ハイテクと、使えないオッサン

 


やっと防水のカメラが手に入った。

これで朝夕の、ケトルベル散歩に安心して持っていける。


というか先週の報告を先にしておこう。

半凍みコンニャク、ニンジン入りカレー肉じゃがは

二日目の朝を迎えたときに、バレイショが適度とろけて

全く和風味の上品な?カレーになっていた。

やっぱりカレー粉やガラムマサラを入れると、煮物はすべて

ご飯にかけたくなるオカズに変貌してしまう、悪魔の香辛料だった。

おそるべしカレー風味!

 

ちなみに、お粥食なのでカレーは無理かと思っていたが

なんと、半凍みコンニャクはとても汁気を吸いやすく、しかも

肉以上の歯ごたえがあって、見た目はNGだが、味はGだった。

ルーならば、粥に薄まってしまうが、コンニャクに含まれたカレー味は

かみ締めるまで出てこぬので、味が薄まらないのであった。

いやー さすがオレ け、計算どおりだな・・・

か、カレー肉じゃが、ついに完成だ・・・・・・・・・・・・・

 

ちなみに、小麦粉も使っていないし、脂が固まりやすい

豚肉や牛肉ではないので、常温でもイケてしまうところが憎いぜ!?

 

と、とりあえず

ネーミングでも考えとくか???

 

けれども、この文章を正しく解釈した方は、疑問があったろう。

冒頭でいきなり二日目の朝・・・のくだり。

そう、こさえた日は、熱い?燃える?ホットな肉じゃがであった。

カレーの香りも生々しく、肉やバレイショたち素材と

反発し、個性を主張し、そこへ和風の鰹だしも加わって

不思議な味わい。

ただし、家の中にカレー臭がただよい、なかばカレーの香りに

マヒした状態で食したことを、付け加えておきたい。


 

さて

何度も書くが、島はスカッと晴れているというより

晴れ間が晴れなので、いつ降るか分からない。

幸い、我が集落は東シナ海を望む西側にあるので

そちら方面の空を見上げておけば、1時間程度の推測は可能だ。

ただし夏場は変な方向から雨雲が来るので要注意。

 

てな具合で、防水というのはハイテクなのかどうかは別として

とてもハイテクとしては大切な要素である。

 

プロ用一眼レフも、防水かどうかで、全然使い勝手が違う。

ちなみに、キヤノンはレンズまで防水だが、使い辛く

これから替えたいニコンは本体だけ防水なので、どっちもどっち。

なんか世の中のハイテクって意外に間が抜けている・・・

 

ウレスジを強化して、当面の利食いエゴが強くて

技術屋の本当の腕の見せ所を見失っているので

購買意欲も信頼も、イマイチ薄まっていく感が否めない。

ウレスジといってもカタチが変わっただけで

さして進化していないか、無駄に悪質な画質のズームレンズで

倍率だけがアップして、得られる写真は最悪という機種が増えた。

5倍以上のズームレンズは、A4プリントには使えないと思っていい。

動画を撮るなら、それ以上でも大丈夫。

真ん中しか見ないので・・・である。

(でも、フルハイビジョンテレビで見るとボロボロだが・・・)

周辺の画像がピンク色やブルーのふち付きとか

にじんで流れてしまうので、静止画では厳しい。

せいぜいブログ用であり、ケータイ画像とあまり差がない。

 

それでも

動作が早く、どこへでも持っていけるサイズのコンパクトな機種なら

シャッターチャンスを逃がさない可能性を秘めている。

 

そんななか、ようやく見つけた防水カメラがTX5である

そういえば、ソニーのデジカメを求めたのは初めて。

 

横浜の友人がカシオの高速シャッター機を買ったので

かなり動物写真家?としては心が揺らいだ。

高速度撮影で見る動物の動きは素晴らしい!

 

でも、先ごろ発売されたタフモデルには、機能が省かれた・・・

しかも手ブレ補正すら搭載されていないのは憂えるばかり。

こりゃ、不人気間違いなしだ・・・防水機能だけの機種だった・・・

いまさら、脇を閉めてキチンと撮影するヤツなどもういない。

手ブレ補正がついてなければコンパクトデジカメではない時代だ。

   

ほぼパナソニックのタフモデルにしようと思ったが

分厚くてデザインセンス自体がマズイ。

感性がタフ化して、どうやらデザイナーのイマジネーションが

どこかでスポイルされているようで、全身オッサンスポイラー的な

変なデザインテイストで、感覚が麻痺させられたというか

昭和テイストのままで、何かこう違和感がある。

商業的でも、作家的でもない死んだような形状だ。

 

一応まとまってはいるのだが、覇気も魅力もない。

そもそも、デザイナーがこの機体に魅力を感じていないように思う。

 

あまりにも哀しいので、気が引けてしまった・・・

根岸さんがオカシラなので、若手の頭が固くなったのだろうか?

