプランがあってこそ・・・が本来の意義。

本当は、今までにやっていて当然な事柄かもしれないが・・・

然るべく考察しておく。

 

1)不法投棄やポイ捨てゴミの根絶

2)無断で山を開き、無駄に広がった農地の没収

3)キビ畑からの表土流出の防止と除草剤の使用制限

4)・・・・

 

とここまで考えて虚しくなった。

無駄だな、出来そうにない事柄ばかりだ。

あ、当面私はやるつもりないよ。

クロウサギNPOなら、やれることかもしれないけど。

そんなグダグダの島人動かすくらいの元気があるなら

バイトやめて撮影に出かけるから・・・

滅ぶ前の島の姿を、しっかり記録しとくのが筋だろう。

 

人間生活を野放しにするしかない現状で、保護だの保全だのは

貧困意識の強い島では、希少動物も金にならなければ残れない。

そういう意味では、私は写真を撮って置いて金にできるわけだが。

 

実は先日

この記事の発端となった友人から要望をまとめた紙をもらった。

そこには、基地を来させないどころか、来たら無条件に金よこせに

近い内容がつづられていた。

水道ですらメーターをバイパスするお土地柄だ。

自営業者や農家がまともに納税しておらず、納税率は低い。

納税の絶対額も人口からすると、現状でもジャブジャブと支出される

奄美振興予算に比べたら、とても矮小なものだろう。

そこへ加えて、物資の無償提供や、作物の買取制度などとは

内地のサラリーマンから見たら、とても許せるものではなかろう。

やはり、島の思考は欲しい、くれ、に終始するのが哀しい。

 

一点、光っていたのが、稲作への転作である。

 

これだけ段差のある島を畑にし、それを稲作にするのだから

土砂崩れを防ぐだけでも大変だ。

しかし、それらをクリアするだけの技術を開発し

安定した農耕地を作ることは、島の農業にとっては革新的だ。

 

まー、とりあえず地籍調査が終わっていないので、

またまた土地境界のトラブルをまぬかれないだろうが・・・

あらゆる所に、イイカゲンを通してきたツケというか、

民事地雷?があるので、島はほとほと面倒である。

 

先代から引き継いだ畑は三町歩あると聞いていたが、ないぞ!

などと役場にどなりこむジーサマも多いが、先代が測量したのか

というと、頭を縦に振った御仁は居らぬ・・・

昔の有力者が手書きで書いた、ポンチ絵レベルのものしかないし

あれば良い方だ。

 

そのうえ、勝手に山をユンボで開いて農耕地にしたり

木を盗掘して、荒地にしてしまう。

超絶希少種の植物も盗掘して、ネットで1000円くらいで売りさばく。

ちなみに、アカヒゲは内地から10万円以上の引き合いがあるらしい。

 

そこへ、自然遺産である。

富士山がならなかったのだから、無理だろう・・・

と思わなくはないが、確かに動植物は固有種が多く

小笠原と違い、希少種の亜種どうしがそれぞれの島に分布し

より貴重な生物相が見られるのだから、可能性はある。

 

ただし、エコツーリズムとか、観光ガイドという前に

見た目の悪い海や山、農耕地のゴミ、ポイ捨て習慣を

なんとかするのが先決だろう。

 

やはり、基本的に美しくないところは観光地にはならない。

さびれた動物園・・・みたいなものだろう。

基本的に、島の観光地はぜいぜい広くても1ヘクタール

くらいだから、とてもショボイ。

だから島全体が、どこへいっても心地よくなくてはダメなのだ。

 

海岸に作られた設備は錆びて朽ちているのは仕方ないとしても

もう少し島にふさわしい美観があるはずなのだが、意識が薄すぎる。

 

ともあれ、いろんなことが無法のまま、ゆえに希少生物も

捕獲されたり、盗掘されてしまう一方で、見に行きやすいし

奄美大島などに比べると、とても近い場所で見られる利点も大きい。

今ならまだ何とかなる、まだ最悪には及んでいないだろうから。

 

ましかし

私も面倒くさいから・・・これ以上まとめるのはやめだ・・・

不眠症が悪化しているし、まだウツサイクルのようだ。

ダメなことばかり気になってしまう。

 

腹が減っても食欲がないことが、いちばん残念だ。

自然も大事、でも健康はもう少し大事。

ろくに食わんで、いいアイデアが浮かぶわけでもない。

 

どういうわけか、風呂場&洗濯棟にコゲラの幼鳥がやってきて

戸は開けっ放しなのに、出て行かないでいる。

もともと人家に住む鳥ではないのに、我が家はどうなっているのだ?

あ゛ーしかし、眼球が痛いのでこのへんで・・・

 

つい、先ほどメールが来た。

普天間の基地を何とかしてあげたいから

とりあえず徳之島の空港半分を一時的に貸して、米軍を退避させ

メリケンへ送還するなりの手続きの間、居させることを前提とし

その見返りを想定したとのことだった・・・

 

一時的に貸す・・・ってどういうことよ・・・

一時的に貸すために、どれだけの軍事施設を作らねばならぬか

それで島の自然も、治安も最悪になるから反対してるというのに・・・

しかも半分の根拠は、ジェット旅客機が4月から飛ばなくなって

滑走路を半分しか使わなくなったから・・・だそうである。

うーむ滑走路って横に使うの、縦に使うの???

ちょっと困った発想に、さすがの私も回答に困る。

 

もう少し、物事を深めに考える習慣をつけないといかんな。

エンジンを軽くまわすために、ガスケット抜いといた、くらいな勢い?

とか

子供がうるさいから、炎天下だけど密閉した車で泣かせとくわ

的な感覚で話をされるのである。

対処はできるが、マイナス面を読むことができない民族なのかも。

徳之島の辞書に「考察」という単語はないのだろうか・・・

友人のメールに、少々頭痛が悪化した。

 

今度こそ、今日はこのへんで・・・


ではまた