畑の精霊

 


今週もまたずっと雨、ずっと暗い。

よく野菜が育つものだと思うくらい、暗い雨の日ばかり。

 

ラジオからは

福岡ローカル(九州、沖縄)に切り替わるとハウステンボスの

HISによる立ち直りができるかどうかの話題、

沖縄ローカル(沖縄、先島)では、ベーグン問題ばかり流れる。

見ている御方々、そっちで流れてますか???

しかも沖縄では、若者達の雇用が減りすぎている報道も日常。

企業に対するイヤガラセというか、ありもしない好況企業への

期待のような報道の度が過ぎる。

我ら奄美には、そんなの昔から期待しようがないぜ。

沖縄県も鹿児島県だったら良かったのかもしれない。

本土との物理的、心理的温度差こそが商売のネタだから。

 

そういえば、モクが厳しくなってきそうな雲行き。

友のなかにもモク好きは多い。

 

吸わない人にとっては、一緒に行った飲み屋やカラオケくらい

おごってもらわないと全くワリにあわないくらいの害があるから

仕方ないと思う・・・

 

平気にしているのは

我慢してあげているということを知っておく必要がある。

 

服はクリーニングに出したいし、販売店では商品価値が下がり、

マンションではヤニだらけ、料理屋では鼻がまひして味が落ちる。

ダイイチ、吸っている本人ですらコーヒーが不味いといいながら

両方同時に飲む始末・・・

 

正直なところ、吸ってもいいけど、煙は全て吸い込んで

吸殻は食べるくらいの意気込みがほしい。

 

想像してほしい。

なにかくつろぎのタイミングや、もちろん食事の場で

クサヤを食べていいですか?と言われるのと同じだからだ。

そんなタイミングでウ○チフレーバーが身近にただよってきたら

分クサヤ条例がアチコチですんなり可決されることは明らか。

クサヤはくさい意外は何もない、美味しい食品なのにくらべて

モクを吸わない者にとっては、モクの出す煙は迷惑物質以上に

健康被害まであるのだから、吸う人間としての倫理を問われる。

 

島には税金を払わないで、タバコ税と酒税だけは

マメに払っている住民がケッコウ居ると思う。 笑える・・・

税金滞納しても、その先に税金、日本はうまくできている。

 

それ以前に思う。

 

運転中、ケータイやiPodいじくってて事故したりする前に

タバコの灰を気にしていて操作を誤った事故も多かったろう。

それは、火を見るより明らか・・・?

運転中にタバコを吸うことこそ、飲酒運転につぐ

通称、わき見運転の半分はそうでないかと思う。

危険な行為だと思うのだが、違うだろうか。

愛煙家で長距離トラックの運ちゃんには辛いだろうけど・・・

 

吸わぬからそういうことを言うのだ!と思うだろうが

そりゃ吸う人がそういうのと同じくらい、そうなの。

 

ラーメン嫌いの私が、もともと美味くもないラーメン屋ができて

味覚破壊された学生たちが群がり、駅前の立ち食いそばが

経営不振におちいる方が、よほど腹立たしいのと同じ。

日本のラーメンなど、世の中には無いほうがいいと思う。

そのくらい味が変であり、舌が壊れる味に陥っている。

ラーメン通ほど日本的な味の信用がならない人はいない。

 

そいういうと、ラーメン好きは腹立たしいだろう。

同様に、美味しい空気通にとっては、煙がムカつくわけだ。

タバコを吸わないんじゃない、美味しい空気を呼吸したいのだ。

 

酒をのんだくれる時間が楽しみな私がこういうのもなんだが、

イスラム教が酒を禁じたのは、正しい統治的戒律だと思う。

酒の勢いもなくなり、飲酒運転もないから、イザコザや事故で

死なずにすんだ人は大勢いることになる。

 

間接的にタバコで病んで早死にした人が過去どれだけ居たか

計り知れないが・・・酒の勢いで死んだ人も多かろう。

人は麻薬的な嗜好品と、どれだけ長く無害につきあえるか

これからが倫理との葛藤、正念場だ。

本当は人が無駄に増えているので、減る分にはいいのだ。

 

