隔月連載なのに 忙しい

 


 

世の潮目

 

ガイジン労働者の受け入れで、与党から揺さぶられているポン人。

同一労働、同一賃金というコトバは、一見間違っていないような語感だが、そうでもない。

スーパーのレジ打ちだとすると、笑顔で応対し、時間あたり50人以上応対する人材と、

30人のも、契約の見かけ上は同一労働である。 勤勉さを評価していないのが問題だ。

本来はその差をボーナスで労うのだが、今やそれは、給与の後払い的な形骸である。

あまつさえ、ポン人ほど勤勉で探求好きの民俗は稀で、それをガイジンに要求するのは

到底ムリがある基準値だと思うが、数値化できていないところが根本問題である。

 

ゴーンさん、着任したころから、往ってしまって戻らない名だなぁ・・・と感じていた。

言い訳にしても「正式には決まっていない」と謂いながらも、希望額を自分で示しているし、

競技しておらず、正式には決まっていないものの・・・むにゃむにゃむにゃ・・・である。(笑)

欧米の上司は、もとより絶対的リーダーで、ポン人と違い部下に意見を求める姿勢はない。

 

クジラの次は、アニマルウェルフェアに攻められようとしている。

欧米では、広い放牧地を利用して、CO2の25倍の温室効果ガスであるメタンを発生させる

ウシやヒツジを放牧している国々は、鶏卵を軽視することができるが、我が国のように

肉の生産に高コストがかかる小国にとっては、家畜を快適にさせられるほどの余裕はない。

ケージから解放したら、鶏卵の価格は4〜5倍になるという。

島の鶏卵は10コで230円くらいだから、千円くらいになってしまい、手が出せぬ。

 


 

このところ

忙しいのと、体長が悪いのでネタがない。

内地生活の季節感と、暦のズレが頂点に達する時節、時差ボケならぬ季節差ボケになる。

 

すると・・・虹が立・・・たずに寝ていた。

しかも、マニアックに「妊婦が洗い髪をしている姿」に見立てられた寝姿山をバックに。

かててくわえて、虹の根元あたりには特別養護老人ホームが白く映えている。

ビミョ〜だ、くれぐれも、ビミョ〜だ・・・

 

このところ忙しくもあり、目標が定まって仕事しやすくなったのが、広報誌の連載。

いや正確には連載と、それに連動した文化遺産データベースの更新である。

データベースを活かすために起案した、連載企画・・・なので。

紙面のみならず、右下のQRコードから電子版へと、さらなる深みへたどる構成は、

おもてなしガイドマップと同じで、スマホやタブレットの利用を想定している。

A4の紙面は想像以上に狭く、内容の取捨選択、集約の難しさが、愉しみでもある。

 

この企画以前は、一応は季節や島で目撃する頻度などを目当てにして、データベースの

登録をしてきたが、そもそも更新したデータを町民に知らせることができなかった。

でも、コレなら島文化とデータベース更新について同時に発信できるメリットがある。

 

さらに

将来的に、これら特集記事を分冊百科よろしく集めて綴じると、文化財を集めた書籍に

なってしまう・・・という自動的な野望も含まれている。

とかく、地域の文化を集約した書籍を発行するには、時間jもカネもかかるが、

コレだと私と、協力してもらっているクライアント/学芸員の人件費をわずかに消耗する程度で

回を重ねるだけで、実現へと突き進むのみ・・・なのである。

 

んま゛〜

ひとくちに、突き進むと謂いはしたが、毎回シマンチュが知らないネタを盛って記事を編むのは

ほどよく?骨が折れるから、単純作業ではないのだが。

 

先の画像は広報「あまぎ」11月号で、12月になってから配布される仕組みである。

巷に蔓延している、勇み足のような先取り風の号数とは趣きを異にしている。

今回の記事は、わが家の近所、ウンブキアナゴの生息するウンブキだったのだが、

早速、そのそばで生まれ育った先輩から反響があった。

「サクラランが咲いてるとは気づかなかった」とのこと。

 

嬉しい・・・ 地元育ちの先輩が気づかなかった事柄をお知らせできたのは、光栄で誇らしい。

 

この企画は、私が島で生かしてもらった理由を、具体的に述べるための機会と考えていて、

できる限り、ゴリゴリ押し押しにネタを集めて、編むよう心掛けている。

 

次の記事は「戸森の線刻画」だが、コレまたナカナカにイケている、地味なネタである。

一見、パッとしない遺跡なのだが・・・ 台風に強い、失われにくい文化財はありがたい。

南西諸島で線刻石が見つかっているのは、徳之島と沖縄島中部のみだそうだ。

 

