やっぱり 二度おいしい
世のハカリゴト
国民年金を三月前に払ったのに、払ってないと伝票が届くご時世になっている。
年金機構が信用できないし、私が年金をもらえるころには死んでいるだろうから、
必ず1カ月以上滞納するようにしている。(笑)
とはいえ、納付の記録が送られてくるが、未払いになっている。
どういうことだ!?
ユルいニンゲンなら、忘れていたとカンチガイして、なんべんも払ってくれるだろうさ。
オレオレ以外にも公的サギがドシドシあるんじゃないか???
年金機構くらい、オカシナ組織はありゃしないし・・・何があってもオカシクない。
未納サギ・・・ 結構、引っかかるんだろうなぁ、フツーに。
ちなみに
納付済み伝票は、秘密の場所にキッチリ保管してあるから、詐欺まがいは明白だ。(笑)
ところで
長引く夏バテ状態の食欲改善と、味覚を養うためもあり、高めのレトルトカレーを食べる。
中村屋のなんちゃらカレーだったか?
スパイシーと自称するも、古臭くて粉っぽさが鼻につくが、ゆえに老舗の味・・・なのだろう。
200円台後半を超えるレトルトカレーは、島のいかなる店のカレーよりもマシである。
島の外食は、たいがい不愉快になるから、金を出してまで食べたくはならぬ。
不味くないだけで、感動もの・・・レベルだ。
せっかくヤギ汁の店などもあったが、閉店してしまった。
味噌だけでなく、塩味など・・・工夫するような神経は持ち合わせないのが島流。(笑)
どうせ食欲がないし、食費もかからないでいるので・・・実験も欠かさない。
私は、豆腐の味には頓着しないタチである。
硬めが特長の鹿児島の豆腐を、冷蔵庫で時間をかけて水抜きし、焼き豆腐にする。
豆腐本体の味はイマイチだが、ごま油とベニ花油でカリッと焼けた外側が、
きな粉のように香ばしい。
タレはもちろんアレコレ混ぜて試す。 ニラじょうゆも悪くない。
さて
土曜、いささかやりのこした仕事を片付けるのに、役場へ出向く前に、ちょっと観察。
仕事をする前に、観察してリフレッシュするのが私流のんびり生活術である。
すると
仕事前だというのに・・・厄介なシーンに出くわした。
干潟になろうというタイミングでメスを抱え込んだオスのノコギリガザミが彷徨っている。
巣穴を掘り忘れたか、その穴を忘れた、あるいは奪われたか・・・
このままだと、どうせ干上がってしまうから、私のタンパク源になる方が前向きだ。(笑)
想った以上にデカい。 問題は身が入っているかどうか・・・である。
タモ入れでだいぶ抵抗されたので、メスは逃げ去った。 それはそれで、ヨシである。
メスは体が小さく、ちょっとした水たまりがあれば炎天の干上がりにも耐えられそうだ。
甲羅をたたいてみると、ミッチリ詰まっている音がするのでヤレヤレだった。
ついでに、やってみたいことがあった。
八重山の漁師さんがやる、尻のところを片手で持つ、カニづかみを試したかったのだ。
最初はよかったのだが、見えてないはずの腹側にハサミを曲げ、ぎりぎり挟まれた!!!
