大東準備開始!
また、旅に出たい。
新たな旅の品も加わって、また愉快な旅になりそうだ。
なにやらいきなり、今月末から南大東でもFOMAが
使えてしまうらしい。
あれだけ予定外だったのに・・・
微妙に
「そ、想定外です・・・」と言いたくなる。
孫氏の影響か。
まあ、旅というか、心の中はすっかり里帰りだ。
大東に通い始めて、もう何年経つか忘れてしまった。
最近、内地の変動激しい海に目的を失って
ルアー釣りに、萌えなく?なっていたが、大東は別だ。
今年もまた少し、狙う魚を変えてみようかなと思っている。
昨年は、磯から数十メートルの水深のカッポレを狙った。
(本当はカンパチ狙いだったが、いつしかカッポレに・・・)
手前味噌だが、大東は最初から現在の海のように
かなり厳しい海であった。
だから釣り人が行かなかったのだ。
最近、どこもかしこも釣れにくくなり
ときおり季節外れの魚の大群が押し寄せるなどはあるが
常識的な釣り方では、なかなか釣れない状況だ。
当然、南大東で本格的に南国の磯釣りを始めた
長男は、マニュアルどおりの、当時流行り始めた
GT(ロウニンアジ)の釣り方が、ブラックバス以上に
頭の悪い釣り方であることは、身をもって知らされた。
あれは、人間を知らない魚が浅い海にいるところでこそ
やっていける釣り方だったのだ。
マグロでさえも、水面で釣るようなやり方が
もてはやされていた。
でも、長男は全く興味が無かった。
大好きな南大東で釣りがしたかったからだ。
南大東で通用しない釣り方など、意味が無い。
台所のパソコンの置いてあるテーブルの脇には
常に注目しているルアーを下げてある。
どうすれば、どう使えばよいか常に手にとって
確かめられるからだ。
(長男の台所はどこへ行くのだろう・・・)
けじめは無い、が、目的の違いなのかもしれない。
長男は釣れねば食べられぬ。
ルアーを使うイマジネーションを常に養っておく。
食べられる魚が食べる分釣れたら止めて、他の事をする。
一日中だらだらと釣りをして、釣った数と疲労感で
満足感を得るようなタイプの人間ではない。
だから、技が全然進歩しない。
イメージが最も大切な修練の一つなのである。
食べる以上は釣らない・・・最も基本的な狩りのスタンスだ。
今回の大東ルアーはこんな感じだ。
ちょっと画像合成をサボって美しくないが
まあ、ルアーの種類は分かってもらえるだろう。
●主にカスミアジ、ロウニンアジ用 SBさんしょうの粉 (大きさ参考、マーボ豆腐に使用) タックルハウス シンキングワークス 175mm (60g) タックルハウス シブキ V186 (80g、テスト運用) |
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●万能パイロットルアー 飛ばすには苦労するが、最も信頼している ラパラ CD−14マグナム (36g) ヒラアジ系からバラハタ、バラフエなど白身の美味い 魚にも人気があって助かる(シガテラ毒には注意) |
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●美味い2kgサイズのカスミアジ用 最近、小型ルアーしか追わないこともあるので使う タックルハウス シンキングワークス 140mm (51g) 同じく シンキングワークス 115mm (35g) モズ博士TオススメのタイドミノーLD 120mm (23g) |
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●ヒラアジと沖合いの魚の集魚用 デッドストックの、ヤーガラポップ 60g ヤーガラポップがないので仕方なく買った適当なポッパー 更に子供相手に高価なルアーを売りさばくので大嫌いな メガバス製のジグ メタルX 80g〜100g 沖合いの憎たらしくも美味いバラクーダ向けテスト運用品 |
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●磯際で釣れない時に使う非常用ジグ 定番のお手製、ピンクとパールのワサワサつきジグ ピンクならなんでもよく80g〜100gを常用 時に荒い岩場の底を狙うためのロングタイプも用意 何でも良いのだが、安いダイワ、スピードジグロング85g フックはワイヤにしておくとバラクーダに切られない |
ルアーはこんな感じだが、やはり良く釣れるのは
ラパラマグナムと、シンキングワークス115mmである。
ラパラは重心が前で投げるのは大変だが、ゆっくり引くだけの簡単さ。
シンキングワークスはトゥイッチ(しゃくり)で誘うと効果的。
伊豆大島の40センチ弱のショッパチ(カンパチのゼロ歳魚)も
食いついてくるほどだ。
ピンクのワサワサつきは
言うまでも無く長男の守護神みたいなもので
とりあえず、ヒラアジ、バラクーダ、バラハタから
内地のカンパチ、イナダ、ホウボウ、マダイまで何でも来いだ。
大東は特別な海洋島なのか分からぬが
ともかくヒトスジナワでは行かぬ磯である。
