MOVE!
引越しです
同じ日吉本町で、400mくらい離れた場所に移住することにした。
というのも、前の家は、狭いながらも社宅だったのだ。
エスケーホーム、気づけば、そこここに宣伝看板のある
不動産屋さんを紹介してもらい、移住に踏み切った。
築30年
安心していい。
〇ューザーとか、あ〇は建築事務所とは、たとい関係あっても
木造で柱のしっかりした旧家的集合住宅には影響あるまい。
大家さんには悪いが、急激に無理やりセンスの悪い
リフォームしたのは、ずっと知っていた。
会社帰りにコトブキヤ酒店に寄る道沿いにあるのだ。
まさか、自分が入居するとは思っていなかったのだが・・・
いざ入ってみると、これが案外楽しい。
造り自体がレトロそのものなので、子供の頃を思い出す。
何しろ風呂がタイル張りで床の卵型のタイルも懐かしい。
湯船が大きいだけに、追い炊きできないのは不便すぎるが。
下の家は、もう住んで長いのだろう、待遇が違っていて
追い炊きできるよう壁に穴をあけて工事されている。
だが、空家となったところは、手抜きというか、ヤスブシンして
お湯が出るだけの風呂である。
僕がリニューアル入居一軒目のようだ。
まあ
シャワーメインで使うなら、問題ないのだが・・・
そこからが築30年の趣である。
引き戸のレールのところは、ステンレスの板でカバーされているが
長年の扉の開け閉て(あけたて)で風呂側と反対にというか
扉の下へくぼんでいて、むしろ反対側、住居側へ傾いている。
石鹸の泡がついたからと、引き戸にお湯をかけると
廊下へ浸水だ。
このくらいでは驚かぬ。
だが、よくみれば、廊下とレールの接点、付け根に穴があいている。
何の穴か知らんが、この家、隙間風はないのに、床のすみに穴は多い。
ジェリーが出入りして穴あきチーズを持ち込むほどの大きさは無く
箸一本程度だが、水が入るとなると別である。
下の家に申し訳ない。
けれど、気づいているのか居ないのか、慣れているのか
何のオトガメもない・・・。
いいなあ、味があって。
こんな家が横浜より東京寄りにあるなんて素晴らしい!
なんだかトトロの気分だ。
メイやサツキがはしゃぐ気持ちがわかるなぁ。
でも、やっつけリニューアルのあちこちのやりのこしは
しっかり美しく撮影しておいた。
何しろ相手が悪い。
四十才を前にカメラマンを目指す、長男だったとは思うまい。
押入れの床だって抜けてた。
こっちは修理風景も撮影しておいた。
しかし、この家のこういう事は、知ってて入居した。
30年の年月がどのように、この家を変えたかは分からぬが
乾いた気候の関東で、シロアリさえ大丈夫ならば、
太い木の柱に支えられた家は、将来の震災に強いだろう。
重いものはなるべくキャスターをはかせて、簡易免震構造に改造するために
キャスターをいっぱい買ってきた。
長男の防災知識はダテではない。
仕事柄、前の会社、M下電器で防災を語らせたら
右に出るものは極少ないであろうほど、防災通なのであった。
おまけに電灯も、トイレと風呂と台所しかない。
夕暮れになって初めて気づいた!
これはイカン!
あわてて、松下電工製の由緒正しい2号新国民ソケットなるものを買ってきて
もともと多めに買ってあった昼光電球型蛍光灯を二種類つけてシャレてみた。
必要以上に渋いというか、貧乏感が漂ってくるのは否めないなあ。
更に、国民ソケットは2個あったのだが、取り付け基部の
レセップキャップとやらが一個しかなく、他のホームセンターや電気屋にも
全然無かった・・・とりあえず、寝る部屋だけ明るくなった・・・
ともあれ、不便なほど、愉快な我が家となった。
実はまだ、1週間しかもらえなかった退職年休も、1日しかつかっておらず
仕事しまくっている。
おかげで、荷も開けていない状況だ。
しかし、この記事は、キチンといつものマシンで入力できるよう
箱には、それとなく分かるようにマジックで書いておいたのだ。
問題は、テレビである。
多分、地上波デジタルどころか、衛星も何も入るまい。
多分、地上波アナログのみだろう。
単純に施工上一番楽なベランダ方面にアンテナ端子があり
45インチものテレビを置くには、大きな押入れを経て
アンテナ線をはわせて、引く必要があるが、まだそんな時間は無い。
夕刻、メシを食うのがやっとである。
だが、実は、Uの字型の釘も十分に買ってあり
時間さえあればギガビットLANも、テレビアンテナ線も
引き回しできるように揃っている。
長男だから、当然そういう準備は怠らない。
本当は、深夜12時過ぎても、元気ビンビンだから、作業したいが
下に住む古株の老夫婦であろう方々は、それを不快に思うだろう。
だから、作業は日中のみに限られる。
だがしかし
一日二日の遅れなど、気にすることは無い
あと3ヶ月は寝坊自由、行動自由となったではないか。
じっくり、ゆっくりやろう、これが人生後半の長男の歩み方だ。
ポレポレ・・・ゆっくりいこうぜ・・・これこそ人生のあり方だろう。
キチンと考え、自分のやりたいことにじっくり取り組む余裕くらい
世の中にあっていいだろう、否、あらねば持続可能な世の中ではない。
仕事に育児、それも良かろう、しかし、後悔しない人生こそが
子供に、次の世代に受け継ぐことのできる世の中である。
ゆっくり行こうや。
それはそうと、釣友、超友HMSにH本君、忙しいのに
引越しに車まで出して手伝いに来てくれたり
仕事の途中で駆けつけてくれたり
正直、M下電器では失われてしまった人情が友情が・・・
長男涙ちょちょぎれ大感謝であった。
こんな友らのあったかさがあったからこそ、横浜に残る決心をしたのだ。
都会も捨てたモンじゃない。
7月から、人情友情レトロハイテク生活が始まろうとしている。
その前に家の片付けと、旅の準備をゆっくりやろう。
・・・と思うところへ、まだまだこの家のレトロ障害がヒタヒタと迫っていた。
つづく