秋 暑し
ところで
アレのひとつを実施して、家のゲーミングノートをWin11へ移行させた。
とりあえず、今のところはすべての既存ソフトウェアが動いている。 ので・・
仕事のキリつけ、家の周りの雑草の処理を終え、とっとと大島へ帰らにゃ。
土曜の昼、いつもの平土野(へとの)から出かける。
暑い、そりゃもう蒸し暑い。
このときはまだ、私の周囲には乗り込む客はほか1名だけだったから
役場関係の知人が2名ほど乗り込んでくるのは気づいていなかった。
ほぼ、荷物専用になっているが、内装はしっかりしていて居住性は好い。
乗船していすぐ昼めしをいただくんだが・・
知人の経営しているファミマでは、握り飯系がほとんど売り切れで
しかたなく、タルタルなんちゃらになってしまった。
せめて船旅のときくらい、コメが食いたかったなぁ・・・
ちなみに、そのまえにAコープで特売の麦茶は買っておいだ。
ゼータクは敵だ!
洋上から徳之島の方を眺めると、雨が降っている。
大島の上にも、雨雲がしっかりと。
足元のデッキも水浸し状態で、いつのまにか降っていたらしい。
名瀬港でカミサンが出迎えてくれているときは、降ってなくて助かったわい。
ワシが帰ると、カミサンは上機嫌になってくれるので、ワシはとても嬉しい。
日曜は、さっそくお出かけである。
希少植物を眺めに、わりと近い集落、「有良」にある漁港へ。
その植物はとても地味で小さいんだが、ワシは漁港の外海が気になった。
たぶん、ここならカスミアジを狙うことができる♪
ちなみにアリヨシでなく、アッタと読む。 当て字にもなっちょらんの。(笑)
漁港に面した公民館に東屋があって、そこでコンビニ弁当をいただいて
その先にある渡り鳥の名所、秋名へ向かう。 んだが・・ 脇道へ。
道端に、見慣れぬコバルトブルーにギラリ光るチョウを見つけ、車を下りる。
どうも、そこらへんにのべつ産卵しているようだ。
細かな刺繍じみたパターンが特徴的で、当初はヤエヤマムラサキか?と
思ったんだが、フツーにリュウキュウムラサキだった。
とはいえ、いづれにしても南方系で、渡ってくるタテハチョウの一種。
これまでオスばかり見てきたらしく、それでカンチガイしてしまったらしい。
オスより地味なんだが、細かな白斑とメタリックカラーが、けっこう美しい。
もうすっかり夢中になってしも〜たわい。(笑)
その先の秋名には、ジシギが入っているとの情報があった、とのこと。
地味ななかでも、ひときわ見分けづらい、実に厄介な渡り鳥だ・・・・
そして、警戒心が旺盛だから、まずもって先に逃げ去られるのがオチ。
なんてことを話しつつウロついていると、田んぼの畦にモッコリしたのが。
情報にあったのは、ハリオシギとのことだったんだが、針尾かどうかは
羽繕いでもしてくれないと判りもせず、チュウジシギとの見分けは不可能
のようだから、ワシはいつも判別しないことにしている。
超メニヤだと、顔の色合いが明るいと、ハリオシギになるそうだが
見慣れていないと判るはずもない。(汗)
ワシの住む徳之島の家の周辺では、チュウジシギもハリオシギも滅多に
見かけられず、タシギやオオジシギばかりだから、見慣れられもせず。
9/11に満潮のイノーを避けて、岩場で休んでいるシギのなかに・・
オオジシギらしきが混じっていた。
ほか、左からキアシシギ、チュウシャクシギ、アオアシシギ、ソリハシシギ。
オオジシギの判断も、かなりムツカシイんだが、ワシは長年ここで観察
しているから、こうして中・大型のシギやチドリと同居できるジシギは、
オオジシギに限られると知っているだけだ。
とまあ、ワシもメニヤの端くれだが、見分けを断念するほど地味で
カミサンにもキラキラした目を向けてもらえそうにないから、判断不能で
通すことにしている。(笑)
そこから山道を戻らず、燃費を考えて龍郷町役場方面から帰ることにし
途中の海岸で、希少植物を観察することに。
