半漁人は つらいよ

 


 

不思議人類

  

沖縄 渡名喜島で、またヘリがトラブルになった。

東洋に派遣されるのは、ダメ訓練兵というのはわかるが、シマリがなさすぎる。

一方で、報道も笑わせる。 不時着したのは、役場や学校から300メートルという。

いかにも・・・だが、そこは村営ヘリポート。 用地選定がマズいんじゃないのか?

もはや半島人の慰安婦教と並ぶ、嫌米教のような現象となりつつあるのだろう。

気まぐれドナルドの心象も、少なからず響いている。

ドナルド政権はといえば、相変わらず世界に不快な浪風を立て続けている。

 

首相は、働き方改革と謂っているが・・・元々の問題は雇い方だ。

金を払ってやるから雇われとけ・・・という姿勢が見えすぎる企業姿勢。

終身雇用という因習にも問題が残る。

一方で、社畜に徹する労働者の、安易な従属姿勢にも根深い問題があるが・・・

いづれにしろ、スポンサーには切り込むことができず、あくまでも時間稼ぎの政府。

東電の廃炉にしろ、問題先送りが好きなジジイたちによって、国は営まれている。

借金大国なのに、悩まぬノポポンとしたポン人たちに、時間だけは過ぎていく。

 

プライドなく、だらだら食べ進んでデブになると、ブタ呼ばわりされることがある。

性格的な問題も感じられるためだろうが、実際ブーブー鳴き始めるから始末が悪い。

肥大した脂肪によって気管が狭められ、日常的にブーブー鳴くようになる。

恥ずかしくも、起きてなおイビキをかくのだが・・・哀れで不気味な現象だ。

 


 

天気が好い午前は、竿を出す。 そういう生活も悪くないが、気は楽にならない。

それでなくても少ない現金収入が更に減ってしまうし、島の魚影が濃いわけでもない。

とはいえ、急いてするほどの仕事が、たまっているワケでもない。

 

先週ようやく、今年最初の水揚げがあった。 開拓中のヨナマビーチで。

10時半ごろ、40センチのミナミクロダイ。 尾びれの下を欠いた個体。

サイトフィッシングでなく、浅場に何となくキャストして掛けた。

シャロークランクに食いつく瞬間は見えていて、二尾で争う情況だった。

 

正確には、ヨナマビーチの北側に接した浜である。

水深は数十センチ、常識的?にはマサカの釣り場かもしれない。

私以外に、竿を出すヒマジンはいない。

だが、ビーチ内にはミズイカが入るらしく、エギングの姿を見かけたことはある。

ビーチはやや深いが、それでもせいぜい1.5メートル程度。

 

情況はよろしうない。

12月に通っていたころは、浅場を徘徊するチヌの姿が、頻繁に眺められたものの、

年明けからは魚影が極端に少なくなってしまった。

先の40センチの腹の中は、卵で張っていると思ったら、ほとんどアオサで満たされ、

卵巣はとても小さかった。 安物の明太子よりも小さかった。

 

トリトリデッキがあるイノーとヨナマビーチは、漁港を挟んで接している。

漁港のトリトリデッキ側=南側にはアオサ養殖のノリヒビがあり、

チヌはおそらくそちらへ集中しているのではないか・・・と想像がつく。

ちなみに、アオサ(ヒトエグサ)は、干上がる場所でないと成長できない。

当然、この時期のチヌは浅場に集まりやすい、のである。

他方、いくら雑食でも、卵を養うには多くのタンパク質が必要で、カニ・エビなども食う。

私が狙うのは、そちらのチヌのハズだが、見当たらない・・・

 

日曜、ずいぶん久しぶりに、風が止み、凪いだ。

さっそく島の反対側の浜で竿を出してみた。 浜は痩せ、想像以上に浅くなっている。

以前は、楽して釣れる浜だった。

30グラムのジグに対応できる細めの竿は、ロートルのプレミアブロス、90年代のシイラロッド。

中調子で、穂先は柔らかくなく、バットはそれほど強くないという、棒のような竿だ。

ほかは、磯用ロングロッド、GTロッド、あるいは渓流のべ竿しかない・・・

 

超遠投したくなり、リールのハンドルを付け替えて、久々に右投げを愉しんでみた。

あっけないくらい飛距離は2割増し・・・あまりの違いに愕然とした。

癖のある竿の調子を差し引いても、左はまだまだ不器用である。

それにしても、釣りポジションにより左右を使い分けられるのは、とても解放的だ。

 

やはり居た、波打ち際をダッシュしてジグに食らいつくのが見えた、ツバメコノシロ。

濁った水中を追ってくる能力について、まだサッパリわからない。

中速のタダ引き、低層、しかもアクションが小さいルアーに食らいつくようだ。

ラインはPE1.5号、ハリスはフロロ7号で、存外太い仕掛けにもかかわらず・・・だ。

これまでは、1号に3号だった。

 

