季節のめぐり
集落ではやっと、金持ちの父をもつ
おぼっちゃまカメラマンとして
認知されるようになってきた・・・
働きもしないで、写真を撮っているからだ。
もう、いちいち通りがかりの人へ答えずとも
御近所の誰かが語ってくれるようになった。
一応カメラマンになれたのだ。
ホントは、動物写真家のハズだったんだが・・・
季節は、渡り鳥や、磯の魚の成長、
役場のバイトを運んできてくれる。
涼しい夏のように、過ごしやすくなったが
秋は精神的に下降に向かう季節のようで
最近めっきり食事がおろそかになってきた。
最近、
朝食シリアルを発見し、フルーツグラノーラなどを
食してみていたが、甘いと食が進むようだ。
けれど、
夏休みが終わると入荷止め、
極めて季節商品だった・・・
ちなみに最低気温25度、最高気温30度ちょっと。
でも扇風機を回さないで、快適に寝られる。
睡眠時間は、合計4時間くらいは寝ていると思う。
23時ころ寝て、1時半くらいに目覚めて星空トイレ・・・
その後、1時間半くらいでまたトイレ・・・という感じ。
外に出る関係上、まじゅん警戒から覚醒してしまう。
(まじゅん=ハブ)
早起きして、朝の散歩をすると、気分は最高だが
確実に睡眠不足が加速するようなので休止し
夕暮れに切り替えた。
もちろんケトルベル12キロ同伴。
相変わらず、何事にもモチベーションはないが、
歩くだけなら手かずがかならないからか、
食事よりハードルが低いようである。
たまに、モチベーションを高めて撮影なんぞに行くと
たいがい動物は居らず、空振りして余計にしぼむ。
自然相手だというのに、手前勝手に気合を入れ、
気負って取り組まない方が良さそうだ。
ちょっと気になる動物の様子を見にいく。
F本家具で保護されているコノハズクのヒナも
もうヒナとは呼べないくらい大きく育っている。
はむっ♪
甘えているようには、見えぬな・・・いててて
ちゃんと足でワシづかみにし、カジりついたりもする。
コノハズクの鳴き真似にも反応するが
まだオスかメスかわ分からない。
大きさからすると、少し小さくてオスっぽい。
F本さんはエブリデイというコンビニも経営しており
そこではパン屋もやっている。
帰り、パンをいただくことも時々あるのだが
その日、袋の下には期限がきた
エクレアとシュークリームが、たんと入っていた。
お〜夕食にしてもボリュームありすぎだな・・・
久々に嫌というほど食べられた。
意外と脂っこくできているのに驚かされる。
さて、
はじめてハローワークへ行き、役場のバイトに応募。
その帰り、せっかく島の反対側、亀津へ行ったので
近くの諸田池によって、水鳥を観察である。
石みたいなのが、視線の端にあるな・・・と思ったら鳥。
チュウジシギか、ハリオシギか・・・
判定不能だが、キウイみたいな面白いやつだ。
太い鳥というのは、警戒心が強くても
逃げずにギリギリまでこらえる性分である。
飛び立つとコチラが驚かされてしまう。
冬羽に変わっているのも多く、
南方を目指しているシギたちが干ばつで干上がった池で
快適に餌をとっているのである。
他にもセイタカシギ、アオアシシギ、コアオアシシギ、
ヒバリシギ、イソシギ、タカブシギなど・・・シギだらけ。
水が豊富なときはアジサシがやってくる池だ。
お陰で
少々シギにはウルサクなったかも・・・
地元、浅間干潟は、さっぱり人気がなく
ダイサギ、コサギ、アマサギがもどってきたくらいで
あとは、ホウロクシギやダイゼンがぽつねんと居るくらい。
カニがウジャウジャ居るのに、不思議だ。
ここ最近
家のまわりで見るようになったエゾビタキ。
2、3日滞在してから南へ帰るようである。
姿かたちはチカラ一杯地味だが
宙返りするように、虫をとっては枝に戻る仕草で
遠くからでも気づきやすい。
普通、林に羽を休めるのだが・・・我が集落は林か?
