ちまちま釣る

 


 

心底、今回のオニヒラアジは、釣れて好かった・・ と思う。

 

さて

先週の水曜朝も暑かった。

盆に近いので、満潮位がずいぶん高く、日が高くなってからの満潮でも水深があるイノー。

イイ感じに濁っている・・ と思うようになったのは、つい最近のことだ。

 

オニヒラアジのおさらいだが、常識的な?ヒラアジとは違い、浅い海に特化した生活をする。

砂浜の波打ち際に突進して、小魚を捕食したりする。

濁りのある水中でも2〜3匹で泳いだり、メヒルギの間をすり抜けたりする能力を持つ。

もちろん肉食魚だが、魚だけでなく、エビカニなどの甲殻類もイケルクチである。

そのあたりは、ロウニンアジも変わらない。

 

トリトリデッキの角地で30分あまり竿を出していたが、ナンの当たりもない・・・

 

やっぱり、ダメなのは、コレのせいか。

不良在庫だったエコギヤだが、この色は皆目釣れる気がしない。

透明だから、フックも見えてしまうし。

 

今朝は、この不良ルアーと、先日見切られたのを悔いて、ハリスを2号に落としてい、

後述するが、ナス型オモリを用いたキャロライナリグ、ナスオモリグを組んでいる。

 

たまには、駐車場の方でやってみるか・・・

数投したら、目の前の水中で、ヒラアジがギラリ翻って、左へ泳ぎ去る。

ありゃ? 食ったか? あわてて合わせを入れると、ドラグがジージー出始める。

角地に回り込まれる可能性が十分あるから、角地へ移動しつつ、グリップも持ち替える。

そこそこデカいので、手だけでは支えていられないのだ。

 

数分後、パツンと変な手ごたえが伝わり、フワッと軽くなった。 ヤラレタか!?

急いで糸を巻き取ると、一応何かが付いている。 どちらかと謂うと、レジ袋のような。

竿の感触を聞いてみると、ユンユンするから、魚はついているらしく、こちらを向いてそうだ。

 

それからはグイグイ巻けてしまい、実に不可思議である。

しかしながら、弱っているのは本当らしく、途中3回くらい走ったが、スムーズに寄る。

と・・ 思ったら、ズリズリと嫌な感触が伝わってくる。 根は無いが何かに糸が擦れている。

水中にある、メヒルギを回ったらしい。 テンションを緩めると、思った通り北へ戻りだした。

イノーの出口へ行こうとするのは承知していた。

 

ラインが外れたので、またグイグイ寄せる、と・・ 今度は、例の鉄のますへガッチリ回り込む!

竿を立てたが、9フィートも無いラテオでは焼け石に水。 あ゛〜 どもならん・・・

 

ん゛!?

 

ますに糸が当たると、グッとヒラアジの口にテンションがかかり・・ あえなくUターン。

なんてこった。 さほど長いことファイトしていないが、かなり弱っているらしい。

 

寄った寄った、やれやれ。

この間、9分ほど。

右上に、ナスオモリグのオモリと赤ビーズが見えている。

 

おんもっ!

タモの重み、伊豆大島のヒラスズキ以来かもしれない。

水揚げ時刻、10:49分、見ての通り、炎天下だ。

蛍光赤は水中でも目立つだろうとは思ったものの、この色でも食らいつくとはなぁ。

 

重いが、一応コレもやっとかないと。

とっっっったど〜!

これでココは、アジトリデッキ確実になった。(笑)

 

記念撮影と検量も怠らない。

ここらのイノーでは、レギュラーサイズと謂ったところ。

66センチ、2.8キロにちょい届かない。 でもまぁ、満足の一尾だ。

ドラグ調整と竿のテンションをフルに活かせた、と思うし。

浜に続き、イノーのBTフィッシングは、これで軌道に乗ってしまった。

 

まさか、一番細いラテオが、こんな使い方をされるとは・・ ダイワも想定してなかろう。(笑)

 

その足で、キジの海岸へ行って捌く。

胃の腑には、数センチの小魚が半消化で納まっていた。

またしもて、メスか・・・ オニヒラアジは、圧倒的にメスの方が食いが良い。

うっかり包丁を入れてしまって傷ついたが、秘技「玉子残し」で一体のまま持ち帰る。

こうしておけば、袋に入れても本体に押しつぶされたりすることもない。

 

刺し身の味は上々だが、昨日のヤツの方が美味かった気がする。(笑)

おととい釣ったのを、一晩チルドで寝かせたもの。

カンパチもそうだが、ようやく1歳か・・ くらいが身のキメ細かくて、舌ざわりが美味しい。

 


 

ナスオモリグは、キャロライナリグ・ベースのブッコミ仕掛け。

足場が高いから、ソフトルアーにつながるラインを寝かせたいところから発想したものだ。

飛距離も稼げるし、格安である。 オモリは、地元の釣具店で1コ15円で手に入る!

そのオモリが遊動なのは、ダッシュしたり首を振ったりするとき働く、慣性力を集中させない

ための策である。 もちろん、アタリもストレートに感じられるし、食い込みも良い。

 

オモリとララインのスレ対策にフロロ5号を途中に用いたが、あの鉄のます対策にもなる・・・

とは想定していなかった。(笑)

 

気になるのは、ビーズとほとんど意味のないヨリモドシが野暮ったいことと、魚がかかると

100%ルアーが破損することだ。

今のところ、島で3インチのグラブが見つかっていないのも、残念と謂えば残念。

 

釣り方は分かったものの、これをどうやって子供向けにアレンジするか・・ が最終問題。

ハリスの3号フロロが見切られの原因のようだから、うかつに太くはできないしなぁ。

 

ともあれ

浜でソフトルアーを使おうと思わなければ、この仕掛けにはたどり着かなかったろうと思うと

そこそこ感慨深くなる。

 

段ボール箱一個分の、新品ハードルアーは12年間眠ったままだが・・・ どないしょ

 


万が一、締切の水曜までに釣れたら、追記しようと思う。

が、そんなことはなかろうね。(笑)

 

たいがい、こんな感じのイノー。

ここで何キロもの魚を炎天下に釣る・・ 意外と浜よりロマンかも知れんなぁ。(笑)

 

さておき

これほど釣りしたいと感じるのは、久しぶりだ。 いつごろぶりか、知れない。

まるで、霧が晴れるような心地だ。


ではまた