天城遺産ロゴは、線刻画のなかでも、たくさん荷を運ぼうとしている舟の線刻をモデルにした。

学芸員グッシーが頑張ったお陰で、天城町初の県指定文化財になったこともあって、

彼の肝入りで、是非ともロゴは線刻画で・・・ という強い要望があった。

 

一方

前に「徳之島アートプロジェクト」で、もっとも立派な線刻は使用済みだった経緯があるし、

ソレに似ていない、あるいは負けないデザインで、親しみやすく、紙面で目立つ必要があった。

 

モデルとなった線刻は小さい。

けれど、たくさんの荷を運ぼうとする舟を描くのには、想いがあったに違いなかろう。

硬い花崗岩へ線刻するには、相当の労力が必要で・・・ 丈夫なグギのようなもので、

数十回もなぞらなければならず、ようもまぁ、こうした図柄をうがったもんだと恐れ入る。

もともと製鉄していなかった島で、鉄器を用いるのには、相応の覚悟が必要だったハズだ。

過去、よほどのストレス/抑圧があり、その根源はおそらく、薩摩藩の砂糖地獄だろう。

薩摩藩が外様でありながら財力を有していた訳のひとつが、奄美のプランテーションだ。

弓矢と船が彫られているのは、島から出たい、戦いたいという気概が募っていた・・・のか?

 

小さいころ、宇宙戦艦やロボットを描いていたのは、それを駆って戦いたかったからだ。

 

 としたことがある。

毎日聴いているネットラジオのインターフェイスとソックリだった!?

いつの間にか、脳内に刷り込まれてしまったデザインなのかもしれない。(笑)

 

ただまぁ、インターフェイスと、ロゴは目的もコンセプトも全く違う。

 

それぞれの色には意味があり、データベース・ポータルのシンボルカラーと連動している。

文化財系は赤、自然系は緑である。

そして、遺物はとかく遺骨やら、褪せたり汚れたりした物品のイメージがあるので黒。

実は・・・ 薩摩藩の黒歴史に彩られている事柄も多々含まれるから黒、という寓意もある。

まだ町民に認識されていいない、これから遺産として認識され産まれるべき事柄については、

まだ白紙状態だから白・・・ っぽいけど無色なのは、紙面の地色に応じて変わるもので、

紹介する紙面などの内容を、これから遺産としてはどうか?という思いから。

より、これから産む感を出すために、産の字は無色からフェードインするイメージとした。

 

昔は、なんとなくセンスだけでデザインしたい・・・などと思っていたものだが、

今では、デザイン自体に明快な意味がないとダメだ、と念じるようになった。

 

それを念入りに教えてくれた、コウルサイ先輩は、今はどうしているかなぁ・・・

もう定年されていると思うが、郷里の東北へ戻られることなく、横浜の高層マンションで、

暮らされてるのかなぁ。

防災専門委員としては、南海トラフ地震の観点から、ゼンゼンおススメできないけれど。

 

ちなみに

Naturalのところにあるワンポイントのハートマークは、カンアオイの葉。

島には、ハツシマカンアオイタニムラアオイトクノシマカンアオイと謂った固有種が観られる。

 

毎回キャラを登場させるのも、大切に思っている。

お母さんや、子らに親しみやすく、かつ、記憶に残る印象的な記事でありたいからだ。

それと、実績の豊富な学芸員グッシーをキャラ化することで・・・ 周知したい意図もある。

今回は、タイトルの左に登場してもらった。

内容に応じて、キャラをデザインするのは、結構悩ましい。

印象的すぎると、本文がかすんでしまう。

凝り過ぎないキャラ・デザインは、私にとっても、初チャレンジである。

自身の技の巾を広げる意味や、脳内の柔軟化の狙いもある。

とかく、説明的にになりすぎる文体だから、キャラ・デザインしながら脳をほぐすのである。

 

そんなこんなで

いくつもの一石二鳥以上を狙った企画なのである。

カネをかけたくない、知識欲が軽んじられる島の風潮を払しょくしたい、私の技も向上したい、

観光客にも役立つ情報を充実したい・・・などなど、テンコ盛りである。

データベースで更新した情報の一部は、おもてなしガイドマップにも役立つのである。

 

情報発信は、それなりのリスクはあるが「ある袖は振りまくる」のが私の信条だし、島らしい。

徳之島の情報は、客観性がないものばかりで、闘牛を筆頭にナニソレ?ぞろいだった。

どこが、どう特徴で特長なのか・・・ を知ることで、もっと自慢しやすい島になると思う。

五つ子ちゃんくらいしか知られていない現実を、克服するためにも。

 


ではまた