浜へ行きまくる

 


 

週末は、夏鳥コアジサシの生息調査である。

島中の浜へ降りたり、超望遠カメラで眺めたりして、確認しまくるワケである。

もっともしんどいのが、リーフにたまった砂浜へ渡る調査で、イノーの潮だまりを通過する。

 

土曜は干潮になるまで、西海岸を下る。

西海岸の大半は磯や断崖である。 ここは以前、いっぺんだけエリグロアジサシが営巣し

台風であえなく失敗した・・ ところだ。 爾来、やってこない。

徳之島では、エリグロアジサシは繁殖していない。

 

西海岸の浜は、あってもこの程度。

草が多いと、コアジサシは営巣しにくい。

 

南国らしい漁港。 内地のように、手軽にアジサバが釣れるようなこともない。

堤防から、まわりの海岸を見渡せるので、調査には役立つポイント。

 

昼すぎ、干潮になったから、とっとと出かける。

暑いから、菅笠がとても助かる。 もちろん、サーモスの水筒も欠かせない。

干潟と謂っても、完全に干上がるワケではないから、足元は濡れる用の古いシューズだ。

長ズボンは日焼けを防ぐためで、濡れても乾きやすいナイロン製の薄い生地のもの。

 

途中、トリトリデッキ周辺では寒さで壊滅した、とあるシオマネキを探す。

おるおる・・ ここらは無事だったようだ。 ルリマダラシオマネキと謂う。

とても敏感で、いったん隠れたら5分は出てこない。

 

砂浜について、かなり探すが、なかなか卵が見つからない。

ようやく見つかった、コアジサシの卵。 巣がないから、巣立ちとは謂えないな。(笑)

8つがいほど見かけた、卵は4つがい分しか見つからなかった。

 

日曜は、北からぐるっと東海岸を巡る。

数年前まで小さなコロニーがあった金見には、展望台まがいのレーダーが出来ていた。

 

とても奇妙な、違和というか岩感?

高さ1mあまり。半分より下がビーチロックなのだが、どう見ても持ち上がっている。

昔は、数十センチほど土地が高かったのだろうか?

やはり、ビーチロックには謎が多いなぁ。

 

前回、3年前は確認できていた神之嶺の浜は、静かなものだ。

ここも、居なくなってしまったんだなぁ。 愉しみにしていたのだが・・・

 

たぶん、島で最大の浜、伊仙町の喜念浜。 リーフの内側に広がっている。

観光地でもあり、地元の人もよく利用する散歩コースで、闘牛も散歩するから・・

足跡だけでなくウシのクソも落ちている。 絵に描いたような、クソ田舎だ。(笑)

2つがい見かけたが、足跡だらけの砂地で、卵は見つからなかった。

 

結局、営巣地は・・ いや繁殖地は、2ヶ所のみだった。 やはり年々減っている。

猫や犬の通りかかるところは、たぶん壊滅するのだろう。

一方、在来のシロチドリが壊滅しないのは、コロニーを造らないから、だろう。

 

月曜朝、ようやく時間に余裕ができた? ので、釣りへ。

トリトリデッキで60センチクラスのヒラアジに見切られたので、久しい東海岸の浜へ。

ほどよく砂が舞い上がって、手前に好ましい濁り感がある。 沖はわりと透明だ。

 

あたりはカナリあるんだが・・・ まったく乗らない。

キャロライナリグだと、グラブのアクションは良くなるが、軽いのでツバメコノシロの

変わった捕食スタイルでは、弾いてしまうらしい。

 

そのあとしばらくアタリはなく、右手の波間に小魚を追い込む小ぶりなヒラアジを見る。

すると・・ やにわに食ってきた。

ズリ揚げようにも波らしい波が来ないので、5分くらいじっくり弱らせてから水揚げ。

51センチ、1.2キロ。 けして自慢できるサイズではないものの、オカズには十分だ。

このごろ肉の特売がメッキリ減っているので、実に助かる。

 

次に浜へ来るなら、島で手に入るジグヘッド「虫ヘッドパワー」とエコギア・ロックマックスで

チャレンジしようと思う。 オフセットフックは、ソフトルアーが破損しやすいのもある。

 

トリトリデッキで釣るには、太陽の角度などもあるらしく、条件が良ければ3号ハリスでも

食ってくるようだが、夏場の日中のイノーでは、もっと細くする必要があるのだろう。

盛夏になるほど形は大きくなるから、厄介だなぁ。


と、くくるハズだったんだが・・・ 今朝また釣れた。 長くなるから、来週にでも。(笑)


ではまた