ダムと 生物と 農業とか

 


 

めいめいの都合

 

米国が台湾へ武器を輸出するという。

特に戦車は歴史的に、中国共産党の軍が台湾島で降伏させられた過去を彷彿とさせる。

ただ、エイブラムスは無敵に近い戦車ではあるが・・・ 重い事と、燃費が非常に悪いから、

島国において待ち伏せする戦術にとっては、不利な部分も多かろう。

タービンエンジンは、停車していても燃料バカ食いである上、後方排気が熱いから、

歩兵との連携がしづらい不便がある。

 

京都アニメーション、アニオタの放火テロとは・・・ 信教もヘッタクレもない時代になったなぁ。

自己も現実も見失わせるほどの影響力は、宗教を超えているかもしれない。

ポン社会は、中庸生活に対して潔癖症すぎて、外れてしまうと行き止まりになってしまう。

むしろ、社会が暴力を完全否定することで、無駄に暴力への絶対性を植え付けたような。

 


 

話の前に

熱帯夜つづきで眠れず、食欲がなくなり、マトモに出勤できない日々になっている。

暑さのためというより、体調不良が深刻なのだろうか・・・ パソコンまで破損しはじめた。(汗)

具体的には、左側のCtrlキーが押しっぱなしになる現象が続いている。

思い付きで、タブレットモード時に用いるスクリーンキーボードでCtrlキーをオンオフしてみたら、

しばらく戻ってくれるので、こうして入力できている。

 

さらに、流動食なら摂りやすいことと、島野菜の生産が減ったことで、野菜成分の摂取を最優先した。

水分の摂取として、一日に野菜ジュースを2種類以上、飲用したのだが・・・ビール並みにデブった。

カゴメの野菜生活は、ナゼかオトナでなく子供用で、甘ったるいフルーツ中心のミックスだった。

 

かててくわえて

バランスしていそうな、カゴメのスムージーにしてみたが・・・ もっと甘かった。 いろんな意味で・・・

 

先進国とはいえ、科学信者がホトンドだと思うが、自然な代謝とともにビタピンを摂取することは、

今もってゼンゼン簡単でもなければ、実現もされていない。

サプリのタブレットでドーピングしたところで、思ったほど雑食の体質は、安定してくれないものだ。

生野菜が少ない以上、いかにして野菜らしい食材を、ダマシダマシ摂取するか・・・ である。

 

さいわい

今週に入り、島ゴーヤやオクラが復活し、食生活が改善しているから、デブ・ジュースは削減方向だ。

 

 

さて

土曜、恒例の水生生物観察会が開かれた。

表向きは小中学生向けの観察会だが、奄美群島最大の徳之島ダムに関連する、生物調査である。

文化財保護審議委員の会長、副会長もボランティア参加することになっているのは、

調査を引き継いだのが、なぜか文化財担当の学芸員だったから、こうした顛末になったらしい。

せっかく生物を捕獲するので、こうした機会の少ない島の子らに体験してもらおう・・・ というのは

実に教育委員会らしい発想で、私も至極納得している。

やんちゃな子らを危険から守るのに、教育委員会もあれこれ工夫している。

子ら10人を引率するなら、2人では心もとないのだが・・・ むしろ大人の方が多かったから驚いた。

地元ケーブルテレビなど、取材なのか好奇心なのか、2名が参加していた。

細い川ながら、全員ライフジャケット着用である点も、念が入っている。 もちろん、私もだ。 

 

歩く場所は、前日に刈り払われているから、歩きやすいし徳之島名物のハブも見当たらない。

台風通過直後ながら、増水はわずかで助かった。

ただ、数センチ増水しただけでも、流速は結構速まるから、いつも以上に転倒続出だ。

それと、アユがいないために川床の石にはビッシリと生えていて、そこにずいぶん土砂が積もっていた。

これまでで、もっとも土砂が溜まっていて驚かされる。

 

降り口の上流と下流に、それぞれ網が仕掛けられている。 もちろん、網の設置には許可申請が必要。

それにしても、思った以上に生物が見当たらない。 去年まで見られた、カワニナすら居ない。

 

しばらく子らに川を楽しんでもらってから、雨雲の接近もあるので、早々に網を回収。

雷鳴が聞こえ始めたから、急いで個体数のカウントに入らにゃならぬ。

 

やっぱりか・・・

ほとんどオイカワだった。 もちろん外来種だ。

昭和の時代にアユを移入しようとして失敗、混じっていたオイカワは大繁栄。(笑)

これはこれで、甘露煮にすればソコソコ食えるんだが・・・

不思議と10センチ前後にしか成長しないことから、それほどベストな環境でもないらしい。

ものは考えようで、甘露煮にはベストなサイズが揃っているとも謂えよう。

 

徳之島ダムには特異な構造の魚道があり、ほとんど機能していない実態があるのだが、

今回はそれが顕著に現れた形である。

 

分類好きな学者たちを悩ます、珍ハゼもカナリ減っている気がする。

キバラヨシノボリ種群・・・ 南西諸島のそれぞれの河川で勝手に分化しているハゼたち。

ご先祖は、クロヨシノボリで、内地にも生息している。

クロヨシノボリが陸封、あるいは勝手に河川に居残って海を利用しなくなった連中である。

川ごとや、滝、ダムの上下流などで、別々の進化を続けているため、同じ河川内でも差が生じ、

珍しくもないはずのハゼが、超固有種?となりつつある。 見た目はクロヨシノボリのまま・・・

希少といえば希少なワケだが、滝が崩れただけで交雑したり絶滅したりするビミョ〜さがある。

 

いや

もしかすると、降海できる環境にもどれば、サクッと生活を変えられる・・・ とか???