崩落防止のコンクリ枠のなかに、ひょろひょろ開花しているハマトラノオと
葉だけのオオシマノジギクが生えている。
たぶん、何者かがここに植えたんだろうが、道端で希少植物が観られる
ぶんには、実にありがたい場所である。
秋分の日は、近くの山にある地味な希少種を見に行ってみる。
これまた道端に生えているが、こちらは自生しているようだ。
とはいえ、地味すぎて開花しているかすら怪しいランである。
カミサンおすすめの、リュウキュウサギソウ・・
この状態で、開花しているようなんだが、なんかこう感動できない。
データベースに掲載できるので、撮影はしておいたが。
そこからスーパーで弁当を求めて、北上して別の林道へ赴く。
と・・
雑草のなかに鮮やかな500円玉くらいの紫の花、ツルウリクサ。
なんやかやで、国内で絶滅が進んで、奄美大島でしか見られぬと謂う。
ネックレスのようなシベが特徴的なんだが、ネットには情報がない。
林道は日陰が多いので、そこで弁当にする。 蚊が来そうだが・・
弁当は高価で量も多すぎるので、にぎりめしと惣菜一品にしてみた。
合わせて税込み400円弱くらいだから、そこそこリーズナブル。
実はヒジキには、枝豆や大豆(どっちも大豆だが)のみならず、ほぐした
鶏むねが入っており、たんぱく質が豊富なのだ。
おそらく古米なので、にぎりめしはボソッとするものの、
久しぶりの白飯だから美味しく感じないはずがない。
すぐわきの川からせせらぎが聞こえ、また川べりならではの涼しさも
加わって、なかなか快適だった。 蚊も来なかったし。
そのポイントへ向かう林道のわきに、ランの自生地はあるハズだったと
カミサンが謂うから、帰りにとろとろ走りつつ探してみる。
30キロくらいなのに、カミサンは速すぎて見つけられないと謂うが
夜に車窓からの調査などをやっているし、特徴あるからすぐ見つかると
話していた矢先に、ワシの目に入ってくれたのはダイサギソウだ。
まわりにたくさんの白いセンダングサの花が咲いているが、この様子
なら見つかると思っていたのだ。
周囲の草むらのなかに、何株か埋もれるように咲いていた。
その足で、さらに北へ向かい、空港よりさらに先の大瀬海岸へ。
西日なら順光になるので、撮影には向いているが、実は逆光の方が
見つけやすいのもあるんだが。
驚いたのは、ムナグロよりダイゼンが多かったことだ。
せっかく順光のハズなのに、右手のほうは逆光になっている。
ダイゼンとムナグロはそっくりながら、ダイゼンが微妙に大きく
また、渡来する数も多くはない、ハズだったんだが・・
カミサンが苦手だと謂っていたトウネンが、すぐ近くに飛来。
地味なシギ・チドリのなかでも、もっとも小さく、さしたる特徴もない
ソレが原因で見分け辛くいのが、苦手の原因だそうである。
少なくとも、先のジシギの類いよりは、ずっと見分けやすいし。
ワシとしては、徳之島では少数派なので、見られてラッキーだった。
ほか
アオサギ、クロサギ、シロチドリやメダイチドリ、アカアシシギ、
キアシシギ、アオアシシギ、キョウジョシギ、チュウシャクシギ、
セイタカシギ、カワセミなどが見られたが、ぱっとせず・・
帰りしな、土産&産直店「味の郷かさり」に寄って、路地モノを物色、
格安の赤ピーマンを大人買いしておく。
どうも、緑のピーマンが熟れるときに、茶色い変な色になるから
人気が無いらしいのに救われた。
特売ロースとともにチンジャオモドキにしたら、けっこうイケた。
甘めのタレと甘酸っぱい赤ピーマンが、絶妙に調和している。
このごろ、ロースの脂身をカットして、じっくり加熱しラードをこさえから、
それで炒め物するようにしているのが、肉々しさを助長してくれる。
脂身をそのまま食べるのも悪くないが、ラードで炒めるのも美味いぞ。
トータルの脂肪分も減らされるし。
てなわけで
休日は観察デートに調理と、平日よりむしろ忙しかったりとか・・ (笑)