夏バテ シーズン
世の流れ
大阪で、また震災が起こった。
そしてまた、ブロック塀の下敷きで、人らが亡くなった。
島にはパチ・ブロック塀がフツーに在り、しかも傾いていることもフツーだ。
さらに、無駄に高く、無駄に古い。
せめて、未来を担う子らだけは、下敷きにならないことを祈りたい。
たまにレトルト・カレーを食うことにしている。
ぶっちゃけ、島の見せで食べるのより、レトルトがずっと美味い。(笑)
もちろん自炊でもこさえるが、ネットリした英海軍式のカレーはこさえないから、
胃腸の調子を占う意味でも、油脂分の多いレトルトにチャレンジする。
今回は、安いのに袋ごとチンできる、カレー職人にしてみた。
デミグラスソースが合うのか?という疑念もあったから、いささか楽しみだ。
ん゛〜 パッケージと似てない。
とゆ〜か、具がほとんど入っていない。
ルーだけのようなもので、デミグラスソースも合っていなく、まったく美味しうない。
この低クオリティならば、キャンプで食べるとか、カレーうどんにするとかでないと
食べられるレベルではない。 やっぱり安物はダメか・・・
原価は1/3未満だろうから、数十円のカレーなので、さもありなん。
ブランチで食ったのだが、予想を大きく下回る胃もたれで快調に消化されてしまい、
知人のダイバーによる講演会の最中に、腹がグーグー鳴り出して困った困った。
よりによって、のかぶりつきだったから、こっそり会場を抜けるわけにもいかぬ。
ラッキーなことに、ビデオ上映中の効果音に打ち消され、その後やんでくれた。
このごろ、わりといいマグロのアラの出物がある。
アラなのに、グラム80円(税抜)である。
半分以上が血合いであるが・・・不思議と気にならなくなった。
下ごしらえは
ポン酒やロゼワインに、ニンニクパウダー、チューブショウガ、ローズマリーを加え、
1時間くらい、ひっくり返しながらくまなく漬けるだけ。
あとは、その日の気分や、鮮度によって、焼き具合を決める。
分厚いのを、わりとジックリ焼いてみることもある。
油も、その日の気分でオリーブだったり、べに花だったり。
島に来てから、サラダ油や菜種油は使わなくなった。
最近、フランス風な感じがして気に入っているのが、バター醤油赤ワインだれ。
オリーブオイルで焼いたフライパンへ、そのままたれの材料を加えて煮立てるだけ。
美味いのにはワケがあって、ワインはアルパカの安物ながら、バターが違う!
カルピスの特撰バターなのだ。
かなりの高級バターだが、なぜAコープにあったのか・・・ あれ以来、見たことがない。
パンにつけても、ぜんぜんフツーなのだが、渋めの赤ワインと合わさると深みと香りがイイ!
久しぶりに、上品な味わいとはこういうもんだっけ・・・と、シミジミする。
美味しいが、やはり焼きが半生だと、血なまぐささをギリギリ御しきれていない気がする。
ぎりぎり中まで火を通すと、わりといい。
そして、たまたま思い付きでこさえたのが、特製?ゴマタルタル。
前の日に、キューピーマヨネーズへごま油と醤油少々を混ぜ、冷蔵しておいた
(たまたま余ったから冷蔵した、とも謂う)ものに、ネギを加えたタルタル風ソース。
ごま油と血合いの風味は方向性が似ているので、ほぼニオイが気にならなくなる。
前々から、ゴマ油でマヨネーズをこさえようと思っていたが、まずはフツーのマヨで
テストしてみることにした・・・のだった。
もとよりマヨは肉料理のソースだったから、マヨラーメニューということもない。
マヨ、ゴマ 醤油、ネギの組み合わせは、わりと和風っぽい気がしないでもない。
そういえば、幼少のころから、サバの塩焼きの血合いがずいぶん好きだった。
血合いだけをとっておいて、あとからホドヨク脂の混ざった醤油にどっぷり浸し、
ご飯といっしょにかきこむのが気に入っていた。
血合いの風味は、もともとカナリ好きな方なのだ。
血合いバーグも悪くないが、厚みと鮮度のある切り身は、やはり焼きたくなる。
先のタルタルにも用いた、島産のネギ。
このところネギがすこぶる高いので、少量の水耕ネギを刻んで冷凍し、
細々と薬味にする・・・生活が続いていた。
ようよう牧草一歩手前の、なんとか食べられる硬さのネギが100円だったから、
そろそろ限界の、冷凍しといた特売豚肉と合わせ、マーボにしておく。
わが家のマーボは、ネギも具であるから、たっぷり入るのだ。
店でも十分出せそうな味わいの、きざみ肉マーボ。
ミートソーススパゲティのように、安っぽくミンチだけが最後に残ることはない。
ただまぁ、今回はあまりもののナスを炊くタイミングを間違えたけども。(笑)
たまらなくなって、飯にぶっかけていただいたが・・・・ やっぱり、タマランわ゛〜♪
結局、いづれにしてもタマラないのである。
やっぱりマーボは、ご飯との相性は抜群だが、レンゲで食べないと
味わいが半減している気がしないでもない、のが不思議だ。
レンゲでざっくりと大口でいただくことに、もしかしたら意味があるのかもしれない。
マーボをこさえてみればわかるが、味噌と醤油とゴマ油の香りのハーモニーが
独特のマーボらしさを出している。
もちろん役者としてはトウバンジャンやテンメンジャンも目立つのだが、
骨の部分は、先の組み合わせがズッシリ担っているところが妙味。
我が国にも、おでんなどで、味噌と醤油のコラボがある地域もあるものの、
いまひとつパッとしない。
ひょっとすると、その中間でキュウリのお供、モロミがあるから発想しないのか?
