ようやっと 一年
もうじき結婚一周年となる週末、大島へ帰ることにした。
時化ることもなく、フェリーは地元の平土野(へとの)へ入港してくる。
いつものフェリーあまみがドック入りしているので、フェリーきかいが
前者のスケジュールで就航している。
弱点は、過ごすべき食堂が、一階低いところに位置することであり・・
エンジンの振動がビリビリ伝い、卓上のパソコンやマウス、ルーターが
じわじわズレ動いたり、ペットボトルがタポタポしてこぼれたりとか。
さりとて、電源もあるし、昼メシを摂るならば、やはり食堂だろう。
ばくだんおにぎりは重たいので、思いきってハイカラなのにしてみた。
タルタル白身魚なんちゃらみたいなのもあったが、魚がチンマイうえ、
揚げ衣を、胃の腑が受けつけ難かろうことを懸念してのこと。
「桜島どりチーズチキンマフィンH2」は揚げ油は強くなく、意外にも
あっさりめだが、なぜか、味の薄い味の素系マヨ風味のが、べったりと
塗られており、食べ進むにつれてはみだし、手指にねばり着いてくる・・・
正直、コンビニ惣菜の半分以上がマヨ使用じゃないかと思うほどに
マヨまみれに感じられるんだが、現代料理は未だマヨ全盛なのか?
キューピー系のスッキリならばともかく、お酢を省いたもったり味だと
ひたすらトホホでしかなく、マヨ風マーガリンじみて気分が悪くなる。
ともあれ
5時間半のちの名瀬到着までには、すっかり消化してくれてホッとする。
大きなフェリーのみに許されし、ボーディングブリッジは使用できなく
タラップから地べたに下りて歩くため、雨風なら難儀すること100%だ。
ダテに、裏航路と呼ばれているワケじゃないのだよ。(笑)
この夕も、さらさら降る小雨のなか、カミサンは出迎えてくれている。
さても
今もって、ワシなどを愛してくれるカミサンがおり、まして港まで迎えに
来てくれているなどと謂う幸せが、現実とは信じがたく思えてしまう。
同居していれば、おそらくその思いは遠のいていくのだろう。
けれど別かれて生活するたんびに、心にリセットがかかってしまう。
夜メシは、前回持ち帰られなかった冷凍豆ごはんをいただくため、
外食は中止して、イオンで惣菜を漁って帰る。
なぜイオンかと謂えば、惣菜もさることながら、刺身がスゴイのだ。
今宵は、カンパチ、サーモン、そして・・
なんと下処理がややこしいサンノジこと、ニザダイまであるのだ!!!
しかも夕になれば、20%引きになってしまうし、漁るに相応しい。
もちろん時期によっては、コショウダイとかイトヒキアジなんかもある。
いったい、大島のイオンはどのような仕入れルートを持っているやら。
謂うまでもないが、マダイ、ブリやヒラマサ、イシダイなども揃う。
ともあれ
ニザダイは水揚げしてすぐ血抜きし、はらわたを傷つけずに取り出す
必要があるから、いったいどのように処理されているのか知れない。
臭みは一切無く、歯ごたえ十分、うま味はありそうでなさそうで微妙・・
いやしかし歯ごたえが強かなので、薄造りにしてもらいたかったが。
豆ごはんはと謂えば、これが意外なことに、もっちりと美味い。
ワシの持っている炊飯器は、8000円ほどの安物であるから、
大したことはないんだが、昆布で炊いたためなのか、あるいは
大き目のカタマリだったから、チンに時間がかかったせいか・・
味もさることながら、もっちもっちした食感がたまらん。
日曜午前中は雨だから買い出し、午後は観察デートへ行ったが
大川には、めぼしい渡り鳥や昆虫などは見られずじまい。
月曜、カミサンの車を借りて、大川と小湊へ。
カミサンのはからいで、家にいるワシが動けるようにしてくれている。
ただ・・ 大川には、それこそ日曜よりもナニも見つからず・・
小湊で竿を出して、あわよくば夕食の足しにしようと図ったんだが・・
かねてより波浪で壊れてしまった堤防に工事が入り、ガンガン破砕して
水中に騒音を叩き込んでいるから、釣りどころじゃなくなっている。
こりゃ〜、家の近くで踏ん張れという、運命のいざないかもしれない。
車で20分くらいだから、天城町だと与名間ビーチに行く感じではあるが、
ガソリン代が尋常でない高値になっていることもあるし。
きのうは、夜からの雨が午前まで残って、ヤル気が出ない。
なにしろ、雨により名瀬の湾内は、また水潮が強くなってしまった。
カミサン話によると、同僚の釣り好きのボヤキの根本原因とやらが
トリトリデッキ周辺で釣れなくなっている現象と、同じ結論に達したそう。
つまり、水質の向上だ。
高性能の浄化槽が普及することで、生活排水が浄化されていき
年々プランクトンが減り、連鎖して魚が減ってきた・・ のである。
ちなみに
今やトリトリデッキ周辺で、ボラを見かけることは稀になっている。
移住当時は、至るところで波紋が広がったり、ジャンプしていたのに。
連鎖して、ダイサギ、カワウ、ミサゴなどの野鳥が減っている。
つまり、同じイノーで営まれいてるアオサ養殖も、連鎖して振るわなく
なっているのは、想像に難くない。 内地のアサクサノリ養殖しかり。
世の中、正しいことが、必ずしも幸せとは限らない・・ のか?(笑)
そうそう
きのうはまた宝勢丸に10時過ぎに行ったら、シビが売り切れだった。
んだが、カツオをあきらめきれず買ってしまう。
カミサンはカツオの血なまぐささが嫌いなのである。
かくして・・
漬かりすぎない2時間くらいの漬けをこさえて、ともに出してみる。
タレは煮切りみりん、しょうゆ、塩、わずかに昆布出汁、ごま油である。
思った通り、ウケは好くて、さらにタレのしみた大根もすこぶる美味い。
そもそも鮮度が高く臭みもないから、結局カミサンは両方食べていた。
そして・・
いよいよきょうは結婚一周年である。
バラを買って、一年ごとに本数を増やしてプレゼント・・ など思うたが
似合わぬことをするよりは、メシを頑張るべきだろうと切り替えてみる。
茹でブロッコリー、豚ロースとチンゲンサイの炒め、手羽元のあっさり煮、
けんちょう風大根煮、おとといの残りのコンニャクきんぴらだ。
奮発したように見えて、大根以外は特売品じゃったわ・・・(汗)
実は、大根煮の出汁は手羽元でとっており、実はコレが格別美味い。
しかしながら
昇進したせいでカミサンは毎日激務と残業つづきとなってしまい、
食事を早々切り上げて、体調が悪いと寝てしまうことに・・・・・・・
どうやら
ぼんやりな計画ながら、どうにかこうにかゴールデンウィークに開業して
当座の荒稼ぎしたいと、飲食店許可を求める向きが殺到しているらしい。
飲食店経営者には、大きく三通りあると思う。
ひとつは料理が好き、ふたつめは組織で働く能力が無く、稼ぐために
仕方なく開業する、みっつめは後を継ぐ・・ とゆ〜パターン。
おそらく、駆け込みの理由からして、ふたつめがほとんどなのだろうし
そんな甘い目算では、利益も出やせんし、衛生管理も疎かになって
事業の継続は難しかろうと思われるんだが・・ ま゛〜人生は自由だ。
さておき
明日になってカミサンが回復しているか、心配だ・・