硬い意志の果てに

硬いアレ来たる

 


長男が大切に思うもの。

それは、誰であれ、未来につながる命。

他人だろうが血族だろうが関係なく、まごうことなき未来が第一。

次がなんと、記録。

長男が生きてきたしるしたる、記録、デジタル記録である。

友人はその後に次ぐ。

  

かててくわえて

我が家は硬い好き一家だ。

硬いカレイの刺身、肉は赤肉、うどんは讃岐、そうめんは半田、

パンはバタール、歯ブラシは初めて使うと血まみれになるようなの、

職業は公務員かサラリーマン、酒は辛口と言った具合に硬派だ。

  

そしてついに

極めて堅く、かつ硬い選択によって「アレ」がやってきた。

 

もっとも硬く、水にも衝撃にも、長男には不要な極寒にも強く

直射日光のもとでも見える液晶をもったヤツである。

 

とてもデジカメ画像をクリエイティブに取り扱うような

姿形ではないが、液晶の発色もよく、フォトショップも喜ぶ

やや高速のデュアルコア(二個いり)CPUである。

おまけに8時間もバッテリーがもつらしい、無駄なすごさ。

 

我が家で初の、オフィシャル非常持ち出しグッズ

それが例のアレだ・・・・タフブックだ。

 

普通に考えたら

馬鹿馬鹿しいお買い物だということは理解している。

でも、大切なものを守り、更に活動を広げる一挙両得の

便利グッズ。

最も寒い二月なのに、暖房がなくても、窓が少し空いていても

平気な生活を思うと、この夏の過酷さは

桁外れオオボケアイテムをもってしても

対抗しうるか不安なくらいだ。

台詞は馬鹿っぽいが、実は長男は真剣に心配している。

だから、キヨミズの舞台にも登る前にアレを決意した。

小型のパソコンしては、かなり大げさな作りになっているが

これが人間のパソコンに対する欲求の結果でもある。

もともと気兼ねなく使うには、このくらいの頑丈さがないと

子供にすら壊されてしまうようなモロイ商品なのである。

 

無論

その昔、現在ノートブックを開発をしている仲間とともに

事業場に居たこともあって、新たな別の機種R6の

発表を見たときに、はは〜んと思い、アレの磨かれた良さを

予想できていたコトは言うまでもない。

部品が共通化しており、超軽量R6にテクノロジーが

流用されていくほどに、過酷な現場の声を反映して

完成度が高くなっている証拠だからだ。

 

一方

問題は、非常持ち出したりうるには

我が家の主要データを全て格納できねばならぬ。

残念ながら、タフブックは80GBしかディスク容量がない。

したがって、当然容量アップせねば、使命を果たせぬのだ。

 

アレには、全ての写真データと

旅先で聞くと安らぐ、お気に入りの音楽データが

格納されていった。

 

そうなのだ

我が家にやってきたからには

単にお店では手に入らない、業務用パソコンの域を脱し

世の中に無い、長男の長男による長男のための

道具になることを、約束させられてしまったわけである。

 

市場最大の2.5インチ200GBハードディスクを搭載した

なぞの旅用兼非常持ち出しパソコンが長男の相棒となった。

知人には、貸し金庫にディスクを預けた方が

安上がりなんじゃない?という声もあった・・・

しかし、預けてしまったデータは更新も、利用もままならぬ

ちょっと考えれば、面倒なばかりで使いづらいことに気づく。

 

たとえば、保存食、カップ麺を考えよう。

貸し金庫に預けたら、確かに災害にも耐えるかも知れぬ。

でも、そこまで行かねばならぬし、災害のどさくさで

貸し金庫が開くか疑問だ。

 

普段は、何の意味もなくていい。

けれど、いっちょうことあれば、どのような事態でも

これまでどおりに生活できる・・・なんてのは

なかなかにして、ゆかしいではないか。

 

おこづかい、2か月分が飛んでいったが

ダイナブックを売って、多少足しになったし

売ってすぐまた買ったので

我が家にはパソコンが8台のまま。

 

けれども、久々に満足以上の感動を味わっている。

計算速度はさしてないが、これまでハレモノのようだった

パソコンが、水洗いできる。

Macも格好よかったが、アルミのボディは凹みやすくて

厄介だった。

ま、多少端子の防水蓋が多いのは我慢するとしよう。

 

さてさて

もうすこし、チューンしてやらんとイカンな・・・

この程度の無駄スゴサでは、ちょっと半端な気がしてきた。

おっと、おこづかいが・・・食費が・・・・

よく考えて、南大東行きまでにはチューンしとこっと。

 

まてよ、その前に、ロケーションフリーを入れて

お風呂でビデオでも見てみようかなぁ

う〜ん、セレブぅぅぅぅ〜っぽい?

昔から、ノートワープロ(死語)やノートパソコンは

風呂場で使えて何ぼだ!と主張してきたが

ついにその日がやってきたようだ。

久しぶりにシャワーじゃなくて、ゆっくり風呂に入るとするか。


ではまた