不況とカメラは別フトコロ
窓を開ければ、食べたこともないのに甘い香りが
ふ〜んわりとただよってくる。
きんもくせいの季節。
ちまたでは空米切手が飛び交い、まーなんだ、金融というのは
体のいい賭け事なのであって、市場という表現はおかしい。
それなのに、それを経済とか成長ありきという誤解をもったまま
ナゼにココまで知っててだまされ続けてきたのだろう。
不思議な水社会。
マネーゲームのために生み出されたゲームフィールドを市場といい
株が資産だと言った時点で間違っていた。
馬券と同じ、ただの賭け事専用の紙である。
土地のまた貸しのまた貸しみたいなもんだ。
ものの見事に皆がそろってだましあい、だまされた。
信じるものは、皆だまされる。
現物が存在しない経済活動は、本来、存在してはならない。
早い話が、手っ取り早くお金をモテアソんだ罰が当たったわけやね。
あーバカバカし。話題そらそ。
また?
というか一眼レフを久々に新調した。
EOS20Dを買ってちょうど3年経っていた。
デジタル一眼は3代目。
元カメラマンのおやじ殿も、もう止めなくなった。
「おまえが必要と思うなら、買ったらいい」
周囲では誤解する向きも多い
「また買うの?」「いったい何台持ってるの?」
写真(カメラ)は釣り(釣具)とは違う。
釣りも文化ではあるが、ほとんど自己満足として閉じている。
釣った珍魚で学会発表に至ったというのは聞いたことがない。
写真は事象の瞬間を記録するメディアである。
小型カメラは一見便利そうだが、操作がしづらくて不便を感じ
チャンスを逃がすので、さっぱり買うものが見当たらぬ。
昔ペンタックスかどこかから出ていたと思うが
一眼レフをマンマちっこくしたカメラがあった。
あんなのなら便利かもしれない。
ちなみに長男の釣り歴は37年くらいだが写真歴は39年だ。
物心つく以前から、カメラに接していたわけだ。
賞とかには興味が無いので応募していないが
鳥類学会誌の表紙や記事にもしてもらったし、
徳之島の3つの町役場のうち、2つの役場のパンフレットに
採用されている。
最近では、南日本新聞にも載った。
誰でも手軽にできるためか、釣りより世界が広い感じがするのが魅力だ。
ただし、お腹はふくれないが・・・
おやじ殿が反対しなくなった理由は、多分、この実績があるからだろう。
なにしろ、アマチュアカメラマンというのは、プロを超えることが良くある。
取材時間に縛られない自由さとねばり、プラス長男の無茶な発想と改造。
おやじ殿も認めてくれ始めているようだ。
どうでもいいが、新製品でもオートフォーカス技術が追いつかないので
キッチン撮影以外はほとんど手動、飛ぶ鳥も虫もマニュアルフォーカスだ。
(旅鳥、クロハラアジサシ)
釣りは運と道具で何とかなることが多いが、写真はそうはいかぬ。
写っていても逆光で真っ黒、手ブレ、遠すぎて小さすぎ、相手が速すぎて
写真の端っこに切れて写ってた・・・なんてことが普通だ。
釣りは大きさはどうあれ、釣れたらほぼ満足度100%だが、
写真は撮れても100%はほとんどない。
そのかわり、数打ちゃ当たることもある。
離れたところを飛ぶ鳥はいいのだが・・・望遠レンズは倍率が高いが
近い場所では、異常に被写界深度(ピントが合う奥行き)が狭い。
数メートルだと数センチになってしまう。
暗い場所でも同様の現象が起こりやすく、ピントもつかみ辛いので
技と運試しのコンボで撮るわけだ。
(女性には不人気な?180度振向き状態)
今回の買い増し?は高感度になったこと、シャッター二度押しが
できるようになってチャンスを逃しにくくなったことが大きい。
それ以外では防滴になって、多少の雨粒には耐えられる。
反対に、年配向けになったためか、液晶画面がやたら大きく
メニューも大柄で何ページにも渡っており、操作が煩雑になった。
前はジャンルごとに色分けされて、それが昔のバスの行き先表示のように
ぐるりんと一周する感じだったのだが、今は縦横を使い分けねばならず
文字が大きすぎてバカっぽい上、画面上に項目が少ないため隙間が多く、
メニュー表示に無駄が多すぎて嫌になった。
画面をジャンルごとに4分割して一度に設定できるようにして欲しいもんだ
というのはオーバーだが、スクロールすることなく設定項目を一画面に
割り付け、上部にある同種の機能のタブを色分けしたまでは良かったが
それでも設定項目が増えてスクロールする画面もあり、縦横を使い分ける
そもそものコンセプトが破綻しているのは、情けなくてちょっと泣けてくる。
行き来は面倒に感じるかもしれないが、一周ぐるりとするほうが
結局分かりやすい。設定はしょっちゅう変えるものでもないし。
必要はものは好みのボタンに割り付けたり、専用ボタンが用意されている。
おごったなキヤノン。
だから40Dで失敗するわけだ。50Dも画素数以外の魅力はない。
長男には、若干感度アップしたところがとても使いやすくなっているが。
画素数が800万画素から1500万画素になったことで、テレコンバーターを
つけた倍率1.4倍に近い、1.35倍程度のデジタルズーム効果もある。
飛ぶ鳥を狙うときは、テレコンを外して、視野を広くして使っても
前の20Dと同じ解像度が得られるってわけだ。
まー鳥屋としては、ハイビジョン撮影もさることながら、ステレオ録音くらい
手軽に出来ても良いと思う。
写真をスライドショーで楽しむとき、その場の音声もある、というのは
臨場感もあって、なかなか良いものだと思うのだが・・・
そろそろ、16ビットの豊かな色彩のJPEG静止画と音声をドッキングさせた
フォーマットくらい出来てもいい頃だろう。
現在のアイポッドやハイビジョン録画で使用されている
H.264プロトコルの派生型でも十分実現可能なはずだ。
楽しい撮影は考えられているが、不思議とカメラメーカーから
デジタルフォトスタンドが出ぬところに、こういったアイデア不在というか
エンタメマインド不在の古来の趣味発想の行き詰まりが感じられる。
まーソニーはちょっと頑張っているが、カメラとしてはまだまだ。
さてと、どうしてもキヤノンを使う手前、なんか面白い写真の活かし方
考えんといかんなぁ。
おっと、次世代ケータイの企画ネタで売り込もうかな???
ところで、
どう○つ奇想天外でタケカムという
凄いアップで水中撮影できる機材の取材中のこと・・・
宮城県のカレイの撮影風景、ダイバーの背景にカゴカキダイが!
カレイの顔のドアップよりも、そっちに驚いた!
暑苦しい関東以南より、これから住むなら宮城県か?
カゴカキダイは茨城県以南にしか居ないとされるが
海がぬくいのだろう。
自然に遊ばれ、何度も何度も鍛えてもらい、まだまだ先は長い。
心の暗闇は晴れつつある、さあて、あとは睡眠時間だけだな。
甘い香りのする間に、やっておきたいことがある。
風がゆくなあ・・・キンモクセイよ、もう少し長く。