釣り仕掛け、なやまし
不眠症で眠いので、ヨルはごはんを食べたらすぐ眠くなる。
週末に釣りに行くぞと、毎週思うが、仕掛けのアイデアを
実行に移すことができないでいた。
たまりにたまった眠気のためか、体が猛烈にだるいので
つい横になったらウトウトするが、目覚めも早い。
不規則な睡眠なのである。
なんだか頭がボーっとするだけで、一日が過ぎてく。
夢も希望もボーっとしてしまうが、消える事はない。
こつこつというか、気力があるうちに少しずつ作っている。
自然に優しくはないが、長男はジグと呼ばれる
オモリでできたルアーが大好きだ。
上が海底まで早く届くタイプ(お尻が太い)、
下は、水中でヘナヘナ、ヘロヘロと漂うタイプで
魚の好みによって使い分け・・・・ようかなと思っている。
後ろにはタコベイトという、怪しいフニャ物体が付いていて
これが効くかどうか微妙だが、とりあえず付けてみた。
上のは底に着くのが早いので、下手をすると地球を釣る。
によって、針が違う。
太地ムツという、眠った針を使っている。
不眠症だから、願いを込めた訳ではなくて
針先が極端に内側へ向いていて
がっちり食いついた魚だけが掛かる針だ。
ムツという魚は、鋭い歯があって、口の奥に針がかかると
おのずと糸が歯に当たり切られるので、口先に行ったときに
掛かるよう作られた針、それが眠り針のたぐいである。
下のジグについたのは、タマン針。
ひねりが入っていて、針を縦に見たときに針先が
横にぶれていて、ともかく魚を掛けることに賭けた針である。
とはいうものの、大東で買って・・・余ってたから、使った。
前の針も違い、中層でヒラヒラする方(左)は刺さりやすいタマン針、
底まで付いてガップリ食わせてから針掛かりさせるのには
今は絶版になった、クワセ石鯛を使ってみた。
どちらも食わせるのはヒラマサやヒラアジ類であるが
食わせ方が違うのである。
ちなみに、これが門外不出、長男結びである。
仕上がりがスマートで、魚が違和感をおぼえる突起がないばかりか
絶対に抜けない結び方である。
ザイロン(ケプラー繊維類)を針状の器具でほぐして
針の全周に巻いていく。
30年以上前、小学校のとき
給食当番はゆで卵の殻が割れたのしか残ってない。
いっそ・・・と、殻を細かく割りに割ってからむいてみたら
リンゴの皮のように鮮やかにむけた・・・以後の長男人生の
考えのコンセプトになっている。
美しさ、スマートさを得るには、まず破壊ありき。
繊維の一本一本が針にまとわりつくため、絶対に抜けようがなく
無駄な突出がないので、針掛かりもスムーズであるはずだ。
ともあれ
原動力はやはり、食にある。
最近のブームは、オクラとろろごはんだ。
おろしたヤマイモにスライスしたオクラときざみネギを加え
かつぶしの粉になった部分、こまかいところ入れて
しょうゆをかけるだけ。
これを練ってアツアツご飯にかけてほおばる。
オクラもすりおろしてみてもいいが、オクラの星型と
歯ごたえが食欲を増進してくれると思う。
これまではタマゴごはんが一番だと思っていたが
オクラごはんの滋味が、それをしのいでいるこのごろ。
さてさて
仕掛けが出来たら、今度こそ釣らねばなるまい。
実は、もうひとつ秘密の仕掛けを画策中だが
それはまた次の機会に。