トモダチの輪っ!
友の友が輪を作ってくれた。
夜なべ〜をしてぇ〜かどうか知らぬが、すごい出来だ。
長男のヘボな設計図を元にしたのに、なんとまあ立派なことか。
やっぱりプロの仕事は違う。
以前の記事、
なんくる8に掲載した、長男お手製のは樹脂でできていたが
今度のは加工のむつかしい、超高級ステンレス製リールガードだ。
海水にも負けないし、硬さでは岩にも負けない。
あるとき、釣友HMSと昼飯を食べに行ったときに
彼のジャラジャラとして、鍵なのか工具なのか
はたまた実用性があるのか分からないキーホルダーを
まじまじ見せてもらったときに、怪しげなステンレスの板が
目に付いた。
どうやらそれは、糸をキツク結ぶための道具として
HMSの友、K氏が作ったらしかったが、その加工技術には
長男も目を丸くした。
1mmそこそこの板を自在に切り抜き、
手にすっぽり入る程よい形にしてあり、あまつさえそこに
直径1センチ以上の穴を空けて軽量化してあるのだ。
小さな金属片にドリルで大きな穴を開けると
回転して切削するときに、どうしても反ってしまうが
それは事も無げに、あっさりと存在していた。
う〜む、負け惜しみではないが
糸をキツク結ぶためだけの道具というのは
どうにも合点がいかないけれど、しなやかで迷いのない曲線と
全く傷のない仕上がり・・・並外れた加工技術だと思った。
この半月形の加工など、長男の工具で手加工しようにも
不可能な形。
長男の手作りでは、絶対に不可能な次元であったのだ。
(んなの、無理に図面にすなっ!と突っ込みの声がしそうだが)
その友の友が作った円盤を、早速夜なべして?取り付け。
(上から、2代目、ステン、初代)
うーむ、ずいぶん進化したな。
初代は使い込んだためか、気づかぬうちに黒く変色している。
取付けはリールの首の部分をそっくり外してからでないと出来ない。
首のところを止めてあるねじが逆ねじで、最初は面食らったが
それさえ覚えてしまえばなんということはない。
リールなど、小学生のときからバラしてきた。
(キッチンで作業・・・)
なんといっても現物合わせで作ったオリジナルから
むりやり採寸して設計したから、やや余裕(あそび)をもたせて
製作してもらったのだが、それでも長男のアソビは少なすぎた。
性格の問題だろう。
先の半月形の部分は取付穴の部分である。
でたとこ勝負で明けられた元の取付穴が円盤と多少合わなくとも
後加工して穴を長穴にしたりできるよう
長男のアソビ付き合いの悪さをカバーできるようにしてあったのだ。
だが、実のところ
この形状がそのまんま出来上がってくるとは思わず
しみじみスゴイ技術だ・・・驚嘆しながらも
やっぱりアソビが少なくてドリルで穴を拡張工事した。
それにしても、ステンレスは硬かった・・・。
チュンチュン、ピエーピエー(スズメ、ヒヨドリの声)
ん〜ん、あふあぁ〜あ〜あぃ
あくびしながらキッチンデスクを見ると、おおっ、出来ているぞっ!
寝ている間に小人が作ってくれた・・・
かどうかは置いといて
ぱっと見のイメージは樹脂版と同じに見えるが
ものすんごい精悍になっている。
これなら、宇宙からやってきたプレデター(捕食者)にも
十分に対抗できそうに見える。
荒磯にいた釣り人が、たまたまリールに装備された
ディスクブレードで宇宙から来た侵略者に立ち向かう・・・
という設定は、救われようとする地球人にとっても
倒される宇宙人にとっても、いかがなものかと思うが。
いい感じでリール本体より先にデスク面を捉え、ガードしている。
大半がアルミと樹脂製のリールだから、
荒磯だと、ちょっとした岩との接触で思わぬ深手?を
負ってしまうこともあるが、これなら大丈夫だろう。
まあしかし
一万数千円のリールに、ココまでする必要があるのかどうか
全く別として・・・男気として見た目なかなか気持ち良い。
むろん、ただの馬鹿であるにしろ、このリールに命をかけている
長男の思いが形になったのは、ひとえに友と、友の友の力だ。
言葉で言っても言い尽くせないくらい、ありがたい。
磯の超遠投用として、まだまだエンブレムが役立ってくれそう。
来年の黄金週間も、超遠投で美味いクロカッポレを狙いたいもんだ。
一方
引っ越してこの方、未だにルアーが片付かぬ。
とりあえず現用としないルアーのハリを全て外して
最長17年も部屋にぶら下がっていたホコリを洗ってやることに。
いつか南国か紀伊半島か、海辺のまちへ引っ越したとき
ゆっくりじっくり、アクセクしないで
いろんなルアーで遊ぶときのために大切にとっておく。
中には、まっ黄っきに変色してしまったものもあるが
それはそれで、黄昏の海で使ってみたいなぁ・・・などと夢もふくらむ。
何本あっても、それぞれ違うイメージで釣れる楽しみがあって
売るに売れず、仕舞うに仕舞えなかったが
とりあえず仕舞うかどうかは別として、一本一本手にとって
ハリを外してやると、お?あれ?こんな形してたんだ・・・
思ったより重くて飛びそうなルアーだな・・・などなど
イメージが改まってよろしい事が分かった。
動かさない方の引き戸の後ろを利用して
あれこれ陳列できるケースを作ってみたい気持ちが
一段と強くなってきた。
本当は陳列用の引き戸を販売したいくらいだ。
細いもの、薄いもの、小さいものなら何でもオーケー。
引き戸にしてしまえば両面から見えたり、背面の光を利用したりと
これまでにないディスプレイが作れるのだから、夢は膨らむ。
ミニカー、アクセサリー、へら竿、昆虫標本、写真、ポスター
いろんなバージョンが作れそうだ。
こちらは我が社のリフォーム商売のネタに
役立ってくれるとよいのだが、それはまた先の機会に。