仕掛けも、竿も、ちょっと他と違う気がする。
しかも釣り場に行くのも、3階建〜6階建なんてのは
まあごくごく普通だ。
降りるのはいい、だが釣った魚を背負って上がる
その壁は、なかなかにコクがある。
まま、それはそれとして
竿はリールは糸はというと・・・
今更秘密と言うわけにもいくまいし
小さすぎて、秘密にするほどのことでもない。
竿はちょっと変わっている。
大東の磯も港も水面からは高いので
長い竿がいい。
でも、数キロを超える魚が食ってきたりするので
長すぎるとパワー負けして、下手すると海に落ちる。
当然、高い場所だから這い上がるのも難しい。
しかも、潮の流れは、足ヒレをつけていても
流されるくらい速め。
ということで、12〜13フィートのキャスティング用の
ジギングロッドが向きかなぁ・・・と思う。
実際、長男が使っているのは
昔のロッドで、スミスブローショット130Hとか
最近のだと、ダイワのシーホーク13Hとか
今年の重点ロッドはシマノAR−C1206(ガイドは交換)とか
沖合い100m以遠のジギングならば
ダイワのインターライン投げ竿25号(改造版)だったりする。
前者の3種類は、磯際や港で使う竿だ。
60グラム以上に耐えられる竿でないと辛い。
後者は柔らかい投げ竿。
80gから100gのジグを投げて
縦シャクリ(ジャーキング)できる体力も必要。
リールシートも位置が竿尻から遠いので付け替える。
最近は、100g以上のジグを投げる、体力派もいるそうだが
美味しい魚はそれほど大きなジグを必要としないので
長男には全く無用。
リールは普通で
最近はシマノのツインパワー8000Hを使っている。
ジグを遠投するには例の安物改造エンブレムを使う。
糸の抵抗をほとんど感じない、価格のわりに
なかなかのリールだ。
問題のラインシステムだが
中モノ美味しい魚用(磯際、カスミアジ用)は
ミチイトPEー4号、中間ハリスPEー8〜10号(3ヒロ)、
本ハリス漁師用ナイロン18号〜30号(3ヒロ)で
結び方はビミニツイスト経由、オルブライトノット
またはフィッシャーマンズノットか、ミッドノットである。
遠投ジギング用にはミチイトPE−3号、
中間ハリスPE−6号(3ヒロ)に
本ハリスナイロン16〜18号(2ヒロ)だ。
美味しい中物を狙うため、あまり太い仕掛けは使わない。
太い仕掛けは、人間が海に引き込まれたり
磯から転げ落とされたりするだけで、良いことはないからだ。
たかだか10キロクラスのロウニンアジでも
磯際でかかると30号、130ポンドラインも切っていく。
おおむね1ミリもある糸が切られるのだから
食べておいしくない魚を、わざわざ強引に釣る必要もないのだ。
業務連絡
今回、とびきり嬉しいことに
大東常連ダイバーのN田氏から
大東美味い魚用仕掛けを・・・
とのリクエストをいただいた。
万能とはいかないが
南大東のとびきり美味いカスミアジに
イケる仕掛けとは!
●シンキングワークスは、川崎サンスイに在ると思います。
ないときは、Pin Tail tune40gで代用できます。
竿が短いときは、ラパラマグナムが圧倒的ですが
今はほとんど売ってません。
●竿はヒラスズキ用の12フィート以上の継ぎ竿ならもちます。
ただし、元気な5キロ以上のヒラアジがかかると苦戦します。
したがって、大物が掛かったら、道具が壊れないことが大切。
微妙に細めのフックに交換するのも手でしょう。
※ちなみに鳥類学者モズ博士Tは釣りの腕も半端ではなく
イー加減なシーバスロッドでバシバシとツムブリを釣ったりします。
予算に応じて、とりあえずチャレンジしてみては???
●ラインシステムは上記のとおり、ミチイト4号PE
中間ハリス、8号PE、本ハリス18等ナイロン。
結節はPEどうしがビミニツイストとフィッシャーマンノット
本ハリスのナイロンとPEとは直接オルブライトノットが有効です。
が・・・オルブライトノットは熟練が必要なので
フィッシャーマンノットでしのぐ手もあります。
●リールはPE4号が200m以上巻ければ充分。
ご存知のとおり、大東では港以外、糸を出して取れる
地形ではありません。
高速巻き上げが必要なペンシルポッパーを使わなければ
ダイワの4500番以上、シマノの8000番以上ならOKです。
●ポイントは、というか釣れる場所はシケの側。
シケで竿が出せるポイントは、墓場下からカッポレ穴にかけてと
部長釣場、漁港の出入り口付近。
全島が凪いでいるときは実釣場で、でもやっぱりサラシの
泡を狙うと圧倒的に確率が高いです。
●港の場合は、28グラム〜40グラムのジグで
カマサー(タイワンカマス)やバラクーダ、
接岸していればヒンガーガーラを狙えます。
うつ病の影響か?
これまで好きだった事の何もかもに、やる気が薄れ行く日々だが
南大東や、徳之島の事を考えると、不思議な気持ちが湧いてくる。
ちきしょう、長男なのに薬で生活を続けるなんて情けないぜ!!!
悔しいが、いつかまた必ず、超長男に成るために
今を生き抜いてみせたい、と思うこのごろである。