なにしろ、全国の川に放流されている琵琶湖産アユだって、海に下らず琵琶湖で済ます、とか

ご都合主義でも生き延びるし、フツーの川ならフツーに戻って生活するくらいだ。

もともと何割かの個体が、陸封されても生き残るよう進化してきた、と考えるのも不自然でなかろう。

 

ともあれ

想像以上に、降海生活するボウズハゼやテナガエビなどは壊滅的で・・・ いよいよか、な感じだ。

 

両側回遊の種は、基本的に河川が無くならない限り絶滅はしないが、世界的に数は減っているだろう。

最も生物生産性の高い汽水域&干潟を利用して成長する効率性が、仇となっている現代地球。

 

んま゛〜 現存する海水魚の大半が浮袋を持つのは、大古に陸封された魚類が、

再び海へ進出して大繁栄したからだ・・・ とされる。 現実を否定するよりも、前を向こうか。(笑)

 

ところで

そのダムは農業用である。 利用している農家はタイガイで、配水の決まりも守らないときている。

勝手にバルブを操作して、散水しまくってしまうアリサマ。 ヤル前から、知ってたわ゛〜(笑)

水道管はメーターをバイパスするのがシマンチュ流だから、そのくらいカワイイもんだ。

おまけに、町内の高い畑に配水するのに、揚水の電気代が年間7,000万円もかかっている。

これで農業立町とゆ〜んだから、南国のユルさは底ナシ、いや底ヌケである。

ユル農家のお陰で、ダム建設で潤った内地の業者がどんだけいることか・・・

どんだけ農水省の天下り先が確保されていることか・・・ 南国は、必要悪の温床だ。

なにしろ、地元民が考えることを知らないんだから、政府も業者もヤリ放題なのは間違いない。

 

実際のところ

国内農業の大半は、農水省と農協のプランテーションといっても過言じゃあるまい。

お陰さまで、なかば社会主義的に生産された美味しい米が、安定的に食べられる社会になった。

勤勉を重んじない民族だったら、とっくに堕落していたことだろう。

 

一方で

あまりに付加価値のないサトウキビ作では、耕地面積こそが効率性に直結するから、

一人当たりの畑が狭い徳之島では不利である。

そこでジワジワ伸びているのが、マンゴー栽培だ。

徳之島のマンゴーは完熟で出荷するから、とても美味しい反面、リスクも高い。

しかしながら、内地でムリヤリ栽培したような高値のマンゴーでもない。

サトウキビ作と違い、設備投資も、栽培技術も必要だから、競争力になるのは間違いないし、

ようやく農業らしい農業が営まれるようになった・・・ とも謂える。

せっかく南国なのだから、温かな冬を活かせる作物にも期待したいところだ。

 

さらに、お次は漁業の改善・・・ にならないものか。

そういえば、漁業者らはダム建設に対して、ナニか注文つけたりしなかったんかね゛〜。

まさか、いっぺん酒宴に誘われて、サクッと懐柔されてしまった可能性アリアリだわ!?(笑)

 

というわけで

もとより広くもないアマミノクロウサギの生息地を水没させ、天城町の沿岸環境を犠牲にし、

川の生態系も変えてしまった徳之島ダム。 これで農家が儲からなかったら、詐欺だわ。

 

秋利神川に生物が遡上しなくなっても、今のところ、さして困ることはない。

一部の地域住民に愛されてきたターガン/マーガン≒モクズガニが居なくなるだけのこと。

その食文化も、永遠に失われてしまうのだろうけど・・・ 大局的には大したことじゃない。

あとは、この調査が、年々つまらなくなるだけのことだ。

 

沖縄はもともと別の国だったから、独自の文化と個性を持っているという自負があるが、

コウモリや股座膏薬のように生きてきた奄美のシマンチュらは、鹿児島や内地にコンプレックスがある。

内地と同等の扱いを受けること、都市化することに憧れが尽きない民族性があって、

それによって、個性が失われるのを、まったく想像できないのも民族性である。

 

これだけ立派なダムまであるのに、ソレポッチの収量かよ!と笑われかねないのも想像できない。

 

南国の島々は、良くも悪くも悪くも悪くも悪くも・・・ ローカルルールと独自の正しさを装備している。

無論それは、対外的に強みとなることはホトンドなければ、島外で理解されることもない。

 

とりあえず

LCCの就航で潤った奄美大島界隈では、加計呂麻島が内地勢力に席巻され、島文化が滅した。

西洋「風」のリゾート感覚が、脳内リゾートに憧憬を燃やす貧民旅行者を誘引した結果だ。

個性は風景だけでよく、宿も食べ物も、地元色でなくソレッポイのを味わえれば快適な、安リゾート感。

シマンチュはユルいし脳力低めで、カネをチラつかせればすぐになびく・・・ のを、アッサリ利用された。

 

秋利神川が個性を失うことは、一事が万事、そ〜ゆ〜現象につながってしまいそうで、心配なのだ。

 

徳之島は豊かだ。 いや、豊かだったハズなのである。

石器時代から鎌倉時代に至るまで狩猟採集生活を続けてきた、ニンゲンの歴史が物語っている。

しかも、狩猟採集が続いてきた島のサイズとしては、極小サイズでもある。

 

私は、相変わらず徳之島がそれほど好きではない。 が・・・ 他へ移住する魅力も見つからない。

それこそ、国内においてゆるぎない? いやゆらいで仕方ないが、濃ゆぅい個性が存在するからだ。

 

海も、川も、山も、畑も、シマンチュも、1ミリでも違う個性があってナンボである。

今回の水生生物観察会では、さしたる生物は見当たらなかったが、また来年に期待しようかな。

奄美群島で、もっとも大河の調査に期待しない方が間違っている・・・ んだろうけど。


ではまた