砂で濁った水中で、ルアーと魚が遭遇するのは、そう簡単ではないらしい。

この日は15分おき・・・だった。

やはり35センチ前後で、お持ち帰りサイズではない。

 

多くの足跡は、島の珍名物、メタボ牛を戦わせる闘牛の散歩による。

そこここにウンコが落ちているので油断はできぬし、深い足跡に足を取られる。

浜が広かったころはマシだったが、もはや心地よい浜とは謂えぬし、

島の浜はたいがい牛糞がゴロゴロしている。

シマンチュの多くが、まだボットン便所を利用しているせいか、

糞尿を見ても、フツーにしていられるらしいのだ。

南国と謂えばビーチの印象があるが、徳之島では不潔だから観光には向かない。

 

つぎの15分後、やや大きめサイズがかかったとき、すっぽ抜けた。

ジグは重く、その違和感の大きさにツバメコノシロが激しく首を振るのが見え、

硬い竿先が、かんかん叩かれるような、いやな手ごたえの直後のことだった。

FGノットは苦手だが、すっぽ抜けは初めてだったから、いささか動揺した。

せっかく内地で購入してきたジグも、あっけなく失われてしまった。

 

そのショックから立ち直られず、酔った勢い、アマゾンでシーバスロッドをポチっとな。

ついでに、ジグパラの30グラムまで・・・次はリールか? (笑)

 

思うに、ナイロンラインの16ポンドなら、伸びてショックを和らげられたに違いない。

今や釣り糸は、細く高感度になったが、ほどよく伸びて強度抜群なものは存在せぬ。

もう、進化し尽したと感じていた釣具だが、まだまだ伸びしろは残されているようだ。

いろんな意味で。

 

根本的に荒れた日が増え、チャンスは減っている。

できる時にキッチリ釣ることができるようなれば、などと野望を抱いてしまう。

 

楽して気分よく、美味しい魚を釣りたい のは、歳かな゛〜ぁ

穏やかで湖のようなイノー、ここで釣るのは、なかなか心地いい。

 

徳之島はそんなに釣り辛いのか? と思われることもあろう。

実のところ、天城町の南半分は、こうした50メートル以上の断崖絶壁である。

そして半分は、荒れたらすぐに波が乗り上げる、なだらかに浅い磯である。

ちなみに与名間ビーチは、リーフ内に砂を入れた人工浜。

徳之島町はリーフが多く、伊仙町は浅い磯が多い。

犬田布岬だけは例外で、100グラムのジグが着底しないほどだ。

 

深いから魚影が濃い、ということはない。 むしろ浅い海は明るく豊かである。

南国はともかくシモリが多い。 基本的なことだが、私には今もって難関である。

かてて加えて、夜討ち朝駆けしない。

楽して美味い魚を釣るのは、まったく楽じゃない。(笑)

 

きのう

やはり午前中はヨナマビーチに立っていた。 外洋は荒れ気味だった。

チヌはまったく見当たらず、代わりに紺色70センチくらいの魚が数匹。

ルアーに何も反応しなかったから、ブダイの仲間かもしれない。

 

こうなると

先のノリヒビにチヌが寄るとなれば、そこへ向かうルート上で狙うのが常識的。

漁港の堤防から狙うのが筋だろうが、チヌごときに真剣になるのも大人げないしなぁ。

そこまで美味極まる魚ではないし。

 

むしろ

冬に脂がのって美味そうなカスミアジやツバメコノシロに、コダワリたい気もする。

ヒラスズキにもコダワリたいが・・・まだどうも、勢いがつかない。

居るか判らぬ上、今さら合羽を着て磯に立つのが面倒だ、というのが本音だ。(笑)

実は雨合羽が、すっかり経年劣化してシーリングがはがれていた・・・のもある。

 

ヒラスズキ、カッポレ、フエダイ、ホウボウ、ホシガレイ、とても美味い魚だった。

島ではまだ、これらに匹敵する魚は、ほとんど見つかっていない。

ほとんどとは、漁港でたまたま釣れた、小さなオキフエダイが美味だったからだ。

残念ながら、オキフエダイの成魚は、名の通り沖にいる。

 

南西諸島で、美味しいとされる魚の代表は、ハージン(アカジン)とタマンあたり。

それを謂うなら、イラブチ(イラブチャー)だろ?と思うかもしれないが、

シマンチュの間でも、大きく好みが分かれている。

いづれにしても、釣り味や食味、姿のバランスが好くなく、心底狙うには至らない。

 

とりあえず

まだ釣っていない魚種もいるだろうから、精力的に竿を出すしかないのだが・・・

それにしても、美味しい魚種に心当たりがないので、いまいちヤル気が出ない。

当面は、地元の磯で安定釣果・・・が真面目な選択?と謂えるだろう。

なにしろ、近所の空の駅で販売することもできるし。

趣味と実益・・・昭和世代の常識だったよな。(笑)


ではまた