オーディオデザインが得意な「キッチリ」が口癖の堅い人だ。

しかし根岸さんは、なかなかの技前を持っていたと思う。

デザイン職人としては優秀だが、カンパニーを率いるには

少々感性が豊か過ぎるかもしれない。

デザイナーは、感覚が鋭いぶん、経営の図太いカケヒキは

かなり難しい事柄だと思う。

 

ともあれ

我が家には注文してから丸三日たたぬうちに、サイバーショットが

とどいてしまっていた。

ヨドバシでポイント還元されるよりおもっとお徳な価格で

ネット通販が利用できる時代、便利な時代だ。

アルミのレンズカバーは、かなりチャッチい。

この薄さのために、金属にする必要があったよう。

 

話はそれるが

5月から、また役場の依頼で、シニア向けパソコン教室の

先生っぽいことをする予定だが、

島の人のパソコンや、ネットアレルギーは、すさまじい。

そんなもん無くても農業と闘牛があれば十分だ!的な

男前さが根強いわけだが、島人のなかで何一つ

コレといって、芽は出ても花の咲いた事業は耳にしたことがない。

 

なぜいつも

新しいことに取り組みながら、貧乏くじを引く破目になるのか

さりげなく知らせていけたらと思う。

教室の方針は、キーボードを覚えず使うインターネットに

しようと思っている。 客観性は、島国の最も大切な思考のひとつ。

 

閑話休題

サイバーショットは、なかなかだった。

あまり宣伝する必要もないくらい、ケッコウ良くできている。

一応、タフモデルらしいが、、実際キズもつきやすいし

あまりラフに扱いたくない、線の細い雰囲気はたくみ?だ。

技術もデザインも、苦労する部分はサラリと見せる

というのがオトナだ、と教えられたことがある。

 

見た目

普通のキャシャなサイバーショットなのだが、防水というオドロキは

島の人たちに見せびらかした時も、私の感動と同じであった。

 

薄いデジカメが防水・・・に感動する、まだそんな時代のようだ。

けれど、久しく感じたことのない、技術的な躍進に

嬉しさを覚えさせてくれる機体である。

 

SDカードが使えるところが、ソニーの悲哀を感じさせるものの

メモリースティックも両方使える良心設計には

以前のソニーには感じられない優しさがあり、驚くばかり。

 

ほか、内地ではイマイチ評価だが、日差しの強い南国では

オートHDRという機能もナカナカである。

南国は日差しが強いので、明るいところは白トビし

暗いところはどっぷり真っ黒になるから

明るい画像と暗い画像のイイトコ取りをする機能は大切だ。

本格的なHDR処理まではいかぬが、使わぬよりは明らかにいい。

常にオンにしておこうか?と思うくらいである。

でも、コンマ2秒で撮影される2カットといえど、ズレはあるし

消費電力も大きいので、電池のもちも悪くなるようだ。

 

久しぶりに、電池の消耗を気にするデジカメでもあるのだ。

液晶が大きく、常にタッチパネルで操作することと、

実は、ワイド側でビルや水平線が黒ヒゲ危機一髪の

タルの曲線みたいに見えるレンズの歪(ひず)みを、

電子的に補正していることで、電力を普段から多めに

消費しているようだ。

 

下手なウンチクはこのくらいにして、コンナ画像だ。

無理に広角25mm設計なので、画像の周囲が流れている。

けれど、

白い自生テッポウユリと暗い断崖がしっかり写っているし

かすんだような空の青さも失われていない。

 

反面

やっぱりコンパクトデジカメなので、画像の外周はボケて

中心のテッポウユリは輪郭をキツク際立たせすぎて不自然。

 

けれど、細かいことを考える前に

パッと見た感じが自然なのが嬉しい。

白すぎず、黒すぎず、派手すぎず。 

 

僕も含めて、日本人は細かいことに雑念が多い。

刃物が切れなくなると、バイオリンを彫れない口である。

今、彫りたい思いが頂点なのに、刃物が切れなくなると

気を削がれて、つい刃物を研いでしまう。

すると勢いが失われ、思いの薄い、気迫のない作品になる・・・

てな顛末になるらしい。

イタリアで職人の卵に聞いた話。

 

周到なのは良いのだが、大きな何かが失われるようだ。

全体の勢いや、雰囲気で判断することも、大切なのだろう。

部分だけにこだわっても、仕方ないことが山ほどある。

何のために、今何をしているのかを忘れない、というのは

思った以上に難しいのだろう、日本人には。

 

そんなわけで、今回のデジカメは

南国でいつでもどこへでも、抵抗無く持ち歩けることを念頭に

軽く、防水であることを通したところ、たまたま一眼レフ並みの

高速性と、一眼レフ以上の利便性を手に入れたようだ。

こういう嬉しい誤算はありがたい。

 

夜、懐中電灯なしに、パパッとマクロ撮影できてしまうのも

すごい誤算であった。

マクロ切り替えなしに寄れるのも嬉しい。

(ちなみに、コレはチリメンマイマイという、徳之島固有の種)

  

そんなわけで

雨の日でも使えるカメラを手にしてしばらくたつが

あまりに雨が多くて、デンデン虫も撮り飽きたし

けっこう冷え込むので、一時ほど出なくなってしまった。

 

雨のとき、何をすればいいのか

もう役場に缶詰になるバイトも終わったし、時間が十分にある。

モズクのシーズンだが、伸びる前にもうない。

 

あー時間があると、眠くなって仕方がない。

人生のヤル気のなさが、いっそう加速しそうな予感だ。

 

昭和の日には海開きなので、海で遊んでみるか・・・

そういえば、釣り用に持っていけるんだった。

釣り仕掛けでも作って、出かけるとしよう。


ではまた