節目のとき
松もとれぬ正月早々6日、東京へ向かう。
地元近鉄の明野駅から乗り継いで新幹線のぞみ、20年ぶりくらいになるか・・
一瞬、富士山が見え、昔の自分を走馬灯のように思い出してみたり。
大都会に来るのも、ずいぶん久しぶり。
11年前、横浜へ赴いて以来になってしまった・・・・・・
あまつさえ、新横浜を超えて東京駅へ行くのは初めてかもしれない。
E5はやぶさが停車している、と謂うことは・・ 東京駅から東北新幹線へと
乗り継げる時代になったんだなぁ。
新横から旅装で乗り込んできた女性がおったのも、合点がいく。
カノジョは、連絡どおり八重洲北口で待っていてくれ、グランスタ八重洲へ。
高級レストラン街ながら、そばが食いたかったので、いろり庵を選ぶ。
「きつねそば」長年どんだけ食べたかったことか!(笑)
けど、ネギが入ってないのだ。
と謂うのも、カノジョのネギ嫌いのため、ネギ抜きを注文したところ、おそらく
厨房が混乱し、なぜか私の注文が「たぬきそば」になってしまっていた。
それを、作り直したところ、こちらまでネギ抜きになってしまったらしい。
いろり庵は、どうやら蕎麦屋としてはビミョ〜な立ち位置のようだ。
カノジョは、東京駅には高級な飲食店しかないと思っていたらしいが、
立ち食いが何店舗もあって、しかも究極のコロッケそばまで存在していた。
さといもコロッケ・・溶けそうでトロける感じがタマランだろうなぁ・・・・
早く着いて食事したから、カルディや革製品店で時間をつぶして、中央線へ。
カノジョの実家の最寄り駅は、やはり都会だった。
んだが、ドンキって駅前にあるもんなのか?
妹さんが迎えに来ているらしいが、ずいぶんと歩くことになる。
なんやかやで、カノジョの実家ではワシを待ち構えており、しかも歓待のよう。
あれ?
ワシはドドド貧民で、カノジョを幸せにはできないから、ダメじゃないん?
ただただ、カノジョは勝手に幸せになるしかなく・・ソレでエエんじゃろか??
ともあれ
ワシはカノジョの家族の家族になってもOK、と謂うことになってしまったよう。
誰か1人くらい、反対してくれるものだと思っていたんだが・・
それぞれ違う話を勝手にし、カノジョに至っては、安心しきってハナホジ・・
しかもそこから、ポロッとナニかが落ちるのも見てしまった!(笑)
浦安鉄筋家族ほどではないんだろうけど、小平天然家族かもしれんなぁ。
その夜は、羽田のホテル?まがいの宿泊収容所のようなところへ泊り、
朝一の便で島へ戻る。 例の事故の影響か、1時間半遅れになった。
珍しく、冬の島にしては清々しい晴れで、空港から歩くにはちょうど好い。
わが家まで、あと450m。
私はまだ、この時点では感じていなかったのだ。
カノジョの家族の家族になった、実感のようなものに。
釣りや仕事の達成感とは違う、心の底からにじむ安堵・・