誰かと 森を歩く
島でもワクチン摂取が始まった。
正直なところ、あまりに急いで作られたワクチンには、半信半疑である。
イカレた中国人民によって、世界中にばらまかれたウィルスなのだが、
問題は、人工的に変異させたウィルスなら、生物兵器に近く、もともと
感染力を強化するよう研究されていたものだったとすれば、コトは深刻だ。
私たちは、未曾有の人造ウィルスに、まともに抗う手段もなく、場当たりの
よくわからないワクチンに頼るしかない情況・・ が延々と続くことになる。
当の中国産ワクチンは、摂取しても感染する折り紙付きときている。
次々変異するウィルスは、少なくとも、社会性の天敵となっている。
本来?ウィルスにとっては、感染性を高めつつ、毒性を低めて増える方が
はるかに合理的なハズだから、そう願うしかない。
問題は、ウィルスは細胞がなく、生物の合理性を期待するのは、いささか
理にかなっていない気がしないでもない。
このところ、なぜか急に女子との接点が増えた。
一人目は、リモート職場?の事務員で、周りを気にせずデョッカイかけてくる。
二人目は、自然大好きで、許可がないと入れぬ森へ、同行したいと謂う。
ま゛〜 今や名実ともに草食系男子なので、人畜無害に見えるのかもしれない。
とゆ〜わけで、今回は二人目の女子とともに、森へ。 以降、Aさんとしておこう。
実は、私もその森へ行くのは、地味に一人では不安だったから、渡りに船なのだ。
森とゆ〜と爽やかさ、清浄感があるが、うっそうとしたジャングルだわな。(笑)
なにしろ三京(みきょう)林道ときたら、今どき珍しい、ほとんど圏外なのである。
ハブに咬まれても、ゲートがあるから救急車は入って来られぬし・・・
バディが居てくれれば、願ったり、叶ったり。
今年は、近所でも複数羽のアカショウビンが飛来しており、森の様子も確認して
おきたかったのである。
お互い、コアな会話ができる相手が、まわりにいないためか・・・ 話がはずんで
鳴くタイミングが難しい。 ちなみに、Aさんの職業は獣医さんだ。
会話する口と、口笛を吹く形は切り替えが難しいが、スカになっては恥ずかしい。
緊張して鳴かにゃならぬとは・・ やはり他人と行動するのはヤヤコシイなぁ。
アカショウビン鳴きに対して応えるのは、なにもソレだけとは限らない。
サンコウチョウと織り交ぜて鳴いていたら、強烈に反応したサンコウチョウがいた。
サンコウチョウは、アカショウビンをライバル視しており、結構反応するのである。
まだ、縄張りが確定していないのか、昼近い時間帯なのに反応がいい。
夏場は、朝限定になる。
アカショウビンも反応しなかったわけでなく、2羽同時に鳴き返してえきたり、
目前を横切るなど、反応は良好。 渡来数は、少なくなさそうで安心した。
今回はクッカルルルで応えていたから、メスが来ていないのかもしれない。
で
先のサンコウチョウ・・ 私とAさんの声や会話がサエズリに近かったのか?
未曾有のドでかいサンコウチョウ、もしくはアカショウビンと認識したらしく、
ずいぶんヒツッコク追尾していた。
周囲で ギ ギ ヒ〜ホレ ホイホイ などと鳴きながら、長い尾羽をピヤピヤさせ
派手に振る舞っていたので、観察しやすくて助かる。
Aさんの手前、カッコツケたいわけでもないが、生鳴きガイドとしての習性か?