というか、

無駄に人がそばに居なければ、どれだけ吸おうが暴れようが

本当は、本人以外は無害なのだ・・・

狭い場所に閉じこもって住んだり仕事したりしなければ問題ない。

人の増えすぎが根源だ・・・やれやれ。

 


 

ところで、EOS1D MKIIIを使っていて

これって、名ばかりプロが使うバカチョンカメラ・・・

と感じられて仕方ない。

ちょこっとカメラが使える人間なら、楽な撮影が約束される、

カネ次第で・・・

 

目が悪くてピントを合わせられない撮影者が

カメラだよりに撮影する写真・・・それってなんだ?

少し考えると、ツメが抜けたネコっぽくもある。

 

水がしみこまないタオル、ケムシ型の柔らか歯ブラシ、

臭わないウナギの蒲焼、甘さ控えめ高級マンゴー

苦味抜きのコーヒー、ノンアルコール焼酎

微炭酸のビール、君が代音頭、シカふん型チョコボール、

丈夫な形状記憶金属製牛乳パック、ホカ弁に傾けるウンチク、

黄身抜きの高たんぱく低カロリーうずらの卵、

子守唄の流れる目覚まし時計、無音のCD、闇の映像、

ときどき停電する電池、印籠いらずの暴れん坊水戸黄門、

殺人も湯煙もない火サス、後進6段変速のスポーツカー、

比ゆ表現だけで解説された国語辞書、的なものか・・・?

 

絵は、とりあえず描けちゃう、というのはないが

写真はシャッターを押せばサルでも撮れる。

たまたま写ったものがキレイだったりするし

釣りと同じように、かなり運に左右される。

それを、プロの仕事に昇華する事柄って何だ・・・???

 

釣りのプロが漁師にかなわないのは、釣るだけで

本来の釣魚の昇華をしないから、なのと同じだ。

悦楽のプロなら、もっと悦楽を究極するのが仕事だな。

釣るのが上手いというのは釣りのプロじゃない、自慰上手だ。

 

拾ってきた石(光景)をゲージュツだ!というのは片腹痛い。

写真が絵画と同じ芸術評価の場にあることは全く無いのは

そういうことだ。

優れた新聞記事は、時間をかけた絵画とは反対の

瞬間的に時代を切り取った芸術としての価値は高いと思うが

情報としてしか扱われない。

報道こそ、事件を借りた自己表現でもあるからだ。

 

写真家としてやってみようかと思ったものの

不安より不満を感じ始めているので、よけい不安だ。

まあ、職業を一つに絞らなければイケナイ法律もないから

ナンカやっていれば良いのだろう。

 

いや写真はそもそも、単独ではなく、

写った現象の由来も含め、他の要素と組み合わさってはじめて

チカラを持つメディアなのだろう。

そういう意味で、別のことをやって組み合わせるのは

理にかなっているのかも知れぬ。

 

とりあえず、島で一番気になっているゴミを何とかしたい。

 

島はゴミだらけだ。

年寄りから中学生まで、ポイ捨ては普通だ。 常識的なくらい。

小さい子供は、大人の姿をみて、大人はポイ捨てするのだと

タバコを覚えるのと同時くらいにポイ捨てもマスターするよう。

 

娯楽が無いからかタバコを吸う人がほとんどで、ポイ捨ては必須。

先日も、目の前で軽に乗ったババアがゴミをポイ捨てしたから

拾って注意した。

そもそも、ババアもジジイもポイ捨てする腐り尽くした島。

 

腐れた根性で神や仏に祈る姿は不思議。 ナニを祈るのやら。

せめて、ゴミが消えますように、とでも祈ってくれたまえ。

ゴミすら拾えない連中の、願いがかなう博愛無節操な神が居たら

私は、切なくもささやかな宇宙征服を願いたい。

実は心配しなくても、島の神様はテラという場所にある石であり

雨ごい&牛さんの病気回復限定・心霊力の場合が多い。

 

