ふりかえらぬ

 


皆々さま、年は明けた。

 

あれこれ悩んだ人生前半、めちゃくちゃな旅を続けてきたようにも思うし

普通のサラリーマンであったようにも思うが。

振り返るのはやめ、前だけ見るように。

 

調べてみると、伊勢の家の近くには、外城田川が流れる。

橋をまたぐも、誰一人、その川を見るものは居らぬよう。

とても大自然とはいえぬ里の川だが、人知れずアオサギ、カワセミが住む。

 

息をこらしていると、珍客が現れた。

飛ぶと尻尾が白い・・・タカブシギが接近してきた。

と、ケータイがなる。

そんなもんである。

もう、目の前にシギの姿はない。

 

皆が見過ごし、なんとも思わぬ日々の自然。

それを見過ごしつづけた時が流れ流れて、今の世がある。

今になって雨が多いの、雪が多いの、寒いのと言ったところで何も起こらぬ。

もう少しましな生き物らしさを見せたらどうだ、人という生き物よ。

まだまだ、自ら招いた苛烈な自然から洗礼を受けるだろう。

しかし、その洗礼の中を悲しみの末に生き抜いた者こそが

22世紀を生き抜く人類なのかも知れぬなぁ。

 

大切なことは何か。

今、正に考えるとき、そしてすぐ、実行するときは来たり。

のんびりするもよし、急ぐもよし

それは、考えあっての事ならよかろう

しかし今、呆けている時間はない。

新年からそう思うのは、ちと性急だろうか?

縛られない、縛らない。

自然に自在に、生きる。


ではまた