ヒキコモリ と コロナ効果?

 


 

武漢発コロナウィルスの島内感染率は、遂に1%を突破した。

つまり、10万人換算で1,000人オーバーとなったのだ。 謂うまでもなく警戒レベル5。

小さくて絆の強い社会の弱点か・・ ユルさか・・ けれど、ここ数日は落ち着いている。

 

台風14号は、都合の好い気象庁の報道では「ほとんど停滞」ながら、ゆうに200キロ以上

東南東に移動して、島の方へ戻ってきている。

つくづく、内地のための気象情報で・・ 十島村の人らは、気が気でなかろうに。

徳之島は、さして風は無いが、時折強い雨に襲われたり、照ったりするから蒸し暑く、

さらに強めの南風が運んでくる熱風のため、真夏並みの熱帯夜が戻ってきている。

無論、定期船は来ず・・ スーパーに品が無い。

 


 

自宅で仕事ができるようになり、快適になったつもりが・・ モヤモヤしてアイデアが出ぬ。

トイレで踏ん張っているとき、ふと思い至ったんだが、我が人生は自由に向かって逃げまくる

ハズだったのが、ここに来て不自由きわまりない情況になっているではないか?

 

狭い島でヒキコモリになる代わりに、島では自由に動き回っていたのが、自宅にヒキコモリ。

わが家には、メディア接触くらいしか娯楽がないから、気分的にふさがっていくようだ。

さらに、カスタード不足でダジャレが出なくなるように、人妻と話さないと元気が出ないようだ。

 

よりによって、秋の渡りのシーズンに突入し、夏鳥アカショウビンがそろそろ帰るころでもあり、

海岸も山も好い時節。 だのに・・ コロナに台風ときている。

 

友人がいないぶん、野鳥と話すことで生活を続けれた感が、今更ながら痛感される。

ニンゲンの脳には、いつも想定外の対話が必要だと思う。

 

てなワケで

肝心の運動公園も閉鎖が続いており・・ 堂々と観察するのは、気が引けものの・・・

観察が やめられない 止まらないんだが。

 

きのう、初めての鳥を観た。

コシャクシギである。

珍しく、草地が好きなシギで、干潟では滅多に見られないと謂うから驚きだ。

 

チュウシャクシギやダイシャクシギは、渡りのシーズンにちょくちょく見かけるんだが

その名の通り、クチバシの長さが、その名の個性となっている。

ただ、名にある「杓」はヒシャクの柄のことを指しているようなので、湾曲したクチバシには

いかがなものか・・ と思う。 反面・・ 語呂は悪くないな。

 

先週に引きづつづき、エリマキシギが滞在中だが、増えた。

上空も飛び回っていたから、相当数が隣接する空港の草地あたり採餌してい、その一部が

運動公園に飛来しているのだろう。

 

そのキッカケをつくっているのが・・ キジバトくらいある千鳥、ムナグロだ。

冬鳥と謂っても、8月上旬から着々と飛来し、運動公園のあちこちの草地で採餌している。

あまりニンゲンを恐れず、時に様子見にくるくらい、肝がすわっている。

 

コロナで閉鎖中だから、たまに散歩する者はいても、陸上トラックを利用する者はいないから

のびのびと採餌している。 その姿を見つけて、他の草原性の鳥たちが降りてくるのだ。

 

まず例年通りムナグロが飛来・・ そこへエリマキシギ飛来・・ 更にエリマキシギが増え・・

増えたエリマキシギを目当てに、サイズの似たコシャクシギが飛来・・ といった顛末だ。

手前がエリマキシギで、奥がコシャクシギ。

 

実は、3年前くらいから、地味に飛来するようになった小さなシギも、ムナグロのお陰だろう。

ヒバリシギは、スズメくらいしかなく、おおむね干潟や田んぼなどで見られるが、

球場や陸上トラックで、採餌する姿を見かけるようになった。

ここ最近は、コチドリより見かける。

 

隠れた離島名物、ツメナガセキレイなど、もはや添え物扱いだ。(笑)

シュッとsたフォルムでカッコイイんだが・・ チョコマカするし、地味だしなぁ・・ 毎日おるし。

 

ここまで書いておいてナンだが・・ シギやチドリは地味で似ているから、見分け辛い。

なので、この記事をご覧になっている諸氏も、ナンジャコリャと思われようことは想像できる。

 

シギやチドリは、見分けられるようになれば愉しめるものの、そこまでのハードルが高い。

現場で見分けるのは相当な経験が必要で、こうして撮影してジックリと眺められなければ

私もサッパリ覚える気にはならなかっただろう。

 

さらに、ほとんど毎日同じ場所で観察しているので、その鳥の好みなども判るようになるから

そうすると、クチバシや足の長さ、動きや声、居場所などで判別できるようになる。

 

んだが・・ 時に例外をやらかすヤツがいるから、ややこしくなる。

フォーカスアシストのピーキングで足が赤く見えたと思ったら、ホンマに赤かった!(笑)

アカアシシギが、芝生で採餌するなんてことは、まったく例外的だ。

 

幼鳥なら、育った湿地の風景に近い草地のほうが、干潟より馴染みやすいのは分かるが

成鳥がわざわざ草地で採餌するとは・・・

そもそも細長いクチバシは、硬い地面では傷めやすい。

 

もちろん、初めて見た。

 

ちなみに、アカアシシギの成鳥かどうかは、クチバシや足の赤さですぐ判る。

幼鳥は黄色いのだ。 ゆえに、キアシシギとカナリ似ているんだが・・・

 

コチラはたぶん、育った草地が忘れられない幼鳥だろう。

カイコウズ(アメリカデイゴ)をバックにしたシギなんて・・ 実にシュールだ。(笑)

チュウシャクシギの幼鳥である。

 

よりによって

コシャクシギが飛来しているさなか、まだクチバシの短い幼鳥がウロウロするのは、

これまた滅法ややこしい。

シギのなかでも、特にクチバシの長い種は、成長と共にクチバシが伸びていく。

 

実はチュウシャクシギは、そのクチバシの細長さのわりに、時に草地で採餌する。

運動公園だけでなく、空港の草地でも見かける。

神経質な性格だから、ニンゲンが気づく前に去ってしまって、見辛い可能性もある。

 

ここの真骨頂は、ムクドリ類の豊富さだ。

この秋?もカラムクドリが順調に飛来しているようだ。

先週は数羽だったが、15羽くらいになった。

 

おおむね順調は渡りながら、ヒタキ類はほんの1羽だけだ。

エゾビタキは、与論島では好調なようなので、植栽を軒並み伐採したのが響いたか・・・

伐採のために、春の名物ヤツガシラは激減した顛末があったから、気が気でない。

 

 

残念ながら? 干潟の鳥たちが陸上トラックで見られるようなり、干潟がパッとしない。

国内外来種メヒルギが、泥の水域に茂り過ぎたため、見辛くなったから・・ もある。

この冬、初めて見たミユビシギが、ほんの数分だけ見られた。

小柄だがツワモノで・・ 極北で繁殖し、東南アジアどころかオーストラリアやアフリカの

最南部でも、越冬する個体群がいるそうだ。

長旅を得意とするだけあって、あまりとどまらないようだが、よくスタミナが続くものだ。

 

ほかは、8月からずっと変わらない顔ぶれである。

 

 

ともあれ

武漢発コロナウィルスで閉鎖になり、さらに台風14号が来なけば、おそらくコシャクシギは

見られなかった・・ ような気がする。 ナニがどう転ぶか、分からんものだ。


ではまた