閑話休題

島のゴミは都会と違ってカンが多い、というかカンは飛ばないから

長くその場所に居座ることになる。

カンは淡麗生、ビンは栄養ドリンクが多い。

漂着ゴミなど、山林や海岸の不法投棄に比べたら大したことはない。

観光客はそれを見て、明るくて郷土料理もある沖縄がいいやと

再認識するわけである。

毒之島の所以(ゆえん)は、ゴミはどこよりも多く、

観光資源は失われる一方、といったところにある。

 

基本的に観光地は人が行かない場所が多いので、

そういう場所は中学生が酒を飲んだり、高校生がセックスしたり、

オッサンがビール片手にドライブする場所で、何かにつけゴミが多い。

高い旅費を払ってやってきて、見れば見るほどガッカリする島の代表、

といえなくもない。

文化は薩摩につぶされて、葬祭がわずかに残るのみ、

郷土料理も、鹿児島の甘いしょうゆで味覚破壊されて久しい、

観光地は行ってみるとゴミだらけで、スケールも小さすぎるし、

海水は赤土で濁ってサンゴは少なく、釣りは小魚かチヌが関の山、

夏は蒸し暑く、冬は雨ばかり降って暗く、寒い。

 

正直なところ、

クロウサギさえ居なければ、米軍にくれてやった方が

ましなのではないか、と思いたくなるほどだ。

 

でも、べつに嫌いじゃない。

イヤだけど、嫌いにはなれない。 人を憎んでゴミを憎まず・・・

ゴミは捨てられてはじめてゴミになる。

人が変われば島も変わる。 ゴミは、ゴミでなくなる。

ク○ババアも○ソジジイも、バーサマやジーサマになれる。

クセばかり強くて、あんまりいい人はいないようにも思うが

それはそれで徳之島はおもしろい。

 

中には限りなく精霊のような島人もいる。 というかたぶん精霊?

なんか、土曜夜をめざしてやってくる特性が分かった以外は

車に乗らないのに、広範囲をすごく移動しながら畑を造っている

くらいしか分かっていない、なぞのオバサンに擬態した精霊。

見た目の年齢からすると、移動量が異常に豊富すぎる。

 

あ、そういえば度を越えた浅漬け好きも思い出した。

いつもいつも、冷蔵庫の野菜がピンチになったとき

人知れず、我知れず野菜を持ってきてくれてありがとう。

 

今回は

ちょっとすき気味の大根と、巨大な浅漬け用?しろ菜を

たっぷりとありがとう。

 

できれば、せっかく養った土は畑に置いてきてもらうと

洗うのに水が少なくて済むんですけど・・・

 

同じ玄関先で、ナベに水を張って野菜を洗うのも

なかなか島生活っぽくて好きである。

道行く人とアイサツもできるし、といってもこのごろ毎日が雨。

やっぱりタライが欲しいなぁ・・・

 

ちなみに

しろ菜は意外にワイルド種のようで、浅漬けにしたら

アクで茶色になってしまう。 なべに入れるとイケル。

 

そういえば、鳥の声のCDを借りていたので

返しがてら、精霊大根をお土産に持っていったら

どでかい新ジャガをもらってきた。

どうやら、でかすぎるジャガイモも出荷できないらしく

小さいのより見栄えがするので身内の贈答用のようだ。

新発見。

小さいのは量を調整しやすく便利なのだが

たっぷり入って、無人販売100円ショップに並ぶ。

島の新ジャガは味、香りともによく、皮も薄いので

ちょっとタワシで洗ったら、そのままいただける。

 

畑の精霊はアチコチにいらっしゃるのかもしれない。

 

山にはクンムン、海にはカチャブフジ(天城町湾屋の海限定)

そして、畑にも第三の精霊が居てくれるおかげで

町内のみなみな様は、妙に元気なのかもしれない。

あとは、黒糖焼酎でいつもアルコール消毒しているし。

 

今夜も、毒之島に雨が降る。

ゴミについた物質が雨に流され、畑の土や

タナガ(テナガエビ)の住む川へ流れてく。


ではまた