一ミリでも

前に進む


今年に入って、何もかもつまらなく感じるようになって

もう、駄目なんじゃないか・・・と思ったりする。

 

でも、

冷蔵庫にあるもので、キッチリ最大限美味いものを作るし

今年こそ、立ち上がって、ススキを食べるクロウサギを撮影しようと

調子の悪くなった一眼レフカメラの次をどうしようかと考える。

 

もう、ずいぶんしばらく、思い切り笑ったり、泣いたりしていない。

 

それは、自分で何もしていないからだ。

倦怠のカタマリとなってしまっている。

激しく動くと、薬の副作用のめまいが出るので

おのずと緩慢な行動しかできないのである。

 

いや、できないと思い込んでいるだけで

それを越えられないだけなのかもしれぬ。

 

歳をとると、厄年なんぞ、独身で迎えると

とんでもないバカな人生を歩んでしまう可能性とやらが

高々と笑っているように感じる。

 

一方

とんでもないバカ人生だから楽しいんかもな・・・と

ニタりとする長男も住んでいる。

 

だがしかし、現実はそれほど思わしくなかった。

 

長男は、前の職場のすぐ近くに住んでいる。

偶然、前の職場、つまり松○電器に行くことになり

友に会えたのだが・・・

 

友は、大切な友は、メニエール病になっていた。

もう、何人、友人が変な現象に見舞われたろう。

 

なんで我々40代なりたて世代が厄年あたりで

何かに襲われるのだろう。

これは、偶然ではなく人災で、人間特有の社会病に違いない!

 

誰が悪いのでもないが、誰もが無関係に悪い。

生きて、社会性を持っている人類全てが、重荷を背負わせるよう

最悪なのは、本人から自発的にそうさせるような

社会通念としていることであり、人を踏み台にする事を

なんとも思わぬことだ。

 

これは、これまでの人間の限界である。

 

長男の友らは、その餌食となり、人柱となり

しかし誇り高く生きている。

 

長男のエーカゲンなケーヤク社員生活とは違い

しかも家族を背負って生きる道を歩むしかないのだ。

 

正直、もっと豊かな生活が、21世紀のサラリーマンを

潤してくれると信じていたが、何打コレは!

団塊のナントカというオッサン達の尻拭いばかりではないか!

 

だが、そう言って、被害者面したところで

誰も助けてくれるわけではない、だから壊れる。

 

それでも一秒前より、一ミリでも前に進まねばならぬ、

それが生物の宿命だ。

 

どんなムゴタラシイ過去も、サラリと時間で流す機能を持っている。

 

俺らは、未来の踏み台でいいのかなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

もっと非道になって

子孫らへ、人間の無闇な根性だけを受け継ぐ屍を目指すだけで

いいのかなぁ。

 

私にも好きな人、愛すべき人はいる。

だが、子供の育つべき環境はない・・・

 

いったんは、ガス屋になって

もとの体に戻ったら、コレまでどおりの生き方をしようかと思ったが

止めた、もう止めた。

 

これが、未来を目指す人類の生き方の理想像ではない!

夢もない、理想もない、生きる環境も悪化の一途。

 

これまでの生物は、そんな変化をも見方にして生き延びた。

だから、長男もDNAにきざまれた、いかなる環境も乗り越える、

手段を選ばぬ生き方をするしかないのだと思う。

ギリギリまで死にかけても、生き抜けられればそれでいい。

 

恥ずかしくても、情けなくても、ふるさとへ帰ってやり直すか・・・

 

人生はまだ半分だ、関東での生活が

人生で一番長い時間になっちまったが、そろそろ西へ帰ろう。

 

その前に、ガス屋として、まだちょっとやる事があるが。


ではまた