サギ を 観る

 


 

流れ去る情報

 

チョーセンがアツカマシイと報じたり、チューゴクがタダシイと報じるのは、なぜか真逆だ。

アツカマシイのはチョーセンであり、タダシイのはチューゴクのハズもない。

どうしてソコまでアホらしくもシレっと、図星報道をするのか・・・ ナゾだ。

嘘も大声で言い続ければ、真実になると真剣に考えている節があるが、

 

登戸の小学生を含む辻斬りがおきたことで、ヒキコモリやニートが誤解され、

さらに差別が進むことを恐れる家族や、保護者がいる。 いやいや、そうじゃない。

そもそも働きもしないで、コモッテいられる甘え環境がなければ、実現していない。

差別などと、軽々しい発想で現実から目をそらそうとする家族の現実が垣間見える。

それでなくても世間から白い目で見られているのにこれ以上は・・・ というワケだが

ニンゲンが差別する脅威には、本質的なものが下支えしていることが多いものだ。

 

エベレストでは、渋滞が発生しているという。

ニルマル・プルジャ氏撮影

登山の許可を得るだけで、100万円以上かかると聞いたことがあるが、この混雑は予想外。

正直なところ、私は登山が嫌いだ。

安直に得られる達成感など意味がないと思うし、遭難はむしろ社会の害でしかない。

んま゛〜釣り人にも、愚かな釣行で遭難するバカ者が後を絶たないのだが・・・

そもそも、達成感が目的などというスポーツは、あんまり自慰的すぎて、理解に苦しむわい。

 


 

ところで

月曜の寝入り時、ガサ・・・ガコン!とキッチンが騒がしい。

久々のドブネズミの来訪と、ヒッツキ罠にかかった音響だったのである。

存外、油断ならぬ我が家ながら、そこが魅力なのだ。

島生活は、こ〜でなきゃ♪ である。

 

 

さて

サギ≒白鷺は、わりと昔から人気の鳥で、白く細長い姿が白黒写真の時代から好まれてきた。

夏になると、飾り羽が伸び、より流麗になるから・・・ だろう。

 

残念ながら、ナゼか私は、サギをさほど麗しいと思わない。

ただ細いだけで、どこかしら実力が伴っていない、ウスッペラなキレイさだと感じるからだ。

幼少の頃、オヤジ殿が鷺山を探しては撮影したのが、いささか心苦しかったのを覚えている。

 

そんなに好きでもないから、あまりツッコミたいと思わなかったが、

渡り鳥が少なくなったことでネタがなくなり、注目せざるを得なくなってしまった。(笑)

 

移住したその年から気になっていたのは、

イノー/干潟では、ミサゴやダイサギが夏越するのである。 クロツラヘラサギも、だ。

大方の鳥にとって、夏は繁殖の季節だから、夏越しすることは、繁殖しない・・・ と同義である。

 

私にとって、サギが実力のない鳥と感じるのは、単なる思い込みでないと知ったのは、島に来てからだ。

 

筋肉量がとても少ないわりに、翼を広げると無闇にデカく見える、文字通り詐欺まがいの鳥だ。(笑)

飛ぶ力が弱いので、向かい風を遡って飛ぶことができない貧弱さ。

対して性格は、横取りするし、エサを上手に捕る鳥にヤツアタリしたりする曲者だ

飛びながら、多量の糞をする様も、よく見かける。

 

過日、遠くにいるセイタカシギをジックリ観ていた時に、近くにやってきたダイサギをすかさず記録。

ダイサギはデカいけれど臆病で、意外と記録は難しい。

あまり動かずにいると、警戒を解いて近づいてくることがある。

この時節にしては目元に婚姻色が出てなく、左の個体など飾り羽すらない。

調べたところ、3歳になるころから成熟する個体が現れるらしい。

さしづめ、左は満1歳、右は満2歳になろうとするところ・・・ だとすると、つじつまは合う。

心なしか、クチバシの長さも違う気がする。

だから、左の個体だと、クチバシの先だけが黒いこともあって、チュウサギと見分け辛い。

すぐ近くに右の個体がいたから、大きさでカンタンに判断できただけだ。

 

足の色にほとんど黄色みがないことから、チュウダイサギだろうか・・・

ダイサギは、オオダイサギとチュウダイサギの亜種関係から、別種となった。

別種になったとて、見分けにくいことに変わりはなく、見分けても得するワケでもない。(笑)

 

とりあえず

干潟で越夏しているのは、未成熟の個体ということについては、確からしい。

 

先月22日、カラシラサギが飛来したと、前・奄美野鳥の会会長のログに載っていた。

奄美大島では、多くのガイドや観察者の目があるが、私の周りにはそうした目はなく、

自分でジロジロ探すしかない。

 