期待していなかった・・・といえばウソになる。(笑)
せっかくの実演スクープだったはずが、挟まれてる状態を撮影する余裕はなく、
放置しても緩めないために、どんどん食い込むから、全力でこじ開けて外した。
そこそこ出血し、圧迫が強かったためか、うっ血したような腫れがなかなか引かぬ。
左薬指など、あまり出番は無いように感じていたのだが、調理するにも意外と使うし、
キーパンチでもサ行を受け持っているから、出番は少なくないようだ。
逃げないよう、タライに入れて、さらに湯船の中において、役場とAコープで仕事を済ます。
弱らせようと置いたのに・・・元気なままで、水道水にも弱る様子がない。
ひょっとすると、ガセはかなり汚濁や塩分の変化に耐性があるのだろうか。
夕になり、豚タンとゴーヤのオイスターソース炒めを食べながら、「冷やし」を思いついた。
氷水でガセの動きと鮮度の低下を抑えこみ、安全かつ効率よく調理。
さらに、できあがった味噌汁が冷めたら、冷蔵して明日を待つ・・・策である。
もともと味が濃いので、調理してすぐ食すのは得策ではない。
氷ができるまでの間が待ち遠しい。 おや?風呂でガコンと音がする。
そぉ〜っとのぞくと、片身をタライから出して休んでいるらしかった。
どうやら酸欠を防ぐための姿勢のようで、真夏の干潟でも見られる姿だった。
バランスを崩したのか、湯船を歩いていたこともあった。(笑)
ノコギリガザミは、両のハサミを開き、のけ反ってまで威嚇するものの、扱いは簡単で
両のハサミを同時に両手で持ってやれば、ナンの苦もなく捕まえることができるから、
湯船の中を逃げ回っても、タカガ知れているのである。
ハブの素手づかみよりは、よっぽど安全性は高い。(笑)
氷の出来が遅いが、あまり待っていられない。
ストレスを与えるほど味は悪くなるし、エサがなければ自分の身を溶かし始めるだろう。
出来かけの薄氷と冷水でシメてみたところ、アッサリと仮死状態になった。
非常に扱いやすく、隅々までブラッシングできたから、泥は完璧に取り除かれた。
さらに・・・効果を期待していたのは、茹でのとき。
神経がマヒしていれば、熱湯に刺激されて、脚が外れてしまうことがないだろう、と。
想像は図に当たり、まったく白濁することなく、旨味を閉じ込めたまま下茹で終了。
劇的な効果だ・・・ナンでこれまで思いつかなかったのか・・・情けなくなったわい。
計量してみると、最大級に近い大物だった。
1.1キロちょい。
ハサミも立派だが、右手にあたる大バザミは300グラムを切っていたのは、いささか残念。
均整がとてれいる個体・・・とも謂えるのだが。
挟まれたのは、左手にあたる食事用のやや細いハサミ。
原理的に、先には最も力が入らない・・のに、かなり指に食い込んだ。
根元がジャストミートすれば、骨が砕けるのは自明の理・・・か。
もったいないと思うだろうが、小分けにし、切り込みを入れて、味噌汁に炊く。
少量の麦味噌で。
天水の流れ込みが少ないイノーだから、身が塩っぱいし、もとより風味が濃いから、
カニ初心者の私にとっては、このくらいが丁度いい。 しかも、汁がたまらなく旨い。
繁殖期ただ中のガセの旨さは、カニミソの量と充実した筋量にある。
冬場が旬のように謂われることがあるが、それは特殊な泥のイノーにはあてはまらず
寒い冬の痩せ細りから回復した時期を見計らうのが、ココらのイノーの愉しみ・・・か。
味噌汁に炊くときに、ぐつぐつ煮立たせなければ、ミソはさほど分散しない。
脚の付け根にタップリある繊維状の肉をほぐしてミソと和え、生(なま)じょうゆをひとたらし。
シコシコした歯ごたえ、マッタリと濃いカニ風味・・・たまらんぞ、コレは!?
見た目はさておき・・・コレはコレで、南国の至高の味わいのひとつ、かもなぁ。
ツバメコノシロの刺身、カッポレの潮汁に並ぶ、死ぬるまでに食っておいて損のない味。
そういえば
コンロがボロボロになったから3代目に新調した。 やっぱり内炎式のカセットコンロだ。
低効率で、老人用センサーがついた・・・不便なガスコンロは嫌なのだ。
世の中が、ダメニンゲン・ファーストになるのは、そもそも間違っている。
んま゛〜 保険業ファーストってことは、判り切っているのだが。
現代の腐りきった保険、といっても、所詮は耳障りの良い賭け事だけども。(笑)
無駄な安全装置に従うよりも、自己責任を重んじるのが若いモンの特権である。
効率的にガスを用いて、なるべく旨い料理をこさえるのが好ましい。
CO2を無駄に排出しないのが、私なりの小さな努力である。
ともあれ
ようやくガセが体力を取り戻し、まともに食べられるようになって嬉しい。
でもまぁ、たぶんしばらくは、ペアの個体ばかりだろうから、捕って食うにはしのびない。
一応、自然と共に生きるオトナの立場として、自分なりの制限はあって当然だ。
厳しい環境を生き抜くノコギリガザミを、いつまでも美味しくいただくのには、
当然、オトナの対応が必要である。
サトウキビでまともに利益が出ないから、ガセを根こそぎ捕りまくって褒められたい・・・
そんな、つまらんシマンチュ男子がいるとしたら、徳之島はロクな島じゃないな。(笑)