上の写真は海辺の断崖近く、キビ畑の端っこにある
ちょっとした茂みだ。
夜は、この虫
オオウバタマコメツキがやってきて
日中もずっと居ることがある。
いつ飯を食うのだろう・・・
3センチくらいあって、文字通りウバタマムシっぽい。
裏返してもやらないが、持つとコメツキ動作をするので
あ〜やっぱりコメツキと納得できる。
静かで何も音がないからかもしれないが、
眠りを妨げるのは、クロイワツクツク。
常夜灯へ突進して、ぶんぶんバチバチうるさい。
内地のツクツクボウシそっくりの小さいセミである。
幸い、夜中に軒先で鳴くことはないのだが。
縁側の常夜灯作戦は好調で
家の中のヤモリが激減し、鳴くこともなくなった。
一方、島は実りの季節を迎え始めた。
大家さんが島きゅうりを置いてってくれたので
豚肉と一緒にさっと炒めて、味噌煮にしたらイケた。
すると、それを皮切りに・・・
実りは全島ひとしくやってくるのであって
今を盛りに集中することになりそうな予感・・・
もうこの状態。
左から、みかん、グアバ、キュウリ。
どれも美味いが大きく、食べるのに日がかかる。
みかんは我が家にもあり、大家さんの家にもあって
大家さんからも消費指令がでているのだが
役場のバイトで町内のお宅をまわるようになり
みかん攻勢に遭いそうである。
ちなみに昨日、
バイトで回ったお宅でいただいた左側のみかんは
内地の温州みかんの最大級に匹敵する大きさ。
写真では小さく見えるが、腹ごたえ指数が高すぎで、
デザートの領域を逸脱しているように思う・・・
泳ぎに行ったときの栄養補給に食べる感じ?
けれども、島人は全然泳がんの。
然るに、少し見えている島きゅうりの大きさも
推して知るべし・・・ハムみたいなボリュームである。
もともと商業目的でない実りなので
気前よくババンと持ってけ状態なのは良いが
ひとり者は食べるのが大変。
冷凍にしてみようか、
あ、島みかんはしたたか種が多いんだった・・・
グアバは酸っぱくて、いつが食べごろか
さっぱり分からない。
みかんより、かなりビタミンCが豊富のようだが
香りが強く、そんなに数を食べられぬ。
種が半端に大きく硬いので
前歯の下の歯と、上の歯の付け根にガツっと挟まり
痛すっぱいM好みのフルーツのようだ。
上の歯の付け根が痛みでシビレタ・・・
(種を下の歯で歯茎に打ち付けた、打ち身ともいう・・・)
しかもだ!
部屋のにおいと、グアバの香りが交じり合うと
ワキガそっくりの強烈な臭いに占領されてしまい
とても恥ずかしいフルーツと知ることに。
ところで
Oちゃんは、周囲を防風林に囲まれた家に住んでいて
しかも全く自炊しないので、島の産物には縁遠いらしい。
小さくて、ひときわ美味しいモンキーバナナですら
クワガタの餌としか思ってないから、もったいない話だ。
文化人類学の講座だのを受けるのも良かろうが・・・
食文化を知らずして、語られるべきでなさそうに思えるが
つくづく、トンボ以外は頭でっかちなOちゃんである。
そういえば
夏にもらったモンキーバナナを冷凍しておいたのだが
昨日、冷凍庫を開けたとき、思い出して食べてみた。
なんだか甘く美味しくなった気がする。
おっと、先にばんしろうを片付けないと・・・
親指くらいの大きさで、冷凍もできて
とっても食べやすいモンキーバナナ。
ばんしろうもそのくらい融通があれば嬉しいが。
島みかんも冷凍したいところだが、種が多いので無理。
シャリ・がり、シャリ・がりとスッパ苦い
地獄の冷凍ふるーつとなろう。
さてと、
なぜか蒸し暑さがぶり返してきたので
泳ぎに行ってくるとするか。
人懐っこいエラブウミヘビと遊べるといいなぁ。
磯で泳ぐ時が一番幸せのようだ。
台風の余波がちょっとヤバイかな?