そういえば
日吉本町にいたころ、近所の中華料理店で、モロミ入りのマーボを食したっけ。
確か、店頭の行燈に、一日一麺と書いてある店だった。
奇跡的なお得感で、地物ピーマンが手に入った。
大型ピーマンが、400グラムも入って100円(税込)である。
やっぱりコレに限る。
豚タン、オイスターソース入りのチンジャオロウスー風。
豚タンは、鶏肉のつぎに安い肉だから、あるときは買っておいて半分冷凍する。
特売のトマトとともに炒め煮に・・・ ナニ風?というか、味付けは味噌にしてみた。
これは?と飯にかけてみたら、コレがイケル。
味噌、肉、トマト、飯、どれも合うハズだが、トマトと味噌は初体験である。
このごろ孤独のグルメの影響か、飯にかけて食ってみることが、よくある。
こさえはじめれば、勢いで調理できるのだが、食欲がないとレシピを思いつかない。
発想が貧困になっている現状では、特売品を組み合わせて考えてみる・・・
のが定番になっている。
私の夏バテ状態は、液体ならなんぼでも入る。
ビールの味がヒツッコ過ぎて飲まなくなったら、ウィルキンソンのドライ炭酸を
愛飲するようになった。
キレッキレの炭酸を、いつでもグビグビ飲めるから、止められない。
いつもなら冷やしスープ系の惣菜を考えるのだが、そうもならない。
ようやく役場にエアコンが入ったが、28℃とかクールビズとか全く関係ないし
南国らしい無意識の放任主義よろしく、場所によってはシンガポール状態である。
4台のエアコンの中心にいると、ジャケット着用で作業しても芯から冷えるから
なるべく温かいものをいただくようにしている。
余計にだるくなるからだ。
けれど
これからは、高湿度で高温になるから、やはり冷やし粥系のメニューが増えそうだ。
栄養バランスのいい、冷や汁風の粥を考えるとするかな。
そういえば、青じそのチューブを試しに買ったので、アレも使えそうだ。
飽きたらパクチーのチューブで、ベトナム行きだな。(笑)
ナンプラーとレモン果汁も買って、ベトナム系辛酸っぱい冷や汁風粥・・・
なんじゃそりゃだが、不思議と悪くない気がする。
朝夕は、湿度100%になることが多い土地柄だから、味覚から脳をスキっとさせたい
のかもしれない。
それでも
究極まで食欲がないこともあるので、そういうときは冷やし麺と、ドリンクでしのぐ。
ビタミンC入りの野菜ジュースとか、のむ大豆とか。
後者は、豆腐より美味しいと思う。
先のピーマンのオマケ?として、ハンダマを喜捨いただいた。
湯をたっぷり沸かし、さっと表面を加熱したあと、すぐ水に浸して荒熱をとった。
ゴマ和えながら、チューブショウガ、ニンニクパウダー、ゴマ油を加えてコッテリだ。
というのも・・・ハンダマは内地ではたぶん水前寺菜と呼ばれていて、
強烈な風味でありながら、緑+紫色の野菜でもある。
アシタバに匹敵する個性があるが、ニオイの方向性は全く異なる。
どちらかというと、昆虫系のニオイだろうか。
島では、ゴーヤをしのいで不人気ナンバーワン野菜かもしれない。(笑)
一方でβカロテン、ポリフェノールなどが含まれ、健康増進の薬草的な野菜である。
野菜という本来の意味のような・・・エグ味のない草のようなものだ。
健康に良いが、味はまったくで、多量のシュンギクよりも食べづらい強敵である。
半ば強制的にいただいた栄養野菜も、レシピに困ったときにの原動力になる
ありがたい存在。
ただし、その前にもらったアカウリ(島キュウリ)は未だ放置。
長さ25センチ、太さ7センチの強敵キュウリである。
さしたる栄養価もないわりに、手間がかかるという、腹を膨らせるだけの野菜。
とりたてて食べる必要もないが、貧しかった昔は、貴重な野菜だったのだろう。
それに今や、メタボ王国のような島にとって、救世主のような低カロリー食品だ。(笑)
シマンチュが、不人気のものを喜捨するクセがある・・・というのは、こういうことだ。
とりあえず、もったいないから誰かに与え、自らの心を癒すのだ。
当面
アカウリが私の腹に収まる予定はなく、庭の肥し、もしくはカタツムリのご馳走になる
可能性大である。(笑)
ただまぁ
考えようだが、冷やしスープの実としては、カロリーも低いし味もつけやすいから、
ダイエット食品としては、捨てがたいんだろう。
庭の連中へ喜捨する前に、ひとひねりする価値はありそうな・・・