夜を撮る を 作る

 


それにしても、もうソラマメの時節とは。

それにしても、もう枝垂桜(しだれざくら)が開花とは。

 

それにそれにそれにしても、ソラマメはゆでるより

チンした方が甘いとは。

それにそれに、女友達からのメールは、一年ぶりくらいが

とても心に優しいとは。

退職のメールの返事は、照れるけど本当に元気出るとは。

 

う〜む

時は待ってくれぬが、未だ世の事を知らぬ長男であることか・・・

 

それにしても、悩ましい夜である。

夜桜シーズンでもあるが、それとは別に夜の撮影が問題である。

3年目の挑戦となるが、夜のクロウサギは絶対に可愛い。

これを確実に捕らえるには、長男の腕だけでは足りぬ。

だから、マシンの性能を限界まで高めてやる必要があった。

 

ちょうど会社帰りのコジマで見つけた、今が旬の高輝度LEDで

売り出し中の懐中電灯を見つけて、そのカッコ良さに惚れ込んだ。

アルミのL字アングル材を、三脚座に小さな穴を開け固定。

そこに100円ショップで買ったナイロンストラップで取り付けてある。

よしよし・・・イケそうだわい・・・

と、満足もつかの間・・・電池3本とLEDでは、全然照度が足りなかった。

10m先の夜の草木にピントが合わぬ・・・失敗だ。

やっぱりLEDでは輝度はあっても照度がないのだ。

せっかく、寒空の下、隣のジイちゃんに怪しまれながら夜な夜な

テストしたのに、無念である。

 

さあて困った。

こうなると、電池4本の電球でないと駄目だろう。

ということは、かの有名なマグライトしかない。

 

案外、横浜は日吉付近というのは、都会のブキッチョが多いのか

裕福でブキッチョが多いのか、DIYショップやホームセンターがない。

 

まあ、見てくれは良いが既製品だらけの、世間まかせなセンスを

自分のセンスと勘違いしている家庭の多い土地がらかもしれない。

長男が住むには、ちょっと再教育が必要な地域のようだ。

世間体ばかりで、実用性が無い家が立ち並ぶ。

自分らしさを人任せにしてはいけない。

無いものは作らんとイケンのである。

 

これは非常に大切なことで、かの日本のソムリエ、タサキシンヤ氏が

ソムリエの試験のときに問われたという。

日本酒は何が良いのかと・・・フランス人の懐の深さもさることながら

自分の国への自分自身の思いの深さ、これこそが日本人に欠けている。

同様に自分の、自分の住まい方、生き方に対する誇りとか

思いの深さとかそういうことが、誰かの借り物だったり

誰かによっかかったり、忙しさにかまけてみたりして

目をそらしては居まいか?

 

日本の文化は、ニッポナイズされているけれども、ほぼ全て借り物だ。

だって、大根ですら、中近東原産なんだよ!!!

 

日本料理って何なんだよ!と問われたときに食材すら

日本素材がないじゃないか。

でも、本当はそんなことはない。

日本の大根は、原産こそ中近東だが、味は日本の優しい味がする。

最近、甘くなりすぎて、本来の大根の美味しさを忘れ去って居はするが。

 

食べ物全般が甘けりゃいい・・・調味料で好きな味をつけてしまえ・・・

といった馬鹿者菓子製造業経営者のせいで、とても貧相な味覚に

誰もが納得してしまっているのに気づけよ、日本人!!!

我々は旨味に強い民族だったのに、今は一番鈍い民族に成り下がった。

 

コンソメなんとかとか、チリなんとかとか・・・ポテトチップ系が

特に無茶苦茶である。

 

同じ現象の根源はカップ麺にあるのだが。

だから、カップ麺は舌を麻痺させる尖兵であるが

アルバイターが増えたご時世にはラーメンとカップ麺は不可欠となった。

舌の敏感さは、すでに50代より、それ以下の人の方が、はるかに鈍い。

 

安っぽい旨味に浸っていて、自分で自然素材を使って旨味を出してみれば

これがイカに妙な味か分かるはずなのだが・・・

 