10日ほど経った先月末の朝、ようやくトリトリデッキ北、600メートルあたりに確認した。

画像として鮮明に記録することが難しく、辛うじて、クチバシと脚の色、動きの特徴を確認した。

 

カラシラサギは、クロサギに近い種のようで、見た目はクロサギの白色型にそっくり、

動きは機敏で、クロサギの仕草と、コサギのキビキビをブレンドしたような振る舞いとなる。

遠目には、足が黒いのと、クチバシが黄色い事で、クロサギとコサギとの差異を見分ける。

 

昼食後、そそくさ干潟へ向かう。 やっぱり珍しい鳥が飛来すると嬉しく、落ち着かない。

トリトリデッキの北、370メートルほどの、小さな河口にいたところを記録。

足とクチバシ、さらに冠羽がバサバサしているところを確認できた。

さらに、飛び去った先に、もう1羽いることも。

 

明くる土曜、雨止みにチェック。

300メートルより手前、やはり2羽いた。

 

活発なのと、そうでないの。 個性が、だいぶ違う2羽である。

活発なのが手前に飛来し、採餌しはじめた。

冠羽の少なさが気になる・・・ カラシラサギは、成熟に2年かかる・・・ とか???

さりとて、ここで夏越ししたことはない。

 

カラシラサギのエサ探しが絶好調に見えたのか、コサギ(左)が飛来した。

繁殖期のコサギにあるハズの、2本の冠羽もなければ、背の飾り羽もない。

コサギは、1年で成熟しない個体がいるという証しなら・・・ カラシラサギも、その可能性は十分。

だとすると、カラシラサギたちが、どこをブラついて夏を過ごすのか知りたくなる。 

 

月曜の夕、さらなるフィーバーが??? いやまて、フィーバーって、もはや死語か!?

カラシラサギ2羽はそのままに、クロツラヘラサギは2羽から3羽へ、そして見たこともない5羽。

ソリハシセイタカシギは、これまでせいぜい2羽だったし、

国内でも5羽いっぺんに見かけるのは、おそらく沖縄の記録に並ぶ最多ではなかろうか。

ちなみに、セイタカシギはその名のとおり、サギでなくシギの類い。

 

次の朝、当然そそくさとイノーへ。 満潮だから、岩場に集まっていた。

左のカタマリはクロツラへサギで、4羽に増えている。

休む姿は地味なので、あまりネットには画像がアップされない。

目元の感じでクロツラヘラサギと、ヘラサギを区別できるから、確認だけなら問題ない。

さらに、右の小さいサギたちが、カラシラサギ。

左下のダイサギは・・・ この際、全力でジャマモンである。(笑)

 

クロツラヘラサギたちが居付くポイントは、国内にもいくつもあるのだが、

夏越するとか、あまつさえカラシラサギが複数飛来する場所は、ナカナカ無い。

 

そもそも

クロツラへサギは地球上で3,000羽あまり、カラシラサギはそれより少ないらしい。

一緒にいるところを目撃するのは、わりあい奇跡に近い事ではなかろうか。

 

ただ

そ〜はゆ〜ても、鳥に興味がない、自然を知らないぶんには、ナンの値打ちもない現象である。

私がこのごろ、テレビを知らなくなって、お笑い芸人やアイドルの存在が無意味なのと同様だ。

 

ん゛? サギたちが、ナニかにおびえてワサワサ飛び始めたのだが・・・

残ったクロツラヘラサギが、5羽に増えてしまった。

水をガブガブ飲んだりしないから、今しがた急に渡来したのでなく、

前夜のうちに、そこらへんに渡ってきていた個体が、しれっと合流したのだろう。

 

サギもヘラサギも、ペリカン目である。 されど、サギはサギ科、ヘラサギはトキ科。

以前は、どちらもコウノトリ目だった。

ビミョ〜に格下げになった感が・・・ なくもないのは気のせいか?(笑)

 

 

ところで

これほど珍しい鳥が集まっても、ほとんど話題にもならないのが徳之島。

だからこそ、鳥たちが静かに暮らせる島・・・ だとか???

 

知らずに荒らされることもあれば、知られぬまま手付かずの自然もある。

私がイイ気になって、こうしてネットへ載せてしまうことは、鳥たちにとっては厄介事でしかない。

情報発信といえば聞こえはいいが、リークでもある。

  

ただまぁ

私の発信する情報は、極々一部の方々にしか読まれていないので・・・ 影響はないだろう。

 

季節外れに

渡り鳥が増えてきたこのごろ。

そういえば、2006年にズアオホオジロを見つけたのも、ちょうど今頃だったっけ。

 


ではまた