夜は 愉し

 


 

噂は 電気仕掛け

  

ポン人の心を安定させている国策のうち、医療保険と年金制度が破たんに向かっている。

総理の発言も、火の車を助長する発言だった。 国民を動揺させることは間違いだ・・・とは。

最初から、動揺させないようなデータを用意するハズだったらしい。(笑)

しかしながら、金融庁をはじめとするワーキンググループは、カネに嘘をつけない連中だったから、

年金を支える難解な仕組みよりも、シンプルに投資させる事で、資本主権らしい

高活性な経済社会を目指したかったらしい。 実に、金が好きなニンゲンらしい発想だ。

ただまぁ・・・ 内地人ほど便利でゼータクな生活を目指さなければ、そんなに要らないだろう。(笑)

 

このごろドラマを視ていると、俳優が高齢化しているのを感じる。 私だけか???

昭和の俳優がやたら高齢でもガンバルのに対し、今や花形メディアでなくなりつつある放送業界で、

稼いだり名を馳せたりすることを憧れなくなって、就職?とゆ〜か、目指す若者が減っている

のかもしれない。 もとより、安定的でも、堅実でもない業界だから、仕方あるまいが・・・

 


 

い。

 

今回のヤマシギ調査の感想は、その一言に尽きる。

気象庁の観測点では20℃台くらいだったが、内陸の地域では、もう一声冷えた体感だった。

 

上空に雲があっても冷え込んでいたのが、印象的だった。

 

私なりに考えてみたが、このところ大雨だった。

そこへ乾いた大陸性高気圧の北風が入り込んできたから、地上の潤沢な水分を蒸発させ、

地表から気化熱を奪ったことによる気温低下ではないか・・・ と。

注射するときの、アルコール脱脂綿のス〜っとするアレである。

 

環境省からの委託で、奄美野鳥の会が実施する調査で、

この地域の固有鳥類アマミヤマシギの頭数を、毎年3月と6月に実施することになっている。

 

3月の調査も、これまでで最も寒かった。

あまりに寒かったから、島では羽織ったこともない厚着で挑んだ。

夜明け前に伊勢神宮へ初詣するときと、同じ装いだった。

 

そして今回。

いつもなら、ジメジメ蒸し暑い熱帯夜のなかを道々ヤマシギをカウントするはずだったのが・・・

カラっとしたうえに、シンガポールのオフィスのエアコンより冷え切った風が、車窓を洗った。

 

調査は、できるだけ明るい月夜を選び、時速20キロ未満で走行しながら、窓を開け放ち、

周辺へサーチライトを照らして実施する。 バイクに近い状態で、走行することになる。

 

今回、意外だったのは、月夜にも関わらず、アマミノクロウサギが活発だったこと。

正確には、月光が降り注ぐ林道などへ出ていたことだ。

天敵の圧がかからない環境では、昼間でも活動するようだから、好い傾向だ。

 

森林内のイエネコの保護、移動が奏功しているのかもしれない。

イエネコはもともとリビアヤマネコだから、島しょの熱帯雨林にいるハブの危険など、知る由もない。

アマミノクロウサギやトクノシマトゲネズミの捕食もさることながら、森林を無防備に徘徊して

ハブに襲われないように保護することは、大切である。

 

動物保護団体の方々には、イエネコを森林で保護する事業を、積極的に支援してほしい。

3年の猶予を持って、IDチップの埋め込みを義務化するというが・・・ 離島で遵守されるか疑問だ。

貧しいのに、イヌネコを飼い殺し、あるいは野へ放つ無責任社会では、動物たちの救済が必要である。

 

寒かったことで、劇的に少なかったのは虫と爬虫類。

オオゲジとかサソリモドキ、アマミマダラカマドウマや、固有種オビトカゲモドキ。

トカゲとヤモリの中間にあたる類いが、トカゲモドキ。 実に失礼な和名である。

いつもなら、そこここに出ているハズだったのだが・・・

 

こうした観察を続けていると、アタリマエになっているのがモクズガニの夜歩き。

たま〜に、なぜかわが家のあたりにもやってくる、上海ガニの親戚だ。

甲幅3センチくらい、甲羅が赤っぽいのでサワガニの類いとカンチガイしたが、ハサミがモッフモッフ。

警戒姿勢をとられると、ハサミをたたみこんでしまうから、すっかりダマサレかけた。

モクズガニは、危険を感じると、すぐさま水中へ逃げ込むクセがある。

成熟したモクズガニは黒っぽいが、若いときは、体も体毛も明るい色あいのようだ。

 

ちなみに

シャンハイガニは特殊な分布で、ナゼかホンマに上海の周辺だけに分布するモクズガニの近縁種。

さらにその周辺は、モクズガニがいる。 つまり、上海周辺限定の変異種がシャンハイガニ。

たぶん、味はかわらないと思う。(笑)

それに、なんぼ頑張っても、結局は川のカニだから、食べるところなどほとんどない。

ザリガニを食べる根性がなければ、食べられない代物なのだが・・・ 名前だけは有名を馳せてい、

それに釣られているポン人は少なくない。

 

ここ3年くらい、わが家の近所には、クワガタがさっぱり飛来しなくなっているので、とみに嬉しい姿。

土砂崩れのあとを補修した法面に、スジブトヒラタクワガタ。 最も好きな、古いクワガタである。

ひょっとして、サナギとして眠りについている間に、崩れてしまったとか???

土がついている感じからして、羽化してから間もないのだろう。

そういえば、今回はトクノシマヒラタとスジブトヒラタの2頭のみで、ノコギリはゼロだった。 寒かったしなぁ。

不思議なことに、コクワガタやシカクワガタは見たことがない。

 

このごろ

相次いで林道が閉鎖され、施錠されてしまった。

剥岳、三京に加え、来月には島で最も長い山クビリ林道も閉鎖になる。

もっともクロウサギが出る、当部・母間林道が閉鎖にならないのは、ナゼだろう。

希少動物が居ても、希少植物が少ない・・・ とか?

今もって、希少な昆虫や植物を捕る連中が、後を絶たない現実がある。

南国は雨が多いから、バイクでは不利。

よってレンタカーや、カモフラージュのためにわざわざ個人から車を借り、山に入るのだ。

そんな連中のために、林道のみならず山道などにも多数のトレイルカメラが設置されている。

なんというか・・・ ハエを追っ払うのに、バットを振り回すような感じがする。

 

 

いや゛〜しっかし

不眠が進み、歳もとった身には、時差ボケ前提のような深夜の調査業務は、ひときわキッツかったわ゛〜。

これまででイチバン、キッツイ日々だった。 もとより、4日で全行程を済ませるのに、無理があるんだが。

 

梅雨のさなかに、明るい月夜を望むこと自体に無理があるのだ・・・ おそらく

アマミヤマシギはヤンバルなどへ移動する個体もいるらしいから、その対策のための無理だろう。

 

ただ・・・ くれぐれも、4日で巡回する必要はないんだが・・・

おそらく私たちの後を継ぐ人材は、現れないだろう。(涙)

賃金は出るが、儲かるものでもないし、フツーのサラリーマンにできる芸当じゃない。

 

 

ところで

このごろ体に不可思議な現象がある。

蚊に刺されたとき、回復が異様に速いと感じていたが、明らかに私を刺した満腹の蚊が飛び回っていても、

どこにも刺された形跡がない・・・ 超回復? 完全免疫?? 蚊と同じ体質???

有り難いような、損しているような・・・ ビミョ〜な心持ちである。

 


ではまた