カミサンと暮らす

 


 

大島に帰ってから、かれこれ2週間になる。

すなわち、カミサンと共に食べる夕食をこさえつづけているワケだ。(笑)

 

カミサンいわく、仕事から帰った玄関で、ワシが笑顔で迎えるのが嬉しい、と。

ワシにとっては、毎日抱きしめたりチュ〜できるのが、とても嬉しい。

 

違う島に住みながら夫婦になるのは、ハードルが高すぎると思っていたが

気負ったり、難しく考えなければ、なんとかなりそうな気がしてきた。

 


 

今回もっとも心配事は、広報誌のテーマ難しく、またしても記事が難産なこと。

しかも、共著の学芸員が福島で潜水調査しているから、日中はつかまらなくて

相談できぬことも厄介だった。

 

とりあえず、仕事の環境は整えたので、それなりにスムーズに記事を書かれる。

SSDをスティックタイプにしたんだが・・ 右のタイプA端子にさすとSDカード並みの

低速になってしまう現象が出てしまい、ドライバーを入れ替えても変化なしだった。

 

なんだろ・・ 外付けSSDとUSBタイプAの組み合わせでは、2度目の現象である。

仕方ないので、ミニキーボードのチョイタをさしておいた。

 

くわえて惜しむらくは、背後の窓からの光が液晶に反射するから、テーブルに対し

斜めにせにゃならぬこと・・ だな。

 

とおあれ、21日未明にデータ入稿を終え、ひと息ついた。

 


 

あくる午前

夜更かししたし、カミサンも付き合ってくれたから当然眠くて、の〜んびり起きてから

昼前に自然観察の森へ行くことにした。

 

入口へ向かうまえに、もうオオトラツグミがおる。

まだまだ、幼鳥はのびのび餌をあさって歩き回っているみたいだ。

成鳥になると、なぜか自動的に警戒心が身につくらしい・・ ホンマか?

 

声がしていたオットンガエルだったが、そこは茂みの奥で、手前の池を見ると・・

別の個体がポカンと浮いていた。 ヒキガエルくらいある、大島の固有種だ。

 

連休にしては少ないお客がちらほら見えるものの、心当たりをうろうろしてみる。

と・・

やっぱり現れた。

 

いささか、この森にも慣れてきて、生物の気配を感じられるようになってきた。

ついでにコソッと、アカショウビンのマネをしてみたら、クッカルルル〜と返してきた。

 

声の調子がいささか変なのに気づいて、今年生まれの幼鳥が応えたんだろうと

カミサンも謂う。

 

趣味が同じだと、これほどデートが幸せで愉しいとは・・ 今もってしみじみ思う。

 


 

23日は、天気が不安定なこともあって、近場の安念勝(あねんがち)林道へ。

わが家からは12キロあまり、車で20分くらいのお手軽ポイントだ。

 

カミサンは出物がなさそうで乗り気ではないが、定点を観察するのは大切だし

遠出してもガソリンも時間ももったいないからと、妥協してもらう。

 

たいがい、カミサンのレアモノと出逢う運気が働いてくれるから、

さほどガッカリにはなるまい・・ とタカをくくってみたのもある。

 

いつもより先に駐車したので、奥にある滝を目指すことにしたら、このところ

多かった雨のせいか、道路のただ中に沢と水たまりがあって、そこには

シマアメンボが水面でコキコキ足を漕いでいた。

 

小さいから撮影もムツカシそうだし、スルーしようとしたら・・ カミサンが

自分のカメラで撮っておいてくれとせがむ。

 

自由の利かぬニコンのカメラセットで、しぶしぶ撮ってみるに・・

ピンぼけながら写った姿には、翅が生えている!?

 

がぜんヤル気になって、ワシのズームレンズ、1200mmで狙ってみると、

離れたせいか、落ち着いた様子になり、何カットかマニュアルフォーカスが

間に合ってくれた。

つくづく、カミサンの運気は素晴らしい。 ワシの技前も、大したもんじゃが。(笑)

 

翅の生えた有翅型もしくは長翅型は、生えていないのより翅のぶん大型なハズ

なのにもかかわらず・・ こいつは翅を含めても5ミリもなく、かなり小柄である。

 

場の雰囲気はこんな風。

手前のナスビのようなエグレが、水たまり的な沢? であり生息地だ。

 

結局、カミサンのカメラには、まともに写されなかったのに不満なのか・・

その先で見つかったヘビに食いついて撮影する。

一応、毒蛇のガラスヒバァで、40センチあまりの幼蛇である。

 

あとでワシも撮影しようと思ったのに、近づきすぎて逃がしてしもうた。(涙)

 

そもそも、全部アトピンじゃったみたいで、マニュアルフォーカスができるように

なってもらわんとイケンかもなぁ。

 

ともあれ

こうして、ナニもないと思われたいつもの林道でも、そこそこの出逢いがあって

やはりカミサンとの観察デートは、ほとんどハズレがないのであった。

 

 

それにしても、いつ徳之島へ戻ったものか・・・・


ではまた