南国の冬から、内地の冬へ
年末の顛末
いずもを、ステルス戦闘機の空母にするという。
マニアの間では、空母そっくりのヘリコプター護衛艦ができたときから、期待されていた。
もともとF35Aは、ステルス以外はヘッポコな戦闘機だったから、国費の無駄遣いである。
そこへ行くと、F35Bは垂直離着陸可能なSTOVL戦闘機で、国情に合っている。
バルカン砲は搭載していないが、所詮は鈍重な機体で格闘戦に向かぬから丁度いい。
尖閣に派遣したいずもからF35Bをスクランブルさせ、チャンのコピーMIG31に忍び寄り、
びびらせる・・・というのは素敵だ。
半島の北と南の対立をめぐり、冷戦時代が再来したようだ。
北の核開発と、慰安婦問題の蒸し返しを受け入れたとして・・・その向こうに何が待つのか。
事態の加速しかなかろう。 連中はただ、際限なく欲しがることしかできない。
犬にエサを与え続けると、自分からは止められぬ。 誰かが止めてやる必要がある。
週末、フライト時の島は、よりによって20℃もあって、内地の装いなると地味に暑い。
着てから出かけようと決めていたセーターは、手荷物の島酒の手さげへ潜りこませた。
だいぶ前から、胴体着陸OKな?ボンバル機が就航していた鹿児島への空路だったが、
先ごろ再びジェット化され、ラテン系(けい)のエンブラエルになった。
実のところ、地域住民である私にとっては、ウルサイだけの旅客機ったが、
利用してみるとボンバル機よりシートは立派だが、手荷物の収納の小ささはそのまま。
フライト時間は微妙に短縮されたものの、あまり変わった気がしない。
それでも、ジェット就航は、シマンチュの願いでもあったようだ。
以前は、セーターどころかコートも用意して乗り込んだものだが、今はセーターのみ。
コートが必要なのは、伊丹空港でリムジンバスを待つ十数分の間だけである。
寒風は11℃あまりだが、日差しがあるので、さほどでもない。
伊丹空港とは、まるでドMには居心地の好い場所のようだなぁ・・・とシミジミ風景を眺める。
待ちながら思わず・・・ 知らない車がたくさん走っとるなぁ・・・ とつぶやいていた。
するとすかさず、トランクの積み下ろし作業員から、ICカードか切符を持っているか確認された。
よほど、田舎からやってきた風に思われたらしい。
それにしても、ハイブリッド車がたくさん走っていて驚かされたのは事実だ。
島は基本的に錆びて壊れるのが速いから、不人気の中古車が多く、ボディカラーがスゴイ。
正規ディーラーがないので、ハイブリッドに載っていても整備は微妙だ。
リムジンで上六に着いて、やや昼が下がってしまったが、きつねそばを食べに地下へ。
あろうことか、食べログで人気になったらしく、遅い時間なのに混雑していたので断念。
ホームにあるファミマでおにぎり弁当を買ってたべることにした。
すると、どういうわけ9番ホームの席には先客のエキベンター?が二名、食事中である。
駅のホームで食事できるようになったのは、いつごろからだろう。
伊勢へ向かう近鉄特急の車窓からは、夕暮れまでまだなのに、霞んだ山並み。
どうやら、北西の風に乗ってPM2.5が飛来しているらしかった。
宇治山田駅に迎えに来ていた両親にたずねたが、PMを全く気にしていないようで、
曇っているからだ・・・と謂っていた。
時は正にクリスマスイブ。 久々の手料理に舌つづみ。
だが、いつになく質、量ともに下がってきている気がした。
ふたりとも歳だし、だいぶ食が細くなっているのかもしれない。
料理のなかでも、嬉しい一品。
ワカメの茎のところは、乾燥ワカメにはならず・・・島では寂しい思いをする。
内地に帰ったら、必ず食べたい冬のご馳走だ。
あくる朝、さっそく実家のまわりを巡ってみる。
ちょくちょく鳥は見かけるものの、強風で超望遠レンズが揺さぶられ、撮影にならない。
ケリにピントを合わせようとするが、レンズを構えるのがやっとだ。