関東でもちょっとしたおしゃれな街らしい自由が丘にある

イタリアンのお店でヒラメのカルパッチョが出たが、これを美味いと言った女性陣が

とても哀れに見えた長男であった。

鮮度も低い上に、臭みも出ているのに、魚が臭いといって刺身は食べない・・・

女性陣は雰囲気(ムード)に弱いのは分かるが、それ以上に感覚がズタボロだ。

雑誌にほだされ、雰囲気にのまれ、舌は菓子に侵され・・・

今回の本題を忘れるほど、情けない状況にある事は、本人らにとっては

食中毒さえ起きなければ、逆に知らぬことは幸せ至極なことなのだろうが・・・

 

女性蔑視と見られるだろうから、フォローしておくと

男性もそれを見て、そうだそうだと、ただただ口に運んでいたことは

言うまでもない・・・男性は口に入れば何でも良い・・・のだ。

 

遺伝子組み替えF1植物、プリオン牛肉、味では分からぬ世界に

足を踏み入れつつある食卓事情だが、大丈夫か?日本人。

まあ、田舎の方は自分の食べ物は自分で取り、作っているので

問題なかろうが・・・

 

大切なことは、自分の定規を持っているかどうかである。

自分がイケル!とかNG!といえるかどうかが、これからの世の中を

渡れるかどうかを決めるのであるが

これが無い男女が多いと思う。

 

大切なことなのだが、今の社会では教えてくれぬことばかり。

自分で感じたり、考えたりしなければ分からぬ事だと思う。

 

むむっ?いかんいかん、ついついこの手の話しになると

オヤジっぽく語ってしまうなぁ、もうすぐ40だしなぁ。

 

本題に戻ろう。

ホームセンターをカーナビで調べ、このあたりに何件か展開している

チェーン店を探してみた。

幸い、横浜界隈で数軒出店しているお店を見つけていって見てビックリ・・・

港北ニュータウンにありながら、ひなびた店内・・・・あと半年もたんな・・・

 

しかし、なんとそこには、ほぼフルラインナップのマグライトが揃っていた。

雰囲気だけでナメテはいかんのである。

一等地港北ニュータウンでここまで生き残ってきたのには意味があるのだ。

 

早速、4セル(電池4本)の最強マグライトを手に入れレジへ向かった。

カードを作るか?と問われたが、多分二度と来ないので断り

ようやく理想的な?4セル最強照度の懐中電灯を手にした。

 

おそらく、世界最強のコンパクト懐中電灯だろう。

 

装着してみたら、ちょっとレンズの視野に影を落としそうだったが

幸いその影響は無く、重いので自作の取付金具がゆるみがちとなるため

しっかりとめる事にしたのであった。

と、いっても単純に、ダブルナットで、緩みにくくするだけだが。

こうすると外れにくくなるが、分解もしにくい・・・

まだ遠征まで一ヶ月近くあるので、改良したい。

 

しっかし、冒頭で書いた枝垂桜。

もう二部咲きちょいである。

夜目にも輝くその姿を、しっかりとらえている。

マグライトは大成功。10m以上離れても大丈夫である。

ちょっとだけ、手ぶれするのだが、640mmの望遠レンズを

1/250の露光で止めるのはちょいと難しいだろうから、十分である。

何しろ、今までは人力だけの勘頼みだったのだから

確率は数十倍になる。

 

頼むぞ、マグライト!頼むぞキヤノンレンズ!

たのむぞ、徳之島のOちゃん!!!

今度こそクロウサギを撮ろうな!長男は、本気ぞ!

それと、声も録音しようと、機材を探している。

クロウサギの声は高くて切ないから、かなり難しいと思うが

ヤルだけのことはやろうじゃないの、Oちゃんよ。

どう???

 

M下電器を出た長男に、ハドメはないぞ。

まってろよ!クロウサギ!!!ちょっとだけ脅かしてすまないけど

長男の好奇心と、貴重な徳之島の自然を残すという

珍しく崇高な目標に向かう男達に協力して欲しいぞ。

 

さあてと、後はマグライトが、単三を単二として使えるアタッチメントを

使った時の、我が社自慢のオキシライド乾電池の高電圧に

耐えられるかどうかだ・・・軽くて明るくなる・・・計算なんだが。


ではまた