鳥たちを寄せて観察してもらえると、とても嬉しい。
聞き慣れていない人にとって、私の鳴きもリアルに聞こえ、聞き分けにくいそう。
意外だ:: メロディは同じでも 声質は全く違うと思うんだが。
サンコウチョウの尾羽は特殊?で、先のカットにあるような曲がりは、バランスを
とるために下へカールさせてい、威嚇する際には上へ反らせることもできる。
もちろん、飛ぶときは真っ直ぐになる。 どのような構造になっているんだろう。
Aさんは、獣医のわりに植物が好きだそうで、草木について語ってくれるんだが・・・
残っているのは、インパクトの強かったションベンノキとマンリョウくらいなもの。
赤い実でメジャーなマンリョウだが、センリョウとの見分けは、マンリョウは
その名の通り重々しいから、葉の下に実が下がっているのだそうだ。
なるほど・・ こりゃ覚えやすいと感じた。
だが、ジュウリョウやヒャクリョウもあったりして・・ 食えもしないからなぁ。
サクラランやコンロンカなど、わりと身近にある草花で、知識としてよりも
例えばウンブキにあるとか、昔は籠作りに用いたとか、そういう何らかの目的
を持って記憶したもので、サクラのように愛でる・・ なんてことは、ほぼない。
こと華のない樹木ともなると、どうにも好奇心スイッチが入る理由が見当たらぬ。
いやホンマは、派手なチョウ類の食草だったりするから、覚えた方がイイ草木も
少なくないんだが・・・ スイッチは入ろうとしない。
ともあれ
バディが居てくれると、安心して圏外の森をパトロールできるワケだ。
あ、そうそう私は、鹿児島県森林管理署の巡視員でもあるのだ。
なので、鹿児島県内なら、国有林とて無許をとらずとも入ることができる。
上にいる鳥や、キノボリトカゲ、道にいる昆虫やヘビなどを探して進む。
三京林道は、おそらく唯一、奄美大島以外でアマミコケヒシバッタが見つかった
場所で・・ もちろん、私が見つけた。
レアモノなんて、そう簡単には見つからないのはさておき・・ アマミハンミョウが
1頭も見当たらない。 奄美大島と徳之島の固有種である。
大島では銅色だが、徳之島産はブルーメタリックなので人気がある。
リュウキュウハグロトンボは、フツーにはらはら飛んでいるんだが、正月の極端な
冷え込みでダメージを受けているのだろうか。
あまり遅くなってもアレなので、アマミヤマシギ調査の折り返し地点でUターン。
復路
道にシュウマイのグリーンピース大のフンが、大量に落ちているのに驚く。
たぶん、逆光になることでシルエットが際立ったのだろう。
この大きさのフンの心当たりは、クスサンだと思うと謂うと、Aさんは見上げて
クスサンの食草のナンチャラだ・・ と同意見だったんだが、本体が見えない。
こんだけフンがあれば、落ちていても不思議はないと話しつつ後にした・・・
直後、ナニか気になって振り向けば、居るワケである。
結構、風の強い日だったから、さもありなん。
8メーター越えの風で、釣りできないから森へ来たのだし。
でも、なぜ感じたのだろう・・ コレが本当の、ムシの知らせとゆ〜ヤツ?!
結構大きめの幼虫で、ボリューム感がある 天ぷらにできそうなくらい・・・
フツーなら気色悪いというのが女子の反応だが、さすがAさんは獣医で冷静だ。
動物を解剖するのも商売の内だし、少々のことは平気の平座衛門に違いない。
ただ、幼虫は動けないようだったから、なんぼ昆虫でも、外骨格のないうちは
落下のダメージは少なくないんだろう。 落ちてくれてありがとう、さようなら・・・
ゲートの外、駐車スペースまで来てホッとしていたら、レンタカーが。
なにやら長い棒が車内にあり、自然保護協議会のメンバーでもあるので
声をかけてみた。
すると・・・ どうやら関東界隈から、カミキリムシを捕りに来たのだという。
捕獲したのを見せてくれるようで、リアハッチを開けると、ビーティング用の
大きな白いネットもあって、本気なのが判る。
もはや、徳之島でしか捕獲できなくなったと謂うカミキリだそうだ。
1センチあるかどうかのカミキリ。
ウギ(サトウキビ)を収穫したあと、葉やハカマと呼ばれる部位が残るが、
それを燃やす「ハーマ焼き」をするのは、もう徳之島だけなのだと語る。
ハーマ焼きは、風のない夕暮れ遅くにハカマに火を掛け、延焼を防ぎながら
ムラなく焼くのだが、日中にほとんど放火同様の場合も少なくないから、
シーズンともなれば、日に何べんも消防が出場するハメになる。
しかも、畑に住所はなくシステム上、火災が無視されている地域でもあって・・
現着しようにも、まわりでもハーマ焼きしていて、煙で見分けがつかず、
手遅れになることも多い。
ギリギリまで通報しないだろうから、間に合わないのが普通かもしれない。
てなワケで
他の島々では止めたのに、徳之島は懲りない体質らしかった。(笑)
シロスジトゲバカミキリは、サトウキビやススキなどイネ科の植物を燃やすと
飛来する習性があるのだそうだ。
いやもう、マニヤックななかでも、かなりディープな部類に違いない。
それを捕獲できたとき、ステイタスがアップするコミュニティがあることを知り
ニンゲンの欲と謂うか、地味な人生?でも、競う気持ちが絶えぬことに、感心。
さらに
徳之島にしかいないカミキリの生体も見せてもらえた。
リュウキュウクモガタケシ・・ クモガタケシがどこで切れるのか想像つかぬ。
これを、夕の帰り航空便までに、追加捕獲したいのだと謂う。
幸い、Aさんによると、別の場所にその食草があった気がする・・ とのことで
そちらへ移動してもらうことにした。
昆虫は植物の知識が肝心なんだなぁ・・・ と、一瞬よぎる。
他方で、植物好きと一緒なら、私がムリヤリ学習する必要もない、とも感じた。
天候、風向き、その日の気分や体調で、コロコロと行動を変えたり・・
終日寝てしまったりするのが、私の生活。
その朝も、天気は上々だが風が強く、釣りが無理になったから森に切り替えた。
こうしたことが日常茶飯事なので、他人が合流するにはタイミングが合いにくい。
一方、ゲートのある林道ではバディが必要だから、今後も同行してもえると
幸せるに違いなく・・ なんとか工夫してみようかなぁ。