シリーズ
めざすは、うるデ爺(うるでじい)
第一話
「銀色の爆熱キューブはもう時代遅れじゃとは」
トホホである。
いきなりである。
爆熱キューブベアボーンPCを手ずから組んでみようと
思い立ってからずいぶん経ってしまった。
テレビ用に組んだAOpen製のパソコンも約束どおりの性能は出ていない。
多分、フルハイビジョンモニタなど、チップセットメーカーもボードメーカーも
ちっともテストしていまい。
おそらく、1366X768のややハイディフィニション(今までのハイビジョン)
モニターレベルを想定していることは想像にたやすい。
確かに1080iが出るというのをうたっている文面はどこにもない事からも
HDVの言葉でお茶を濁せるようにしてある顛末だろう。
いわゆる地デジというやつとの関係が深いらしい。
一方、最近ケータイなんぞでも見られるワンセグ放送なるもの始まりそう。
全部で13あるセグメントを1チャンネルあたり最大4つ使えて、
そのチャンネルに番組映像だのデータだの高品位な音声だのに自在に割り当て・・・
てな話を小耳にはさんだことがある。
ワンセグメントだとチビな画像を配信できるらしい。
まあ、この辺りのうろ覚えなウンチクはこのあたりにしておこうか。
そういえば、先日も東京駅向かいの丸ビルで会議があったときに
エレベータで一緒になった内装工事屋のオッサン達も話題にしてたが
今のアナログ放送が終わっちまうのは今年だったんじゃねえかって
ワンセグ放送がようやく始まるのが今年だが、2011年にやにわに普通の
アナログテレビ放送がなくなる、というのも無茶な話だ。
政治屋のエゴでもありつつ、電気屋のモウケどころでもありつつ
日本の世界に先駆けられる、風変わりでまっとうな一等賞でもある
地デジ・・・ラジオも、多分そのうちアマチュア無線もデジタルが出現するだろう。
そりゃそうと、本題のパソコンは、多少ヤワであった。
星野金属工業という金属加工屋の営むパソコン事業だが
なんとリベットが簡単に外れた。
まいったな、小さなボディに高速なCPUを積むので大きな電源を用意。
あまった配線をぎゅっと押し込もうとしたら、カクンとへんな手ごたえが・・・
見るとアルミの骨格を固定しているはずのリベットが外れた。
星野金属・・・このままだとJR同様、再起不能な会社になるかもな・・・そう思った。
老舗キューブメーカーだったはずだが、どこか油断したのかも知れぬな。
はめ込んで、瞬間接着剤を流したら、空いた状態で接着してしまった。
まいったな。
結構良いらしいグラフィックボードを積んで、メモリも2ギガバイト
ハードディスクも2機、今度こそ?ハイビジョンにも対応できるようにしてある。
だが、気が付いてみれば、デュアルコアCPU(中身2個分のプロセッサ)の
シリーズに新たなグレードが加わっていた。
最も高速の840は買えなかったが
3GHz、830プロセッサで組み上げたのだはずが、出来上がってみれば
900シリーズがもう出現・・・・・なんだったんだ・・・この冒険は。
そうそう、このキューブ、さすがは爆熱高速CPUを搭載するだけあって
キューブというには、ちとデカイ。
だから、せまいチャブステーション(ちゃぶ台ベースのパソコン机)には
かなり小さ目ながら、しっかりしたキーボードが必要であった。
昔からの憧れであった、ハッキングキーボードという名の
キーボードの廉価版を手にすることができた。
(一番下のがそれ)
数千円するが、とても使い心地良いものであり、音も静かで秀逸だ。
このシリーズには、頂点の覇者達のために、キートップ印刷のない
正真正銘ブラインドタッチのユーザーのためのラインナップもある。
ま、キーボードにウルサくなっても、長男的にはイマイチだから
ここまでにしておく。
だって、ブラインドタッチなんて、今や自慢にならぬ技前だもの。
さて
21世紀の爺(じい)はこんくらいの失敗と技前がなくては生き抜けぬ。
デ爺(デジタルジジイの略)は、若い者にかなりウルサイ存在でなくては
たくましい若者は育たぬ。
人生半分を生きてきた、だから、半分は後世のために使わねば。
うるさいデジタルジジイ、うるデ爺
嫁さんもいない身だが、これから先、目指すところはやっぱりコレだろう。
今年は四十、今年こそカミサンにアプローチし、
長男人生のパラダイムワープせねばなるまいか。
にしても、なるのなら、島デ爺・・・なら最高だな・・・