ヒトの痛み を知る

 


 

巷の遠い話

 

O157による食中毒が絶えない。

今もって、感染源をつきとめたという話を聞かない。

ポテサラで食中毒というのは、具材が生のキュウリなどを用いていたのだろうか。

ミックスベジタブルだと、加熱処理するので、なりにくそうだ。

ラジオでサカシラな専門家モドキがコメントしていたが、製造中のどこかの段階で、

O157が手に付着したものが混入した・・・というが、リスナーが知りたいのは、

もとより、手にどうやったらO157が付着するのか・・・を知りたいだろうと思う。

正直、対処療法ではだめな事案であるが、この専門家モドキはのコメントでは、

ラジオで知ったからと謂って、何の役にもたたないことを自覚していない。

世の中には、こういう役立たずな評論家的な専門家がフツーに居て困る。

専門家の大半が、モラトリアムだろうから、仕方あるまいか・・・

牛以外の発生源は何なのか、聞いたことがないが、どうなんだろう。

厚労省も、ブラック企業の摘発もままならないし、少しくらい役立っらどうだろう。

ちなみに、厚労省って職員が37,600人以上もいるらしいし・・・

 

気まぐれドナルドは、国内外の政策を見事に口喧嘩に変えてしまった。

人類の歴史で、これほど稚拙ながら、強大な武力を持った主張は存在しなかった。

社会が複雑化すると、逆にシンプルな口喧嘩の方が有効なのだろうか・・・

それともやっぱり、ロスケの思惑なのだろうか・・・

自由と呼ばれる甘美な統治が失われれば、ロスケやチャンも大喜びだ。

だが、無駄な治安弾圧やら、言論統制、歴史ねつ造にも金がかかるだろうに・・・

 


 

台風5号のあと

夜の自販機には、近所の臭すぎる牛小屋の糞にわくマグソコガネくらいしか来ない。

マグソコガネがはい回る自販機のボタンを、ぽちっとな・・・で購入した缶飲料を

プシッとその手で開けて飲むというのも、なかなか島っぽい。

しかしながら、ちっともO157の話は聞いたことがない。(笑)

でも、内地の感染ルートも、意外とマグソコガネなんじゃないの?と思ったり。

 

いつものように、酔い覚ましに散歩しながら自販機チェック。

久々に良形のノコギリクワガタがやってきたので、さっそく挟ませてみる♪

かなり赤く勇ましいわりに、大あごに指を入れたら、ピントが合う前に遁走しおった!

赤いから、やはり3倍速いのだろうか???

なんべんやっても挟まずに逃げるは逃げる。

 

手にとっても、やたら歩き回り、一瞬咬みつきかけたが、すぐに放してしまった。

そこそこ良形だが、水牛と呼ばれる、あのグイッと曲がった大あごではない。

 

不思議なことに、トクノシマノコギリクワガタは大きいヤツでも、貧弱な大あごが多い。

水牛がとても少ないのだ。

ガシッと一発、心地よい刺激があれば、熟睡できそうな気がするのだが・・・

 

一日おいて、小柄なのが飛来していた。 こちらも結構赤い。

さっそく挟ませようとするのだが・・・威嚇するだけで、挟む気がない。

ただ、先の良形はトンズラがしっぱなしだったが、こちらは威嚇を続ける根性がある。

まったく挟んでくれないなぁ・・・ちょっとだけでイイんだけどなぁ。

もっと追い込めば、ガシッと来るのかもしれないが、己の快感のためだけに

昆虫をいじめるというのは、大人のやることではない・・・と思う。

 

ノコギリクワガタくらいが、就寝前の刺激としては最適だ・・・と思っていたものの

そうウマイコトいきそうにない。 あるいはヒラタクワガタだと、目が冴えてしまいそうだ。

 

ヒトの痛みがわかる者は優しくなれる・・・という。

イロンナ解釈がある?と思うが、私はヒトなりに感じられる痛さが結構好きである。

 

過日、大型のノコギリガザミに挟まれたことがあった。

あのガセを届けた先のご主人と、一緒にいたシマンチュに、挟まれた話をしたところ・・・

オレなら絶対に、その場でぶっ潰して殺す! と鼻息が荒いお二人であった。

なぜだ・・・ いや、たぶんそれが正しい反応かもしれないと思い、ハッとさせられた。

 

幸い、指の機能に支障がない程度に、絶妙に挟んでくれたので、結構嬉しかったから、

ノコギリガザミに怒りを感じる・・・などということは全くなく、むしろ感謝していたし、

料理される運命に必死で抗う姿に対することで、元気をもらった気がしていた。

 

きっと私は、イロンナ痛さに出逢い、知ることで、優しくなれたに違いない。(笑)

このごろの私とえば、痛みに優しさすら感じることがある。

 

かゆみは、小さな痛みだそうだが・・・

読者諸氏はかゆみと痛みなら、どちらがお好みだろうか?

 

やっぱり、スッキリした痛みに限る・・・という声は、ひとつも聞こえてきそうにない。

 

そうえいば、このごろ奇妙なのは、蚊に刺されても、かすかにポチッと膨らむだけで、

あの独特の平たい腫れにならなくなったし、かゆみもじきに引いてしまう。

老いると、刺されても腫れもしないのだろうか・・・

そういえば、数年前、まだ兼久に住んでいたころ、ミツバチに刺されたことがあったが、

あのときも数分で痛みが引いてしまい、ずいぶん寂しい思いをしたことがあった。

ひょっとすると、全身が、痛みに対して順応しているのだろうか???

 

では、疑問を変えてみる。

毒性を別として、5時間かゆいヤブカと、5分痛いミツバチならば、どちらに刺されたい?

 

私の答えは、謂うまでもなかろう。

いい大人が、この程度のことで・・・迷ってはいけない。(笑)


ではまた