これはたまらんと、東へ移動。 東は防風林ではないが林が多く、風が和かい。
もっとも風裏になるポイントを目指したら、川べりのコンクリを歩くイシガメを見つけた。
どうやら、昨夜の大雨で増水したときに、コンクリの上まで水が来たときに、
岸辺の植物などにしがみついて、難を逃れたらしい。
夜が明けたら、水が引いてとり残され、川へ下りられなくなっていた・・・ということか。
イシガメは、いつも余裕ありげな顔をしている。
そもそも、厳冬期だけは活動しないが、秋から春にかけて交尾するらしいから、
カメなのに耐寒性はカナリのものらしい。
寒いうちに交尾しておけば、メスは春先から産卵できるワケだ。
ちなみにイシガメは2年ぶりで、自然と口をついて出るのは「ヤァットカメだなもぉ〜」。
巡回ルートにあった古い橋は、橋脚ごと失われていた。
その向こうにあるスーパー、ピアゴに行くのに地元でも地味に使われる橋だった。
というのも、すぐ北側にある県道(元は国道23号線)の橋には、歩道がないからだ。
例の台風の大雨で、ここらも川が氾濫したというから、そのときに流されたのだろう。
そのあとすぐ、奇しくもピアゴが閉店になった。
このときピアゴは、愛知の不採算店舗を中心に25カ所も閉店したという。
実家から歩いて行ける唯一のスーパーだっただけに、実は深刻だ。
周辺には、わずかな林と川、あとは、ひたすら続く田んぼしかない。
足で稼ぐしかなく、向かい風で疲労も激しい。 が・・・ふと歩きのフォームを変えてみた。
最初は小刻みに歩いたが、歩幅を普通に戻し、踏み出す時に体重を風に預けるようにした。
すると体重で前傾したときに、向かい風をラッセルするようなイメージで進むことができた。
それが思ったより楽しく、みるみる呼吸が落ち着いていく。
強風のとき、鳥たちは風が当たらないよう、身を潜めていて見つけにくいのだが、
逆光を利用すると、シルエットが浮かび上がって見つけやすくなる。
ヒバリは普通、見つける前に飛ばれてしまうが、その前に記録できる機会が増した。
以前は、タシギを意図的に見つけることは不可能だったが、今はこのとおり。
先に私が発見して撮影しいたら、ようやく気づき、顔を上げて警戒していた。
タシギというからには、田にいることが最も正しいとされるシギである。
ヒバリよりも警戒心が強く、なかなか先手を打てない相手だが、逆光は別だ。
湿地を好むこと、シルエットが大きいことを利用すれば、比較的見つけやすくなった。
野鳥観察を本格的に?始めたのは、賞味島に移住してからのこと。
だから、内地には知らない鳥が多い。
ウのようなスタイルの鳥、初めて観たアイサのたぐい。
カワアイサというのだそうだ。
ずいぶん以前、宮川の河口で、ウミアイサを見かけて以来。
ウには、カワウ、ウミウがいるが、アイサもウミアイサを完備している。
ただし、互いに別目だから、親戚でもなんでもない似たものどうし。
メジャーなカモたちは、雑食だが水草を主に食べる。
アイサは、見た目のシャープさの通り、肉食系カモで、
ウと同様の魚食をするようになったカモだから、形態もそっくりになったらしい。
ウたちより、やや北方に展開している。
年末恒例になりつつある、タイヤ交換。 ノーマルからスタッドレスへ。
私も歳だから、急がず安全第一。
作業に支障がないよう、工具やナット、タイヤなどの配置に気をつかう。
外すときはボックスレンチ、装着はトルクレンチを用いる。
油圧ジャッキは、一年経つとすっかり使い方を忘れてしまい、軽くショックだった。
記念の自撮りから、作業終了まで、およそ一時間かかった。
気になることは
これまでの冬より、島の冬に近い気象になっていることだ。
島より晴れ間は多いものの、筋状の雲が飛来して、かすかな小雨を降らせる。
心なしか、料理の味も、酒の旨さも違ってきた気がする。
みなみなさま、よいお年を。